アメリカン・フットボール・カンファレンス

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アメリカン・フットボール・カンファレンス(American Football Conference)はNFLのカンファレンスのひとつ。

1970年、NFLと1960年創設のアメリカン・フットボール・リーグ(AFL)とのリーグ統合時に、AFL所属の10チームに旧NFLから移動してきたピッツバーグ・スティーラーズクリーブランド・ブラウンズボルティモア・コルツ(当時)の3チームを加え、3地区(AFC東地区、AFC中地区、AFC西地区)13チームで発足。2002年から現在の4地区(AFC東地区AFC西地区AFC南地区AFC北地区)16チームに。略語はAFC。

参加チーム

AFC東地区

  • バッファロー・ビルズ  BUF 
地元の英雄的な開拓者、バッファロー・ビルにちなんで名付けられた
愛称は地元一般公募、統率と知性、スピードをイメージ
ペイトリオット(パトリオット)=patriotとは愛国者のこと。一帯が独立戦争の舞台になったことから名付けられた
「Jet」はジェット機の意、また野球のニューヨーク・メッツ、バスケットボールのブルックリン・ネッツ(旧ニュージャージー・ネッツ、それ以前は「ニューヨーク・ネッツ」であった)と意図的にを踏むようにしている。また、連敗脱出の願掛けであったともされる

AFC北地区

旧クリーブランド・ブラウンズ。コルツのインディアナポリス移転後、1996年ボルチモアの誘致を受けて移転を表明したが、「ブラウンズ」の愛称はクリーブランド市が法的に確保していたため、ボルチモア縁の作家エドガー・アラン・ポーの詩「大鴉(The Raven)」にちなみチーム名を変更
「Bengal」はベンガルトラにちなむ。命名は創設者で初代監督のポール・ブラウン
旧ブラウンズがボルチモアに移転後の2000年、リーグのエクスパンション(拡張)方針により誕生した全くの新チーム。市が使用権を獲得していた「ブラウンズ」の名を引き継いだ。ブラウンズは色ではなくシンシナティ・ベンガルズを作り初代監督を務めたポール・ブラウンにちなむ
ピッツバーグが「Steel(鉄鋼)」の町として知られたことから。Steal(窃盗)ではない

AFC南地区

Texanとはテキサス人のこと。テキサス人のためのチームという意味で命名
1983年ボルチモアから移転。「Colt」とは雄の若馬のことで、現地では競走馬飼育が盛んだったことから
動物のジャガー
旧ヒューストン・オイラーズ。テネシー州ナッシュビルに移転、二度の改名を経て現チーム名になった。タイタンとはギリシア神話に登場する大地の神のことで、ナッシュビルが南部のアテネと呼ばれていることから

AFC西地区

ブロンコ「bronco」とは駻馬のこと。荒々しい西部のイメージから
インディアンにちなんで、「Chief」=酋長
オークランド→ロサンゼルス→オークランドと移転。レイダー「raider」は侵略者のこと。ロサンゼルス時代、本拠地を同じくするラムズも頭文字がRだったため、略称はLARではなく、RAIになった。
応援の際に「Charge(突撃)!」と叫ぶスタイルが慣例化していたことから。元はロサンゼルスにあった

カンファレンス変遷

4地区制で編成された西地区の4チームは1960年のAFL発足時から、東地区の4チームはマイアミ・ドルフィンズが誕生した1966年から同地区に所属しており、長年に渡ってライバル関係を維持している。

発足時(1970年)
  • 3地区13チームで発足した。

西地区 中地区 東地区
ブロンコス スティーラーズ ビルズ
チーフス ベンガルズ ドルフィンズ
レイダーズ ブラウンズ ペイトリオッツ
チャージャーズ オイラーズ ジェッツ
コルツ
1976年
  • タンパベイ・バッカニアーズが誕生。

西地区 中地区 東地区
ブロンコス スティーラーズ ビルズ
チーフス ベンガルズ ドルフィンズ
レイダーズ ブラウンズ ペイトリオッツ
チャージャーズ オイラーズ ジェッツ
バッカニアーズ コルツ
1977年
西地区 中地区 東地区
ブロンコス スティーラーズ ビルズ
チーフス ベンガルズ ドルフィンズ
レイダーズ ブラウンズ ペイトリオッツ
チャージャーズ オイラーズ ジェッツ
シーホークス コルツ
1995年
  • ジャクソンビル・ジャガーズが誕生

西地区 中地区 東地区
ブロンコス スティーラーズ ビルズ
チーフス ベンガルズ ドルフィンズ
レイダーズ ブラウンズ ペイトリオッツ
チャージャーズ オイラーズ ジェッツ
シーホークス ジャガーズ コルツ
1996年
  • ブラウンズがボルチモアに移転。
    新設扱いでレイブンズに。
西地区 中地区 東地区
ブロンコス スティーラーズ ビルズ
チーフス ベンガルズ ドルフィンズ
レイダーズ レイブンズ ペイトリオッツ
チャージャーズ オイラーズ ジェッツ
シーホークス ジャガーズ コルツ
1999年
  • ブラウンズが復活。
  • オイラーズがタイタンズに名称変更。
西地区 中地区 東地区
ブロンコス スティーラーズ ビルズ
チーフス ベンガルズ ドルフィンズ
レイダーズ レイブンズ ペイトリオッツ
チャージャーズ タイタンズ ジェッツ
シーホークス ジャガーズ コルツ
ブラウンズ
2002年 - 現在
  • シーホークスがNFC西地区へ移動。
  • ヒューストン・テキサンズが誕生し、4地区制に移行。
西地区 北地区 南地区 東地区
ブロンコス スティーラーズ コルツ ビルズ
チーフス ベンガルズ ジャガーズ ドルフィンズ
レイダーズ レイブンズ タイタンズ ペイトリオッツ
チャージャーズ ブラウンズ テキサンズ ジェッツ

プレイオフ

6チーム進出(1990年-現在)

  • CC:カンファレンス決勝、DP:ディビジョナルプレイオフ、WC:ワイルドカードプレイオフ
  • 括弧内はシード順
  • 年表示の背景色が変わっている年はAFCチャンピオンがスーパーボウルを制覇した年
年度 優勝 CC敗退 DP敗退 WC敗退
2015 DEN(1) NE(2) KC(5) PIT(6) CIN(3) HOU(4)
2014 NE(1) IND(4) DEN(2) BAL(6) PIT(3) CIN(5)
2013 DEN(1) NE(2) IND(4) SD(6) CIN(3) KC(5)
2012 BAL(4) NE(2) DEN(1) HOU(3) IND(5) CIN(6)
2011 NE(1) BAL(2) HOU(3) DEN(4) PIT(5) CIN(6)
2010 PIT(2) NYJ(6) NE(1) BAL(5) IND(3) KC(4)
2009 IND(1) NYJ(5) SD(2) BAL(6) NE(3) CIN(4)
2008 PIT(2) BAL(6) TEN(1) SD(4) MIA(3) IND(5)
2007 NE(1) SD(3) IND(2) JAX(5) PIT(4) TEN(6)
2006 IND(3) NE(4) SD(1) BAL(2) NYJ(5) KC(6)
2005 PIT(6) IND(1) DEN(2) NE(4) CIN(3) JAX(5)
2004 NE(2) PIT(1) IND(3) NYJ(5) SD(4) DEN(6)
2003 NE(1) IND(3) KC(2) TEN(5) BAL(4) DEN(6)
2002 OAK(1) TEN(2) PIT(3) NYJ(4) IND(5) CLE(6)
2001 NE(2) PIT(1) OAK(3) BAL(5) MIA(4) NYJ(6)
2000 BAL(4) OAK(2) TEN(1) MIA(3) DEN(5) IND(6)
1999 TEN(4) JAX(1) IND(2) MIA(6) SEA(3) BUF(5)
1998 DEN(1) NYJ(2) JAX(3) MIA(4) BUF(5) NE(6)
1997 DEN(4) PIT(2) KC(1) NE(3) JAX(5) MIA(6)
1996 NE(2) JAX(5) DEN(1) PIT(3) BUF(4) IND(6)
1995 PIT(2) IND(5) KC(1) BUF(3) SD(4) MIA(6)
1994 SD(2) PIT(1) MIA(3) CLE(4) NE(5) KC(6)
1993 BUF(1) KC(3) HOU(2) RAI(4) DEN(5) PIT(6)
1992 BUF(4) MIA(2) PIT(1) SD(3) HOU(5) KC(6)
1991 BUF(1) DEN(2) HOU(3) KC(4) RAI(5) NYJ(6)
1990 BUF(1) RAI(2) CIN(3) MIA(4) KC(5) HOU(6)

5チーム進出(1978年-1989年)

  • CC:カンファレンス決勝、DP:ディビジョナルプレイオフ、WC:ワイルドカードプレイオフ
  • 1982-83シーズンについてはストライキの影響で8チームによるトーナメント
  • 括弧内はシード順
  • 年表示の背景色が変わっている年はAFCチャンピオンがスーパーボウルを制覇した年
年度 優勝 CC敗退 DP敗退 WC敗退
1989 DEN(1) CLE(2) BUF(3) PIT(5) HOU(4)
1988 CIN(1) BUF(2) SEA(3) HOU(5) CLE(4)
1987 DEN(1) CLE(2) IND(3) HOU(4) SEA(5)
1986 DEN(2) CLE(1) NE(3) NYJ(4) KC(5)
1985 NE(5) MIA(2) RAI(1) CLE(3) NYJ(4)
1984 MIA(1) PIT(3) DEN(2) SEA(4) RAI(5)
1983 RAI(1) SEA(4) MIA(2) PIT(3) DEN(5)
年度 優勝 CC敗退 2回戦敗退 1回戦敗退
1982 MIA(2) NYJ(6) RAI(1) SD(5) CIN(3) PIT(4) NE(7) CLE(8)
年度 優勝 CC敗退 DP敗退 WC敗退
1981 CIN(1) SD(3) MIA(2) BUF(5) NYJ(4)
1980 OAK(4) SD(1) CLE(2) BUF(3) HOU(5)
1979 PIT(2) HOU(4) SD(1) MIA(3) DEN(5)
1978 PIT(1) HOU(5) NE(2) DEN(3) MIA(4)

4チーム進出(1970年-1977年)

  • CC:カンファレンス決勝、DP:ディビジョナルプレイオフ
  • 括弧内はシード順(シード制導入前は表記なし)
  • 年表示の背景色が変わっている年はAFCチャンピオンがスーパーボウルを制覇した年
年度 優勝 CC敗退 DP敗退
1977 DEN(1) OAK(4) BAL(2) PIT(3)
1976 OAK(1) PIT(3) BAL(2) NE(4)
1975 PIT(1) OAK(2) BAL(3) CIN(4)
1974 PIT OAK MIA BUF
1973 MIA OAK CIN PIT
1972 MIA PIT CLE OAK
1971 MIA BAL KC CLE
1970 BAL OAK CIN MIA

AFCチャンピオンシップ

シーズン ホーム 得点 アウェイ
2015–16 デンバー・ブロンコス 20 - 18 ニューイングランド・ペイトリオッツ
2014–15 ニューイングランド・ペイトリオッツ 45 - 7 インディアナポリス・コルツ
2013–14 デンバー・ブロンコス 26 - 16 ニューイングランド・ペイトリオッツ
2012–13 ニューイングランド・ペイトリオッツ 13 - 28 ボルチモア・レイブンズ
2011–12 ニューイングランド・ペイトリオッツ 23 - 20 ボルチモア・レイブンズ
2010–11 ピッツバーグ・スティーラーズ 24 - 19 ニューヨーク・ジェッツ
2009–10 インディアナポリス・コルツ 30 - 17 ニューヨーク・ジェッツ
2008–09 ピッツバーグ・スティーラーズ 23 - 14 ボルチモア・レイブンズ
2007–08 ニューイングランド・ペイトリオッツ 21 - 12 サンディエゴ・チャージャーズ
2006–07 インディアナポリス・コルツ 38 - 34 ニューイングランド・ペイトリオッツ
2005–06 デンバー・ブロンコス 17 - 34 ピッツバーグ・スティーラーズ
2004–05 ピッツバーグ・スティーラーズ 27 - 41 ニューイングランド・ペイトリオッツ
2003–04 ニューイングランド・ペイトリオッツ 24 - 14 インディアナポリス・コルツ
2002–03 オークランド・レイダーズ 41 - 24 テネシー・タイタンズ
2001–02 ピッツバーグ・スティーラーズ 17 - 24 ニューイングランド・ペイトリオッツ
2000–01 オークランド・レイダーズ 3 - 16 ボルチモア・レイブンズ
1999–00 ジャクソンビル・ジャガーズ 14 - 33 テネシー・タイタンズ
1998–99 デンバー・ブロンコス 23 -10 ニューヨーク・ジェッツ
1997–98 ピッツバーグ・スティーラーズ 21-24 デンバー・ブロンコス
1996–97 ニューイングランド・ペイトリオッツ 20 - 6 ジャクソンビル・ジャガーズ
1995–96 ピッツバーグ・スティーラーズ 20 - 16 インディアナポリス・コルツ
1994–95 ピッツバーグ・スティーラーズ 13 - 17 サンディエゴ・チャージャーズ
1993–94 バッファロー・ビルズ 30 -13 カンザスシティ・チーフス
1992–93 マイアミ・ドルフィンズ 10 - 29 バッファロー・ビルズ
1991–92 バッファロー・ビルズ 10- 7 デンバー・ブロンコス
1990–91 バッファロー・ビルズ 51 - 3 ロサンゼルス・レイダーズ
1989–90 デンバー・ブロンコス 37 - 21 クリーブランド・ブラウンズ
1988–89 シンシナティ・ベンガルズ 21 - 10 バッファロー・ビルズ
1987–88 デンバー・ブロンコス 38 - 33 クリーブランド・ブラウンズ
1986–87 クリーブランド・ブラウンズ 20(OT)23 デンバー・ブロンコス
1985–86 マイアミ・ドルフィンズ 14 - 31 ニューイングランド・ペイトリオッツ
1984–85 マイアミ・ドルフィンズ 45 - 28 ピッツバーグ・スティーラーズ
1983–84 ロサンゼルス・レイダーズ 30 - 14 シアトル・シーホークス
1982–83 マイアミ・ドルフィンズ 14 - 0 ニューヨーク・ジェッツ
1981–82 シンシナティ・ベンガルズ 27 - 7 サンディエゴ・チャージャーズ
1980–81 サンディエゴ・チャージャーズ 27 - 34 オークランド・レイダーズ
1979–80 ピッツバーグ・スティーラーズ 27 - 13 ヒューストン・オイラーズ
1978–79 ピッツバーグ・スティーラーズ 34 - 5 ヒューストン・オイラーズ
1977–78 デンバー・ブロンコス 20 - 17 オークランド・レイダーズ
1976–77 オークランド・レイダーズ 24 - 7 ピッツバーグ・スティーラーズ
1975–76 ピッツバーグ・スティーラーズ 16 - 10 オークランド・レイダーズ
1974–75 オークランド・レイダーズ 13 - 24 ピッツバーグ・スティーラーズ
1973–74 マイアミ・ドルフィンズ 27 - 10 オークランド・レイダーズ
1972–73 ピッツバーグ・スティーラーズ 17 - 21 マイアミ・ドルフィンズ
1971–72 マイアミ・ドルフィンズ 21 - 0 ボルチモア・コルツ
1970–71 ボルチモア・コルツ 27 - 17 オークランド・レイダーズ

関連項目