かすてぃら 僕と親父の一番長い日

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かすてぃら 僕と親父の一番長い日
著者 さだまさし
発行日 2012年4月5日(単行本)
2013年6月6日(文庫本)
発行元 小学館
ジャンル 自伝的小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 240
コード ISBN 978-4-09-386329-2(単行本)
ISBN 978-4-09-408835-9(文庫本)
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かすてぃら 僕と親父の一番長い日』(かすてぃら ぼくとおやじのいちばんながいひ)は、さだまさしによる自伝的小説。

2012年4月10日、さだの還暦の誕生日に小学館より書き下ろしで刊行され、翌年に文庫化された。2013年NHK BSプレミアムプレミアムドラマ」にて『かすていら』のタイトルで遠藤憲一主演で[1][2]テレビドラマ化された。

さだの2012年のアルバム『もう来る頃…』には、この作品にちなんだ楽曲「かすてぃら」が収録されている。

さだまさしの父・佐田雅人の数々の武勇伝を始めとした生き方と死を中心に、全て実名で書かれている[2]

登場人物[編集]

佐田 雅人
雅志の父。勤めていた材木会社から独立して始めた材木屋の経営が軌道に乗ったが、昭和32年諫早水害で材木財産を失い、その時の負債が元で会社は潰れ、没落する。こうと決めたらてこでも動かない頑固な性格だが、義理堅くお人好しでもある。カステラをちぎって食べるのが好き。
佐田 雅志
「父の歴史の中でほんの僅かしかなかった」裕福な時期に、ヴァイオリンを習い始めさせられ、家が没落した後も、母の意向で習い続ける。
佐田 喜代子
雅志の母。雅人とは兄の強いすすめで結婚したが、実は雅人の事はあまりタイプではなかった。
佐田 繁理
雅志の弟。
佐田 玲子
雅志の妹。
園子
留守がちな佐田兄弟に代わり、雅人の看病を頼まれていたいとこ。
山口 保
雅志の幼なじみ。
菊池 保夫
高校時代の雅志の親友。
柴田先生
雅人の大親友。循環器専門の外科医。県立病院の院長。
安西 範康
雅志が東京の中学校に転校した後の親友[3]
岡本 忠
喜代子の兄で、雅人とは戦友であり親友。
登美子
雅志の叔母、喜代子の妹。

テレビドラマ[編集]

かすていら』のタイトルで、2013年7月7日から8月4日まで、NHK BSプレミアムプレミアムドラマ」で放送された。2014年5月6日未明(5月5日深夜)より5夜連続でNHK総合テレビで放送された。

2015年5月30日より土曜ドラマで放送される、同じくさだの自伝的小説を原作とする『ちゃんぽん食べたか』は本作の続編に当たり、遠藤憲一と西田尚美は引き続き出演する。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

放送日 地上波放送 サブタイトル 演出
第1回 2013年7月07日 2014年5月06日 お引っ越し 吉村芳之
第2回 2013年7月14日 2014年5月07日 バトンタッチ
第3回 2013年7月21日 2014年5月08日 バラの花
第4回 2013年7月28日 2014年5月09日 父のしごと 川野秀昭
第5回 2013年8月04日 2014年5月10日 旅立ち

出典[編集]

  1. ^ 遠藤憲一さん主演!さだまさしさん原作『かすていら』制作開始!”. ドラマトピックスブログ : NHKオンライン (2013年4月10日). 2014年6月2日閲覧。
  2. ^ a b 遠藤憲一、さだまさし原作「かすてぃら」ドラマ化に主演!”. 映画.com (2013年4月10日). 2014年6月2日閲覧。
  3. ^ さだの1979年のアルバム『夢供養』収録の「木根川橋」に出てくる「のりちゃん」である

外部リンク[編集]