さだめのように川は流れる

「さだめのように川は流れる」
杏真理子 の シングル
A面	さだめのように川は流れる
B面	涙の空に虹が出る
リリース	1971年4月25日
規格	7インチシングル盤
ジャンル	歌謡曲
時間	3分02秒
レーベル	日本コロムビア
作詞・作曲	作詞: 阿久悠（M-1） 作詞：島村葉二（M-2） 作曲：彩木雅夫（M-1） 作曲：馬飼野俊一（M-2）
チャート最高順位
週間60位（オリコン）
杏真理子 シングル 年表
さだめのように 川は流れる (1971年) 理由ある旅 (1971年)

「さだめのように川は流れる」（さだめのようにかわはながれる）は、1971年4月25日に発売された杏真理子のデビュー・シングルである。オリジナル7インチシングル盤規格品番：P-123。

解説

作詞家の阿久悠は、1971年当時「作品というものは、特異なものの方が普遍的なものより価値あるものだと思っていた。誰にも親しまれる歌よりは、誰かを戦慄させるものの方が上だと信じていた」という。阿久が応援演説するなど“頑張った”価値がありNTV紅白歌のベストテン今月の歌推せんコーナーで選ばれるなど評論家の支持を集めたものの、同時期にデビューした小柳ルミ子のヒットに埋もれ、売上は2.8万枚、オリコン60位にとどまった。

久世光彦は後に、阿久悠作品集である『移りゆく時代、唇に詩』に寄せたエッセイの中で次のように記している。

「さだめのように川は流れる」は怖かった。あの歌が聴こえてくると、私は日暮れの墓地の真ん中に一人とり残されたように怖かった。振り返っても、振り返っても、後ろから尾いてくる歌だった。

阿久は「第二回横溝正史賞」を受賞した小説『殺人狂時代ユリエ』でも、キイになる歌として本作の詞を用いている。

本作は後年、森進一や研ナオコによってカヴァーされている。

収録曲

1. さだめのように川は流れる
   • 作詞：阿久悠／作曲：彩木雅夫／編曲：馬飼野俊一
2. 涙の空に虹が出る
   • 作詞：島村葉二／作曲・編曲：馬飼野俊一

備考

• オリジナルの杏真理子音源は、1971年録音・発表にも関わらず何故かISRCでは1972年録音となっている（ISRC：JPCO07209640）。
• 「さだめのように川は流れる」のJASRAC作品コードは、036-3084-6。
• 「涙の空に虹が出る」のJASRAC作品コードは、120-9756-0。

参考文献

• あまり売れなかったがなぜか愛しい歌 第17回「さだめのように川は流れる」

関連項目

• 1971年の音楽