BSDライセンス
| 作者 | カリフォルニア大学バークレー校 |
|---|---|
| 公開元 | パブリックドメイン |
| リリース日 | 1990年 |
| DFSGとの適合性 | Yes |
| フリーソフトウェア | Yes |
| OSIの承認 | Yes |
| GPLとの適合性 | Yes |
| コピーレフト | No |
| 異種ライセンスコード からのリンク |
Yes |
BSD License(Berkeley Software Distribution License)はオープンソースソフトウェアで使用されているライセンス体系のひとつ。
目次 |
概要 [編集]
「無保証」であることの明記と著作権およびライセンス条文自身の表示を再頒布の条件とするライセンス規定である。この条件さえ満たせば、BSDライセンスのソースコードを複製・改変して作成したオブジェクトコードをソースコードを公開せずに頒布できる。
著作権表示、ライセンス条文、無保証の旨の三点をドキュメント等に記載さえしておけば、BSDライセンスのソースコードを他のプログラムに組み込み、しかも組み込み後のソースコードを非公開にできるため、再配布時のライセンス条件を制限するGPLに比べ、商用化及び標準規格の制定に利用しやすいライセンスである。
宣伝条項(広告条項) [編集]
初期のBSDライセンスには、派生物の広告に初期開発者を表示することが条件として盛り込まれていたが、現在はこの条項は削除されている。宣伝条項のない新しいBSDライセンスを特に修正BSDライセンス (New BSD License)あるいは三条項BSDライセンス (3-clause BSD license) と呼ぶ。FreeBSDおよびNetBSDオペレーティングシステムでは、さらに条件を緩めた二条項BSDライセンス (2-clause BSD license)を使用している。これに対して、宣伝条項が有効なBSDライセンスは旧BSDライセンスあるいは四条項BSDライセンス (4-clause BSD license) と呼ばれる。なお、旧BSDライセンスとGPLは混在させることができない。これはGPLでは2次的な著作物のライセンスにGPLより厳しい制限(これを「さらなる制限」"further restrictions"と呼ぶ)をつけ加えることを禁止しているため、告知の要求は制限の追加となり、BSDスタイルのライセンスのソースコードはコピーレフトされたソフトウエアになることができないためである[1]。
「BSDライセンス」を採用した代表的なソフトウェア [編集]
- 4.4BSD-Lite (1999年7月22日に宣伝条項撤廃)
- FreeBSD (1996年ごろに宣伝条項撤廃)
- NetBSD (2008年4月30日に宣伝条項撤廃)
- OpenBSD (2003年6月4日前後に多くのファイルで宣伝条項撤廃)
- DragonFly BSD (宣伝条項無し)
- PostgreSQL (宣伝条項無し)
「BSDスタイルのライセンス」 [編集]
BSDライセンスをベースに作成されたライセンスは非常に数が多く、これらの内容はBSDライセンスとほとんど同じである。こうしたライセンスをまとめて「BSDスタイルのライセンス」と呼ぶこともある。
BSDスタイルのライセンスには、GPLのようなコピーレフトなライセンスと異なり、二次的著作物の利用についてのライセンスを、原著作物のライセンスと同一にする必要がない。そのため、BSDスタイルのライセンスこそが真に「自由」なライセンスであるとする意見がある。また、このような性質がライセンスの普及促進に役立っていると論じることもできる。
多くのインターネットの機能や国際的な標準規格等のリファレンス実装がBSDスタイルのライセンスに従ったプログラムによって供給されているという事実は、そのライセンスの成功の証と見ることもできる。
「BSDスタイルのライセンス」の代表例 [編集]
- Apache Software License (Apache HTTP Server,Tomcat,Struts等)
- Sendmail License (Sendmail)
- MIT/X License (XFree86,X.Org等)
- PHP License (PHP)
- Python License (Python)
- Zope Public License (Zope)
脚注 [編集]
- ^ “どうしてオリジナルのBSDライセンスはGPLと矛盾するのですか?”. www.gnu.org. 2011年5月10日閲覧。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- The 4.4BSD Copyright (宣伝条項有り)
- カリフォルニア大学バークレー校による宣伝条項撤廃の声明
- The FreeBSD Copyright (宣伝条項無し)
- The BSD License - Open Source Initiative OSI
- BSDライセンス (オープンソースグループ・ジャパンによる邦訳)
- BSD License Problem(宣伝条項に関する問題) - GNU Project - Free Software Foundation (FSF)
- BSD ライセンスが抱える問題 (邦訳版)
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