アプト・スポーツライン

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アプト・スポーツライン
種類
株式会社
業種 自動車製造, モータースポーツ
設立 1970
創業者 ヨハン・アプト
本社 バイエルン州ケンプテン
事業地域
世界、ヨーロッパを中心
主要人物
ユルゲン・アプト 最高経営責任者,
クリスチャン・アプト
製品 自動車外装、エンジンチューニング
サービス モーターレーシング
ウェブサイト Abt-Sportsline.de
Abt-Sportsline Motorsport.de
アウディ・A4 アプト・スポーツライン
アプト・アウディ・Q7
ハインツ=ハラルド・フレンツェンがドライブするアウディ・A42006年のDTMシーズン。

アプト・スポーツラインAbt Sportsline )は、ドイツバイエルン州ケンプテンに拠点を置くモーターレースおよび自動車チューニング会社。主にアウディフォルクスワーゲングループのブランド - フォルクスワーゲンシュコダセアト - を取り扱う。

歴史

ヨハン・アプト(1935年12月生)は、家業の蹄鉄製造を継ぎ、1970年までアバルトのファクトリーチームに所属しオートバイレースやヒルクライムに参加していた。彼は後に自らのチームでレースに参加し、"Trophee de l’Avenir" やその他のシリーズで勝利を挙げた。

ヨハンは2003年に死去し、100名以上の従業員を抱える会社は息子のハンス=ユルゲン・アプト(1962年生、マネージングディレクター)とクリスチャン・アプトの兄弟によって経営が引き継がれた。

クリスチャン・アプトが1999年にアウディ・A4でドイツSTWスーパーツーリング選手権でタイトルを獲得した後、アプト・スポーツラインはドイツツーリングカー選手権への参戦を素早く決定した。新たなアプト・アウディ・TT-Rは当初開発時間の不足を示したが、2002年にチームはローラン・アイエロのタイトル獲得で、会社の創業以来最も大きな成功を達成した。

2003年シーズン、アプト・スポーツラインは前年のADAC VWルポ・カップシリーズのタイトルを獲得した19歳のペーター・テルティングにTT-Rをドライブするチャンスを与えた。テルティングはプロの競走におけるプレッシャーに打ち勝つことはできなかったが、アプトのこのような試みは活発である。

アフターマーケット

アプトはレースで培った技術を一般車にうまくフィードバックさせ、フォルクスワーゲングループの車種(アウディ、セアトを含む)のチューナーとして成功を収めている。

代表車種

  • AS4-R - アウディ・A4 B7 アバントを高度にチューニングした車種。ASR-Rはツインターボを装着した2.7リッターV6エンジンを搭載し、6800rpmで480 hp (358 kW)、3300rpmでトルク417 lb⋅ft (565 N⋅m)を発生する。「Modified Luxury & Exotics」誌はAS4-Rを「重要な変更が届けられた」「ハンドリングはおもちゃのようだ...」と評している[1]
  • TT-R - アウディ・TT2代目をスーパチャージャー化したもの。
  • R8-R - R8の4.2リッターV8エンジンをスーパーチャージャー化し530 hp (395 kW)を発生する。
  • R8 GT R - 高度にチューニングされたR8で、アプトの言う「公道のモータースポーツチャンピオン」であるV10エンジンを搭載する。搭載エンジンは5.2リッターV10エンジンで、525 hp (391 kW)から620 hp (462 kW)を発生する。多くの外装パーツがカーボンファイバーで作られ、車重は220 lb (100 kg)に軽量化された。内装もレーシングカーの様に変更され、シート、消火器、4点式シートベルト、ロールバー、レース用ステアリングを特徴とする。その他の様々な変更はR8を高性能で公道走行可能なレーシングカーにする[2]

参照

  1. ^ Modified Luxury & Exotics RS4 Renaissance, PP. 88 to 94, By Colum Wood. Photos by Joost Demuynck. May 2007
  2. ^ ABT R8 GT R - A Racecar for the Road”. AudiSite.com. 2013年12月21日閲覧。

外部リンク