まっくん

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まっくん
Makkun
対象
分類 市町村のマスコットキャラクター
モチーフ まつぼっくり
指定日 1994年
指定者 南箕輪村
性別 男の子
公式サイト まっくんオフィシャルサイト
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まっくんは、長野県上伊那郡南箕輪村のマスコット。

2011年から2012年にかけて下記の理由から「日本でいちばん人気のないキャラクター」を名乗っていたことでも知られる[1]

概要[編集]

誕生は1994年アカマツ妖精という設定であり、松かさをモチーフにしたキャラクターであるが[2]、全身が黄色であるためしばしばトウモロコシと間違われる[1]。通常は青いタンクトップに黒のパンツ姿である。当初は村内の大芝高原のマスコットであったが、2005年に村のマスコットに昇格した。2011年に開催されたゆるキャラグランプリ2011では、1位のくまモンの得票数が28万7千票余りであったのに対し、わずか68票で最下位となった(同じ長野県・木曽町福島地区の「しまちゃん」も68票だったので単独最下位ではない[3])。これを受け、広報を担当する村総務課の男性職員は、「最下位ゲットは南箕輪村のPRになるかも」と、自虐キャラへと変貌させた[4]。村役場の観光情報サイト内に設けられた「つなぎサイト」で情報発信をしていたが、2012年5月2日に公式サイトを開設した。なお、村側では最下位の理由について、WEB投票だったため「文明の力を使いこなす”大きいおともだち”を味方につけられなかった」からではないかと分析している[5]

その後はテレビ等への露出の機会が増え、ゆるキャラグランプリ2012では27,760票を獲得して48位となり、担当者は「『日本一の不人気』の肩書はきょうで終わりだが、これからも村の知名度アップのため全力を尽くしてほしい」と今後もまっくんの活躍を期待するコメントを行った[6][7]

関連商品[編集]

大芝高原内の大芝荘、大芝の湯及び大芝高原味工房で、ストラップやボールペン[8]、まんじゅう[9]、ぬいぐるみ[10]が販売されている。2017年には一般公募によってデザインが決定したLINEスタンプの販売が開始されたほか、だ円の形をしたまっくんボールも関連グッズに追加された。

村内巡回バス(伊那バスに運行委託)には、平成11年度の南箕輪中学校2年生の生徒たちの発案により、まっくんがデザインされており「まっくんバス」の愛称で運行されている[11]

脚注[編集]

  1. ^ a b “最下位ゆるキャラ「まっくん」、自虐ネタで汚名返上?”. 朝日新聞デジタル. (2012年10月27日). http://www.asahi.com/national/update/1027/TKY201210270137.html 2012年10月28日閲覧。 
  2. ^ プロフィール(公式サイト)
  3. ^ “「日本一人気ないゆるキャラ」も売りです 南箕輪と木曽”. 信濃毎日新聞. (2011年12月8日). オリジナルの2012年3月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120312172829/http://www.shinetsu-navi.jp/2011/12/08_020351.php 2012年12月23日閲覧。 
  4. ^ サイトの中の人インタビュー(つなぎサイト)
  5. ^ B☆MAP NAGANO番外編 【"日本一人気のないキャラクター"まっくん】(FM長野、2011年12月16日)
  6. ^ エントリーNo.101(ゆるキャラグランプリ2012)
  7. ^ “「アルクマ」県勢トップ24位”. 読売新聞. (2012年11月26日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20121125-OYT8T00818.htm 2012年11月28日閲覧。 [リンク切れ]
  8. ^ 関連グッズ(公式サイト)
  9. ^ “南箕輪の直売所が商品開発に力 まっくんまんじゅうなど”. 信濃毎日新聞信毎おでかけガイド. (2012年8月7日). http://www8.shinmai.co.jp/odekake/article.php?id=ODEK20120807000467 2012年10月28日閲覧。 
  10. ^ マニア垂涎の一品を手に入れろ! Archived 2014年10月6日, at the Wayback Machine.(つなぎサイト)
  11. ^ 南箕輪村巡回バス まっくんバス(南箕輪村役場)

外部リンク[編集]