こぎつね座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Sutepen angel momo (会話 | 投稿記録) による 2015年12月15日 (火) 05:48個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (詳細な話は各記事に書けば良い。カルドウェル天体の追加。α星の等級を記事にあわせ修正。M27は実際に巨大なのかどうか不明なので)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

こぎつね座
Vulpecula
Vulpecula
属格 Vulpeculae
略符 Vul
発音 発音: [vʌlˈpɛkjʊlə]、属格:/vʌlˈpɛkjʊliː/
象徴 the Fox
概略位置:赤経 20
概略位置:赤緯 +25
広さ 268平方度[1]55位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
33
3.0等より明るい恒星数 0
最輝星 α Vul(4.45
メシエ天体 1
隣接する星座 はくちょう座
こと座
ヘルクレス座
や座
いるか座
ペガスス座
テンプレートを表示

こぎつね座(小狐座、Vulpecula)は、星座の1つ。こと座ベガはくちょう座デネブわし座アルタイルから形作られる夏の大三角形の真ん中にある、目立たない星座である。

主な天体

恒星

この星には4等より明るい星はない。

  • α星:アンサー(Anser)は、4.45等。赤色巨星。8番星とで見かけの二重星を形成、角度で413.7"離れており、双眼鏡で分離できる。

星団・星雲・銀河

  • Brocchi's Cluster:散開星団。洋服掛け(コート・ハンガー星団)とも呼ばれる、肉眼でも見ることのできる。この星団もその名の通りハンガーのような変わった形をしている。
  • NGC 6885:散開星団。
  • M27(亜鈴状星雲):惑星状星雲である。この星雲は形が面白いため、よく観測される。双眼鏡でも見ることができ、視直径は6分角である。双眼鏡でも満月の4分の1の大きさの楕円形に見える。その名の通りの鉄アレイ状に見るには、大口径の望遠鏡が必要である。

その他

由来と歴史

Vulpecula et Anser in Uranographia 1801

この星座は、1687年に、ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスによって設定された[2]

この星座はもとは Vulpecula cum ansere「ガチョウをくわえた小さなキツネ」 もしくはVulpecula et Anser「小さなキツネとガチョウ」と呼ばれた。ガチョウは現在のキツネのあごの部分であった。一時期、ガチョウは独立した星座とされていたが、ガチョウは星図からも星座名からも消え、α星の固有名として残るのみである[2]

呼称と方言

日本では、きつね座と呼んだ時代がある。

出典

  1. ^ 星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
  2. ^ a b Ian Ridpath. “Star Tales - Vulpecula”. 2014年1月28日閲覧。

座標: 星図 20h 00m 00s, +25° 00′ 00″