アンソニー・ホプキンス

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サー・アンソニー・ホプキンス
Sir Anthony Hopkins
Sir Anthony Hopkins
2010年のトロント国際映画祭にて
(2010年9月21日)
生年月日 (1937-12-31) 1937年12月31日(86歳)
出生地 ウェールズの旗 ウェールズ ポート・タルボット
国籍 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
民族 ウェールズ系アメリカ人
身長 174 cm
職業 俳優作曲家画家
ジャンル 映画舞台テレビ
活動期間 1965年 -
配偶者 Petronella Barker(1967年 - 1972年)
Jennifer Lynton(1973年 - 2002年)
Stella Arroyave(2003年 - )
著名な家族 アビゲイル・ホプキンス英語版(娘、歌手・女優)
主な作品
映画
冬のライオン』(1968年)
マジック』(1978年)
エレファント・マン』(1980年)
バウンティ/愛と反乱の航海』(1984年)
羊たちの沈黙』(1991年)
ハワーズ・エンド』(1992年)
ドラキュラ』(1992年)
日の名残り』(1993年)
永遠の愛に生きて』(1993年)
ニクソン』(1995年)
アミスタッド』(1997年)
ハンニバル』(2001年)
レッド・ドラゴン』(2002年)
マイティ・ソー』シリーズ
ヒッチコック』(2012年)
2人のローマ教皇』(2019年)
ファーザー』(2020年)
テレビドラマ
ウエストワールド』(2016年 - )
 
受賞
アカデミー賞
主演男優賞
1991年羊たちの沈黙
2020年ファーザー
ヨーロッパ映画賞
男優賞
2021年『ファーザー』
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
1991年『羊たちの沈黙』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞
1993年日の名残り
放送映画批評家協会賞
助演男優賞
1997年アミスタッド
AFI賞
アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100(悪役部門第1位)
2004年『羊たちの沈黙』
英国アカデミー賞
主演男優賞
1991年『羊たちの沈黙』
1993年『日の名残り』
2020年『ファーザー』
フェローシップ賞
2007年
エミー賞
男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)
1976年『リンドバーグ2世誘拐事件』
1981年『ヒトラー最期の日』
ゴールデングローブ賞
セシル・B・デミル賞
2005年 生涯功労賞
その他の賞
ボストン映画批評家協会賞
主演男優賞
2020年『ファーザー』
助演男優賞
1991年『羊たちの沈黙』
ハリウッド名声の歩道
2003年 映画産業への貢献、映画・演劇業界への業績に対して
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サー・アンソニー・ホプキンス(Sir Anthony Hopkins, CBE, 1937年12月31日 - )は、イギリス出身の俳優作曲家画家

羊たちの沈黙』(1991年)で演じた精神科医猟奇殺人犯ハンニバル・レクター博士役が高く評価され、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞した。その後も、続編『ハンニバル』(2001年)や『レッド・ドラゴン』(2002年)で同じくレクター役を演じている。

経歴[編集]

ウェールズ地方ウェスト・グラモーガン州の港町ポート・タルボットで生まれる。パン屋の一人息子[1]だったが、十代の頃から演じることに興味があった。ウェールズの演劇学校で学んだあと、陸軍に入隊。除隊後に再びロンドンロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を学び、舞台俳優としてキャリアをスタートさせた。

舞台で培われた卓越した重厚感、気品と知性溢れる存在感は映画においても遺憾なく発揮され、1968年に映画初出演となった『冬のライオン』では、ピーター・オトゥールキャサリン・ヘプバーンと共に堂々たる演技を見せ、鮮烈なデビューを果たした。

1977年に、リチャード・アッテンボロー監督の『遠すぎた橋』で将校役の一人として出演すると、翌年には同監督の作品である『マジック』に主役として出演し、評価を高める。1980年には、デイヴィッド・リンチ監督作品『エレファント・マン』にドクター役で出演。

1991年に『羊たちの沈黙』で演じたハンニバル・レクター博士役の名演技が高く評価され、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞した。その後も続編である『ハンニバル』、『レッド・ドラゴン』で同じレクター役を演じ、自身にとっては最大の当たり役となった。

その後も、ノーベル文学賞受賞作家のカズオ・イシグロが書いた小説の映画化である『日の名残り』や、オリバー・ストーン監督の『ニクソン』、スティーヴン・スピルバーグ監督の『アミスタッド』等でアカデミー賞にノミネートされ、高い評価を獲得し続ける。

2006年にはゴールデングローブ賞で生涯功労賞にあたるセシル・B・デミル賞を受賞。2019年に『2人のローマ教皇』で22年ぶりのアカデミー助演男優賞候補となり、翌年には『ファーザー』で認知症を患った老人を演じ、二度目のアカデミー主演男優賞を受賞し、同部門における最年長受賞者となった。周囲も本人も予想外の出来事であり、授賞式の当日はウェールズに滞在していた[2]

1990年の『Dylan Thomas: Return Journey』で監督業にも進出しており、以降、1996年に『8月の誘惑』、2007年に『スリップストリーム』を発表している。

演技[編集]

演技というものは絵空事であって、その要素はすべてシナリオの中にある」というのが持論で、どのような役であっても特別にリサーチして演じることはないとされる。これは役柄の徹底的なリサーチに基づいたリアリティを追求するロバート・デ・ニーロなどの俳優主体ともいえる演技スタイル(メソッド演技法)と対極にあるともいえ、デ・ニーロ等のアプローチを批判し「馬鹿げている」と罵ったことでも有名。その持論ゆえ、脚本家の書いた台本(シナリオ)のチェック・暗記は徹底的に行い、その台詞などを忠実に再現した上で撮影の際にはきわめて自然で役柄本人になりきっているかのような卓越した演技力を発揮する。

私生活[編集]

3度結婚していて、最初の妻との間に娘が1人いる。イギリスから1987年にコマンダーに、1993年にはナイトに叙勲されており[3]、名実ともに現代を代表する名優の一人となった。

現在はロサンゼルスに住み、2000年にはアメリカの市民権を得ている。

ハンニバル・レクターのイメージに反し、アンソニー本人はベジタリアンである。また、アルコールも飲まない(アルコール依存症のため、断酒した)。

アスペルガー症候群と診断されている[4]。何月何日が何曜日だったかという、日付と曜日を即座に計算できる特技を持つ。

主な出演作品[編集]

映画[編集]

題名 役名 備考 日本語吹替
1968 冬のライオン
The Lion in Winter
リチャード 英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート 小林清志TBS版)
石田太郎(ソフト版)
1969 鏡の国の戦争
The Looking Glass War
ジョン・エイヴリー
1971 八点鐘が鳴るとき
When Eight Bells Toll
フィリップ・カルバート 内海賢二テレビ朝日版)
平林尚三日本テレビ版)
1972 戦争と冒険
Young Winston
デビッド・ロイド・ジョージ
1974 ジャガーノート
Juggernaut
ジョン・マクロード 阪脩
1976 エンテベの勝利
Victory at Entebbe
イツハク・ラビン
オードリー・ローズ
Audrey Rose
エリオット・フーバー 田中信夫(TBS版)
遠すぎた橋
A Bridge Too Far
ジョン・フロスト 宝亀克寿(ソフト版)
石田太郎(日本テレビ版)
1978 マジック
Magic
コーキー 英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート 納谷六朗
1980 エレファント・マン
The Elephant Man
フレデリック・トリーブス 田中信夫(TBS版)
LOVEシーズン
A Change of Seasons
アダム・エヴァンズ 羽佐間道夫(日本テレビ版)
1981 ヒトラー最期の日
The Bunker
アドルフ・ヒトラー テレビ映画
1984 バウンティ/愛と反乱の航海
Where the Heart Is
ウィリアム・ブライ
1985 ムッソリーニと私
Mussolini: The Decline and Fall of Il Duce
ガレアッツォ・チャーノ テレビ映画
1986 チャーリング・クロス街84番地
84 Charing Cross Road
フランク ビデオ発売 木下浩之
1988 青い夜明け
The Dawning
カシアス / アンガス・バリー
1989 浮気なシナリオ
A Chorus of Disapproval
ルウェーリン ビデオ発売 藤本譲
1990 逃亡者
Desperate Hours
ティム 田中信夫(テレビ東京版)
1991 羊たちの沈黙
The Silence of the Lambs
ハンニバル・レクター アカデミー主演男優賞受賞
英国アカデミー賞 主演男優賞受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート
金内吉男VHS版)
石田太郎(テレビ朝日版)
堀勝之祐DVD版)
スポッツウッド・クラブ
Spotswood
ウォレス
1992 ハワーズ・エンド
Howards End
ヘンリー・J・ウィルコックス 池田勝
ドラキュラ
Dracula
ヴァン・ヘルシング 坂口芳貞(旧ソフト版)
池田勝(新ソフト・テレビ朝日版)
チャーリー
Chaplin
ジョージ・ヘイデン 小川真司
1993 トライアル/審判
The Trial
神父
日の名残り
The Remains of the Day
ジェイムズ・スティーヴンス アカデミー主演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート
英国アカデミー賞 主演男優賞受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演男優賞受賞
世古陽丸Netflix版)
永遠の愛に生きて
Shadowlands
C・S・ルイス 英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演男優賞受賞
堀勝之祐
1993 愛の果てに
The Innocent
グラス 自作の即興演奏も 原田一夫(VHS版)
1994 ケロッグ博士
The Road to Wellville
ケロッグ 山野史人
1995 ニクソン
Nixon
リチャード・ニクソン アカデミー主演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート
田口計
レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い
Legend of Fall
ウィリアム・ラドロー 山野史人(旧ソフト版)
佐々木梅治(新ソフト版)
1996 8月の誘惑
August
ヤーヤン 監督/音楽/主演《叔父ヴァーニャ》の脚色
サバイビング・ピカソ
Surviving Picasso
パブロ・ピカソ
1997 アミスタッド
Amistad
ジョン・クインシー・アダムズ アカデミー助演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート
放送映画批評家協会賞 助演男優賞受賞
山内雅人
ザ・ワイルド
The Edge
チャールズ・モース 池田勝(ソフト版)
小川真司(テレビ朝日版)
1998 マスク・オブ・ゾロ
The Mask of Zorro
ドン・ディエゴ・デ・ラ・ベガ 津嘉山正種(ソフト版)
樋浦勉(日本テレビ版)
ジョー・ブラックをよろしく
Meet Joe Black
ウィリアム・パリッシュ 山内雅人
1999 ハーモニーベイの夜明け
Instinct
イーサン・パウエル 青野武
タイタス
Titus
タイタス・アンドロニカス 石田太郎
2000 M:I-2
Mission: Impossible II
スワンベック クレジットなし 家弓家正(ソフト版)
有川博(テレビ朝日版)
2001 ハンニバル
Hannibal
ハンニバル・レクター MTVムービー・アワード キス・シーン賞、悪役賞ノミネート 石田太郎(ソフト版)
日下武史(テレビ朝日版)
佐々木勝彦(Netflix版)
アトランティスのこころ
Hearts in Atlantis
テッド・プローディガン 阪脩
2002 レッド・ドラゴン
Red Dragon
ハンニバル・レクター 麦人(ソフト版)
石田太郎(テレビ朝日版)
9デイズ
Bad Company
オークス 有川博(ソフト版)
銀河万丈(フジテレビ版)
小川真司(テレビ朝日版)
2003 白いカラス
The Human Stain
コールマン・シルク 石田太郎
2004 アレキサンダー
Alexander
プトレマイオス1世 稲垣隆史
2005 プルーフ・オブ・マイ・ライフ
Proof
ロバート
世界最速のインディアン
The World's Fastest Indian
バート・マンロー 石田太郎
2006 オール・ザ・キングスメン
All the King's Men
アーウィン判事
ボビー
Bobby
ジョン・ケイシー
2007 ベオウルフ/呪われし勇者
Beowulf
フロースガール 麦人
Fracture テッド 日本未公開 N/A
最終目的地
The City of Your Final Destination
アダム・グント 自作のピアノ即興演奏も 石田太郎
2010 ウルフマン
The Wolfman
ジョン・タルボット 三木敏彦
恋のロンドン狂騒曲
You Will Meet a Tall Dark Stranger
アルフィ・シェプリッジ (吹き替え版なし)
2011 ザ・ライト -エクソシストの真実-
The Rite
ルーカス・トレヴァント神父 糸博
マイティ・ソー
Thor
オーディン 浦山迅
2012 ヒッチコック
Hitchcock
アルフレッド・ヒッチコック 稲垣隆史
360
360
ジョン (吹き替え版なし)
2013 REDリターンズ
RED 2
エドワード・ブラッドリー 勝部演之
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
Thor: The Dark World
オーディン 浦山迅
2014 ノア 約束の舟
Noah
メトセラ
2015 ハイネケン誘拐の代償
Kidnapping Freddy Heineken
フレディ・ハイネケン英語版 (吹き替え版なし)
DEMON デーモン
Blackway
レスター 勝部演之
ブレイン・ゲーム
Solace
ジョン・クランシー 製作総指揮 浦山迅
2016 アウトバーン
Collide
ハーゲン・カール 糸博
ブラック・ファイル 野心の代償
Misconduct
アーサー・デニング 長克巳
2017 トランスフォーマー/最後の騎士王
Transformers: The Last Knight
エドマンド・バートン 池水通洋
マイティ・ソー バトルロイヤル
Thor: Ragnarok
オーディン 浦山迅
2018 アンソニー・ホプキンスのリア王
King Lear
リア王 テレビ映画
2019 2人のローマ教皇
The Two Popes
ベネディクト16世 アカデミー助演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート
英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート
長克巳
2020 ファーザー
The Father
アンソニー アカデミー主演男優賞受賞
英国アカデミー賞 主演男優賞受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート
全米映画俳優組合賞主演男優賞ノミネート
ボストン映画批評家協会賞 主演男優賞受賞[5]
柴田秀勝
2021 アサシン・ハント
The Virtuoso
師匠 土師孝也
2022 アルマゲドン・タイム ある日々の肖像
Armageddon Time
アーロン・グラフ 浦山迅
The Son/息子
The Son
ピーターの父 (吹き替え版なし)
2023 REBEL MOON: パート1 炎の子
Rebel Moon – Part One: A Child of Fire
ジミー 声の出演
Netflixオリジナル映画
池水通洋
2024 ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000年の命
One Life
ニコラス・ウィントン

テレビ[編集]

題名 役名 備考
1965 The Man in Room 17 Dr. Harding Episode: "A Minor Operation"
1967 A Flea in Her Ear Etienne Plucheux テレビ映画
1969 Department S Greg Halliday Episode: "A Small War of Nerves"
ITV Sunday Night Drama Arnold Episode: "A Walk Through the Forest"
1970 The Great Inimitable Mr. Dickens チャールズ・ディケンズ テレビ映画
Danton ジョルジュ・ダントン
Play of the Month Astrov Episode: "Uncle Vanya"
1970 - 1974 Play for Today Bob / Alexander Tashkov 2 episodes
1971 Great Performances Theo Gunge Episode: "The Arcata Promise"
1972 - 1973 War and Peace Pierre Bezukhov 17 episodes
1972 Poet Game Hugh Sanders テレビ映画
1973 The Edwardians デビッド・ロイド・ジョージ ミニシリーズ、Episode "Lloyd George"
Black and Blue Hi Episode: "The Middle-of-the-Road Roadshow for All the Family"
1974 衝撃の告発!QBセブン
QB VII
Dr. Adam Kelno ミニシリーズ、3 episodes
Possessions Dando テレビ映画
1975 All Creatures Great and Small Siegfried Farnon
1976 めまい-ある愛の記憶
Dark Victory
Dr. Michael Grant
リンドバーグ2世誘拐事件
The Lindbergh Kidnapping Case
Bruno Hauptmann
エンテベの勝利
Victory at Entebbe
イツハク・ラビン首相
1979 Mayflower: The Pilgrims' Adventure Captain Christopher Jones
1981 ヒトラー最期の日
The Bunker
アドルフ・ヒトラー
Peter and Paul タルソスのパウロ
オセロー
Othello
Othello
1982 ノートルダムの鐘つき男/報われぬ愛の物語
The Hunchback of Notre Dame
カシモド Quasimodo
1983 A Married Man John Strickland 4 episodes
1984 Strangers and Brothers Roger Quaife 2 episodes
凱旋門
Arch of Triumph
Dr. Ravic テレビ映画
1985 Hollywood Wives Neil Gray 3 episodes
ギルティ・コンサイエンス
Guilty Conscience
Arthur Jamison テレビ映画
ムッソリーニと私
Mussolini and I
ガレアッツォ・チャーノ伯爵
諜報員ブルント 第4の男
Blunt: The Fourth Man
1987 - 1993 Screen Two Guy Burgess / Unnamed role 2 episodes
1988 Across the Lake Donald Campbell テレビ映画
第十の男
The Tenth Man
Jean Louis Chavel
1989 Heartland Jack The Play on One BBC series episode
大いなる遺産
Great Expectations
Abel Magwitch ミニシリーズ、4 episodes
1991 静かなる戦い
One Man's War
Joel Filártiga テレビ映画
華麗なる女実業家 仕掛けられた罠
To Be the Best
Jack Figg
1993 Selected Exits Gwyn Thomas
2007 アメリカン・マスターズ
American Masters
ナレーター Episode: "Tony Bennett: The Music Never Ends"
2015 ドレッサー
The Dresser
Sir テレビ映画
2016 - 2018 ウエストワールド
Westworld
ロバート・フォード博士
(日本語吹替:稲垣隆史)
17 episodes
第69回プライムタイム・エミー賞
ドラマシリーズ部門主演男優賞ノミネート
2018 アンソニー・ホプキンスのリア王
King Lear
リア王 テレビ映画
2021 神話クエスト:レイヴンズ・バンケット
Mythic Quest
ナレーター Episode: "Everlight"
TBA Those About to Die ウェスパシアヌス Vespasian Upcoming series

日本語吹き替え[編集]

遠すぎた橋』(日本テレビ版)をはじめとして、石田太郎がホプキンスの吹替声優として知られている[6][7][8]。ホプキンスの代表作である『羊たちの沈黙』(テレビ朝日版)のハンニバル・レクター役の吹き替えを務めてからは、専属(フィックス)に近い形で担当しており、『冬のライオン』などのように旧作のソフト用の新録にもホプキンスには石田が起用されていた。

石田によるホプキンスの吹き替えは同業者間でも評価が高く、上述の『羊たちの沈黙』で共演した戸田恵子は「とても印象深い太郎さんのホプキンス」と評している[9]。また、石田はホプキンス演ずるハンニバル・レクターの吹き替えをシリーズ通して行った唯一の人物でもある。

このほかには、稲垣隆史堀勝之祐田中信夫阪脩池田勝麦人糸博池水通洋勝部演之浦山迅長克巳なども複数回、声を当てている。

出典[編集]

  1. ^ Stated in interview on Inside the Actors Studio, 2007
  2. ^ 授賞式欠席アンソニー・ホプキンス 最高齢オスカー「予想外」「名誉」チャドウィック・ボーズマンさん追悼”. スポニチ (2021年4月26日). 2021年4月26日閲覧。
  3. ^ 偉大な功績も納得!サー・アンソニー・ホプキンスら称号を持つ「国宝級」の名優たち”. MOVIE WALKER PRESS (2021年5月22日). 2022年6月16日閲覧。
  4. ^ 「私にとってアスペルガー症候群は天からの贈り物」──84歳の俳優アンソニー・ホプキンスが祝福する脳の多様性。【世界を変えた現役シニアイノベーター】”. Vogue Japan (2022年5月9日). 2023年3月19日閲覧。
  5. ^ ‘Nomadland’ Named Best Picture at Boston Society of Film Critics Awards, Paul Raci and Yuh-jung Youn Among Winners”. Variety (2020年12月13日). 2021年1月14日閲覧。
  6. ^ “石田太郎さん急死…草なぎ剛ショック!ドラマ収録中に急変”. Sponichi Annex. (2013年9月22日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/09/22/kiji/K20130922006664420.html 2013年9月22日閲覧。 
  7. ^ “草なぎショック…石田太郎さんが急死”. デイリースポーツ. (2013年9月22日). https://www.daily.co.jp/gossip/obituaries/2013/09/22/0006358890.shtml?pg=2 2023年11月25日閲覧。 
  8. ^ “【AKIRA】あらすじや登場人物を紹介!新アニメで物語は完結”. ciatr. (2013年9月22日). https://ciatr.jp/topics/74341?page=2 2023年11月25日閲覧。 
  9. ^ “戸田恵子 石田太郎さん偲んで吹き替え”. デイリースポーツ. (2013年9月27日). https://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/09/27/0006373232.shtml?pg=2 2023年11月25日閲覧。 

外部リンク[編集]