なげやり倶楽部

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なげやり倶楽部
ジャンル バラエティ番組
出演者 中島らも
栗原景子
シティボーイズ
竹中直人
中村ゆうじ
いとうせいこう
ほか
オープニング 「秘密が足りない」(山下久美子
エンディング 「タイムマシンにおねがい」(サディスティック・ミカ・バンド
製作
プロデューサー 岡島英次
制作 読売テレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1985年10月19日 - 1986年1月25日
放送時間土曜 17:30 - 18:30
放送分60分
回数12
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なげやり倶楽部』(なげやりくらぶ)は、1985年10月19日から1986年1月25日まで読売テレビで放送されていたバラエティ番組。全12回。放送時間は毎週土曜 17:30 - 18:30。

概要

多様なバラエティコーナーによって構成されていた番組。本番組のキャッチコピーは「良い子の為のなげやり倶楽部!」で、オープニングにこのキャッチコピーのナレーションが入っていた。

土曜夕方の放送にもかかわらず、コントコーナーの劇中には過激なネタや不条理な展開が多く見られた。後に放送作家の高須光聖が個人サイト「御影屋」内に設けた別の放送作家たちを迎えての対談企画「御影湯」で、本番組の作家を務めていた鮫肌文殊が「ホントにびっくりするようなメンバー集まってて、そんな連中でピーピーピーピーと放送禁止用語だらけのコントをやってみたりとか、えらいことになってましてね(笑)。 またこれが深夜じゃなくて土曜日の夕方五時からやってたっていうのが、もっとおかしな話で。案の定、誰も見てくれなくて(笑)、1クール保たへんかった」と語っていた[1]。その理由もあってか、番組改編期でもない時期に終了した。最終回のエンディングでは、中島の顔のアップで「あ…終わっちゃった」の一言で幕を下ろした。

放送終了後の1987年11月に、深夜枠で『OSAKAカルトTV なげやり倶楽部スペシャル』として前身番組でもある「どんぶり5656」を含む総集編を放送した。

出演者

ゲスト一覧

回数 放送日時 トークゲスト ライブゲスト 披露曲
第1回 1985年10月19日 細野晴臣 シーナ&ザ・ロケッツ シーナ&ザ・ロケッツ ダイナマイト
プリティーリトルボーイ
レモンティー
第2回 1985年10月26日 ひさうちみちお 立花ハジメ 米米CLUB だからからだ
狂わせたいの
I・CAN・BE
第3回 1985年11月2日 戸川純 戸川純とヤプーズ へりくつBOY
さよならをおしえて
遅咲きガール
第4回 1985年11月9日 みうらじゅん POISON POP
第5回 1985年11月16日 仲畑貴志 BARBEE BOYS
第6回 1985年11月23日 麿赤児 霜田恵美子 BOØWY
第7回 1985年12月14日 流山児祥 美加理 沼田元氣 レベッカ
第8回 1985年12月21日 沼田元氣 サンプラザ中野 爆風スランプ
第9回 1985年12月28日 小林克也 小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド
第10回 1986年1月11日 景山民夫
第11回 1986年1月18日 井筒和幸 八田雅弘 かねてつおかげ様ブラザーズ
第12回 1986年1月25日 鴻上尚史 憂歌団

主なコーナー・コント

天敵を探せ!
神戸ポートアイランド内の「レストランエキゾチックタウン」にゲストを招いて行っていたトークコーナー。司会は中島らもと栗原景子が担当。このコーナーでは、ゲストが苦手とする人物について聞き出し、その人物に対してどうしてやりたいのかを聞き出していた。第1回目のゲストは細野晴臣で、同じYMOのメンバーである坂本龍一高橋幸宏が苦手だと言い、「電磁石で新曲のテープをメチャメチャにしてやりたい」と答えていた。
この他にも、ゲストと1つのお題について語るコーナーもあった。そのお題が書かれた紙は、「なげやり大明神」というおもちゃに封入されて運ばれていた。
不幸のつかみどり
栗原が毎回街中を行く人々を4人無作為で選んで行っていたコーナーで、彼女に突然「不幸!」と言われた通行人は、きんた・ミーノと草井毛平に連れ去られて強制参加させられた。参加者4人は不幸な事が書いてあるカードを引いていき、行司がそれを見て誰が最も不幸なのかを判定していた。このコーナーで優勝した参加者は、後述の「ぶぶ漬け招待席」に招待されていた。
ぶぶ漬け招待席
朝日放送の『味の招待席』のパロディーコーナーで、前述の「不幸のつかみどり」で優勝した者が招待されてゲテモノ茶漬けを食べさせられていた。司会はキッチュが担当。キッチュが本家「味の招待席」の司会・桂米朝の声色を使って、ゲテモノ茶漬けの作り方を紹介。回を重ねるごとにコーナーが過激になっていき、最終的には食すのが不可能な茶漬けまで出されていた。
クイズつかみどり
「不幸のつかみどり」に替わって放送第10回から行われていたコーナー。司会は栗原と森武史が担当。1問目には単純な2択クイズを出題していたが、解答をする際にはもしくは(第2回目ではナマコ)を掴んで水槽まで運び込まなければならなかった。正解者には賞金1万円が手渡され、不正解者には「おっちゃんクイズ」に挑戦する権利が与えられた。「おっちゃんクイズ」とは、氏家秀和扮するおっちゃんがマントに隠されている間にどのような格好をしているのかを当てるクイズだが、これにも正答できないと、氏家が着ていた服装と同じ格好で自宅まで帰らなければならなかった。
ダウンタウンの電信棒郎みまわり日記
放送第1回から第9回まで行われていたコントコーナーで、松本人志演じる「電信棒郎」を中心に進行。電信棒郎は大阪東天満の治安を維持している電信柱で、浜田雅功演じる工事現場作業員の格好をした男が悪行に手を染めるたびに現われて退治する。当初はコーナータイトルが無く、牧野恵美も参加していたが、放送第6回目でタイトルが付き、浜田が出演するようになった。しかし、このコーナーはストーリーが未完のまま終了し、ダウンタウンも番組を降板させられた。
オープニングコント
お嬢様はアブノーマル
コピーライター養成塾 ちくわの穴
冬はやっぱり竹中鍋
小ネタのコーナー
このほか、各コーナー間ではシュールなショート・ギャグや、いとうせいこうピンネタのドップラー効果シリーズを披露していた。

スタッフ

出典・脚注

  1. ^ "五回目ゲスト 鮫肌文殊さん(MONJYU SAMEHADA)" (Interview). Interviewed by 高須光聖. 2014年7月13日閲覧 {{cite interview}}: 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)

関連項目