さくらバス
さくらバスは、広島県廿日市市における自主運行バス(コミュニティバス・デマンド交通)の愛称である。運賃や時刻表等は事業者のサイト等を参照のこと。
概要
事業の正式名称は「廿日市市循環バス」。廿日市市が生活交通再編計画を策定して開始したコミュニティバス事業である。愛称は廿日市市の木であるサクラにちなんだもので、公募により決定した。
廿日市地区(旧廿日市市域)で運行される「廿日市さくらバス」と吉和地区で運行される「吉和さくらバス」に大別される。廿日市さくらバスは広電バス廿日市出張所が、吉和さくらバスは津田交通がそれぞれ運行事業の委託を受けている。年末年始(12月29日〜1月3日)はすべて運休となるなど、営利事業としてよりは公的事業としての性格が強い。
廿日市市の自主運行バスにはこの他、佐伯地区で運行される「佐伯地域自主運行バス」と、大野地区で運行される「おおのハートバス」がある。現在の廿日市市は平成の大合併以前の旧町村(旧廿日市市と旧佐伯町・旧大野町・旧吉和村)ごとに地域の性格が異なり、地域住民のニーズの変化と民間バス路線の採算性の悪化によって民間バス事業者の撤退が危惧されていることから、市において「廿日市市公共交通協議会」を設置し、策定された計画のもと、持続可能な生活交通の維持・確保が図られている。「さくらバス」は現在のところ、廿日市地区と吉和地区の自主運行バスについてのみ冠されている名称である。
沿革
- 2000年
- 10月1日 - 試験運行を開始。車体は広電バスの小型路線用車両を用いた。
- 試験運行当初の路線名称は「東線」「西内線」「西外線」であった。東線は現在の東循環線佐方ルート、西内回り線は現在の東循環線宮内ルート、西外回り線は現在の西循環線として、いずれも引き継がれている。
- 2006年
- 6月2日 - 廿日市さくらバスが広島電鉄宮島線の廿日市市役所前(平良)駅への乗り入れを開始。同時に廿日市さくらバスでバスカードの利用が可能となる。
- 2007年
- 4月1日 - 西循環線が広電阿品駅・ナタリーマリナタウンへの乗り入れを開始。
今後の予定
- ※この今後の予定は下記の外部リンク (廿日市市生活交通再編計画、廿日市市公式)を参照.各年度の資料を参考にしています
- ゆめタウン廿日市、JR廿日市駅再開発事業により、予定していた2015年9月30日までの実証運行期間を延長する(現段階ではいつまでかは未定)
- 実証運行期間中に定期券。ICカードの導入を検討している(現段階では平成29年度を目標)
- 定期的に利用者アンケートを行い、今後のダイヤ改正などの参考する。
路線
廿日市さくらバス
廿日市地区(旧廿日市市域)を運行エリアとする。東循環線と西循環線があり、東循環線には佐方ルートと宮内ルートの2路線がある。3路線とも初終点は「廿日市市役所前駅」バス停で、広島電鉄宮島線に接続する。さくらバス開通当初は「廿日市市役所」バス停(市役所正面玄関前)が初終点だったが、廿日市市役所前駅の整備事業(旧平良駅の現在地への移設、駅前ロータリーおよび進入路の整備)完成に伴い変更された。時刻表等は下記外部リンク「廿日市市/自主運行バス」を参照。
- 実証運行期間中(2013年12月2日~未定)
- 特別ダイヤ運行は行ってない(運行ルート上、行事で支障が出る場合は一部便の運行を休む
- 西循環線(左回り)・西循環線(右回り)のJA広島総合病院のバス停は宮島街道沿いのバス停で、東循環線(宮内ルート)は、JA広島総合病院のロータリー(正面玄関前)のバス停となってる。
西循環線
一日の運行本数は左回り平日6便・土日祝5便、右回りは全日2便。以下は左回りの停車順であり、右回りは逆順となる。
- 廿日市市役所前駅→あいプラザ→廿日市市役所→ゆめタウン廿日市→スポーツセンター→中平良→陽光台中央→陽光台四丁目→宮園二丁目→宮園八丁目→宮園西→宮園上→四季が丘一丁目→四季が丘中央→四季が丘南→四季が丘→四季が丘南口→佐原田→特別支援学校入口→日赤看護大学→阿品台一丁目→阿品台三丁目→阿品台四丁目→阿品台第六公園→廿日市西高校前→ふじタウン北→ふじタウン中→ふじタウン南→広電阿品駅→ナタリーマリナタウン→JR阿品駅→阿品東→地御前神社前→地御前→地御前旭→JA広島総合病院→宮内分れ→ゆめタウン廿日市→廿日市市役所→あいプラザ→廿日市市役所前駅
東循環線
佐方ルート・宮内ルートとも一方向の運行である。一日の運行本数は平日8便・土日祝5便。
- 佐方ルート
- 宮内ルート
吉和さくらバス
吉和地区在住者が事前に登録して、利用の際に電話等で予約する形態である。それ以外の者が利用する場合は、乗車した車内で所定の用紙に住所、名前、連絡先などの記入が必要となる。吉和支所発着で、吉和地域全域を運行する。全便祝日運休。
車両
廿日市さくらバス
2016年2月現在、4台が供用されてて1台は予備車両として使われている。平日3台・土日祝は2台で運行してる
- 車両上の都合(故障や車検など)で台数が不足したら西循環線で広電バスの原・川末線で使用している曰野レインボーRJ及びいすゞエルガミオを使用する場合がある。
吉和さくらバス
- トヨタ・ハイエースを使用している。
運賃
一乗車機会ごとの均一運賃。大人・小人と障がい者の運賃は異なる。ICカード乗車券については、広島県エリアの交通系ICカード「PASPY」やJR西日本のICOCAを含め一切利用できない。
利用促進施策
廿日市さくらバスでは利用促進のため「のりのりキャンペーン」を2014年8月25日から実施している。通常回数券(額面1,100円)は1,000円だが、回数券の表紙4枚を専用台紙に貼り付けて運転士に渡すと500円で購入できるというもの。期間は2015年3月31日までとなっていたが、その後期間が2015年9月30日まで延長され、再度2016年9月30日まで延長された。廿日市市自主運行バスである「おおのハートバス」でも同様のキャンペーンを実施しているが、回数券の相互利用はできない。
外部リンク
- 自主運行バス、廿日市市公式
- 廿日市市生活交通再編計画、廿日市市公式