イイズナ
この記事はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点から説明されていない可能性があります。(2015年3月) |
イイズナ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Mustela nivalis Linnaeus, 1766 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
イイズナ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Least Weasel |
イイズナ(飯綱、学名:Mustela nivalis)は、食肉目イタチ科イタチ属に属する哺乳類。食肉目最小の種である。北米、北アフリカ、ユーラシア大陸中部から北部に広く分布し、日本では北海道、青森県、岩手県、秋田県に分布する[1]。コエゾイタチとも呼ばれる[2]。
形態
雄は頭胴長14-26cm、尾長1.6-3.5cm、体重25-250g[3]。雌は雄よりやや小さい。夏は背側が茶色で腹側が白色。冬は全身純白になる。
生態
気性が荒く動きは俊敏。生息地は深い森林や平野、田畑など。また日本では村里にも生息する。ネズミ類が主食だが、小鳥、昆虫類、両生類、死肉も食べる。
亜種
- ニホンイイズナ M. n. namiyei Kuroda, 1921
- 青森県、岩手県、秋田県に分布。頭胴長16cm、尾長2.5cmほど。
- キタイイズナ M. n. nivalis Linnaeus, 1766
- 北海道に分布。ニホンイイズナより大型。
保全状態評価
- イイズナ Mustela nivalis
- LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
- 亜種 ニホンイイズナ Mustela nivalis namiyei
- 絶滅のおそれのある地域個体群(環境省レッドリスト) -本州の個体群
伝承
東北地方や信州では「飯綱(いづな、イイズナ)使い」「狐持ち」として管狐(くだぎつね)を駆使する術を使う家系があると信じられていた。長野県飯綱(いいづな)山の神からその術を会得する故の名とされる[4]。
民俗学者武藤鉄城は「秋田県仙北地方ではイヅナと称し[注釈 1]、それを使う巫女(エチコ)〔イタコ〕も」いるとする[5]。また北秋田郡地方では、モウスケ(猛助)とよばれ、妖怪としての狐よりも恐れられていた[5]。
知里真志保は、アイヌ語でエゾイタチは、「ウパシ・チロシヌプ」または「サチリ(sáčiri)」 と称するが、コエゾイタチ(イイズナ)もまた「サチリ」と呼ばれたらしいとしており、「ポイ・サチリ・カムイ(poy-sáčiri-kamuy)」の尊称(「ポイ、ポン」は「小」の意)はコエゾイタチを指すのだろうと推論した[6]。
大衆文化
脚注
補注
出典
- ^ 米田政明 「イイズナ」『日本の哺乳類 改訂2版』自然環境研究センター編、東海大学出版会、2008年 ISBN 978-4486018025
- ^ 『広辞苑 第4版』(1991年)、岩波書店「いいずな」の項
- ^ 今泉吉典監修(1991年)『世界の動物 分類と飼育 第2巻〔食肉目〕』財団法人東京動物園協会、ISBN 978-4886220615
- ^ 『広辞苑 第4版』(1991年)、岩波書店「いづなつかい【飯綱使・飯縄遣】」の項
- ^ a b c 武藤鉄城「秋田郡邑魚譚」『アチックミユーゼアム彙報』第45巻、「仙北地方/生保内村」の部、41-42頁、1940年 。"北秋田ではモウスケと称して狐より怖がられ、仙北地方ではイヅナと称し、それを使う巫女(エチコ)もある。学名コエゾイタチを、此の付近..〔生保内村〕では..オコジョと云ふ(田口耕之助氏)"。。
- ^ 知里, 真志保 (Chiri, Mashiho) (3月30日), “アイヌ語獣名集 (On the names of the mammals of the Ainu language)” (pdf), 北海道大學文學部紀要 = The annual reports on cultural science: 141, ISSN 04376668, オリジナルの不明時点におけるアーカイブ。