Xacti
Xacti(ザクティ)とは、三洋電機が生産していたデジタルカメラのブランドである。他のデジタルカメラと異なり動画を重視しており、形状も「ガングリップタイプ(またはグリップタイプ)」と呼ばれる拳銃のような形をしている製品が多いことが特徴。後期にはHDに対応した製品も販売された。
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[編集] 概要
基本コンセプトは「小型軽量コンパクト」「静止画と動画を1台で」「パソコンとの親和性の高い動画」。デジタルスチルカメラとビデオカメラの特徴を併せ持ち、他のデジタルカメラと比べて動画を重視している。
2003年に発売されたDMX-C1から、ガングリップタイプを採用。また現在デジタルスチルカメラなどが採用しているMotionJPEGというフォーマットからMPEG-4を採用したのもこのモデルからである。2007年4月に発売したDMX-CG65以降はフォーマットを"MPEG-4 AVC/H.264"に変更。画質の向上や撮影時間の延長が図られた。
2006年2月、初めてHD撮影に対応した製品DMX-HD1が発売。以後生産終了まで数機種発売された。
全ての製品の記録媒体はSDメモリーカードで、現在販売されている製品のほとんどはSDHCメモリーカードに、さらに末期の製品はSDXCメモリーカードにそれぞれ対応している。
なおXactiの生産は、2011年4月にパナソニックが三洋を完全子会社化した際に終了している。その後パナソニックのAVCネットワークス社に移管され、同年6月にXactiと同じガングリップタイプの「デジタルムービーカメラ」が発売されたが、「Xacti」の商標は使用されていない。
[編集] 連携
[編集] 周辺機器
- Xacti-Universe
2006年から、Xactiを中心とした周辺機器などの製品展開や活動を"Xacti-Universe"(ザクティ・ユニバース)と称して推進していた。具体的な内容は、Xactiで撮影した動画を自社製品のプロジェクタで活用することなどを提案することである。
- Xacti library
撮影データをパソコンを介さず、市販のパソコン用外付けハードディスクに保存することができる機能。DMX-HD1000から採用された。ドッキングステーションのUSB端子から付属のUSB変換ケーブルを使用し、外付けハードディスクに接続。カメラ内のSDカードのデータを転送できる。ちなみに外付けのハードディスクをパソコンにつなぎ替えると通常のストレージの機能を果たし、中のデータを確認できる。
[編集] 他社サービス
- Xacti 2.0
2007年3月、三洋電機は"Xacti-Universe"を更に発展させるプロジェクトとして、他社と共同で"Xacti 2.0(ザクティツーポイントオー)プロジェクト"を発足させた。プロジェクトの内容はDMX-CG65などで採用された MPEG-4 H.264 形式の動画を各社のサービスで使えるようにするほか、宣伝活動や市場動向調査の協力などである。シーボックス、エムログ、シックス・アパート、ボイスバンク、アクシード、フリップ・クリップ、フジテレビラボLLC、アスクドットジェーピー、アッカ・ネットワークスなどが参加している。
[編集] 製品一覧
[編集] スチルカメラ型
- DSC-J1(2003年発売) - この機種で初めて「Xacti」ブランド名が用いられた。有効画素数320万画素。「音声ガイド」機能搭載。色はシルバーとピンクの2色。
- DSC-S1(2003年9月発売) -
- DSC-J2(2003年3月10月発売) - 発売当時は起動が世界最速の0.9秒であった。
- DSC-J4(2004年発売) - 有効画素数400万画素。デジタルカメラとしては初めて、「アシストライト」機能を搭載した。
- DSC-S3(2004年6月発売) - 専用バッテリーだけでなく、乾電池も使用できた。有効画素数300万画素。
- DSC-S4(2004年7月発売) - 専用バッテリーだけでなく、乾電池も使用できた。有効画素数400万画素。
- DSC-S5(2005年2月発売) - 有効画素数510万画素。
- DSC-E6(2005年9月発売) - 有効画素数600万画素。3型液晶モニタ、「タッチフォーカス」機能搭載。色はシルバーと白の2色。
- DSC-S6(2005年10月発売) - 「タッチフォーカス」機能搭載。有効画素数600万画素。電源は乾電池のみ。
- DSC-S60(販売店受注モデル) -
- VPC-E60(海外販売のみ) -
- DSC-E7(2006年10月発売、国内向け専用モデル)
- VPC-S50(2006年11月発売) - 有効画素数510万画素。欧州のみの発売。
- DSC-S7(販売店受注モデル)
- VPC-S70(2007年4月発売。海外販売のみ)
- VPC-E10(2008年発売)
- VPC-X1200(2009年発売)
[編集] ガングリップ型
- DMX-C1(2003年11月発売) - ガングリップタイプの製品では最初に発売された。有効画素数320万画素。充電やパソコンとの接続用としてドッキングステーションを初めて採用した。最初に販売された製品の色はシルバー1色であったが、後になって赤と黒のモデルを出している。
- DMX-C4(2004年9月発売) - 初めて「手ぶれ防止」機能が付いた製品。この製品から自社の製品を「デジタルムービーカメラ」と称するようになった。有効画素数423万画素。色はゴールドと青とオレンジ色の3色。
- DMX-C5(2005年3月発売) - DMX-C4に比べて半分程度の大きさまで小型化された。有効画素数500万画素。色はシルバーとブロンズ色と白の3色。
- DMX-C40(2005年11月発売) - 60fps(1秒あたり60コマ)でのテレビ再生機能を初めて搭載。
- DMX-C6(2005年11月発売) - 有効画素数600万画素。色はシルバーと赤と黒の3色に加えキティモデルがある。9画素混合ムービー技術により、夕暮れ時や室内撮影でも高感度撮影可能になった。ファームウェアの更新で、SDHCメモリーカードに対応。
- DMX-CG6(2006年11月発売) - 内蔵しているジャイロセンサーで撮影時のぶれを記録して後からカメラ内で修正できる「手ぶれキャンセラー」機能を搭載。SDHCメモリーカード対応。有効画素数は600万画素。色はシルバーと青とピンクの3色。
- DMX-CG65(2007年4月発売) - 動画のフォーマットにH.264を採用。内蔵しているジャイロセンサーで撮影時のぶれを記録して後からカメラ内で修正できる、「手ぶれキャンセラー」機能を搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。有効画素数600万画素。色はシルバーと緑と黒の3色。
- DMX-CG9(2008年4月発売) - CMOSイメージセンサをXactiで初めて採用。動画撮影時の静止画撮影の処理能力を向上させたほか高解像度化も実現した。有効画素数910万画素。色は白と赤と黒の3色。
- DMX-CG110(2010年1月発売) - 1080i撮影が可能な機種。有効画素数1190万画素。SDXCメモリーカード(64GB)対応。色は赤と黒の2色。
- HD対応機種
- DMX-HD1(2006年2月発売) - Xactiで初めて720p撮影に対応した機種。有効画素数510万画素。光学10倍ズーム搭載。ファームウェアの更新で、SDHCメモリーカードに対応。モニターに有機ELを採用。
- DMX-HD1A(2006年9月発売) - 720p撮影が可能な機種。有効画素数510万画素。光学10倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード対応。モニターには液晶を採用。
- DMX-HD2(2007年3月発売) - ハイビジョン撮影が可能な機種。有効画素数710万画素。光学10倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。
- DMX-HD1000(2007年9月発売) - 1080i撮影が可能な機種。有効画素数400万画素。光学10倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。色は銀と黒の2色。家庭用ハイビジョンカメラ最大級の1/2.5型C-MOSを単板で利用しており、レンズにはF1.8のレンズを採用している。またXactiの特徴である動画撮影時の静止画同時撮影機能が大幅に変更。動画撮影時の静止画撮影は動画撮影している際の解像度の静止画しか撮影できないように変更されている。そのため例えばフルHD撮影時は"1920×1080の静止画"となり、これは静止画の基準で言うと"207万画素"となる。代わりに従来のXactiのように高解像度写真の同時撮影時に動画の方が一時的に止まるようなことはなくなっている。静止画単体で撮影する場合は4M撮影と8M記録も選択することができる。フルHDのデータのPCでの編集はバンドルソフトしか正式対応していない。
- DMX-HD700(2007年10月発売) - 720p撮影が可能な機種。有効画素数710万画素。光学5倍ズーム搭載。SDHCメモリーカード(8GB)対応。色は銀、赤、茶の3色。別売りのドッキングステーションで、Xacti libraryに対応。
- DMX-HD1010(2008年6月発売) - 1080i撮影が可能な機種。
- DMX-HD800(2008年8月発売) - 720p撮影が可能な機種。
- DMX-HD2000(2009年2月発売) - 1080p撮影が可能な機種。
- DMX-CG10(2009年2月発売) - 720p撮影が可能な機種。
- VPC-HD2000A(2009年9月発売、海外販売のみ) - 1080p撮影が可能な機種。
- DMX-CG11(2009年9月発売) - 720p撮影が可能な機種。
- 防水モデル
- DMX-CA6(2006年8月発売) - 「JIS保護等級4」に相当する「生活防水」機能を備えている。SDHCメモリーカード対応。有効画素数600万画素。色はシルバーと白の2色。
- DMX-CA65(2007年6月発売) - 動画のフォーマットに、H.264を採用。「JIS保護等級8」に相当する「防水IPX8」機能を備えている。色は白、水色、黄色の3色。
- DMX-CA8(2008年5月発売)
- DMX-CA9(2009年3月発売) - 720p撮影が可能な機種。
- DMX-CA100(2010年6月発売) - フルハイビジョン撮影が可能な機種。防水対応の民生用ビデオカメラとしては世界初とされている。
[編集] ビデオカメラ型
- HD対応機種
- VPC-FH1(2009年3月発売、海外販売のみ) - 1080p撮影が可能な機種。
- DMX-FH11(2009年4月発売) - 1080p撮影が可能な機種。
- VPC-TH1(2009年3月発売、海外販売のみ) - 720P対応。
- VPC-FH1A(2009年8月発売、海外販売のみ) - 。1080p撮影が可能な機種。
- 防水モデル
- DMX-WH1(2009年3月発売) - 720P対応。
- DMX-WH1E(2009年5月発売) - 720P対応。
[編集] その他
- 三洋電機製のリニアPCMレコーダーを含むボイスレコーダーや、液晶プロジェクタには「Xacti」のブランド名が付けられているものもある。
- 動画を重視していることから、三洋電機はXactiを「デジタルムービーカメラ」と称している。
- DMX-C1発売当初、テレビCMには、SMAPの草彅剛を起用していた。その後、「赤と黒のパンダ」や桐島ローランドを起用。現在は、長谷川潤が出演している。
[編集] 関連項目
- 藤田直哉 - 評論家。「ザクティ革命」と呼ばれる、撮影した動画を用いた批評活動により、注目を集めた。
[編集] 外部リンク
- Xacti
- Panasonicデジタルムービーカメラ - 移管後の実質Panasonic版Xactiのページ