「開星論」のUFO党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Wig tQ. (会話 | 投稿記録) による 2021年12月24日 (金) 16:48個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

「開星論」のUFO党
設立 1982年
設立者 森脇十九男
種類 政治団体
目的 宇宙人との友好的交流の促進、主要各国政府上層部のみが知り得るUFO機密情報の開示。
本部 日本の旗 日本 東京都新宿区南榎町38
公用語 日本語
会長 森脇十九男
重要人物 横田久哉(会計責任者)、韮澤潤一郎
関連組織 たま出版
テンプレートを表示

「開星論」のUFO党(かいせいろんのゆうほうとう)、旧称:UFO党日本UFO党)は、森脇十九男が中心となり1982年5月13日勝海舟の墓前で結党宣言をし立ち上げたUFO党が1985年に再編成して設立され届出された日本の政治団体・政党である。開国論ならぬ「開星論」を掲げて、宇宙人との友好的交流の促進、主要各国政府上層部のみが知り得るUFO機密情報の開示を政策としている。2016年現在も政治資金規正法上の政治団体としては存続しているが[1]、1997年以降の政治資金収支報告書では収入・支出とも金額0が続いており実質的に長期休眠状態にある。

『やはりE.T.はいた!-コズミック・ウォーターゲート事件の全貌』の著者の一人・森脇十九男を党首に据え、1983年の同著上梓から参議院議員通常選挙への立候補活動を本格化した。

UFOは「ユーフォー(ゆうふぉう)」や「ユーエフオー」ではなく「ゆうう」と読む。

沿革

1982年5月13日 UFO党設立届出(政治資金規正法上の区分は政治団体)。9月8日自治省告示。翌1983年第13回参議院議員通常選挙への公認候補者擁立、確認団体化を目論んでの結党と思われるが、準備期間不足で実現せず。以降、「21世紀をめざす若き政党 UFO党」のキャッチコピーを用いた広告をUFO専門誌などで展開し、有権者に対する浸透を図る。

1985年5月15日 日本UFO党への改称を届出。8月30日自治省告示。

1986年4月26日 UFO党への改称を届出。8月4日自治省告示。第14回参議院議員通常選挙 森脇十九男が東京都選挙区から単騎出馬し、5202票を獲得するも落選。

1989年 第15回参議院議員通常選挙 確認団体認証。比例区に森脇を含む9名、東京都選挙区に1名を擁立。比例区で7万2894票を獲得するも、全員落選。8月9日政治団体から政党への変更を届出。同年9月5日自治省告示。

1990年11月29日 「開星論」のUFO党への改称を届出。翌1991年2月5日自治省告示。

1992年 第16回参議院議員通常選挙 比例区に森脇を含む9名、東京都選挙区に1名を擁立。比例区で3万7552票を獲得するも、全員落選。

1994年12月25日 政治資金規正法の政党要件を満たさなくなり、区分が政治団体となる。翌1995年3月2日自治省告示。

1995年 第17回参議院議員通常選挙 比例区には韮澤潤一郎(選挙広報での肩書は「編集長」)の1名のみ、東京・愛知・大阪の各選挙区に3名ずつ擁立したが、森脇党首は立候補せず。比例区で5万4524票を獲得するも、全員落選。当該選挙以来、公認候補者擁立は見られない。

1996年 東京都議会に対して、東京臨海副都心に宇宙人を歓迎するUFO離着陸ポートの建設、国際連合大学でのUFO研究プログラム開設などの陳情を行い、1997年に審査に付されたが、一顧だにされぬまま、審議未了により廃案となった。

その後はほとんど活動しておらず、2012年現在の活動は、国会議員全員にUFOに関する書簡と資料を配布する程度だという[2]

脚注

  1. ^ [1]、『官報』平成28年11月25日付(号外第260号)、228頁。
  2. ^ 日刊SPA! 宇宙人との交流を目指した「UFO党」の大真面目 2012.12.09 雑学 ― ニッポンの政党(笑)盛衰史【4】 ―

関連項目