てんとう虫コミックス

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てんとう虫コミックス(てんとうむしコミックス)は、小学館が発行する日本の漫画単行本レーベルの一つ。

概要

主に『月刊コロコロコミック』・『別冊コロコロコミック』・学年別学習雑誌などに掲載された小学館の児童向け漫画作品を収録している。略称「てんコミ」、「TCTentoumusiComicsの略。)」。マークはその名の通りてんとう虫。名称は、川崎のぼるの漫画「てんとう虫の歌」に由来する。仮称は小学生コミックスであった。

当初は学習雑誌連載作品もコロコロ連載作品も同じ「てんとう虫コミックス」というレーベルだったが、1980年代半ばより『コロコロコミック』掲載作品は「てんとう虫コロコロコミックス」、『別冊コロコロコミック』掲載作品は「てんとう虫コミックス別コロ版」というサブレーベルに分割され、コロドラゴンのマークが用いられた。てんとう虫コロコロコミックスは2006年7月ごろ、コロコロドラゴンコミックスにレーベル名を変更したが、2009年4月ごろにレーベル名をコロコロコミックスに戻している。その他にてんとう虫コミックス・アニメ版てんとう虫コミックススペシャルてんとう虫コミックススペシャル ぷっち(『ぷっちぐみ』掲載作品)、てんとう虫コミックスライブラリーというレーベル内レーベルがある。

過去には『ぴょんぴょん』連載作品もこのレーベルから発行されており、『ちゃお』併合後も元『ぴょんぴょん』掲載作品はそのままのレーベルが使われている。

また2004年以降はてんとう虫コミックスで絶版となった作品が主に小学校低学年の読者を対象とした「ぴっかぴかコミックス」で再刊されるケースも出ている。

小学館の青少年コミックスの常として、セリフのシーンに読点「、」・句点「。」がついている。

形状

サイズは原則として新書判。ただし、スペシャル (B6)などのようにより大判で発行される事もある。

表紙カバー

表紙
初期(1974年 - 1976年)は上から順に「TENTOMUSHI COMICS てんとう虫コミックス」の文字列・作品タイトルと巻数・イラスト・作者名のスタイルで主流された。また、1976年発行分よりデザインを自由化している。そのため、てんとう虫コミックスロゴが左下か右下に移された。「てんとう虫コロコロコミックス」は1995年発行分より一番上に「tentomusi CORO CORO COMICS」とコロドラゴンのマークが記載されている。一時期、2006年7月から2009年3月発行分までは文字列を「tentomusi CORO CORO DRAGON COMICS」に変更したことがある。
裏表紙
初期(1974年 - 1976年)は白の背景に2つの丸の中に入ったイラストとてんとう虫コミックスのマークを入れるという形であったが1976年発行分より背景の色を自由化している。「てんとう虫コロコロコミックス」は1995年発行分よりてんとう虫コロコロコミックスのロゴが記載されるようになり2000年ごろからは作品紹介の記載をするようになった。2006年の「コロコロドラゴンコミックス」に改称後は右下にコロコロのロゴマークと「DORAGON COMICS」の文字列、コロドラゴンが書かれるようになっていたが、2009年4月ごろより「コロコロコミックス」のロゴに変更している。
背表紙
上から順に、イラスト・作品タイトル・巻数・コミックスロゴ・作者名・(コード)の順で記載され、最下部には青文字で小学館と記載。基本デザインは当初より変更されていない。ただし細かい変更点としては有無を含めてコードの表記方法が何度か変更されており、1996年からは黒いスペード(♠)が書かれるようになっている。
表紙のそで
作者コメント(縦書き)を載せることが多いが、既刊リストの場合もある[1]
裏表紙のそで
既刊リストが記載されることが多いが、1980年代後半より作品により関連作品のみのリストになったことがあり、1990年代前半から2000年代前半まで一部の作品が白紙になった時期もある[2]

巻末

巻末でページ数が余った場合には、原則とし奥付より後ろに既刊の広告[3]月刊コロコロコミックの広告・最終ページには既刊リストが掲載される。

その他

『コロコロコミック』作品によっては雑誌掲載時は奇数ページがあることもあり、単行本収録時には各エピソード間に空きページが生じてしまう。空きページには作品から流用したカットや描き下ろしイラスト、おまけページが挿入されることが多い。

主な作品

てんとう虫コミックス

藤子不二雄

その他の作者

コロコロコミックス

てんとう虫コミックス・アニメ版

てんとう虫コミックススペシャル

など

脚注

  1. ^ 例:のむらしんぼつるピカハゲ丸』2巻以降、室山まゆみどろろんぱっ!』2巻以降など。
  2. ^ 例:沢田ユキオスーパーマリオくん』の初期一部巻、小林よしのりおぼっちゃまくん』24巻、のむらしんぼあっぱれメガバカBoys』全2巻など。
  3. ^ 男子向け、藤子不二雄作品はコロコロコミック掲載作品のコミックス、女子向けはぴょんぴょん掲載作品のコミックスが多い。
  4. ^ 1996年以降は絶版状態だったが、2003年より新装版が発売されている。