みすず書房
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | みすず |
本社所在地 |
日本 〒113-0033 東京都文京区本郷5丁目32番21号 |
設立 | 1947年(昭和22年)9月1日 |
業種 | 出版 |
法人番号 | 9010001007605 |
事業内容 | 出版業 |
代表者 | 持谷寿夫 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 19名 |
関係する人物 |
北野民夫、小尾俊人 山崎六郎、清水丈男 |
外部リンク | http://www.msz.co.jp/ |
株式会社みすず書房(みすずしょぼう)は、哲学、科学、心理学、現代史、西洋史、社会学などの専門書を中心にした出版活動を行う学術出版社である。旧社名は美篶書房[1]。
概要
1945年秋、復員した小尾俊人が、かつての同僚で戦友の和田篤志に出版社か農業をやろうと呼びかけたのが創業のきっかけである。最終的に出版社を設立することとなり、設立発起人を募り、1945年12月に山崎六郎や清水丈男と創設創業の申し合わせを行う。
創業出版は1946年7月の片山敏彦『詩心の風光』で、当初の社名は美篶書房であったが、時代錯誤の用字であると読者から苦情を受け、また漢字制限で作字がままならず、2冊目の坂田徳男『哲学への道』から現社名に改める。俳人でもある北野民夫(1913-88)が88年に死去するまで社長を務めた。
人文科学分野では著名な出版社であるが、扱う内容の専門性が高いゆえ、高価格の本がほとんどである。また新刊販売や既刊常備は、書店側の買取りを原則としているため、特別な場合を除き、大型書店や各地区の老舗書店のみが行っており、それ以外の書店で店頭入手を行うには、客からの注文が必要となる。復刊増刷は絶えず行っている。1996年7月に『みすず書房刊行書総目録 1946-1995』を出している。同社から出される本の装丁は白を基調としたものが多い。赤瀬川原平はその内容の難しさに絡めて、同社を『白難解』とあだ名した(同様に現代思潮新社を『黒難解』と呼んでいる)。
社長
主な出版書
- 月刊PR誌『みすず』 1・2月号の「読書アンケート」が著名
- 丸山眞男『戦中と戦後の間』 大佛次郎賞受賞
- モーリス・メルロー=ポンティの著作(『眼と精神』『知覚の現象学』など)
- クロード・レヴィ=ストロースの著作(『野生の思考』『今日のトーテミスム』など)
- ロラン・バルトの著作(『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』など)
- エルスント・クルツィウス『ヨーロッパ文学とラテン中世』
- ハロルド・ラスキ『現代革命の考察』
- 『シュテファン・ツヴァイク全集』全21巻。新装版刊
- ハンナ・アーレント『全体主義の起原』全3巻
- 山本義隆『磁力と重力の発見』全3巻 大佛次郎賞受賞
- ヴィクトール・フランクル『夜と霧』 元訳・新訳版がある。
- 神谷美恵子の著書『生きがいについて』ほか『神谷美恵子コレクション』
- ガヤトリ・C・スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』
- リチャード・ホフスタッターの著書『アメリカの反知性主義』
- 『現代史資料』<昭和史>の基礎資料、三十年以上にわたり刊行。
- アラン・ムーア / エディ・キャンベル『フロム・ヘル』 同社にとって初となるコミック(グラフィック・ノベル)作品
- トマ・ピケティ『21世紀の資本』