X-2 (航空機)

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X-2

X-2 with Collapsed Nose Wheel - GPN-2000-000398.jpg

X-2は、アメリカ合衆国で開発された超音速実験機。愛称はStarbuster(スターバスター)。製造はベル社。1956年に非公式だがマッハ3を記録している。

歴史[編集]

1945年10月、ベル社はドイツから持ち帰った技術である後退翼を持った、高速実験機の開発をスタートした。やがてこの機体はアメリカ陸軍航空軍の目に留まることとなり、同年12月にXS-2として、マッハ3.5の超音速と高度40,000m弱の上昇、および空力加熱について研究を進めることになった。

実験機2機が作成されることとなり、1950年11月11日ナイアガラフォールズの工場において、先に2号機が完成した。空中母機の開発遅延により1952年から滑空試験を開始した。1953年5月12日、2号機による初の動力飛行が計画され、母機EB-50Aに搭載、オンタリオ湖上空において、試験が行われることとなった。しかし、母機からの発進前に爆発、母機は帰還できたものの試験機は失われ、ベル社のテストパイロット、ジーン・ジーグラーと観測員1名が死亡した。また、1号機は1955年11月18日から動力飛行を開始した。

1956年7月23日の9回目のフライトで、フランク・エベレストの操縦する1号機は3,058km/h(マッハ2.8706)の速度記録を樹立。1956年9月7日の12回目のフライトでは、アイヴン・キンチェローの操縦により高度38,376mに到達した。1956年9月27日の13回目のフライトにおいて、ミルバーン・アプトが非公式に3,369km/h(マッハ3.196)を記録するが、そのまま操縦不能となり、アプトは脱出できずに死亡した。2機とも事故で失われたため、実験は終了した。

機体形状[編集]

X-2は40度の後退角を持った水平尾翼と主翼を装備する。耐熱性を考慮し、機体にはKモネルと呼ばれるニッケルスチールの合金が使用されている。また、機首切り離し型の脱出装置を備える。エンジンとしてカーチス・ライト製XLR25ロケットエンジンを1基装備。酸化剤・燃料には液体酸素・アルコールを用いている。降着装置は前輪と橇である。

X-2は空中母機EB-50の胴体下に懸架されて離陸し、空中にて母機から投下され、ロケットエンジンに点火後、実験飛行を行なう。

スペック[編集]

X-2
  • 全長:11.53 m
  • 全幅:9.83 m
  • 全高:3.53 m
  • 翼面積:24.19 m2
  • 自重:5,610 kg
  • 全備重量:11,280 kg
  • エンジン:カーチス・ライト XLR25-CW-1 / XLR25-CW-3 ロケットエンジン(推力:6,800 kg) × 1基
  • 最大到達速度:3,369 km/h(マッハ3.196)
  • 最大到達高度:38,376 m
  • 乗員:1名

参考文献[編集]

  • 『Xの時代-未知の領域に踏み込んだ実験機全機紹介』世界の傑作機シリーズSpecial Edition3 文林堂 ISBN 978-4893191175 2004年 p12、13
  • 『X-プレーンズ』世界の傑作機No67 文林堂 ISBN 978-4893190642 1997年
  • 『航空ファン別冊 No.32 アメリカ軍用機1945~1986 空軍編』 文林堂 雑誌コード 03344-8 1986年

外部リンク[編集]