アルバロ・バウティスタ

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アルバロ・バウティスタ
2010年 カタールGPにて
国籍 スペインの旗 スペイン
生年月日 (1984-11-21) 1984年11月21日(39歳)
出身地 カスティーリャ=ラ・マンチャ州 タラベーラ・デ・ラ・レイナ
ロードレース世界選手権での記録
- MotoGPクラスに参戦 -
現在のチーム GO&FUN ホンダ・グレシーニ
ゼッケン 19
チャンピオン 125cc - 1 (2006年)
レース数 166
優勝回数 16
表彰台回数 48
PP回数 18
FL回数 21
通算獲得ポイント 1518
2012年の成績 5位 (178 ポイント)

アルバロ・バウティスタ ( Álvaro Bautista Arce, 1984年11月21日 - ) は、スペインカスティーリャ=ラ・マンチャ州 タラベーラ・デ・ラ・レイナ出身のオートバイレーサー2006年ロードレース世界選手権125ccクラスチャンピオン。2010年より同選手権MotoGPクラスに参戦中。

経歴

125ccクラス

2002年にはスペイン国内選手権125ccクラスでシリーズ2位に入り、またスポット参戦でロードレース世界選手権125ccクラスにデビューする。翌2003年には世界選手権フル参戦を果たす傍らスペイン選手権にも参加を続けて、後者のチャンピオンを獲得する。2004年第9戦イギリスGPでは初表彰台(2位)・初ファステストラップを獲得する。そして2006年、アスパー・チームでアプリリアを駆ってシーズン8勝、125ccクラスワールドチャンピオンに輝く。

250ccクラス

2008年 IRTAテストにて
2009年 日本GPにて

2007年

2007年より、アスパー・チームから250ccクラスにデビューを果たす。第6戦イタリアGPではクラス初ポールポジション・初優勝を飾る[1]第13戦ポルトガルGPでは予選6位スタートから1周目には12位に落ちながらも、そこから巻き返してシーズン2勝目を果たす。結局この年はシリーズ4位に入り、250ccクラスのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

2008年

前年度のシリーズランキング1-3位のライダーが全員MotoGPクラスにステップアップし、2008年の250ccクラスチャンピオン候補筆頭に挙げられたバウティスタだったが、前年はこれといった活躍が見られなかったジレラマルコ・シモンチェリと激しいチャンピオン争いを演じることになった。

開幕戦カタールGPでは6位に終わる。続く第2戦スペインGPではファイナルラップまでトップを走りながらもシモンチェリにマシンをぶつけられてエンジンが破損、ミカ・カリオに勝利をさらわれることになった。第3戦ポルトガルGPでようやくシーズン初勝利を挙げたが、続く第4戦中国GPでは転倒を喫して12位に沈み[2]第5戦フランスGPでは14位、第6戦イタリアGPではリタイヤに終わり、序盤戦はチャンピオン争いで大きく後れを取ることになった。

バウティスタの地元である第7戦カタルニアGPではポールポジションからスタートしレースをリードしたものの、ファイナルラップでシフトミスを犯してしまい、シモンチェリに優勝を許すことになってしまった。

第8戦イギリスGPではこの年4回目となるポールポジションを獲得[3]、再びシモンチェリとのバトルになったが、ゴールまで2周となった時にシモンチェリが無謀な突っ込みを仕掛けたため両者ともラインを外して大きくタイムロス、3番手に付けていたミカ・カリオに勝利をさらわれることになった。

第9戦ダッチTTではポールからスタートしたもののスタートに失敗し、1周目終了時点で8位にまで落ちたが[4]、その後巻き返してシーズン2勝目を収める。

その後は第13戦サンマリノGPで3勝目を収める等、毎戦表彰台に立つ活躍を見せ、チャンピオン争いでシモンチェリとのギャップを詰めることもあったが、ハリケーン・アイクの影響で中止になった第14戦インディアナポリスGPの後、第15戦日本GP第16戦オーストラリアGPとシモンチェリに連勝を許してしまう。

第17戦マレーシアGP、シーズン4勝目を収めるものの、3位に入ったシモンチェリがチャンピオンを確定させ、結局バウティスタはこの年シリーズ2位に終わった。

2009年

2009年もアスパー・チームに残留。スコットホンダ青山博一とチャンピオン争いを演じ、シーズン中盤まではランキング2位に付けていたが、終盤戦で調子を落として最終的なランキングは4位に終わった。第11戦チェコGPではバウティスタは3位に入ったが、フィニッシュ後のウィリーのパフォーマンスに失敗して転倒、マシンを大破させてしまった[5]

MotoGPクラス

2010年 ダッチTTにて

2010年

2010年、バウティスタはワークスリズラ・スズキチームから最高峰MotoGPクラスにデビューした[6]。同クラスでは2010年からのルール改定により、原則としてワークスチームからルーキーの参戦はできないことになったが、スズキはサテライトチームを持たないためこの制限から外されていた。第7戦カタルニアGP第15戦マレーシアGPでベストリザルトとなる5位に入り、年間ランキングではチームメイトのロリス・カピロッシを上回る13位を記録した。

2011年

2011年、チームは規模を縮小し、レギュラー参戦はバウティスタの1台のみの体制となった[7]開幕戦カタールGPではフリー走行での転倒で左大腿骨を骨折[8]、2レースを欠場することとなった。シーズン終盤には速さを見せ、第15戦日本GPでは一時3番手を走行[9]第16戦オーストラリアGPではフロントロウからのスタートを果たしたが、いずれのレースも転倒に終わり結果を残せなかった。結局シーズン最高位は第5戦イギリスGPでの5位、年間ランキングでは2年連続で13位に留まった。

2012年

2012年シーズン、バウティスタは事故死したマルコ・シモンチェリの後継としてサンカルロ・ホンダ・グレシーニに移籍。1000ccのRC213Vを駆ることとなった[10]。オランダGP決勝、ブレーキングが遅れ転倒した際に、ロレンソを巻き込む事になってしまい、次戦のドイツGP最後尾グリッドスタートの処分が下される。

2013年

2013年シーズンもメインスポンサーがGO&FUNに変更になるが、グレシーニより継続参戦する。開幕前には、今シーズンもまた、ホンダモトGPライダーとして唯一ショーワのサスペンションを使用することとなり(他選手はオーリンズ製を使用。ショーワは無料、オーリンズは約30万ユーロ)、その引き換えとしてチームとの契約を2014年まで獲得した。

2014年

シリーズ最初の3戦で転倒リタイアを期すなど厳しいシーズン開始となるが、シリーズ5戦目のフランスGPでは2012年の日本GP以来となる3位表彰台を獲得する。シリーズランキングは11位。

ロードレース世界選手権 戦績

  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
シーズン クラス バイク 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2002年 125cc アプリリア JPN RSA SPA
25
FRA ITA CAT
Ret
NED GBR GER CZE POR BRA PAC MAL AUS VAL
23
NC 0
2003年 125cc アプリリア JPN
18
RSA
25
SPA
17
FRA
Ret
ITA
28
CAT
28
NED
Ret
GBR
14
GER
Ret
CZE
16
POR
15
BRA
16
PAC
12
MAL
15
AUS
4
VAL
6
20位 31
2004年 125cc アプリリア RSA
9
SPA
Ret
FRA
9
ITA
Ret
CAT
6
NED
16
BRA
9
GER
7
GBR
2
CZE
13
POR
5
JPN
Ret
QAT
3
MAL
3
AUS
9
VAL
3
7位 129
2005年 125cc ホンダ SPA
Ret
POR
7
CHN
17
FRA
Ret
ITA
12
CAT
14
NED
4
--- GBR
Ret
GER
Ret
CZE
12
JPN
9
MAL
26
QAT
22
AUS
16
TUR
12
VAL
12
15位 47
2006年 125cc アプリリア SPA
1
QAT
1
TUR
2
CHN
3
FRA
4
ITA
2
CAT
1
NED
3
GBR
1
GER
2
--- CZE
1
MAL
1
AUS
1
JPN
2
POR
1
VAL
4
1位 338
2007年 250cc アプリリア QAT
Ret
SPA
2
TUR
3
CHN
2
FRA
8
ITA
1
CAT
5
GBR
Ret
NED
3
GER
17
--- CZE
5
SMR
8
POR
1
JPN
15
AUS
2
MAL
Ret
VAL
Ret
4位 181
2008年 250cc アプリリア QAT
6
SPA
Ret
POR
1
CHN
12
FRA
14
ITA
Ret
CAT
2
GBR
3
NED
1
GER
3
--- CZE
2
SMR
1
IND
C
JPN
2
AUS
2
MAL
1
VAL
3
2位 244
2009年 250cc アプリリア QAT
7
JPN
1
SPA
2
FRA
4
ITA
3
CAT
1
NED
Ret
--- GER
3
GBR
2
CZE
3
IND
3
SMR
3
POR
Ret
AUS
10
MAL
Ret
VAL
2
4位 218
2010年 MotoGP スズキ QAT
Ret
SPA
10
FRA
DNS
ITA
14
GBR
12
NED
14
CAT
5
GER
Ret
USA
Ret
CZE
Ret
IND
8
SMR
8
ARA
8
JPN
7
MAL
5
AUS
12
POR
11
VAL
9
13位 85
2011年 MotoGP スズキ QAT
INJ
SPA
INJ
POR
13
FRA
12
CAT
12
GBR
5
NED
11
ITA
13
GER
7
USA
Ret
CZE
Ret
IND
6
RSM
8
ARA
6
JPN
Ret
AUS
Ret
MAL
C
VAL
Ret
13位 67
2012年 MotoGP ホンダ QAT
7
SPA
6
POR
6
FRA
10
CAT
6
GBR
4
NED
Ret
GER
7
ITA
10
USA
8
IND
5
CZE
6
RSM
3
ARA
6
JPN
3
MAL
6
AUS
5
VAL
4
5位 178
2013年 MotoGP ホンダ QAT
6
AME
8
SPA
6
FRA
6
ITA
Ret
CAT
Ret
NED
7
GER
5
USA
4
IND
6
CZE
5
GBR
5
RSM
7
ARA
4
MAL
5
AUS
5
JPN
4
VAL
6位* 160*
  • * は、シーズン中の順位とポイント。

脚注

外部リンク