わたしに××しなさい!
わたしに××しなさい! | |
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ジャンル | 少女漫画、恋愛漫画 |
漫画 | |
作者 | 遠山えま |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | なかよし、なかよしラブリー |
レーベル | 講談社コミックスなかよし 講談社キャラクターズA(特装版) |
発表号 | 2009年6月号 - 2015年7月号 |
巻数 | 全19巻 |
その他 | 第36回講談社漫画賞児童部門受賞作 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
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『わたしに××しなさい!』(わたしにバツバツしなさい![1])は、遠山えまによる日本の少女漫画作品。略称は「×しな」(バツしな)[1]。『なかよし』(講談社)にて2009年6月号から2015年7月号まで連載された。その他、『なかよしラブリー』(同)2010年冬の号・春の号・秋の号に番外編が掲載された。
2012年開催の第36回講談社漫画賞で児童部門を受賞[2]。2013年10月11日発売の第13巻時点で、累計発行部数は120万部を突破している[3]
あらすじ
氷室雪菜は、トラウマのせいで目つきが悪いため、クラスメイトから怖がられていた。そんな素顔とは裏腹に、雪菜には女子高生に人気のケータイ小説家・ユピナとしてのもう一つの顔があった。そのことを知っているのは従兄の霜月晶のみ。周囲の人達との対話が少ない分人間観察が趣味になり、そのおかげで人気ケータイ小説が書けていた雪菜なのだが、ある日、雪菜の小説にはラブが足りないという読者からのメールが来る。
ラブを書くには自らの恋愛経験が必要だと思いながらも、どうやって恋愛をすれば良いのか悩んでいたところ、同じクラスの人気者・北見時雨の腹黒い裏の顔を知ってしまう。時雨の秘密を知った雪菜は生徒手帳をネタに脅迫し、時雨を利用して恋愛を経験しようとするが……。
登場人物
声の項はドラマCD版のもの。
- 氷室 雪菜(ひむろ ゆきな) / ユピナ
- 声 - 日笠陽子
- 身長:160cm / 体重:46kg / 誕生日:12月7日 / 血液型:AB型
- 私立六花中学3年生。歴史が得意で、家庭科が苦手。長い黒髪のポニーテールだが、正面から見るとストレートヘアに見える。眼鏡を掛けている。口調は若干慇懃無礼な男言葉。スタイルが良い。飼っている黒猫の名前はロマン(オス)。
- 無愛想で目つきが悪く「絶対零度の女」・「雪女」と呼ばれ、晶や両親を除いた周囲の人達から恐れられている。携帯小説を書いている(※後者は作家としての名)。
- 読者から小説にラブが足りないと言われ、困っていたところ、偶然時雨の生徒手帳を見て弱みを握り、彼を恋愛経験をつかむ似非恋人にする。
- 幼稚園の頃、憧れていた先生に自分の目つきが悪いと言われたことから、人見知りになり、その所為で眼鏡が手放せなくなった。眼鏡を外されると臆病になる。
- 最初はラブがどういうことか知るために時雨に命令していたが、じょじょに彼を男として意識していく。マミに嫉妬している様子。
- 晶を家族として大切に思っているし、彼のことも一人の男として見ている。
- 北見 時雨(きたみ しぐれ)
- 声 - 櫻井孝宏
- 私立立花中学の生徒会長。茶髪の美少年。
- 絵を描く事やパンを作るのが上手く、器用で几帳面な性格。モテることを利用して女子生徒をゲーム感覚で惚れさせる、女たらし。そのことを雪菜に知られ、彼女の似非恋人になって命令を聞かされる。
- クラスの人気者であり、大病院の息子。頭が良くて人を動かす能力に長けているが、雪菜だけは思い通りに動かせない。次第に雪菜のことが気になり始め、彼女を異性として意識する。
- 最近はうっかり腹黒い面を周囲に見せることも増えてきている。晶とは恋のライバル関係。マミとは幼馴染み。
- 霜月 晶(しもつき あきら)
- 声 - 梶裕貴
- 雪菜の従弟。雪菜がユピナだと知っている唯一の人。銀髪で前髪が長く、端整な顔立ちである。10巻で前髪を切り、雑誌の読者モデルとしてスカウトされた。メロンパンやドーナツなど常に何か食べている。祖父がイギリス人でクォーター。 雪菜とよく一緒におり、彼女のよき理解者。幼稚園の頃から一緒にいる。
- 雪菜のことが好きで、時雨とはお互いライバル関係にある。10年前に両親を亡くしたとき、彼女の言葉と行動に救われた。
- 水野 マミ(みずの マミ)
- 声 - 竹達彩奈
- 時雨の幼馴染。病弱でなかなか学校に来られなかった。表向きはいつも笑顔で礼儀正しいので教師受けが良い。外見も可愛らしく、男子のアイドル的存在。
- 独占欲が強いのか、時雨に依存している様子。時雨に友達として見られていることに、胸を痛めている。雪菜に敵意を抱いているようで、やたらと絡んで小説の構想の邪魔をしている。対人ストレスに弱い。
- ウサ五郎が好きで、ユキウサギとウサ五郎の区別が付かない時雨を「おじさんみたい」だと言った(9巻カバー下参照)。
- 北見 氷雨(きたみ ひさめ)
- 時雨の一つ下の弟。実の弟ではない。マミのことが好きで、携帯小説にマミとの願望を書く。その小説が人気になり、雪菜(ユピナ)の携帯小説と争っている。
- 氷室真冬(ひむろ まふゆ)
- 雪菜の父親。愛妻家。目付きが鋭く無口。
- 氷室 春菜(ひむろ はるな)
- 雪菜の母親。夫とはおしどり夫婦。体型は少々ぽっちゃり系。昔はスレンダーだったらしい。普段着が姫系(ロリータ)。
- 霜月 秋斗(しもつき あきと)
- 晶の父親で、春菜の兄。元カメラマン。仕事に向かう途中で事故に遭い急逝。
- 霜月 レイラ(しもつき レイラ)
- 晶の母親。父親がイギリス人で、母親が日本人。元モデル。夫と同じく事故に遭って急逝している。
- 鬼田(おにだ)
- 3年C組の教師。雪菜同様のするどい目で生徒からも恐れられている(※雪菜だけには弱い)。
- 髪が少なく独身らしい。よくブランド物のスーツを着ている。時雨にだけは常に笑顔だが、本人からすると「褒めれば一番扱いやすい」と散々な認識のされようである。
ユピナの小説中の登場人物
- リリア
- 主人公。現実での該当人物は雪菜。
- 氷の心を持つ少女。伯爵と接するうちに「好き」というものが何なのか分かるような気がしている。そんな中ナイト・カインに告白されて戸惑う。
- 伯爵(はくしゃく)
- リリアの相手役。該当人物は時雨。
- 吸血鬼。リリアの手を握ったり抱きしめて彼女にアピールしている。ナイト・カインになぜか苛立っている。
- ナイト・カイン
- 騎士。該当人物は晶。
- ずっとリリアの近くにいたが、ある日突然リリアに告白し彼女を戸惑わせる。
書誌情報
- 遠山えま 『わたしに××しなさい!』 講談社〈講談社コミックスなかよし〉、全19巻[4]。
- 2009年10月6日発売、ISBN 978-4-06-364236-0
- 2010年2月5日発売、ISBN 978-4-06-364250-6
- 2010年6月4日発売、ISBN 978-4-06-364268-1
- 2010年10月6日発売、ISBN 978-4-06-364280-3
- 2011年2月4日発売、ISBN 978-4-06-364295-7
- 2011年6月6日発売、ISBN 978-4-06-364309-1
- 2011年10月6日発売、ISBN 978-4-06-364324-4
- 2012年2月6日発売、ISBN 978-4-06-364337-4 / 特装版 ISBN 978-4-06-358386-1
- 2012年6月6日発売、ISBN 978-4-06-364353-4 / 特装版 ISBN 978-4-06-358398-4
- 2012年10月5日発売、ISBN 978-4-06-364364-0 / 特装版 ISBN 978-4-06-358416-5
- 2013年2月6日発売、ISBN 978-4-06-364372-5
- 2013年6月13日発売、ISBN 978-4-06-364384-8
- 2013年10月11日発売、ISBN 978-4-06-364397-8
- 2014年2月6日発売、ISBN 978-4-06-364413-5
- 2014年6月13日発売、ISBN 978-4-06-364426-5
- 2014年11月13日発売、ISBN 978-4-06-364444-9
- 2015年2月13日発売、ISBN 978-4-06-364457-9
- 2015年6月12日発売、ISBN 978-4-06-364473-9
- 2015年11月13日発売、ISBN 978-4-06-364489-0
ドラマCD
単行本第8巻・第9巻・第10巻の特装版に同梱。
- スタッフ
脚注
- ^ a b 遠山えま『わたしに××しなさい!』 第1巻(第1刷)、講談社〈講談社コミックスなかよし〉、2009年10月6日、103頁。ISBN 978-4-06-364236-0。
- ^ “コミックナタリー - 第36回講談社漫画賞にヴィンランド・サガ、失ショコほか”. コミックナタリー. ナターシャ. 2012年5月12日閲覧。
- ^ 遠山えま『わたしに××しなさい!』 第13巻(第1刷)、講談社〈講談社コミックスなかよし〉、2013年10月11日、帯頁。ISBN 978-4-06-364236-0。
- ^ 「なかよし」公式ホームページ『デジなか』|なかよし|わたしに××しなさい!|既刊コミック|講談社コミックプラス(2015年11月14日閲覧)