もしもピアノが弾けたなら

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もしもピアノが弾けたなら
西田敏行シングル
A面 もしもピアノが弾けたなら
B面 いい夢見ろよ
リリース
規格 7インチシングル盤
ジャンル ポピュラー音楽
レーベル CBS・ソニーレコード
作詞・作曲 阿久悠(作詞)
坂田晃一(作曲)
ゴールドディスク
第23回日本レコード大賞・金賞
チャート最高順位
西田敏行 シングル 年表
もしもピアノが弾けたなら
(1981年)
いかすぜ!この恋
(1981年)
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もしもピアノが弾けたなら」(もしもピアノがひけたなら)は、1981年4月1日に発売された西田敏行シングルである。

解説

作詞:阿久悠 作曲・編曲:坂田晃一による。阿久悠は1981年の『日本作詩大賞』を受賞した[1]

なお、作詞の阿久はその時代で旗色が悪くなっていた不器用な男に対する応援歌を書きたいという願いをドラマの主人公のキャラクターに託したという[1]。そして、歌詞に出てくるピアノは「少しばかり器用なサービス精神」との解釈でよいと述べている。

元々は、1981年に放映された西田敏行主演の『池中玄太80キロ』第2シリーズの挿入歌として作られた曲で、同番組の主題歌の「いい夢みろよ」のB面として発売されていた[1]。しかし、視聴者からの反響が大きく、のちに「もしもピアノが弾けたなら」が主題歌に変更され、A面とB面の立場が入れ替わる形となった[1]

日本テレビ系列の「ザ・トップテン」に同曲でランクイン時、同番組初登場の儀式として記念写真の撮影を行っていた。しかし西田自ら「写真の表情が気に入らない」という理由で、3度もの撮り直しを依頼する。しかも3回目の記念撮影時には、西田自身1・2回目の写真を手に持ちながら撮っていた。

また1981年暮れの『第32回NHK紅白歌合戦』に、西田はこの曲で初出場を果たした。さらに西田自身、唯一の白組司会を務めた1990年暮れの『第41回NHK紅白歌合戦』にも、9年ぶりに紅白の舞台で同曲を披露した。

この曲の録音において、イントロを含めてピアノ演奏を担当したのは、後に『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系のテレビ番組)の音楽担当、『題名のない音楽会21』(テレビ朝日系のテレビ番組)の司会等にて一躍有名になった、ハネケンこと羽田健太郎である。

収録曲

  1. いい夢みろよ
  2. もしもピアノが弾けたなら
    • 作詞: 阿久悠、作曲・編曲: 坂田晃一

カバー

  • フランク永井(『WOMAN』)1­982年
  • 山本譲二(『粋な別れ-もう一人の譲二』) 1989年12月15日
  • Plastic Tree 2003年5月
  • 岩崎宏美(『Dear Friends II』)2003年11月26日
  • 五木ひろし(『阿久悠トリビュートアルバム-名作よ永遠に-』) 2007年9月21日
  • チェリッシュ(『チェリッシュCDBOX『L.O.V.E.』あの頃青春グラフィティ"あの日 あの時 あのメロディ"』) 2008年2月27日
  • 佐田玲子(『クリスマスコンサート2007 夢工房』) 2008年5月8日
  • キリンジ(『続・人間万葉歌~阿久悠作詞集』) 2008年9月27日
2007年には堀込泰行が第一生命CMソングとしてカバーしている。

脚注