いすゞのトラック

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いすゞ自動車 > いすゞのトラック

いすゞのトラック」は、いすゞ自動車CMで流れるCMソングである。

曲の概要

かつていすゞ自動車(以下本項では「いす」と表記する)がスポンサーを務め、TBSラジオキーステーションに全国ネットで放送されたラジオ番組 「いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜」(2001年放送終了)のエンディング曲として長年使用された「夜明けの仲間たち」(歌 糸川蛍子(オリジナル)・麻生詩織(カバー版))に替わるトラックドライバーのための応援歌として誕生した。
作詞はツカダマコト、作曲は奥居史生、そして歌手にKAZCOこと浜野和子が起用された。
当初はオリジナル版のみであったが、現行エルフ登場の2006年にはオーケストラバージョンが、新シリーズが展開された2013年にはコーラスバージョンも追加、2015年10月には新たに男声オーケストラの新バージョンも追加された。そのほかにも別アレンジ版(後述)もいくつかある。

楽曲の詳細[1]
  • 曲名: いすゞのトラック
  • 時間
オリジナル(通常版)-4分13秒
オーケストラバージョン-4分25秒
コーラスバージョン-4分07秒
  • 歌手名: KAZCO(浜野和子)
  • 作詞者: ツカダマコト
  • 作曲者: 奥居史生
  • 制作会社: 東急エージェンシー

CMの概要

いすゞ商用車のテレビCMは90年代後半の会社本体の経営危機による広告宣伝費の削減で暫くの間は皆無であったが、その後のさまざまな合理化政策[2][3]やタイにおけるピックアップトラック市場の好調で業績が大幅に回復し、2004年よりCM展開を再開した。
「いすゞのトラック」の楽曲(本項では別記のない限り「当楽曲」と表記する)を使用したCMは2004年の5代目エルフの最後のマイナーチェンジ時に採用されたのが最初で、以後アレンジを変えながら同社のCMソングとして使用されている。
CMに登場するのは主にエルフがメインであるが、「ギガ」や「フォワード」、更には国内未発売の海外専用車輌なども登場している。
これらのCMはいすゞの車輌が登場する映像に本楽曲と文字テロップのみで表現され、ナレーションは一切入らない。ただしエルフのモデルチェンジ時はその限りではない。

CM内容
「信頼のエルフ」「新型エルフ誕生」シリーズは、走行中の車内の助手席より運転席方向を見たコクピット視点に歴代のエルフの画像(フルモデルチェンジ後の「松山篇」以降は国内で実際に使われている現行型)を映し出していた。
「前へ」シリーズは夕暮れの一本の直線道を画面遠方から手前側へ走るフォワード(ウイング車)がそのまま通過していくという非常にシンプルなものだった。
「世界を結ぶ」シリーズは世界各地で活躍しているいすゞの車輌を映し出している。登場する車輌は現行型もしくは1世代前のエルフ(現地仕様)がメインではあるが、アジア篇では現行型及び2~3代目のフォワード[4]やタイで実際に走ってる路線バス(LV223S[5])に、日本では発売されていないピックアップトラックD-MAXなども登場している。
CD等

当楽曲はいすゞ自動車公式サイト[6]からオリジナル・オーケストラ・コーラス・オリジナル版カラオケの4バージョンがMP3形式で無料ダウンロードできる。
また当楽曲のCD(非売品)がある。このCDはマキシシングルサイズのパッケージで、現在公式サイトからダウンロードできる4曲が収録されている[7]。歌詞カードを兼ねたジャケットデザインにも幾つかのバリエーションが存在する[8]
また、第42回(2011年)以降の東京モーターショー会場のいすゞブースに於いて当楽曲のCDが(アンケート回答者へ)配布されたり、ラジオ番組での聴取者へのプレゼント(後述)として贈られることもある。

放送番組など

・テレビ

2004年にテレビ東京の『田舎に泊まろう』(日曜日 19:00 - 20:00)にて放送開始。

2005年にBS-iで放送された、「THE HERO 〜明日に向かって走れ〜」にも放送された。

2010年3月まではテレビ東京の『田舎に泊まろう!』はレギュラー放送を終了した後も、2011年12月まで『日曜ビッグバラエティ』の中で聞くことが出来た。提供枠は21時台のため、流れる時間は2時間ほど繰り下がって放送していた。

『田舎に泊まろう復活SP』の際は、19時台も提供したため、再び19時台で聞くことができた。なお、テレビ東京系列以外の地方局で放送される場合は、番組販売されている関係上原則として放映されなかった。

また、BSジャパンで放送されていた時は、一時期提供・放映を休止した時期があるものの、地上波での本放送と同じくいすゞ自動車の筆頭スポンサーでこのCMが放映されていた。

そのほか一時期は関西ローカル扱いで『筑紫哲也 NEWS23』(毎日放送)と、東海ローカル番組の『そこが知りたい 特捜!板東リサーチ』(中部日本放送)でも視聴可能であったが、いずれも2007年9月までに撤退した。また、『筑紫哲也NEWS23』の分に関しては、2007年10月から2009年3月まで『知っとこ!』で提供。そのため、関西ローカルではなく、全国ネットで放映されていた。

定期番組ではないが、テレビ神奈川ラグビー中継のスポンサーとなっており、この番組の中でもCMが流れる。

その後、テレビ番組提供・放映は、2012年1月から『日曜ビッグバラエティ』に代わって、『ビートたけしのTVタックル』で行われ、2014年3月に同番組は放送時間が変更後も引き続き、同年4月から『ここがポイント!!池上彰解説塾』の中で観る事が出来る。


・ラジオ

2005年~09年まで放送された中部日本放送制作の全国ネット番組「いすゞ お父さん・お母さんへの手紙朝の歳時記の後枠)」ではCMだけでなく、作文の朗読のBGMにこの曲が流れていた。ただし番組開始当初の05年春にいすゞ自動車不祥事を起こしたため、「いすゞ」の冠をはずして「お父さんお母さんへの手紙」として放送され、その期間は公共広告機構(現:ACジャパン)のCMに差し替えられた。 「─お父さんお母さんへの手紙」ではこの曲が収録されたCDの聴取者プレゼントを不定期に行っていた。ちなみに、CDは2種類あり、1種類めはオリジナルバージョンの歌入りとカラオケ、2種類めは同バージョンと、オーケストラバージョン(2006年12月から2007年6月ごろまでCMで流れていた)の各歌入りとカラオケとがある。

2014年7月より、TBSラジオの全国ネット番組「生島ヒロシのおはよう一直線」6時台後半の1コーナーとして「ISUZU Presents 檀れい 今日の1ページ」の放送が開始され、当楽曲はCMでも使用されている他に、生島ヒロシによるコーナー名及び提供読みの所でイントロ部分が使われている。 更に番組内でメッセージを読まれた聴取者へ当楽曲のCD(とクオカード)が贈られている。

そのほか、文化放送の朝のワイド番組で朝6時台に放送される「エルフ・モーニングダッシュ[9]」(現在は6時25分頃に放送の「おはよう寺ちゃん 活動中」の枠内 )やTBSラジオ「森本毅郎 スタンバイ!」内の「話題のアンテナ 日本全国8時です」にてスポンサーを務め、この曲を起用したCM[10]が流れている。

CM一覧

ここでは当楽曲を使用したTVCMを曲のバージョン毎に記載し、シリーズ名及び放送開始年は一部を除きいすゞCMギャラリー及びいすゞのYouTube公式チャンネルに記載されてるものを基準とする。
【 】内の表記は各CMのキャッチコピーである。特に記載のない限りは30秒CMとして放送された。
なお、放送された時期によってはキャンペーンの追加やテロップの入れ替えなどがあるが、多岐に渡るためここでは割愛する。

オリジナルバージョン
信頼のエルフシリーズ【「信頼のエルフ。」松山篇以降は「先を行く責任がある。」】
三崎漁港篇-2004年7月登場 ※初期は「さあ走り出そう」篇という名前でエルフのマイナーチェンジ時の画像とテロップと画像が追加されていた。
いつまでも どこまでも篇-(2004年7月)※もう一つの初期作品。トンネル内(もしくは夜の道路)や海沿いの道路を走ってる描写があるが、詳細は不明。
近江篇/京都篇-2006年3月
松山篇/高知編-2007年1月 ※ここより現行型が登場する。
伊勢路篇/大和路篇-2007年10月
薩摩路篇/肥後路篇-2008年4月
道北の道編/道南の道編-2008年10月
前へシリーズ【THE TRUCK OF JAPAN】
前へ篇 / 前へ・地平線篇(Web版)-2011年2月 ※「地平線篇」のみ15秒で、KAZCO歌唱のオリジナルバージョンに変更されている。
新型エルフ 誕生篇(3バージョン有り)-2011年6月【今を支え、ともに走る】
オーケストラバージョン
新型エルフ登場編-2006年12月【先を行く責任がある】
新型ギガ登場編-2010年10月【効果のある進化】
コーラスバージョン
世界を結ぶシリーズ【アメリカ篇「この星の、すべての道が私達の仕事場です。」、アジア篇「この星の、すべての道が仕事場です」】
~アジアの営み篇~-2013年1月 
~Dearアジア篇~-2013年7月 ※テレビ放送版とは一部登場車輌が異なる。
~アメリカN.Y.篇~-2015年2月
~アメリカL.A.篇~-2015年6月
その他のバージョン
前へ・地平線篇-(2011年) ※前述の「前へ・地平線篇」の田澤智歌唱によるアコースティック版。
NEW ELF ぞくぞく篇-2014年11月【燃費No.1トラック】 ※マーチングバンド風にアレンジされた楽曲(インストゥルメンタル、CD未収録)を使用している。
新型GIGA 走ろう、いっしょに。篇-2015年10月【走ろう、いっしょに。】 ※30秒版と15秒版がある。このCM用にアレンジされた大合唱バージョン(浜端ヨウヘイ[11]のソロから始まる、作業服姿の多数の男女エキストラによる合唱)となっている。


また、国外では台湾で「前へ篇」の映像に現地のナレーションを追加したもの[12]が放送されたり、Nシリーズ[13](日本名・エルフ)のCMでは、出演している3人の若者が当楽曲の「いすゞのトラック」のフレーズを唄っている。ただし、このCMでは当楽曲は(CM曲としては)使われていない。 台湾版のCM映像は現地販売会社の公式youtubeチャンネル[14]で視聴可能。

その他

いすゞのロゴとともに映像の最後に表記されるコピーは、「信頼のエルフ」シリーズの2005年版以降から2011年の「新型エルフ 誕生」シリーズまでは「「運ぶ」を支え、環境と未来をひらく」で、「信頼のエルフ」2004年版や2011年の「前へ」シリーズ、2014年の「NEW ELFぞくぞく篇」は表記なし。 2013年の「世界を結ぶ」シリーズからは「働く人と、世界を走る」が使用されている。
電話保留音として使用している関連会社・販売会社も数多く存在する。

関連項目

脚注・出展

  1. ^ 出展:いすゞ自動車公式サイト CMギャラリー
  2. ^ 国内での乗用車・SUV部門の撤退、それに伴う川崎工場の閉鎖による藤沢工場への一元化、ディーゼル規制の特需による買い替えの促進など。
  3. ^ 出展:HARVEYROAD WEEKLY 2005年4月21日号 第423号「いすゞの復活を実現した"集中と選択"
  4. ^ 撮影地になったタイでは、国内で言う現行型の増トン車モデルは「DECA(デカ)」という名称で発売されており、3代目のモデルは「ROCKY(ロッキー)」という名称で発売されていた。
  5. ^ 出典: https://en.wikipedia.org/wiki/Isuzu_Motors#/media/File:Euro_129.jpg
  6. ^ いすゞ公式サイトでの映像は長らくWindows mediaのフラグインを使用してきたが、Google Chromeなどでは動画を視聴できないため、2015年よりYoutubeの「いすゞ自動車公式チャンネル」からの配信に変更されている。
  7. ^ 過去にはオーケストラ版のカラオケが収録されていた。
  8. ^ ジャケットは「いすゞのトラック」の文字と曲目が記されてる非常にシンプルなものやCM映像を使っているもの、更には現行の車両を使ってるものなど多岐に渡る。なおジャケットのデザインは配布時期によって変わるのか、入手方法によって変わるのかは定かではない。
  9. ^ 提供読みは「いすゞ自動車」ではなく「エルフ販売会社」扱いである。
  10. ^ 「エルフ モーニングダッシュ」の場合、CMの最後には関東圏内のエルフ販売会社の名前がアナウンスされるため、その分短くなっている。
  11. ^ 出展:浜端ヨウヘイ本人のTwitterより
  12. ^ 「日本原裝進口 品質一級棒(日本から直輸入 最高の品質)」「日本連続12年銷量冠軍(12年間連続で日本の販売No.1)」と、中国語と日本語が併記されたテロップが入る。
  13. ^ 当CM上では車名ではなく「ISUZU 3噸半(3トン半/現地での車輌総重量を指す)」と呼称及び表記されていた。
  14. ^ 出展:台北合眾汽車有限公司 公式youtubeチャンネル

外部リンク