アラカルト

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アラカルト: à la carte[1])とは、献立表から好みに応じて一品ずつ注文する料理のこと[2]。またそうした食事方法のことも指す[3]。日本語としては一品料理お好み料理とも言う[4]

概要[編集]

予め、数種の料理をセットにした定食・コース料理(ターブルドート)に対し、アラカルトはオードブル、スープ、魚料理、肉料理、デザート、飲み物などを客がそれぞれ個別に選んで注文する[2]

フランスでは定食の献立表を「ムニュ」(menu)、一品料理の献立表を「カルト」(carte) と区別するが、日本ではいずれも「メニュー」と呼んで区別しない[5]

日本ではここから転じて、小説などの短編集や、いわゆる豆知識をまとめたニュース記事などについて「アラカルト」の表現を用いることがある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「メニューによって」の意。(日本国語大辞典)
  2. ^ a b 全国調理師養成施設協会 編『調理用語辞典』全国調理師養成施設協会、1986年、43頁。ISBN 978-4924737358 
  3. ^ 大滝緑、山口米子『料理用語事典』真珠書院、2003年、13頁。ISBN 978-4880092188 
  4. ^ 小学館国語辞典編集部 編『日本国語大辞典』 第1巻(第2版)、小学館、2001年、613頁。 
  5. ^ 大滝緑、山口米子『料理用語事典』真珠書院、2003年、313頁。ISBN 978-4880092188