エリミネーション・チェンバー・マッチ

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エリミネーション・チェンバー・マッチElimination Chamber Match )は、アメリカのプロレス団体WWEで行われるさまざまな試合形式のうちの一つである。エリック・ビショフが考案した。

ニュー・イヤーズ・レボリューション2006にて

概要[編集]

3.2kmの鎖、総重量10tの鋼鉄を編みこんだ直径11m、高さ5mの金網の中に4つのガラスで出来た小部屋とリングが存在する中で行われる。基本的に6人で行われる試合形式で、最初に2人がリングで戦い他の4人はガラスの小部屋に閉じ込められて待機する。試合開始5分経過後は、ランダムでガラスの小部屋で待機していたレスラーが5分間隔で1人ずつ開放され試合に加わる。フォール、ギブアップで退場となり、最後まで残ったレスラーが勝者となる。

2018年エリミネーション・チェンバー第8回大会より、女性レスラーも試合が行われるようになった。 また同年、初の7人によるチェンバー戦が行われたが、小部屋が追加出来ない為、4人が小部屋で待機する点は変わらず、リング上に3人がいる3WAY戦の状態で試合が開始された。

歴代試合結果[編集]

2002年11月17日 Survivor Series 2002[編集]

世界ヘビー級王座
トリプルH(c) vs クリス・ジェリコ vs ケイン vs ブッカー・T vs ロブ・ヴァン・ダム vs ショーン・マイケルズ
(ショーン・マイケルズが世界ヘビー級王座を奪取)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ロブ・ヴァン・ダム 1 ブッカー・T
2 ブッカー・T 4 クリス・ジェリコ
3 ケイン 5 クリス・ジェリコ
4 クリス・ジェリコ 3 ショーン・マイケルズ
5 トリプルH 2 ショーン・マイケルズ
勝者 ショーン・マイケルズ 6

2003年8月24日 SummerSlam 2003[編集]

世界ヘビー級王座
トリプルH(c) vs ゴールドバーグ vs クリス・ジェリコ vs ショーン・マイケルズ vs ランディ・オートン vs ケビン・ナッシュ
(トリプルHが世界ヘビー級王座を防衛)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ケビン・ナッシュ 4 ショーン・マイケルズ
2 ランディ・オートン 3 ゴールドバーグ
3 ショーン・マイケルズ 2 ゴールドバーグ
4 クリス・ジェリコ 1 ゴールドバーグ
5 ゴールドバーグ 6 トリプルH
勝者 トリプルH 5

2005年1月9日 New Year's Revolution 2005[編集]

世界ヘビー級王座戦(特別レフェリー ショーン・マイケルズ
トリプルH vs ランディ・オートン vs バティスタ vs クリス・ジェリコ vs クリス・ベノワ vs エッジ
(トリプルHが空位となっていた世界ヘビー級王座を奪取)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 エッジ 4 クリス・ジェリコ
2 クリス・ベノワ 1 バティスタ
3 クリス・ジェリコ 2 バティスタ
4 バティスタ 6 ランディ・オートン
5 ランディ・オートン 5 トリプルH
勝者 トリプルH 3

2006年1月8日 New Year's Revolution 2006[編集]

WWE王座
ジョン・シナ(c) vs カリート vs クリス・マスターズ vs ショーン・マイケルズ vs ケイン vs カート・アングル
(ジョン・シナがWWE王座を防衛)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 カート・アングル 4 ショーン・マイケルズ
2 ケイン 6 カリート&クリス・マスターズ
3 ショーン・マイケルズ 1 カリート
4 クリス・マスターズ 5 カリート
5 カリート 3 ジョン・シナ
勝者 ジョン・シナ 2

2006年12月3日 ECW December to Dismember 2006[編集]

ECW世界王座
チェンバー内に各種デスマッチ凶器有刺鉄線バット、バールテーブルパイプ椅子)が用意されていた。
ビッグ・ショー(c) vs ロブ・ヴァン・ダム vs ハードコア・ホーリー vs テスト vs CMパンク vs ボビー・ラシュリー
(ボビー・ラシュリーがビッグ・ショーからECW世界王座を奪取)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 CMパンク 3 ロブ・ヴァン・ダム
2 ハードコア・ホーリー 2 テスト
3 ロブ・ヴァン・ダム 1 テスト
4 テスト 4 ボビー・ラシュリー
5 ビッグ・ショー 6 ボビー・ラシュリー
勝者 ボビー・ラシュリー 5

2008年2月17日 No Way Out 2008[編集]

世界ヘビー級王座次期挑戦者決定戦
ジ・アンダーテイカー vs バティスタ vs グレート・カリ vs ビッグ・ダディ・V vs MVP vs フィンレー
ジ・アンダーテイカーがレッスルマニアでの世界ヘビー級王座への挑戦権を獲得
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ビッグ・ダディ・V 3 バティスタ
2 ザ・グレート・カリ 4 ジ・アンダーテイカー
3 MVP 6 フィンレー
4 フィンレー 5 ジ・アンダーテイカー
5 バティスタ 2 ジ・アンダーテイカー
勝者 ジ・アンダーテイカー 1
WWE王座次期挑戦者決定戦
トリプルH vs ジェフ・ハーディー vs ショーン・マイケルズ vs クリス・ジェリコ vs JBL vs ウマガ
トリプルHがレッスルマニアでのWWE王座への挑戦権を獲得
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 JBL 4 クリス・ジェリコ
2 ウマガ 3 クリス・ジェリコ
3 クリス・ジェリコ 1 ジェフ・ハーディー
4 ショーン・マイケルズ 2 トリプルH
5 ジェフ・ハーディー 6 トリプルH
勝者 トリプルH 5

2009年2月15日 No Way Out 2009[編集]

WWE王座
エッジ(c) vs ジェフ・ハーディー vs ウラジミール・コズロフ vs ビッグ・ショー vs ジ・アンダーテイカー vs トリプルH
(トリプルHがWWE王座を奪取)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 エッジ 1 ジェフ・ハーディー
2 ウラジミール・コズロフ 3 ジ・アンダーテイカー
3 ビッグ・ショー 4 トリプルH
4 ジェフ・ハーディー 2 ジ・アンダーテイカー
5 ジ・アンダーテイカー 6 トリプルH
勝者 トリプルH 5
世界ヘビー級王座
ジョン・シナ(c) vs クリス・ジェリコ vs レイ・ミステリオ vs ケイン vs マイク・ノックス vs エッジ
(エッジが世界ヘビー級王座を奪取)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ケイン 3 レイ・ミステリオ
2 マイク・ノックス 4 クリス・ジェリコ
3 ジョン・シナ 6 エッジ
4 クリス・ジェリコ 2 レイ・ミステリオ
5 レイ・ミステリオ 1 エッジ
勝者 エッジ 5

2010年2月21日 Elimination Chamber 2010[編集]

WWE王座
シェイマス(c) vs トリプルH vs ランディ・オートン vs テッド・デビアス vs コフィ・キングストン vs ジョン・シナ
(ジョン・シナがWWE王座を奪取)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ランディ・オートン 4 テッド・デビアス
2 テッド・デビアス 5 コフィ・キングストン
3 コフィ・キングストン 1 シェイマス
4 シェイマス 2 トリプルH
5 トリプルH 3 ジョン・シナ
勝者 ジョン・シナ 6
世界ヘビー級王座戦
ジ・アンダーテイカー(c) vs CMパンク vs ジョン・モリソン vs レイ・ミステリオ vs Rトゥルース vs クリス・ジェリコ
(クリス・ジェリコが世界ヘビー級王座を奪取)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 Rトゥルース 2 CMパンク
2 CMパンク 1 レイ・ミステリオ
3 レイ・ミステリオ 3 ジョン・モリソン
4 ジョン・モリソン 5 ジ・アンダーテイカー
5 ジ・アンダーテイカー 6 クリス・ジェリコ
勝者 クリス・ジェリコ 4

2011年2月20日 Elimination Chamber 2011[編集]

世界ヘビー級王座戦
エッジ(c) vs レイ・ミステリオ vs ケイン vs ドリュー・マッキンタイア vs ビッグ・ショー vs ウェイド・バレット
(エッジが世界ヘビー級王座を防衛)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ウェイド・バレット 3 ビッグ・ショー
2 ビッグ・ショー 6 ケイン
3 ドリュー・マッキンタイア 5 ケイン
4 ケイン 4 エッジ
5 レイ・ミステリオ 2 エッジ
勝者 エッジ 1
WWE王座第一挑戦者決定戦
ジョン・シナ vs CMパンク vs ジョン・モリソン vs キング・シェイマス vs ランディ・オートン vs Rトゥルース
(ジョン・シナがレッスルマニア#第27回大会(2011年)Wrestle Mania XXVII "The Biggest WrestleMania Ever"でのWWE王座挑戦権を獲得)
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 Rトゥルース 5 キング・シェイマス
2 ランディ・オートン 3 CMパンク
3 キング・シェイマス 2 ジョン・モリソン
4 ジョン・モリソン 1 CMパンク
5(1) CMパンク 6(4) ジョン・シナ
勝者 ジョン・シナ 4
当初CMパンクは、4番目の登場となったが、レフリーが小部屋のドアを解錠する際に不手際があった。
やっと解錠し小部屋から出るも、ランディー・オートンに待ち伏せ攻撃を喰らい、最初に敗退させられる。
しかし、RAW・GW(ミスティックマン)は、ドアを解錠する際の不手際により、不公平を被ったと指摘。
CMパンク敗退を無効とする裁定を下し、再び小部屋に入った。

2012年2月19日 Elimination Chamber 2012[編集]

WWE王座戦
CMパンク(c) vs ザ・ミズ vs クリス・ジェリコ vs コフィ・キングストン vs ドルフ・ジグラー vs Rトゥルース
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 Rトゥルース 4 CMパンク
2 ドルフ・ジグラー 3 クリス・ジェリコ
3 コフィ・キングストン 2 クリス・ジェリコ
4 クリス・ジェリコ 6
5 ザ・ミズ 5 CMパンク
勝者 CMパンク 1
クリス・ジェリコは試合途中にチェンバーの扉が開くアクシデントによりリング下に転落し、フォールされることなく退場した。
世界ヘビー級王座戦
ダニエル・ブライアン(c) vs サンティーノ・マレラ vs ウェイド・バレット vs コーディ・ローデス vs ビッグ・ショー vs グレート・カリ
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 グレート・カリ 5 ビッグ・ショー
2 ビッグ・ショー 1 コーディ・ローデス
3 コーディ・ローデス 3 サンティーノ・マレラ
4 ウェイド・バレット 2 サンティーノ・マレラ
5 サンティーノ・マレラ 4 ダニエル・ブライアン
勝者 ダニエル・ブライアン 6

2013年2月17日 Elimination Chamber 2013[編集]

世界ヘビー級王座第一挑戦権者決定戦
ジャック・スワガー vs ダニエル・ブライアン vs クリス・ジェリコ vs ランディ・オートン vs ケイン vs マーク・ヘンリー
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ダニエル・ブライアン 2 マーク・ヘンリー
2 ケイン 4 マーク・ヘンリー
3 マーク・ヘンリー 6 ランディ・オートン
4 クリス・ジェリコ 1 ランディ・オートン
5 ランディ・オートン 5 ジャック・スワガー
勝者 ジャック・スワガー 3

2014年2月16日 Elimination Chamber 2014[編集]

WWE世界ヘビー級王座
ランディ・オートン vs ジョン・シナ vs シェイマス vs ダニエル・ブライアン vs セザーロ(w/ゼブ・コルター) vs クリスチャン
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 シェイマス 2 クリスチャン
2 クリスチャン 4 ダニエル・ブライアン
3 セザーロ 1 ジョン・シナ
4 ジョン・シナ 5 ランディ・オートン
5 ダニエル・ブライアン 3 ランディ・オートン
勝者 ランディ・オートン 6

2015年5月31日 Elimination Chamber 2015[編集]

WWEタッグ王座
ニュー・デイ(ビッグ・E&コフィ・キングストン&エグザビアー・ウッズ)(c) vs ルチャ・ドラゴンズ(カリスト & シン・カラ) vs タイソン・キッド & セザーロ vs プライムタイム・プレイヤーズ (ダレン・ヤング & タイタス・オニール) vs ジ・アセンション(コナー & ビクター) vs ロス・マタドールズ(プリモ & エピコ)(w/エル・トリート
退場順 チーム 入場順 退場させたチーム
1 ロス・マタドールズ 4 ジ・アセンション
2 ルチャ・ドラゴンズ 2 ジ・アセンション
3 ジ・アセンション 1 プライムタイム・プレイヤーズ
4 タイソン・キッド & セザーロ 3 プライムタイム・プレイヤーズ
5 プライムタイム・プレイヤーズ 5 ニュー・デイ
勝者 ニュー・デイ 6
インターコンチネンタル王者
ライバック vs シェイマス vs Rトゥルース vs キング・バレット vs ドルフ・ジグラー vs マーク・ヘンリー
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 キング・バレット 1 Rトゥルース
2 Rトゥルース 3 ライバック
3 マーク・ヘンリー 4 シェイマス
4 ドルフ・ジグラー 2 シェイマス
5 シェイマス 6 ライバック
勝者 ライバック 5

2017年2月12日 Elimination Chamber 2017[編集]

WWE王座戦
ジョン・シナ(c) vs AJスタイルズ vs ディーン・アンブローズ vs バロン・コービン vs ザ・ミズ vs ブレイ・ワイアット
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 バロン・コービン 5 ディーン・アンブローズ
2 ディーン・アンブローズ 3 ザ・ミズ
3 ザ・ミズ 6 ジョン・シナ
4 ジョン・シナ 2 ブレイ・ワイアット
5 AJスタイルズ 1 ブレイ・ワイアット
勝者 ブレイ・ワイアット 4

2018年2月25日 Elimination Chamber 2018[編集]

RAW女子王者
アレクサ・ブリス(c) vs ベイリー vs ミッキー・ジェームス vs マンディ・ローズ vs ソーニャ・デヴィル vs サーシャ・バンクス
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 マンディ・ローズ 3 サーシャ・バンクス
2 ソーニャ・デヴィル 1 ミッキー・ジェームス
3 ミッキー・ジェームス 5 ベイリー
4 ベイリー 2 アレクサ・ブリス
5 サーシャ・バンクス 4 アレクサ・ブリス
勝者 アレクサ・ブリス 6
WWEユニバーサル王座挑戦者決定戦
ロマン・レインズ vs ジョン・シナ vs ブラウン・ストローマン vs イライアス vs セス・ロリンズ vs フィン・ベイラー vs ザ・ミズ
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 ザ・ミズ 1 ブラウン・ストローマン
2 イライアス 7 ブラウン・ストローマン
3 ジョン・シナ 4 ブラウン・ストローマン
4 フィン・ベイラー 3 ブラウン・ストローマン
5 セス・ロリンズ 2 ブラウン・ストローマン
6 ブラウン・ストローマン 6 ロマン・レインズ
勝者 ロマン・レインズ 5


2019年2月17日 Elimination Chamber 2019[編集]

WWE・女子タッグチーム王座 初代王者決定戦
○ザ・ボス・アンド・ハグ・コネクション(ベイリー & サーシャ・バンクス)vs ナオミ & カーメラ vs ジ・アイコニックス(ビリー・ケイ & ペイトン・ロイス) vs ザ・ライオット・スクワッド (リヴ・モーガン & サラ・ローガン) vs ナイア・ジャックス & タミーナ vs マンディ・ローズ & ソーニャ・デヴィル
退場順 チーム 入場順 退場させたチーム
1 ナオミ & カーメラ 5 ジ・アイコニックス
2 ジ・アイコニックス 4 ナイア・ジャックス & タミーナ
3 ザ・ライオット・スクワッド 3 ナイア・ジャックス & タミーナ
4 ナイア・ジャックス & タミーナ 6 ザ・ボス・アンド・ハグ・コネクション、マンディ・ローズ & ソーニャ・デヴィル
5 マンディ・ローズ & ソーニャ・デヴィル 2 ザ・ボス・アンド・ハグ・コネクション
勝者 ザ・ボス・アンド・ハグ・コネクション 1
WWE王座戦
ダニエル・ブライアン (c) vs AJスタイルズ vs ジェフ・ハーディー vs ランディ・オートン vs サモア・ジョー vs コフィ・キングストン
退場順 スーパースター 入場順 退場させたスーパースター
1 サモア・ジョー 1 AJスタイルズ
2 ジェフ・ハーディー 5 ダニエル・ブライアン
3 AJスタイルズ 4 ランディ・オートン
4 ランディ・オートン 6 コフィ・キングストン
5 コフィ・キングストン 3 ダニエル・ブライアン
勝者 ダニエル・ブライアン 2


外部リンク[編集]