いただきじゃんがりあんR

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いただきじゃんがりあんR
ジャンル 麻雀+アドベンチャーゲーム
対応機種 Windows 98/Me/2000/XP
発売元 すたじおみりす
発売日 2005年8月5日
レイティング 18禁
キャラクター名設定 不可
セーブファイル数 100
画面サイズ 800×600 16bit
キャラクターボイス あり
CGモード あり
音楽モード あり
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オートモード あり
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いただきじゃんがりあんR』(いただきじゃんがりあんアール)は、すたじおみりすから2005年8月5日に発売された18禁麻雀ゲームである。

すたじおみりすの処女作『いただきじゃんがりあん』(以下「前作」)の続編。前作の役判定ルーチンのバグによって生じた珍妙なルールや上がり役などを、「宇宙麻雀ルール」の名の下に正式なプログラムとして再現したことで話題を呼んだ。前作のリリースから5年が経過しており、スタッフや声優に若干変動があったものの、基本的なストーリーや世界観は前作を踏襲している。

ストーリー[編集]

あれ(前作)から1年。何とか「じゃんがりあん」を立て直した佐藤兄妹だったが、思わぬ事態に見舞われる。歩いて10分の駅前に店を構える大手ファミレス「アニーズキッチン」が、何と「じゃんがりあん」の目の前に進出してきたのだ。しかも和己の下に、アニーズから出店記念麻雀大会の招待状が送られてきた…。

登場キャラクター[編集]

佐藤和己(さとう かずみ)
- 下野薫
佐藤鈴音(さとう すずね)
声 - 韮井叶
芦屋美和(あしや みわ)
声 - 綾川りの
熊谷綾子(くまがい あやこ)
声 - 青山ゆかり
太刀川マキ(たちかわ まき)
声 - カンザキカナリ
林檎姫(りん ちぇいふぇぃ)
声 - みる
西部由紀乃(にしべ ゆきの)
声 - 関和美
櫓香織(やぐら かおり)
声 - 冴月まりあ
河合ななえ(かわい ななえ)
声 - 金田まひる
豊嶋青葉(とよしま あおば)
声 - 東十条明日香
偽!鈴音(にせすずね)
声 - 韮井叶
熊谷朋子(くまがい ともこ)
声 - 岩城由奈
川口さやか(かわぐち さやか)
声 - 吉川華生

以上13人は記事『いただきじゃんがりあん』参照。

白井セーラ(しらい セーラ)
声 - まきいづみ
「聖十字」に勤める。佐藤兄妹と美和を子供の頃から知る人物で、和己のマージャンの師匠。由紀乃の大学での先輩でもある。『R』の3年前(前作の2年前)に結婚して、本シリーズの舞台の町を出たが、離婚して(ただしは旧姓の「備前」に戻していない)、現在は祖父と暮らしている。
アンナ=サンドラ・各務(アンナ サンドラ かがみ)
声 - 北都南
「アニーズキッチン」のオーナー・各務家の跡取り娘で香織の友人。和己に一目惚れし、わざわざ「じゃんがりあん」の前に「アニーズ」の支店を建ててきた。
ミラ
声 - 一色ヒカル
アンナのお目付け役兼護衛。クールな性格だがアンナのためにはなりふり構わない。
小池みさき(こいけ みさき)
声 - 榎津まお
まじれす!!〜おまたせ♪Little-Wing〜』に登場したレストラン「Little Wing」のバイトで由紀乃のいとこ。実家がラーメン屋である関係で大のラーメン党。『カラフルBOX』の舞台である蒼南学園に在学。

スタッフ[編集]

  • 統括 - 紅涙妖魔
  • シナリオ - 柊★たくみ伊藤ヒロ
  • キャラクターデザイン - KEG浅葉ゆう(鈴音、美和、熊谷姉妹、マキ、リン、由紀乃、香織、ななえ、青葉、偽!鈴音、さやか)
  • 原画 - *KEG(メイン)、藤島じゅん(カットイン)、南向春風(三頭身バージョン)
  • 音楽
    • 主題歌「Love Cheat!」
    • エンディング曲「パジャマ de ぱ・ぱ・ぱ」
      • MOSAIC.WAV(作詞・作曲・編曲 - 柏森進 / 唄 - み〜こ)
    • 挿入歌「魔法のトリマー「マジカルリンス・マックスハート」」
      • 作詞・作曲・編曲 - 柏森進 / 唄 - 金田まひる
      • (MOSAIC.WAV制作曲)

宇宙麻雀ルール[編集]

ストーリーモードでは、数箇所でこのルールが適用される。また、フリー対戦モードでも、設定メニューで通常ルールか宇宙麻雀ルールかを指定できる。

  • 風牌三元牌による順子を認める。
    • 風牌は「東・南・西・北」のうち3種[1]、三元牌は「白・發・中」全てが揃うと成立。
    • 風牌と三元牌を混ぜて使うことはできない。
  • 字牌による一盃口あり。
    • 上記の条件による「字牌の順子」を同じ組み合わせで2組。
  • 後付けありの場合、ドラのみで和了可能。
  • 数牌はループする。
    • 9の次が1となる。そのため、234/567/891や912/345/678という形の一気通貫も可能。
    • このような一気通貫は、構成する3組の内最低でも1組がチーによって晒されていないと見た目からは発生しないが、得点計算の関係上、内部計算では通常の形以外の一気通貫として扱われることがある[2]
  • 上家以外からもチーが出来る。
  • 七対子では無い。

その他[編集]

批評・反響[編集]

音楽評論家の冨田明宏は、ゲームソングレビュー集のなかで本作の主題歌「Love Cheat!」について、「有機と無機と電波を絶妙なバランスで配合し疾走させた」曲と表現し、MOSAIC.WAVによる作品のなかでも抜きん出た作品とし、ヴォーカルの歌唱表現を称賛した[3]

脚注[編集]

  1. ^ 一般的な順子の定義を風牌に適用すると「東南西」と「南西北」の2種に限られるが、宇宙麻雀独自の数牌ループを考慮すると「西北東」および「北東南」も順子として認めうる形となる。
  2. ^ 1〜9まで全て晒していない状態で持っている場合は123/456/789という普通の一気通貫と解釈するのが自然であるが、もちろん宇宙麻雀独自の数牌ループの形と解釈することも可能ではある。例えば平和や一盃口との複合の成否がかかっている場合などが該当する。
  3. ^ 冨田明宏「究極の"ゲームソング"50 後編」『アニソンマガジン』Vol.5、洋泉社、2008年7月10日、86頁。 

外部リンク[編集]