じゃりン子チエ
じゃりン子チエ | |
---|---|
ジャンル | 人情コメディ・青年漫画 |
漫画 | |
原作・原案など | はるき悦巳 |
作画 | 同上 |
出版社 | 日本 双葉社 |
掲載誌 | 漫画アクション |
レーベル | アクション・コミックス 双葉文庫 |
発表号 | 1978年10月12日号 - 1997年8月19日号 |
巻数 | 全67巻(アクション・コミックス) 全47巻(双葉文庫) |
映画 | |
監督 | 高畑勲 |
制作 | 東宝・東京ムービー新社 |
封切日 | 1981年4月 |
上映時間 | 110 |
アニメ | |
原作 | はるき悦巳 |
総監督 | 高畑勲 |
音楽 | 風戸慎介 |
アニメーション制作 | 東京ムービー新社 |
製作 | 東京ムービー新社 |
放送局 | 毎日放送 |
放送期間 | 1981年10月3日 - 1983年3月25日 |
話数 | 64 |
アニメ:チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ | |
原作 | はるき悦巳 |
監督 | 横田和善 |
音楽 | 中村暢之 |
アニメーション制作 | 東京ムービー新社 |
製作 | 東京ムービー新社・東宝 |
放送局 | 毎日放送 |
放送期間 | 1991年10月19日 - 1992年9月22日 |
話数 | 39 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
---|
『じゃりン子チエ』(じゃりんこチエ)は、はるき悦巳による日本の漫画作品、およびそれを原作としたアニメなど派生作品の総称。
概要
『漫画アクション』(双葉社)にて1978年10月12日号から1997年8月19日号まで約19年間連載された。全786話。第26回(昭和55年度)小学館漫画賞受賞。単行本の発行部数は3000万部[1]。
1981年4月にアニメ映画化され、その後1981年10月、1991年10月と2度にわたりテレビアニメ化された。ほか、1980 - 2010年代にかけて度々舞台化・ゲーム化されている。
タイトルの「じゃり」とは「子供」を意味する俗語。大阪市西成区西萩町(現在花園北2丁目付近)を舞台に、自分でホルモン焼き屋を切り盛りする元気な女の子・チエと、彼女を取り巻く個性豊かな人々の生活を描いている。
物語はチエが小学5年生である1年間を循環する形で、時間は進行しない。このことについては、マサルが「来年は6年生になる」とノイローゼになるが新学期に「今年も5年生でいいんですか」と狂喜する話があるほか、登場人物や壁の貼り紙で言及されている。
単行本
- 双葉社/アクションコミックス じゃりン子チエ 全67巻 現在絶版
- 双葉社/コミック文庫 じゃりン子チエ 全47巻
- 双葉社/アクションコミックス どらン猫小鉄 現在絶版
- 双葉社/コミック文庫 じゃりン子チエ番外篇 どらン猫小鉄奮戦記
- 双葉社/コミック文庫 帰って来たどらン猫 (アンちゃんて誰やねん編、呑んだら天国呑まれりゃ地獄編 上・下)
この他、『100てんコミック』という児童向けコミック誌が双葉社で創刊された際、児童向けのソフトを持たない同社が、苦肉の策として『漫画アクション』などに掲載された青年向け作品をリメイク、あるいはそのまま掲載しており、本作もエピソードをよりぬいて、版型を他のコミックスと合わせた「ジュニア版コミックス」が出版された(この際、後に単独の作品として描かれることになる「どらン猫小鉄」と同題の読み切り短編も、「おまけ」として同時収録された)。
登場人物
担当声優は、第1期テレビアニメ版 / 第2期テレビアニメ版 / アニメ映画版の順。--は未登場を示し、1名だけの表記の場合は共通であることを示す。
竹本家
- 竹本 チエ(たけもと ちえ)
- 声 - 中山千夏
- 本作の主人公。大阪の「頓馬区西萩」にあるホルモン屋[2](「テッちゃん」改め)「チエちゃん」を営む小学5年生。1968年度生まれ(10歳から11歳)[3]。一人称は基本的に「ウチ」。ポッチリと呼ばれる赤い髪留めがトレードマーク。
- 勉強こそ苦手だが、得意教科である体育と算数だけは非常に成績が良く、特に仕事でも用いる算盤は得意。外に出る時は下駄を履いており(この下駄は、ケンカの時には武器となる。ただし、運動会の時などは運動靴を履いている)、両親譲りの足の速さを誇る。テツには似たくないと考えているが、同級生のマサルは「(性格も顔も)チエはテツにそっくり」と言っており、実際に似ている点も多い(だが結局は全て祖母・菊に似ており、菊の幼馴染からは、若い頃の菊ちゃんそっくりと言われたこともある)。
- 父親・テツのことを「テツ」と呼び捨てにするが、母親のヨシ江からは「お父はん」と呼ぶよう言われている。遊んでばかりで働かないテツのことを人前では決して良く言わないが、いい所もあると密かに認めている。
- ホルモン屋の経営も結構気に入っているバイタリティ溢れる少女だが、テツや周りのつまらない大人達の様々な騒動に巻き込まれる自分の不遇をぼやくこともある。「ウチは日本一、○○な少女や」が口癖である。子供同士の時は年齢相応の無邪気さを見せるが、大人に囲まれるとクールな一言で大人を凍りつかせることもある。また、お金こそ賭けないがギャンブルは父親に似ず驚異的な強さを持ち、カブでテツと遊ぶ際はほぼ圧勝している(テツ曰くカブの天才)。父親と異なり(小学生でありながら)酒は飲める。好物は巻き寿司、回転焼き、善哉、チョコレートパフェ、餃子など。下ネタなど下品な言動を嫌い、「レディーになんてこと言うんや!」と激怒することも度々。また、お化けや幽霊といったものも苦手としているほか、給食のキャベツやクリームシチューを残したこともある。
- 竹本 テツ(たけもと てつ)
- 声 - 西川のりお
- 本作のもう一人の主人公で物語の進行役。チエの父。36歳か37歳。1942年度生まれ(推定)。一人称は「ワシ」だが、まれに「僕」と言うこともある。
- ホルモン屋「テッちゃん」を営むも、ロクに働かず博打とケンカに明け暮れるため、チエに店を奪われ実質無職。トレードマークは腹巻に黒のVネックTシャツ(ほとんどの場面で着ているが、同じシャツを何枚も持っている)。腹巻は真夏でも常に着用しており、長時間外していると腹を壊す。
- 自他共に認める負けず嫌いで、体力とケンカの強さだけが売りの男だが、カナヅチで全く泳げない。ケンカも1人で4人以上を同時に相手にすると思考が追いつかなくなり弱くなる。また、猫とのケンカを苦手にしており、小鉄を始め作中に登場する様々な猫に再三手ひどく痛めつけられている。ヤクザからは☆5つ(最上級)の危険人物としてブラックリストに挙がっており、警察からもマークされている。少年期に(本人によると「無実の罪で」)鑑別所に入っていたことがあり、当時の収監仲間には今でも慕われている。男相手にはすぐ手が出るものの、女に対して暴力を振るうことはほぼ皆無であり、女性陣との口ゲンカで神経を磨り減らすナイーブな面も持ち合わせる。
- 天敵は母親(菊)と、小学生時代の恩師である花井拳骨。しかし、世の中には自身よりもっと強い人がいることを思い知らせようとして、正体を隠して襲撃してきた菊を返り討ちにしたこともある(後に正体を明かしての再戦では一方的に懲らしめられた)。
- 青年時代、得意の健脚がなぜか(コーナーを回るのが下手で)ヨシ江にはかなわず、彼女にコンプレックスを抱くことになる。劇中の現代でもヨシ江に見られているといつもの調子が出せなくなり、ヨシ江と2人きりになると緊張してアガってしまう。
- おいちょかぶが大好きだが、持ち札が顔に出るためあまり強くない。ただしその弱点については本人も自覚しており、お面を被った時はチエに勝利している。
- 母親の菊に子供の頃から仕込まれたホルモン焼きの技は体で覚えているものの、テツが店に立つことはごく稀で、いざ店に立った時には客が寄りつかなくなることが多い。百合根のお好み焼き屋やラーメン屋「カルメラ亭」をブラブラしたり、ヤクザやチンピラから金をゆすり取るのが日課。娘のチエを溺愛しているが、良かれと思ってしたことでチエを泣かせてしまったこともある(授業参観に勝手に現われ、マサルと担任の花井渉までも泣かせた)。
- 好物はかりんとう、天丼、天ぷらうどん。また、ジュース、冷やし飴、チョコレートパフェ、赤福なども好んでいる。イメージとは違って酒は全く飲めず、タバコも吸わない(一度口にしたものの、むせてしまい断念)。博打やかりんとうは好きだが下戸という設定は、作者のはるきの私生活の投影でもあるらしい(はるき自身はタバコは吸うが下戸であるという)。
- ちなみに、テレビアニメ版第19話にて、相撲大会で大けがした際に入院し、その際に病室の表札に「竹本哲」と書かれていた。
- 野球は好きではないが、少年時代、川上哲治のホームランボールを頭に受けたため、巨人の帽子を見たら怒り狂う。
- 竹本 ヨシ江(たけもと よしえ)
- 声 - 山口朱美 / 同左 / 三林京子
- チエの母であり、テツの妻。36歳か37歳もしくは、テツより年上。一人称は「わたし」。この作品では数少ない美人女性である。
- 連載開始当初は(理由は定かではないが)テツに「出て行け」と言われたことを真に受け、家出状態であったが、テツの母・菊などの計らいで再び戻る。生活力はあり、復縁後は洋裁教室の講師を務めている。早く両親を亡くしたため、親族は登場しない。姑である菊との関係はかなり良好で、舅共々信頼を一身に集めている。
- 学生時代は陸上競技の選手で、当時テツと地区対抗リレー内で同走して勝っており、テツからの再戦の申し込みを(テツが会いたがっている、とだけ花井拳骨から聞いたため)デートの申し込みと勘違いし、スカート姿で弁当を持って待ち合わせの場所へ行きテツを困惑させた。しかし、これが縁でテツと付き合い始めた。現代でもチエの小学校の父兄運動会で大活躍している。学生時は市川雷蔵のファンで、テツが市川雷蔵の名を騙ってラブレターをヨシ江に送ったことがある[4]。喫茶店「防空壕」はテツと付き合っている頃からの思い出の店で、同店のチョコレートパフェはテツの好物の一つであり、チエも好んでいる。また(回数は少ないが)博打でもテツに勝っている。
- 性格は控え目で物静かなおっとりタイプで、普段は非常にしとやかな淑女だが、テツと2人きりになった際は(テツが緊張してしまうため)積極的にテツをリードする。また劇中で難波大学の応援団とテツ及びチエ、竹本菊らが「ひょうたん池」で大乱闘となっていたところを一喝して収拾させる(第一期アニメの最終回)など、ここ一番には強いところを見せることもある。
- 仕事先の電話番号は「シンゴンインケツゾロゾロカブカブ」(4510099?)。テツとは異なり酒は飲める口で、しかも後に残らない。だが、かなりの笑い上戸で、花井宅で特製のカクテルを飲んで酔っ払ってしまい、テツを辟易させたこともある。
- 竹本 菊(たけもと きく)
- 声 - 鮎川十糸子 / 同左 / 京唄子
- チエの祖母であり、テツの母。70歳か71歳。1908年度生。一人称は「わたい」である。チエは「おバァはん」、ヨシ江は「お母さん」と呼ぶ。
- チエの店からさほど離れていない場所で同じくホルモン屋を営んでおり、チエの店の仕入れなども一括して行っている。テツが家庭を持つ前は、現在「チエちゃん」がある家に住んでいた。33歳のときにテツを産んだ。
- 性格は喧嘩早くて短気、口よりもすぐに手が出てしまい、時に客に及ぶこともあり、接客態度について幾度となくチエに諫められている。テツには厳しく、チエやヨシ江には優しい。空手道場で「名誉師範」の肩書きを持っており、ゲンコツで木の椅子の座面を打ち抜く「正拳イスぶち抜き」という特技を持つ。また、かつて百合根の手下だったヤクザ四人組を一人で叩きのめすなど、劇中でもっともケンカが強いとされる人物だが、素顔を隠してのテツとのタイマン勝負では惨敗し、特技の「正拳イスぶち抜き」が出来なくなってしまうほどのショックを受けている(後にリターンマッチで完膚なきまでに叩きのめし雪辱を果たした)。かつては近所のヤクザ連中を震え上がらせ、彼らに「西萩小町」と呼ばせていた。ちなみに、小さい頃のテツにケンカをけしかけていたのも菊である。
- 菊のいない所だと、テツは菊を「クソババ」と呼んでいる。ただしテツが自分の前で「クソババ」と呼んだ時は必ずテツを殴る。そのため対面時は「お母はん」、都合のいい時は「ママ」とテツから呼ばれている。
- おジィ
- 声 - 伝法三千雄 / 同左 / 鳳啓助
- チエの祖父であり、テツの父。婿養子。最後まで本名は明かされなかった。一人称は「ワシ」である。チエやヨシ江らは「おジィはん」と呼ぶ。菊からは「あんさん」と呼ばれている。
- 体と心臓が少し弱く、脅かされると心臓を抑えつつヒィヒィと過呼吸気味になる。テツには甘く、小遣いをせびられては金を渡してしまい、菊に叱られることが度々。そもそも「じゃりン子チエ」の第1話からして、テツがおジィを騙して金を得る場面で始まる。もう少しテツのことを信用してやれと菊たちに言っているが、菊からは一番信用していないのはおジィではないかと突っ込みを入れられ続けられている。原作では一度だけテツに対して怒りが爆発し、殴ったことがあるが、後にテツから逆に狙われる羽目になったこともある。また菊にけしかけられ、どういうわけかチエの店のタレに下駄を漬けているところをチエに発見され、騒動を起こしたこともある。
周囲の人物
- 百合根 光三(ゆりね こうぞう)
- 声 - 表淳夫 / 同左 / 芦屋雁之助
- または耕三。一人称は「ワシ」。博打屋「遊興倶楽部」を元締め=“社長”として道楽で営んでいたが、テツに博打場を荒らされ難儀していた。愛猫アントニオの死後、バクチから足を洗い、お人好しのお好み焼き屋「堅気屋」に転業する(お好み焼きは亡きアントニオの好物だった)。
- チエとヒラメとサッちゃん(米谷里子)からは「お好み焼き屋のオッちゃん」と呼ばれ、テツとカルメラとミツルからはお好み焼屋の「オヤジ」と呼ばれて慕われている。映画及びテレビ第一期のクレジットは「社長」で統一されており、ヨシ江らは「社長はん」と呼ぶ。
- 普段は温厚だが飲酒量が一升を越えると人格が一変し、酔いが覚めるまで誰も店には近づけないほどの大トラに変貌する(酔いが浅い場合は大トラには達せず、陽気な性格になるシーンも多い)。その時点での馬力はテツでもまともに太刀打ちできるものではなく、作品中の登場人物の中でも最強を誇る(地獄組のカブの会に乗り込んだテツによれば「ワシと酔っ払った野獣のようなおっさんならヤクザの組3つまで潰せる」)。“ばくだん”という粗悪酒を飲むと強烈な暴走をする[5]。アントニオの命日には、必ず剥製となったアントニオの前で延々と読経しており、時折小鉄やジュニアも参加する場合がある。酒が一升を越えた時には関係ないチエやテツなども強制的に参加させることがあり、アントニオとテツなどが全く区別が付かなくなってしまうことがある。
- 妻子がいたが離婚(妻:今西ミツ子、息子:カオル。百合根が中年期に生まれた子で父に溺愛される。チエと同年代)している。
- 元は大手旅館の御曹司で、経営者の百合根耕太郎の長男(先妻の子)。母親が夭折したために元々道楽者だった父親の女漁りが始まり、その間に異母弟となる余三郎が誕生している。父の道楽と女遊びを嫌った百合根は若い時に“婆や”のお丸の手引きで、父に無断で横山大観の画額を持ち出して家出した。後年、父の危篤を聞き臨終間際に再会、父と酒を飲みながら和解し、父は大往生。遺産相続は放棄している。その後、光三の嫁探しに奔走するお丸のお節介に手を焼くことになる。またお丸からは未だに幼い時からの愛称“ボンボン”で呼ばれている(本人はかなり辟易している)。また、お丸のお節介が過剰になり、彼女が「堅気屋」を仕切ると、面倒になってアントニオの剥製を持ち出して逃げ出し、泥酔しながらお丸の住宅に押し掛けて警察に捕まってしまう騒動を起こした。
- お丸とともにカルメラ兄弟の仲人を務めた。
- 丸山 ミツル(まるやま みつる)
- 声 - 上方よしお / 国分郁男 / 上方よしお
- 西萩の交番に勤務する警察官。36歳か37歳。テツの幼馴染で子分格。一人称は「オレ」。
- 昔はテツと共に色々悪さをやっていた悪童であったのだが、現在では真面目に生きている。しかし、テツにいつもおちょくられていて頭が上がらないためか、テツの犯罪をもみ消そうとしてしまうあたり、警察官としての自覚に欠けるところがあるが、それでも連載中盤で派出所所長に出世した。同僚だったノブ子との結婚式ではテツとヨシ江が仲人を務めた。カルメラ兄弟とは仲が悪いが、お互いの夫人3人は意気投合している。また、母親のタカはテツの母親の菊の友達である。
- 花井 拳骨(はない けんこつ)
- 声 - 須永克彦 / 同左 / 笑福亭仁鶴
- テツとミツルの小学生時代の担任で、教員を退職後は著述業で生活している。チエの担任・花井渉の父。1908年度生まれ(推定)。一人称は「ワシ」。チエは「花井のオッちゃん」と呼んでいる。
- 普段の出で立ちは和服姿に下駄履き(この下駄は、チエと同様にたびたび武器となり、テツを懲らしめる時などに用いられる)。
- 大学時代(作中には京都大学であることが暗示されている)は相撲部所属で学生横綱として活躍すると共に、李白研究の第一人者として将来を嘱望され、大学卒業後も大学に残って李白研究を続けたが、権威をかさに着る指導教授と衝突を繰り返し、遂には全裸にひん剥いて学内のポプラ樹に吊るしてしまう。この事件によって大学を去り、以後は一小学校教諭として定年まで勤め上げる、権威とは無縁の豪放磊落な人物。マスコミからは「文壇の孤児」と称される。テツを小学校1年生から6年生まで担任(通知表には「メチャメチャ劣る」と書いた)し、テツとヨシ江の仲人を務めたが、夫人に先立たれてからは独り身で、執筆活動などを行いつつ悠々自適の生活を送っている。
- テツは外では拳骨のことを「花井のドアホ」などとボロクソに言うが、面と向かうと全く頭が上がらない。拳骨も何だかんだ言いながらもテツをかわいがっている。
- 花井 渉(はない わたる)
- 声 - 伊藤保夫 / 隈本晃俊 / 桂三枝(現・六代 桂文枝)
- 花井拳骨の息子でチエ、ヒラメ、マサル、タカシの担任である。一人称は「僕」である。テツは「ワタル」と呼び捨てにしている。
- 容姿・性格とも父と似ておらず、やや気弱で温厚。母(拳骨の妻)を早く亡くした関係か、東京在住の親戚宅での生活が長く登場人物中では珍しく関西弁ではなく標準語を話す。ただし、発音のみが関西弁になることもしばしばある。教師としての職責を全うした父を誇りに思い、自身も(東京の)大学を出て同じ教職に就く。運動はからっきしだが、地理には強い。
- 花井 朝子(はない あさこ、旧姓:向井)
- 声 - 松金よね子 / 押谷かおり / --
- 渉のフィアンセとして登場する(後に結婚)明朗な女性。一人称は「わたし」。
- テツを全く怖がらず、むしろ好意的に接してくるため、テツは朝子を苦手としている。渉同様、標準語を話す。ラグビーの経験もあり、府警のコーチをしていたこともある。渉との間に「アキラ」という息子をもうける(祖父の拳骨に似ており、テツにちょっかいを出すのが大好きらしい)。テツに「五分刈り」と呼ばれるほどのショートカットのヘアスタイルが特徴である。
- 平山 丸太(ひらやま まるた)
- 声 - 上野真紀夫、久米学(第1期後半) / -- / 久米学
- ヒラメの兄で中学生。一人称は「僕」。気弱な性格で、テツにボクシンググローブを売りつけられたり、サングラスをかけて「男」修行を無理矢理させられるなど、何かと利用される。中学校ではブラスバンド部に所属。トランペットを演奏するが、その音色は妹ヒラメの歌声と同じく、聴く者を悶絶させる。丸太、ヒラメともテツに対して素直に接するゆえか、テツも彼ら兄妹のことを気に入っている(子分扱い?)が、なぜか丸太の名前が覚えられず、声をかけようとしてとにかく『丸い物の名前』を連発する。
- レイモンド飛田(れいもんど とびた)
- 声 - 大橋壮多 / 田畑猛雄 / 大橋壮多
- 元はヤクザ組「地獄組」の親分。42歳か43歳。一人称は「ワシ」。デタラメな英語を振り回す。チエを「赤貧チルドレン」と呼ぶ。
- バクチ大会(大阪カブの会)で狐とひょっとこのお面を被ったテツや百合根と対決し、騒動の果てに逮捕されたことがある(テツと百合根はお面を被っていたために、強行突入した警察に面が割れなかったことと、チエと菊に救出され逮捕を免れた)。そのせいで「地獄組」が解散に追い込まれたため、テツを目の敵にしてあの手この手でやっつけようとする。その後、ボクシングジムを経営してテツをプロボクサーに仕立てようとするが失敗。また、大阪のヤクザ達をバックに市議へ立候補してテツの追放を目論むが、これも失敗(落選)。ヤクザになる前は知恵の輪の職人だった。弟はほとんど同じ顔だがオカマで、後述する天野コケザルがチエに郵送して来た写真では、レイモンド飛田も一緒に女装していた。事業の失敗から一時「地獄組」のビルまで失ってしまうが後に復活、ステーキハウス「ヘルハウス(開店当初は「ヘレハウス」)」のボス(オーナー)としてカムバックする。
- なお、レイモンド飛田という名称はアニメ第1期には登場せず、地獄組のボス(チエからは地獄組のオッちゃん)と呼ばれていた。
- カルメラ兄
- 声 - 家野繁次 / 武原洋好 / おさむ(ザ・ぼんち)
- 通称「カルメラ1号」。本名は菊崎健二で、32歳か33歳。坊主頭で、額の片隅に傷跡がある。九州(小倉?)の出身。一人称は「ワシ」。
- かつてカルメラ弟とともにカルメラ焼きの屋台を引いていたため、テツなどからこう呼ばれるようになった。のちにラーメン屋「カルメラ亭」をカルメラ弟と営む。テツにはいつもこき使われ頭が上がらない。昔はキックボクサーで西日本を制したこともある。当時のリングネームは「アラクラン菊崎」だった(カルメラ弟によればアラクランとは「サソリ」という意味らしい)。百合根の実家の旅館に勤務していた女性(良子)と見合い結婚し、子供を儲ける。
- カルメラ弟
- 声 - 原一平 / 山崎博之 / まさと(ザ・ぼんち)
- 通称「カルメラ2号」。本名は山下勘一で、一人称は「ワシ」。カルメラ兄を慕って常に行動を共にしている。カルメラ兄からは「ヤマカン」というあだ名で呼ばれる。
- 以前はカルメラ焼きの屋台をカルメラ兄と一緒に引いていたため、テツなどからこう呼ばれるようになった。のちに堺の中華料理店で修行し、ラーメン屋「カルメラ亭」をカルメラ兄と営む。カルメラ兄の妻の双子の姉(恵子)と結婚し、戸籍上でも兄弟となる。徳島県の出身で、問題を起こした彼を勘当した父が58歳で亡くなり、弟夫妻がミカン栽培の家業を継ぐ。キックボクサー時代のカルメラ兄のトレーナーだった。
- 天野 勘九郎(あまの かんくろう)
- 声 - 多賀勝 / -- / --
- テツとは鑑別所での同期。36歳か37歳。一人称は「ワシ」。
- 以前はコケザルのへこんだ頭をネタにユスリをやっていたが、テツの説得で改心し、服役後は鑑別所の所長を務めていた釜地から鉄工所を斡旋してもらい社会復帰、妻とも復縁して一家で西萩の住民となる。なお初期単行本のみ「島勘九郎」と名乗っていた。ファミコンゲーム『じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし』においても、「シマカンクロウ」と名乗っている。
- 天野 コケザル(あまの こけざる)
- 声 - 小川聡明 / -- / --
- 勘九郎の息子でいっぱしの不良少年。坊主頭の右側が少しへこんでいる。一人称は「ワシ」。時には「オレ」である。
- 父と組んでユスリをやっていたが、父の逮捕を機に辞める。小学4年生だが父親以上にしたたかで、喫煙したりテツやレイモンド飛田などの大人相手に金儲けなどの話題を出すなどこましゃくれた言動に出たりするため、チエと菊から「小型のテツ」と揶揄されることもある。チエのことが好きだが素直になれない。一時期は母方の実家である和歌山県に住んでいたが、勘九郎の出所後、西萩に引っ越し、チエの隣の学校に通うことになる。引っ越した学校では、クラスの学級委員になったり、「アニキ」と慕う子分役の少年がいたりと、意外に人望があり、チエを驚かせている。
チエの同級生
- 平山 ヒラメ(ひらやま ひらめ)
- 声 - 三輪勝恵 / 同左 / --
- チエの同級生で大の仲良し。一人称は「ウチ」。
- 努力家だが、周りからドン臭いと見られることを本人は気にしており、傷付きやすい性格。絵画と相撲が大の得意で、特に絵は大阪府のコンクールで金賞を受賞(題材はテツのボクシング場面)するほど。凄まじい音痴でもあり、その歌声は聴く者を悶絶させ、その自覚を逆手にとって、時折マサル脅迫の武器にしたりもする。性格は素直で明るく、テツも彼女には甘い。塩せんべいが大好物で、ほかに駄菓子類を好む。
- アニメ映画版には登場しない。存在があまりに印象的なため、監督・高畑勲があえて登場させなかった。
- 小林 マサル(こばやし まさる)
- 声 - 入江則雅 / 谷真佐茂 / 島田紳助
- チエの同級生で学級委員。一人称は「オレ」で、たまに「僕」と言うこともある。
- 学校では優等生ぶってチエやヒラメをからかったりするが、実はヘタレでいつもチエにやられてしまい、暴力を受けるとすぐに泣くことが多い。チエへの悪口を「悪口ノート」に書き溜めているが、これを読んだアントニオJr.に言わせると、かなり文才があるようだ。実際はチエに対する歪んだ愛情表現らしい。教育ママの母親の下で閉塞感を持っており、母親からの期待にプレッシャーを感じているが、結局はボンボン育ちを抜け出せない。父親は何度か話にのぼったが、顔はヒラメが描いた似顔絵が1コマあったのみで、本人は登場しなかった。
- 作者のはるきによると、マサルははるき自身がモデルで、「俺にはマサルの気持ちがようわかるんですよ。まさにその嫌味なキャラは俺自身ですわ」と若い頃にその心情を述べたことがある。
- タカシ
- 声 - 井手上勝富 / 長岡伸明 / 松本竜介
- チエの同級生で、一人称は「オレ」または「僕」。いつもマサルと行動をともにする。通称「腰巾着(こしぎんちゃく)」。しかし意外と器用で運動神経も良い。初期では「浩二 / コウジ」と呼ばれていた。はるきの元アシスタントのいわしげ孝がモデルらしい。
- 米谷 里子(よねたに さとこ)
- チエのクラスの転入生。通称「サッちゃん」。勉強・運動ともに優秀な優等生。チエの学校に転入する前は、父親の仕事の関係で、引っ越しを繰り返してきた。転入当初は、飼い猫のロックと小鉄の過去の因縁による行き違いから、チエのことを敵視していた。マラソン大会の後、誤解が解けて、チエ・ヒラメと大の仲良し(マサルによると「パンパカトリオ」)となる。後に父親が脱サラして、定食屋を営む母(里子の祖母)がいる岡山に引っ越した。母親は亡くなっており、その容姿はチエの母竹本 ヨシ江に偶然よく似ていた。アニメには第1期、第2期とも登場しなかった。
猫
- 小鉄(こてつ)
- 声 - 永井一郎 / 同左 / 西川きよし
- チエの飼い猫。額にある三日月状の傷がトレードマークとなっている。一人称は「ワシ」(若い頃は「オレ」)である。
- 野良猫時代は数々の武勇伝を持つ極道猫だったが、チエがヨシ江(当時はまだ家出中)と出かけた時、行きつけの甘味屋でもらい受けて竹本家の一員となる(映画版ではチエの店の前を通りかかって、ホルモン一串をチエからもらったのがきっかけ)。チエの挙げた名前の候補を全て嫌がったことから、言うことを聞かないところがテツと同じだということで小鉄と命名される。チエの店では掃除、算盤、ホルモン焼き、留守番などをこなすスーパーキャット。文字も全ての仮名と少々の漢字を読め、芸術を解する。
- 猫、人間を問わず最強の存在で、チエからは用心棒として紹介されることもある。かつて「月の輪の雷蔵」、「コマ落しの銀次」の名で知られた遊侠猫であり、『どらン猫(どらンこ)』シリーズでは主役となる。額の三日月傷もそこで語られる。現在もたまにふらりと放浪の旅に出る。「ドラ猫発電機」「ファイティングマシーン」など数々の通り名が知られているが、今は小鉄で通っている。自ら認めている名前はチエに付けられた小鉄のみである。飼い猫であるにもかかわらず、ひょうたん池で釣ったフナを塩漬けにして保存していたりと自活もしている。ごく稀にだがタバコを吸う。必殺技は「必殺タマつぶし」。アントニオ惨殺の主要因が自分の「タマつぶし」にあることを自覚しており、ジュニアの復讐戦では一切手を出さなかった。今では亡きアントニオに代わり、ジュニアの半保護者となっている。原作で「トシはチエちゃんと変わらんぐらい」と告げているシーンがあり、後述するアントニオJr.と比べると、ずっと年上である。
- アントニオ
- 声 - 飯塚昭三 / 同左 / 横山やすし
- 百合根光三の飼い猫で、博打屋「遊興倶楽部」の片腕として働く。通称・アントン。一人称は小鉄とほぼ同じである。
- 若い頃は好き放題にやっては多くの猫達の恨みを買ったことがある(息子のジュニアがその尻拭いを受けることになる)。やがて博打をやっている時に百合根と出会い、飼われる。「遊興倶楽部」で暴れるテツを叩きのめし、テツによると「土佐犬でも噛み殺す猫」と言われるほど喧嘩が強かったが、後に小鉄と戦った際、必殺技「タマつぶし」で右のキンタマを取られて敗北する。その後はすっかり弱ってしまい、最後はいつもいじめていた近所の犬に噛み殺された(その犬は後にテツに噛みつかれた)。死後は『堅気屋』の店内に剥製として鎮座する。若い頃に恨みを買った猫を始め、様々な騒動に巻き込まれることがあり、ぺしゃんこにされたり、水につけられたり、落ち着かない剥製として存在している。
- アントニオJr.
- 声 - 山ノ内真理子(第10話 - 第20話)、太田淑子(第22話 - )/ 太田淑子 / 横山やすし(二役)
- アントニオの息子。通称はジュニア。一人称は「オレ」である。
- デタラメな父親と違って思いやりがあり、律儀な性格である。赤子の頃に父親によって彼を産んだ母親に捨てられる境遇に遭ったと、ジュニア自身が小鉄に語ったことがある。放浪の旅の末に、父アントニオのいた『堅気屋』にたどり着き、テツの企みで小鉄に対し父の復讐をすべく決闘するが、小鉄の捨て身の説得により和解し、以後は小鉄を慕うようになった。
- 毎年春や秋になるとノイローゼになり(キザなセリフや哲学めいた言葉ばかりを口にしたり、ぼけたように空を眺める、など)、小鉄からはあきれられることも多い。
- シンボルの赤いスカーフは、野良猫排除運動によって仲間を失った苦い思い出[6]に因むものであり、その運動の中心人物であったペット組合会長の着ていたガウンの切れ端。復讐を果たして以来、「やるだけやって逃げたと思われたら癪だから」ということで、敢えて自分の仕業であることを主張するために着けている。
- 退屈凌ぎに小鉄の放浪に同行することもある。小鉄が話したがらない無頼時代のことを聞き出すのが好き。小鉄もそうだが、人間の言葉はしゃべれなくても人間の言葉は分かる。文字も多少読め、時間を掛ければマサルの悪口ノートも解読できる。
その他
- マサルの母
- 声 - 奈千宮子 / 同左 / -
- 絵に描いたような教育ママで、マサルに家庭教師を付けたり、絵画教室や剣道道場に通わせたりしている張本人。いわゆる金持ちマダムで、なにげなく嫌味な発言が多く、口から先に生まれたようなお喋りでもあり、その自慢話には息子のマサルも手を焼いている。テツとは相性が悪く、普段から避けている。旧姓は逆根(さかね)で、良夫という弟がいる。なお、父親は原作で一度も登場していない(ヒラメの似顔絵が登場するのみ)。
- ヒラメと丸太の母
- 声 - 嶺はるか / 佐藤京子 / -
- 平山家の母親で、専業主婦。顔は兄妹と瓜二つ。脚は遅いが、高校時代、登山部の経験があり体力はある。普段はおっとりしているが、いざというときには優れた行動力を発揮することも。ヒラメはお母ちゃんと呼んでいる。
- 周先生
- 声 -/ 北見唯一 / -
- 怪しげな中国語を喋るプロの鍼灸師。花井拳骨とは旧知の仲で、元々神戸に在住していたが、拳骨専属の鍼灸師になるといって西萩に引越してくる。学生時代は相撲部仲間でもあった。根っからのカブ好きで、実力もテツと互角[7]だが、その熱狂ぶりにはテツすら参るほど。普段からニコニコしたようなポーカーフェイスだが、実際は繊細な性格で、機嫌が悪くなると人相が変わることもある。アニメ第1期には登場しない[8]。
他に丸山タカ(ミツルの母)、仁吉(レイモンド飛田の秘書)、釜地捨丸(かつての鑑別所所長)、様々な猫(第2話で登場した、小鉄を倒せば就職ができると言って野良猫だった頃の小鉄に襲いかかった猫の父子など)、小鉄達と勝負した犬(第3話でお地蔵さんのところで飼い主と一緒に便所をしていたところを、ちょうど百合根と一緒に散歩していたアントニオに気づかれて勝負を挑むが、逆転にされて倒されてしまったブルドッグなど)が登場。
アニメ映画
1981年4月公開。同年のキネマ旬報日本映画ランキング36位。主要キャストには中山千夏・西川のりおら、声優ではなく関西で活躍する俳優や吉本興業所属のお笑いタレントが起用された。のりおは「(アフレコに)2日拘束されてギャラは5万円だった」とこぼしている。 同時上映は『フリテンくん』。
劇中チエとヨシ江が観に行く映画館の上映作品として、同じ東宝作品の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』の映像が挿入されている。またチエのクラスの生徒の中に不二家のキャラクター・ペコちゃんが紛れている(テレビ版では『Dr.スランプ』の則巻アラレそっくりのキャラが描かれている(第2話))。
映画公開に先駆けて、東宝が「じゃりン子チエ通信」というB5半裁[9]のリーフレットを全5冊の1冊300円で発売した。DVDは「ジブリがいっぱいコレクション」シリーズで2004年4月に発売された。
スタッフ
- 監督 - 高畑勲
- 助監督 - 三家本泰美
- 製作 - 多賀英典、片山哲生
- 制作担当 - 仙石鎮彦
- 制作デスク - 竹内孝次
- 脚本 - 城山昇、高畑勲
- 作画監督 - 小田部羊一、大塚康生
- 美術監督 - 山本二三
- 撮影監督 - 高橋宏固
- 録音監督 - 加藤敏
- ネガ編集 - 高橋和子
- タイトル - 藤井敬康
- 整音 - 前田仁信
- 効果 - 倉橋静男(東洋音響効果グループ)
- 編集 - 鶴渕充寿
- 音楽 - 星勝
- 制作協力 - テレコム・アニメーションフィルム、澤田隆治
- 製作 - キティ・ミュージック、東京ムービー新社(現・トムス・エンタテインメント)
- 配給 - 東宝
- 上映時間 - 110分
主題歌
- オープニングテーマ「じゃりン子チエ」
- 作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 岡本一生 / 編曲 - 星勝 / 唄 - ビジーフォー
- エンディングテーマ「春の予感」
- 作詞 - 来生えつこ / 作曲 - 来生たかお / 編曲 - 星勝 / 唄 - ビジーフォー
「アニメDEマンザイ じゃりン子チエ」
毎日放送(MBS)でテレビアニメが開始される半年前の1981年4月12日、関西テレビ制作・フジテレビ系列の『花王名人劇場』の枠で「アニメDEマンザイ・じゃりン子チエ」が放映された。劇場版アニメの公開に合わせた企画で、アニメと実写(当時あったうめだ花月での漫才の公演)を合成した内容であった。劇場版・MBS版でテツの声を担当した西川のりおが、アニメのテツと共演した。
実写パート出演者
- 中山千夏(冒頭のあいさつ部分)
- ザ・ぼんち
- 西川のりお・上方よしお
- 島田紳助・松本竜介
- 今いくよ・くるよ
テレビアニメ
1981年秋から毎日放送(MBS)の企画・制作でテレビアニメ化された。第1期と第2期シリーズのDVD-BOXはバンダイビジュアルが発売。終了後も特に関西地方では再放送が繰り返された[10]。
第1期シリーズ
毎日放送(MBS)制作で1981年10月3日から1983年3月25日まで放送された。全65話。チーフディレクターとなる高畑勲の意向により、チエ・テツ・ミツル役は映画版と同じ配役で、他主要キャストにも自然な大阪弁を話すことができる声優、関西在住の俳優や子役が配された。また、オープニングアニメーションは映画版の映像が一部転用されている。第10話までは基本的に映画版でのエピソードをテレビ版キャストがアフレコし直したうえでそのまま描き(一部場面の追加・手直しはある)、第11話以後(第2期も同)は原作漫画のエピソードを基にテレビアニメ版独自の脚本で描いている。
当初はMBS・TBS・SBC・RSKでは土曜日の夕方17:00からの放送で、RCC等では遅れネットだった他、未放送の局もあった。後に1982年4月から金曜日19:00からとなり、ここから長崎放送を除く系列ネットとなる[11]。MBSでの最高視聴率29.1%。
スタッフ(第1期)
- 原作 - はるき悦巳
- プロデューサー - 仙石鎮彦
- 美術監督 - 早乙女満
- キャラクター設計 - 小田部羊一
- 録音監督 - 加藤敏
- 撮影監督 - 三沢勝治
- 音楽 - 風戸慎介[12]
- 音楽ディレクター - 鈴木清司
- 編集 - 掛須秀一
- 文芸担当 - 山崎敬之
- 制作担当 - 尾崎隠通
- チーフディレクター - 高畑勲
- 色指定 - 細内陽子
- 美術設定 - 吉崎正樹、村上律子
- 撮影 - 旭プロダクション
- 録音技術 - 中田順一
- 効果 - 倉橋静男
- タイトルデザイン - 高具アトリエ
- 演出助手 - 佐藤博明、比留間敏之、棚沢隆
- 録音 - 東北新社
- 現像 - 東映化学
- 製作 - 毎日放送、東京ムービー新社
主題歌(第1期)
- オープニングテーマ「バケツのおひさんつかまえた[13]」(フォーライフ・レコード)
- 作詞 - はるき悦巳 / 作曲 - 惣領泰則、早川博二 / 編曲 - 惣領泰則 / 唄 - 中山千夏・大野進
- 漫画の中でテツが歌っていたりするが、若干歌詞が異なる。
- エンディングテーマ「ジュー・ジュー・ジュー」(フォーライフ・レコード)
- 作詞 - はるき悦巳 / 作曲・編曲 - 惣領泰則 / 唄 - 中山千夏
各話リスト(第1期)
話数 | 初回放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1981年 10月3日 |
決めたれ!チエちゃん | 城山昇 | 佐々木正広 | 才田俊次 |
2 | 10月17日 | テツは教育パパ? | 武元哲 | 宇田川一彦 | |
3 | 10月24日 | 激突!小鉄対アントン | 横田和善 | ||
4 | 10月31日 | テツの薬はゴロンパー | 佐々木正広 | 才田俊次 | |
5 | 11月7日 | おバァのテツ救出作戦 | 篠崎好 | 秋山勝仁 | 宇田川一彦 |
6 | 11月14日 | テツと運動靴とマラソン | 武元哲 | 小田部羊一 | |
7 | 11月28日 | テツの最も恐れる日 | 城山昇 | 秋山勝仁 | 宇田川一彦 |
8 | 12月5日 | 母は来ました。 | 横田和善 | 才田俊次 | |
9 | 12月12日 | テツの家出? | 篠崎好 | 安室克也 | 宇田川一彦 |
10 | 12月19日 | アントニオJr.登場! | 佐々木正光 | 清山滋崇 | |
11 | 12月26日 | 金賞!チエちゃんの作文 | 城山昇 | 武元哲 | 丹内司 |
12 | 1982年 1月9日 |
野球で勝負!勝負! | 御厨恭輔 | 朝倉隆 | |
13 | 1月16日 | おバァのホームラン | 横田和善 | 才田俊次 | |
14 | 1月23日 | 勘九郎とコケザル | 篠崎好 | 佐々木正光 | 清山滋崇 |
15 | 1月30日 | まわりはみんなフンドシ | 秋山勝仁 | 宇田川一彦 | |
16 | 2月6日 | 相撲大会近し 強敵デク登 | 武元哲 | 朝倉隆 | |
17 | 2月13日 | 相撲大会 ヒラメがんばる | 城山昇 | 三家本泰美 | 才田俊次 |
18 | 2月20日 | 相撲大会 テツ対デク登 | 北原健雄 | ||
19 | 2月27日 | テツ只今入院中 | 篠崎好 | 横田和善 | 清山滋崇 宇田川一彦 |
20 | 3月6日 | テツはミツルの仲人? | 三家本泰美 | 朝倉隆 | |
21 | 3月13日 | テツのギプスがとれた日 | 城山昇 | 御厨恭輔 | 木下ゆうき |
22 | 3月20日 | あァ!ミツルの結婚式 | 石田昌平 | 才田俊次 | |
23 | 4月9日 | はじかれて御破算のテツ | 三家本泰美 | 星川信芳 | |
24 | 4月16日 | ひょうたん池の決闘 | 篠崎好 | 横田和善 | 朝倉隆 |
25 | 4月23日 | 昔のはなしはテレくさい! | 宮本昌孝 | 三家本泰美 | 木下ゆうき |
26 | 4月30日 | ヒラメのかくれた才能 | 高屋敷英夫 | 御厨恭輔 | 北原健雄 清山滋崇 |
27 | 5月14日 | ヒラメ、いかるがの絶唱 | 三家本泰美 | 才田俊次 | |
28 | 5月21日 | チエの通知簿、さえないけれど… | 城山昇 | 御厨恭輔 | 北原健雄 |
29 | 5月28日 | 大当り!ホンコン、マカオの旅 | 宮本昌孝 | 安濃高志 | |
30 | 6月11日 | 猫もしゃくしも地獄組へ | 御厨恭輔 | 木下ゆうき | |
31 | 6月18日 | 浪花の華!地獄組大乱闘 | 高屋敷英夫 | 三家本泰美 | 朝倉隆 |
32 | 7月9日 | 天井裏にしばられたテツ | 秋山勝仁 | 星川信芳 | |
33 | 7月16日 | テツも小鉄もいい男!? | 宮本昌孝 | 横田和善 | 才田俊次 |
34 | 7月23日 | 親子でケンカはいいもんだ | 高屋敷英夫 | 御厨恭輔 | 北原健雄 |
35 | 8月6日 | アントニオ修理記念大パーティー | 宮本昌孝 | 三家本泰美 | 朝倉隆 |
36 | 8月13日 | テツ、怒りの豪速球! | 佐藤博明 | 木下ゆうき | |
37 | 8月20日 | テツに似たらお嫁に行けン!? | 高屋敷英夫 | 横田和善 | 北原健雄 丹内司 |
38 | 8月27日 | テツのきらいな父兄運動会 | 宮本昌孝 | 御厨恭輔 | 才田俊次 |
39 | 9月3日 | ふんだりけったりのテツ | 三家本泰美 | 友永和秀 | |
40 | 9月10日 | みんなで海にきたものの… | 高屋敷英夫 | 秋山勝仁 | 木下ゆうき 星川信芳 |
41 | 9月17日 | 夏の終わりのおみやげ二つ | 御厨恭輔 | 朝倉隆 | |
42 | 9月24日 | テツが主催の同窓会 | 宮本昌孝 | 横田和善 | 小林一幸 |
SP | 10月15日 | 小鉄・ジュニアの秘められた過去 | 高屋敷英夫 | 三家本泰美 | 才田俊次 |
43 | 10月22日 | テツの特別ボクシングコーチ | 北原健雄 清山滋崇 | ||
44 | 10月29日 | リングの死闘?! テツ対ワイルド蛮地 | 御厨恭輔 | 才田俊次 | |
45 | 11月5日 | ヒラメのモデルはつらかった | 宮本昌孝 | 山田勝久 | 小林一幸 |
46 | 11月12日 | ヒラメちゃんのプレゼント | 三家本泰美 | 木下ゆうき | |
47 | 11月19日 | 目撃!テツとヨシ江のデート | 高屋敷英夫 | 横田和善 | 北原健雄 |
48 | 11月26日 | ヒラメちゃんの表彰式 | 御厨恭輔 | 朝倉隆 | |
49 | 12月3日 | 小鉄に見られたラブレター | 宮本昌孝 | 小林一幸 | |
50 | 12月10日 | リングネームはマッドドッグ | 高屋敷英夫 | 三家本泰美 | 朝倉隆 |
51 | 12月17日 | テツ、東洋チャンピオンに挑戦! | 佐々木正光 | 清山滋崇 | |
52 | 12月24日 | チエとヒラメで主役決定! | 宮本昌孝 | 横田和善 | 才田俊次 |
53 | 1983年 1月7日 |
学園パニック!ヒラメ、再び絶唱 | 御厨恭輔 | 朝倉隆 | |
54 | 1月14日 | 男・マルタのケンカ術 | 高屋敷英夫 | ||
55 | 1月21日 | V奪回!おバァのオールド・パワー | 木下ゆうき | ||
56 | 1月28日 | チエとヒラメ恋に悩む?! | 宮本昌孝 | 三家本泰美 | 北原健雄 |
57 | 2月4日 | 登場!先生の恋人 | 横田和善 | 才田俊次 | |
58 | 2月11日 | モーレツ!先生の恋人 | 高屋敷英夫 | 御厨恭輔 | 北原健雄 小原秀一 |
59 | 2月18日 | テツのまわりは敵だらけ | 三家本泰美 | 朝倉隆 | |
60 | 2月25日 | ああ!世紀のラグビー決戦!! | 宮本昌孝 | 才田俊次 | |
61 | 3月4日 | プロポーズされたヨシ江はん! | 御厨恭輔 | 小林一幸 | |
62 | 3月11日 | テツの頭はカチカチ山 | 高屋敷英夫 | 横田和善 | 朝倉隆 |
63 | 3月18日 | 応援団長がやって来た | 三家本泰美 | 北原健雄 | |
64 | 3月25日 | 最終回とはいうものの… | 宮本昌孝 | 御厨恭輔 | 才田俊次 |
放送局(第1期の金曜19時台放送時)
放送対象地域 | 放送局 | 備考 |
---|---|---|
近畿広域圏 | 毎日放送(製作局) | |
北海道 | 北海道放送 | |
青森県 | 青森テレビ | |
秋田県 | 秋田放送 | [14] |
岩手県 | IBC岩手放送 | |
宮城県 | 東北放送 | |
福島県 | 福島テレビ | [15] |
関東広域圏 | 東京放送 | |
新潟県 | 新潟放送 | |
山梨県 | テレビ山梨 | |
富山県 | 富山テレビ | [16] |
石川県 | 北陸放送 | |
長野県 | 信越放送 | |
静岡県 | 静岡放送 | |
中京広域圏 | 中部日本放送 | |
鳥取県・島根県 | 山陰放送 | |
岡山県・香川県 | 山陽放送 | |
愛媛県 | 南海放送 | [14] |
広島県 | 中国放送 | |
山口県 | テレビ山口 | [15] |
高知県 | テレビ高知 | |
福岡県 | RKB毎日放送 | |
熊本県 | 熊本放送 | |
大分県 | 大分放送 | |
宮崎県 | 宮崎放送 | |
鹿児島県 | 南日本放送 | |
沖縄県 | 琉球放送 |
第2期シリーズ
1991年10月19日から1992年9月22日まで「チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ」として前作と同じく毎日放送制作で放送されたが、関東地方のテレビ局では放送が見送られ、現在に至るまで放送されていない。全39話。当時のりお・よしおが解散状態にあったためミツル役の上方よしおは出演していない。また、前作や映画版とは異なり大阪弁を話せない声優も起用されている。当初は土曜17時から放送されていたが、翌1992年2月に火曜19時に放送時間が変更された。1992年9月をもって火曜19時での放送は終了。9月22日の放送の最後に、「次回からは土曜17時から放送します」とテロップがでたものの、新作の放送はしばらくなく、再放送が続いた。37話~39話は土曜枠で放送され、それをもって放送は終了となった。新聞のテレビ欄では「じゃりン子チエ奮戦記」として表記されていた。
スタッフ(第2期)
- 監督 - 横田和善
- 企画 - 増田広宣、山口清志、松元理人
- プロデューサー - 谷紳一郎、菅野章子、菅野俊秀、大場龍男、尾崎隠通
- 音楽 - 中村暢之
- キャラクター・デザイン - 才田俊次
- 美術監督 - 土師勝弘
- 撮影監督 - 斎藤秋男、伊藤修一
- 録音監督 - 加藤敏
- 編集 - 鶴渕允寿、鶴渕和子
- 制作担当 - 小島哲
- 動画チェック - 江野沢柚美
- 色指定 - 清水千世子
- 調整 - 熊倉亨
- 選曲 - 会田豊
- 効果 - 倉橋静男
- 演出助手 - 矢野篤
- 音楽ディレクター - 北原京子、浅井裕子
- タイトル - 高具秀雄、田上淑子
- 特殊効果 - 林好美
- 録音 - 東北新社
- 録音スタジオ - オーレック
- 現像所 - 東京現像所
- 製作 - 東宝株式会社、東京ムービー新社、毎日放送
主題歌(第2期)
- オープニングテーマ「絶唱!!とっぴんしゃん音頭」(東芝EMI)
- 作詞 - 紅玉 / 作曲 - 工藤崇 / 編曲 - 多田光裕 / 歌 - 中山千夏
- エンディングテーマ「三日月ロンリネス」(東芝EMI)
- 作詞 - 帆刈伸子 / 作曲 - 羽場仁志 / 編曲 - 多田光裕 / 歌 - 佐々木真理
各話リスト(第2期)
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 拾った財布はなおコワイ! | 高屋敷英夫 横田和善 |
横田和善 | 才田俊次 | |
2 | 顔が悪いッ! | 高屋敷英夫 | 片渕須直 | 須藤典彦 | 朝倉隆 |
3 | 秋風にいきなりギックリ | 日吉恵 佐藤博暉 |
佐藤博暉 | 伊藤一男 | |
4 | おんな組の襲撃 | 竹内啓雄 | 横田和善 | 須藤典彦 | 山本泰一郎 |
5 | テツの最後ッ屁 | 佐藤博暉 | 才田俊次 | ||
6 | マサルの宿替い | 金春智子 | 片渕須直 | 須藤典彦 | 朝倉隆 |
7 | どすこいゲン直し | 高屋敷英夫 | 山口頼房 | 佐藤博暉 | 伊藤一男 |
8 | テツの白星ホルモン | 横田和善 | 須藤典彦 | 山本泰一郎 | |
9 | 大晦日みんな揃ってバチ当り | 日吉恵 | 青山弘 | 佐藤博暉 | 朝倉隆 |
10 | 西萩常夏ブルース | 金春智子 | 須藤典彦 | 才田俊次 | |
11 | 逆襲!!猫のエイハブ | 高屋敷英夫 | 横田和善 | 佐藤博暉 | 伊藤一男 |
12 | 桜前線・浮かれ猫 | 横田和善 | 朝倉隆 | ||
13 | 地獄のバースディ | 片渕須直 | 須藤典彦 | 才田俊次 | |
14 | 周旋屋シャッター事件 | 日吉恵 | 佐藤博暉 | 木下勇喜 | |
15 | マダラのテツ | 金春智子 | 横田和善 | 須藤典彦 | 朝倉隆 |
16 | かたぎ屋厄除け騒動 | 高屋敷英夫 | 片渕須直 | 佐土原武之 | 才田俊次 |
17 | 当選「ヨシ江ちゃん」 | 森脇真琴 | 佐藤博暉 | 上宇都辰夫 | |
18 | 黒シャツパワー | 日吉恵 | 酒井明雄 | 須藤典彦 | 伊藤一男 |
19 | 黒シャツ騒動お忘れ会 | 片渕須直 | 佐土原武之 | 朝倉隆 | |
20 | テツと地獄の交友図…!? | 高屋敷英夫 | 佐藤博暉 | 才田俊次 | |
21 | 組開きパーティー始末記 | 須藤典彦 | 伊藤一男 | ||
22 | 実況!オトシ合戦 | 金春智子 | 横田和善 | 佐土原武之 | 上宇部辰夫 |
23 | ガマンにガマンのテツ | 片渕須直 | 佐藤博暉 | 朝倉隆 | |
24 | ヤーさんが消えた、また消えた | 高屋敷英夫 | 須藤典彦 | 田中敦子 | |
25 | 胸さわぎの命日 | 日吉恵 | 横田和善 | 佐土原武之 | 朝倉隆 |
26 | 気になるお化け屋敷 | 高屋敷英夫 | 片渕須直 | 伊藤一男 | |
27 | 生き残りお化け合戦 | 金春智子 | 片渕須直 | 須藤典彦 | 才田俊次 |
28 | 借金取りのソロバン | 日吉恵 | 佐土原武之 | 木下勇喜 | |
29 | 転職!?レイモンド飛田余話 | 片渕須直 | 才田俊次 | ||
30 | テツになつく不吉な猫 | 金春智子 | 横田和善 | 須藤典彦 | 朝倉隆 |
31 | 歓迎東京ヤクザ様 | 高屋敷英夫 | 知吹愛弓 | 伊藤一男 | |
32 | 真夏のエンドレス・カブ | 日吉恵 | 山本泰一郎 | 佐土原武之 | 上宇部辰夫 |
33 | 山へ川へ!宿題の旅 | 金春智子 | 鈴木卓夫 | 須藤典彦 | 木下勇喜 |
34 | マサル男の生還 | 高屋敷英夫 | 片渕須直 | 才田俊次 | |
35 | いきなりの秋 | 日吉恵 | 横田和善 | 知吹愛弓 | 朝倉隆 |
36 | 歩く「食いだおれ」 | 高屋敷英夫 | 須藤典彦 | 上宇部辰夫 | |
37 | 季節はずれの花火 | 片渕須直 | 才田俊次 | ||
38 | 大晦日頭突き合戦 | 牧野滋人 | 佐土原武之 | 木下勇喜 | |
39 | アントニオが盗まれた | 金春智子 | 片渕須直 | 須藤典彦 | 朝倉隆 |
舞台作品
- じゃりン子チエ(1980年 大阪)
- 南方英二主演(テツ役)
- じゃりン子チエ(1981年、1982年 銀座みゆき座劇場)
- ガッツ石松主演(テツ役)
- じゃりン子チエ(1985年7月、1988年3月 関西芸術座)
- 駒来慎脚本
- 浪花人情おもろい町(1999年10月 大阪・新歌舞伎座)
- 浪花人情パラダイス(2000年8月 名古屋・中日劇場)
- 人情喜劇おもろい町(2003年8月 - 10月 全国公演)
パチンコ・パチスロ
- パチンコ
- CRじゃりン子チエ F1/V/R(2001年、藤商事)
- CRじゃりン子チエ MHR/LH/PW(2007年、サンセイアールアンドディ)
- パチスロ
テレビCM
テレビゲーム
- じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし(1988年、ファミリーコンピュータ、コナミ)
- 全三章の構成のアドベンチャーゲームで、第一章はチエ、第二章は小鉄、第三章はテツが主人公となる。当時のファミコンソフトとしては大容量の3MビットROMを採用しており、グラフィックはファミコンのハード上ながら原作をよく再現していた。なおパッケージイラストはコミックス25巻表紙のイラストを流用している。
- 必殺パチンコステーションnow8 じゃりン子チエ(2001年3月15日、プレイステーション、サン電子)
- SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.04 じゃりン子チエTHE花札(2001年11月29日、プレイステーション、バンダイ)
アプリ
- じゃりン子チエ検定(2011年、トムス・エンタテインメント)
- じゃりン子チエ Chara-Twit(2011年、トムス・エンタテインメント)
脚注
- ^ 関西じゃりン子チエ研究会『「じゃりン子チエ」の秘密』(データハウス 2007年)p7
- ^ 柴崎友香『よそ見津々』(日本経済新聞出版社2010年)p.124f「ローカルフード」によれば、"『じゃりン子チエ』にも出てくるし、大阪中どこにでもあるのかと思ったら違った。高校に入ったら隣の区の人にさえ「そんなんない」と言われた"という。
- ^ 単行本1巻208・209ページ他からの推定。テツ・ヨシ江の項も同じ。
- ^ 菊などに見られた時に誤魔化すため。ただし乱筆で無理に漢字を多用したため、誤字、脱字、当て字だらけだった。
- ^ ばくだんは、戦後に出回っていた粗悪な酒で、まれにメチルアルコールが使用されていた。実際に工業用アルコールを飲用すれば、失明もしくは命を落とす危険があり、あくまでも物語上の演出。
- ^ 血統書つきの飼い犬が野良猫をいじめているところへジュニアが通りがかり、その犬に飛び蹴りの一撃で再起不能の重傷を負わせたことが野良猫排除運動の発端。
- ^ 原作では、テツはそこまでカブが強いわけではないが、テツより強いとされているチエや菊すら、彼に惨敗している
- ^ アニメ放映時は、まだ原作に登場していない
- ^ B6判ではなく、B5サイズを縦に裁断した判型で、短辺を綴じた横長の形だった。
- ^ 大阪の下町に描かれたユートピア。『じゃりン子チエ』はるき悦巳 -- 2008/07/09 -- まんがのソムリエ -- 漫画大目録 イーブックイニシアティブジャパン 2014年7月2日閲覧。
- ^ 長崎放送はクイズダービーを遅れネット
- ^ なお、劇中では劇場版音楽を手掛けた星勝の曲も多用されている。
- ^ テロップでは「ジャリン子チエ」
- ^ a b 日本テレビ系列、遅れネット
- ^ a b TBS系列とフジテレビ系列のクロスネット局
- ^ フジテレビ系列、遅れネット、月曜夜7時から放送。
外部リンク
- じゃりン子チエ オフィシャルホームページ 西萩通信
- じゃりン子チエ - 日本映画データベース ※じゃリン子チエと誤記
- じゃりン子チエ - テレビドラマデータベース
毎日放送 土曜17時台前半 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
じゃりン子チエ
(1981年10月 - 1982年3月) |
?
|
|
毎日放送・TBS系 金曜19時台前半 | ||
じゃりン子チエ
(1982年4月 - 1983年3月) |
||
毎日放送 土曜17時台前半 | ||
チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ
(1991年10月 - 1992年1月) |
?
|
|
毎日放送 火曜19時台前半ローカル枠 | ||
チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ
(1992年2月 - 1992年9月 ) |