アマチュア無線フェスティバル
アマチュア無線フェスティバル | |
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イベントの種類 | 展示会 |
通称・略称 | ハムフェア |
旧イベント名 | 全日本ハムベンション |
開催時期 | 毎年8月 |
初回開催 | 1975年(昭和50年)9月 |
会場 | 東京国際展示場 |
主催 | 日本アマチュア無線連盟 |
後援 | 総務省・文部科学省・東京都・日本放送協会・読売新聞社・公益財団法人日本無線協会・一般財団法人日本アマチュア無線振興協会・日本アマチュア無線機器工業会・公益財団法人東京観光財団 |
協賛 | 電波新聞社・電波タイムス社・CQ ham radio・子供の科学 |
出展数 | 226団体 |
来場者数 | 3万6千人(2015年) |
最寄駅 |
ゆりかもめ 国際展示場正門駅 りんかい線 国際展示場駅 |
直通バス | 都営バス |
公式サイト |
アマチュア無線フェスティバル(アマチュアむせんフェスティバル)は、日本アマチュア無線連盟(以下、「JARL」と略す。)が主催するイベントである。正式名称は「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア(西暦年号) in (開催地)」(「ハムフェア(西暦年号)」の使用は1987年(昭和62年)より)。毎年、8月に開催される。
概要
通称「ハムフェア(西暦年号)」とよばれるイベントである。その目的は、「アマチュア無線の健全な発展と技術の向上を図るため、これらに関する展示や催事をおこない、一般人にアマチュア無線について広く紹介するとともに、アマチュア無線家の情報交換と友好を深める」[1]ことにある。年1回、日本全国のアマチュア無線家やアマチュア無線に興味のある者等が集う(外国からの来訪者もある)お祭りとなっている。云わばハムの“全国文化祭”ともいえるイベントである。近年の入場者数は約3万人前後で推移しているが、1990年代には約6万人の入場者数を数えていた(ピークは1993年(平成5年)の6万1千人)。
開催年ごとにキャッチフレーズが設定され、テーマにそったブースが公開されたり、講演が行われたりする。アマチュア無線に関する機器メーカー、関連事業者、団体等も参加する。
これに倣い一部のJARL地方本部では、その地方で小規模なものを実施する。
沿革
アマチュア無線フェスティバルの前身は、1975年(昭和50年)4月に静岡県富士宮市朝霧高原グリーンパークで開催された「全日本ハムベンション」で[2]、翌1976年(昭和51年)9月に第2回[3]が行なわれた。アメリカ合衆国・オハイオ州デイトンで毎年開催される「デイトン・ハムベンション」を範としたものである。
この実績を引き継ぐ形で、1977年(昭和52年)9月にJARL主催の「アマチュア無線フェスティバル」として、東京晴海の東京国際見本市会場南館で開催された[4]。
1978年(昭和53年)からは8月第3金曜日から翌々日の日曜日までの3日間の開催となり、1983年(昭和58年)には、それまで日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)が独立して開催していた「JAIAフェア」(JAIA加盟メーカーによる機器の展示会)が合流した。
1996年(平成8年)からの会場は、東京国際見本市会場閉鎖に伴い東京国際展示場(東京ビッグサイト)に、1999年(平成11年)には、会場費の金額の問題によりパシフィコ横浜となった。
しかし、横浜市が地方からの交通が不便な事もあり、2002年(平成14年)から、再び東京国際展示場で開催されている。また2003年(平成15年)から土曜日・日曜日の2日間に短縮された。
年表
- 1975年(昭和50年) - 「全日本ハムベンション」開催(静岡県富士宮市)、主催は全日本ハムベンション実行委員会。
- 1977年(昭和52年) - JARLが主催する「アマチュア無線フェスティバル」として、東京国際見本市会場(東京都中央区)で実施。入場者数約2万6千人。
- 1983年(昭和58年) - JAIAフェアが合流参加。
- 1987年(昭和62年) - 通称名が「ハムフェア」となる。
- 1991年(平成3年) - 入場者数が6万人となる。
- 1993年(平成5年) - 入場者数6万1千人(最高記録)。
- 1996年(平成8年) - 東京国際展示場=東京ビッグサイト(東京都江東区)へ会場変更。
- 1999年(平成11年) - パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区の横浜みなとみらい21)へ会場変更。
- 2002年(平成14年) - 東京国際展示場=東京ビッグサイトへ会場変更。
会場の催事
- 記念局の公開運用
- 講演
- 著名アマチュア無線家による研究発表、DXペディション(en:DX-pedition、遠隔地からの運用)の報告、コンテスト成績優秀者の表彰など
- JARLによるサービス
- 展示
- 自作品コンテスト、絵画コンクール優秀者の展示
- 無線機器メーカーの新製品発表(業界団体の展示会が同時に行なわれる。)
- 各地のクラブ(関東近郊が多い。)の活動内容紹介や研究成果発表
- クラブによる各種機材販売(家内制手工業で採算が合わず販売店ルートに乗らない自作機材から、クラブ員が使用していた中古の無線機等、果ては無線とは直接関係のない中古ソフトウェアなどが並び、販売ブースはフリーマーケットさながらの様相を呈する。)
- 工作教室
- 販売店の出張販売
- アマチュア無線家同士の交流
- 全国的な組織を持つクラブの場合、このような機会がなければ顔を合わせる事さえ困難な事が多い。
- 第三級・第四級アマチュア無線技士当日受付試験
- 会場内の別室または近傍施設で実施される。
地方本部主催のイベント
- 関西アマチュア無線フェスティバル 通称は「関(かん)ハム」。1996年(平成8年)より大阪府池田市で実施。5月や6月に実施されたこともあったが2008年(平成20年)からは7月に定着。
- 西日本ハムフェア 2002年(平成14年)より九州各地で3月に実施。2014年(平成26年)からは福岡県苅田町で実施。
- 北海道ハムフェア 1988年(昭和63年)[5]より1991年(平成3年)[6]までに札幌市で3回実施。2015年(平成27年)に24年振りに復活。
脚注
- ^ アマチュア無線フェスティバル開催要項(JARL)
- ^ 1975年の歴史(CQ出版)
- ^ 1976年の歴史(CQ出版)
- ^ 1977年の歴史(CQ出版)
- ^ 1988年の歴史(CQ出版)
- ^ 1991年の歴史(CQ出版)
関連項目
外部リンク
- ハムフェア JARL
- 関西アマチュア無線フェスティバル JARL関西地方本部
- 西日本ハムフェア JARL九州地方本部
- 北海道ハムフェア JARL北海道地方本部