アジャックス (フランスの競走馬)

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アジャックス
欧字表記 Ajax
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1901年
Flying Fox
Amie
母の父 Clamart
生国 フランスの旗 フランス
馬主 Edmond Blanc
競走成績
生涯成績 5戦5勝
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アジャックスAjax1901年生まれ-没年不明)とは、20世紀初頭にフランスで活躍した競走馬である。当時のフランスの主要な3歳重賞のうち、リュパン賞ジョッケクルブ賞パリ大賞を制して5戦5勝の成績を残した。

来歴

オーナーは、フランス競馬史上に名を残す名オーナーであったエドモン・ブラン。父はそのエドモン・ブランによってフランスに輸入された英国三冠馬フライングフォックスで、アジャックスはその初年度産駒である。

ロバート・デンマン調教師のもとで、2歳時はサンファルマン賞(Prix Saint-Firmin)という競走に出ただけで1戦1勝。

3歳時はノアイユ賞、その後リュパン賞フランスダービーパリ大賞典と勝った。その後、調教中に怪我をして競走馬を引退した。

1905年からエドモノ・ブラン氏のジャルディイ牧場(en:Haras de Jardy)で種牡馬になると、最初の世代からいきなり、1908年のモルニ賞、1909年のオカール賞を勝ったメアリ(Mehari)、1909年のフランスオークス(ディアヌ賞)優勝馬ユニオン(Union)、1909年のバーデン大賞典を勝ったアザリー(Azalee)が出た。翌年の産駒からも、サブロン賞を勝ったセルダ(Cerda)、マンチェスター・カップを勝ったマラヤクス(Marajax)が出た。ほかにもスペインのグラン・クリテリウム・ド・サンセバスチャンを勝ったグッドラック(Good Luck)などを出した。

1914年に第一次世界大戦が始まると、フランスでの競馬が困難になった。この頃生まれたテディが、アジャックスの代表産駒となったが、アジャックス自身は翌1915年に早逝している。テディは戦争を避けてスペインで走り、サンセバスチャン大賞(Gran Premio San Sebastian)やスペイン・セントレジャー(Premio Villamejor)に勝ち、種牡馬となって大成功した[1]

血統表

アジャックス血統オーム系エクリプス系)/Galopin 3x4=18.75%、 Macaroni 5x5=6.25%、 The Flying Dutchman 5x5=6.25%) (血統表の出典)

Flying Fox
1896 鹿毛 イギリス
父の父
Orme
1889 鹿毛 イギリス
Ormonde Bend Or
Lily Agnes
Angelica Galopin
St. Angela
父の母
Vampire
1889 青鹿毛 イギリス
Galopin Vedette
Flying Duchess
Irony Rosebery
Sarcasm

Amie
1893 栗毛 フランス
Clamart
1888 栗毛 フランス
Saumur Dollar
Finlande
Princess Catherine Prince Charlie
Catherine
母の母
Alice
1887 青鹿毛 フランス
Wellingtonia Chattanooga
Araucaria
Asta Cambuslang
Lady Superior F-No.2-i


備考

外部リンク

出典

  1. ^ 本節全体の出典はサラブレッド・ヘリテイジ テディ2013年2月28日閲覧。