アルミランテ・ブラウン級駆逐艦

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アルミランテ・ブラウン級駆逐艦
艦級概観
艦種 駆逐艦
前級
次級
性能諸元
排水量 基準 2,900t
満載 3,360t
全長 125.9 m
全幅 14.0 m
喫水 5.8m
機関 COGOG方式 (57,600hp)
オリンパスTM3B ガスタービンエンジン 2基
タインRM1A ガスタービンエンジン 2基
推進器 2軸
速力 30.5 kt
航続距離 4,500nm/18kt
定員 200名
兵装 127mm単装速射砲 1基
アルバトロスPDMS8連装発射機 1基
ブレダ40mm連装機銃 4基
MM40 エグゾセSSM4連装発射筒 2基
ILAS-2 3連装短魚雷発射管 2基
艦載機 SA-319BアルエットIII 2機
レーダー DA-08A 対空/対水上捜索
WM-25 砲射撃指揮/簡易捜索
STIR PDMS射撃指揮
ソナー ASO-80 船底装備

アルミランテ・ブラウン級駆逐艦(アルミランテ・ブラウンきゅうくちくかん、Almirante Brown class destroyers)は、アルゼンチン海軍駆逐艦

概要

ドイツブローム・ウント・フォス社Blohm + Voss GmbH)の開発によるMEKO型フリゲート・シリーズに属しており、B+V社のモデル・ナンバーとしてはMEKO 360 H2型と呼ばれている。

当初は、ナイジェリアがアラドゥとして採用したMEKO 360 H1型フリゲートの強化型として、ヘリコプターを2機搭載するものとして開発されていた。のちにアルゼンチン海軍の運用要求から、本級もヘリコプターを1機のみ搭載するものとして完成され、当初の計画は、MEKO 360 H2型というタイプ・ナンバーにその名残を残すのみとなっている。

1978年に6隻発注されたが2隻はキャンセルされたため、ブローム・ウント・フォス社ハンブルク造船所で4隻建造され、1983年から1984年に就役した。MEKO型フリゲート・シリーズに属するものの、3,360 満載排水トンと大型であることから、アルゼンチン海軍では、本級を駆逐艦に分類している。

アルゼンチン海軍は財政的問題と輸入制限のために、整備用品・訓練用品の手配に困難が伴っている。アルミランテ・ブラウン級駆逐艦も、予備部品の不足・機関の問題・全砲門の耐用年数の超過、などが報告されている[1]

同型艦

  • D10 アルミランテ・ブラウン Almirante Brown 1983年1月就役
  • D11 ラ・アルヘンティナ La Argentina 1983年5月就役
  • D12 エロイナ Heroina 1983年10月就役
  • D13 サランディ Sarandi 1984年4月就役

出典

  1. ^ Argentine navy short on spares and resources for training and maintenance”. MercoPress (2012年11月22日). 2014年11月24日閲覧。