エルヴィン・クニッピング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Geogie (会話 | 投稿記録) による 2015年5月25日 (月) 22:52個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

エルヴィン・クニッピングドイツ語: Erwin Knipping, 本名:Erwin Rudolph Theobald1844年4月27日 - 1922年11月22日)は、プロシア(現:ドイツノルトライン=ヴェストファーレン州クレーヴェ出身の技師航海士明治時代初年に日本お雇い外国人として来日し、1883年明治16年6月1日、日本で初めて天気図を作成し気象予報を行った人物として有名である。また、クニッピングは当時の日本で気圧単位として使われていたインチミリメートルに変更するよう示唆した人物でもある。

概要

1844年4月27日プロシアクレーヴェに生まれ、オランダアムステルダム商船学校卒業し、船舶運転士となる。蒸気船クーリエ号に乗船し、東洋に来航した。

たまたま乗船していたが日本に売却されることになり、1871年明治4年)に東京で下船。後に開成学校(現:東京大学)でドイツ語数学を教えた。

1876年逓信局で日本の船員教育することになったが、船舶から収集した気象報告や、地方測候所灯台にある気象の資料を基に調査をし、暴風を知らせる暴風警報を促進する建白書明治政府に提出した。1881年内務省のお雇い外国人となり、1882年東京気象台に入社。1883年5月26日には日本で初めての暴風警報を発令し、同年6月1日に日本で初めての天気予報を行った。

1891年ドイツに帰国し、ハンブルクにある気象台助手を務めた。その後アジア協会雑誌で日本の気象や暴風の特徴について述べた論文を発表した。

参考文献

関連項目