Wikipedia:なぜウィキペディアは素晴らしいのか

ここでは、ウィキペディアを読んだり、編集したりして感じるかもしれない「ウィキペディアの素晴らしさ」について紹介しています。

読者として[編集]

伝統的な百科事典は、多くとも1年に1度しか改訂されないかもしれませんが、ウィキペディアは1時間に何百回も改訂されます。あなたが最近の出来事、最新の科学、ポップカルチャー(大衆文化)など急激に変化する分野に興味があるなら、ウィキペディアは情報の入手先として有用でしょう。

また、論争の的になるようなテーマを手っ取り早く理解するには、中立的な観点で書くという方針があるウィキペディアは格好の場所です。アラブとイスラエルの紛争に関して概要を知りたいのに10分しかない時、カシミール地方で一体どんな騒動があったのかや、幹細胞研究に関する賛否について疑問がある時、ウィキペディアの記事はさまざまな観点を公平に扱うように書かれているので、こういったことを調べるのに最適です。

他言語」のリンクをクリックすれば、そのテーマの外国語表記を手軽に知ること、また当該国語ではどのような内容になっているのかを知ることができます(もしあなたが読めるなら)。

執筆者として[編集]

大抵の人は必要を感じた時にすぐ編集できる方法を好むでしょう。ウィキペディアの記事は実に簡単に編集できます。誰でも「編集」というリンクをクリックするだけで編集できるのです。誰かに内容を査読してもらうような面倒も不要です。ウィキペディアの方法はとても効率的であり、他の似たようなプロジェクトに比べより「建設的」です。

ウィキペディアでは、「このテーマについて書かないといけない」などの要求もありませんし、誰かから割り当てをされることもありません。つまり誰でも興味あるところを見つけて、すぐさまそれに書き加えることができます。このことがやる気を高め、楽しくさせるのです。

ウィキペディアは紙ではなく、それは素晴らしいことです。記事は着々とより磨き上げられていき、徐々に良くなってゆきます。理性的な利用者が参加する場合には特にそうです(この場合、他の人は手伝う傾向にあります)。最初は平凡だった記事も、今では平凡以上になっている記事がたくさんあります。当然のことながら、このプロジェクトが長年続いて、もっと多くの人々を惹きつけたらどうなるでしょうか。記事が更に磨かれないなどということがあり得るでしょうか?

ウィキペディアは創作物を共有するオープンコンテントという考えに基づいて、GNU Free Documentation Licenseというライセンスを適用しています。この「共同で百科事典を作り上げる」という公共のプロジェクトの素晴らしさを知って、人々は自分も貢献しようと頑張るのです。ウィキペディアは、非常に頭脳明晰な人々をあっと言う間に魅了するように思われます。しかも、ここにはプロの専門家もいます。やがて、趣味で参加する人やマニアによる多くの作品は、専門家の手によって大きく改良されることが期待できます(また、間違いなくそうなるでしょう)。このことにより、ウィキペディアは心地よい知的なコミュニティになり、ウィキペディアの記事の品質は、もっと、もっと高くなるでしょう。

ウィキペディアにはお役所の手続きのような面倒臭いことはほとんどありません。かと言って、好き勝手にする無法地帯でもありません。社会的なプレッシャーやコミュニティで合意された方針やガイドラインなどの規範はありますが、それには少しも官僚主義的なところはありません。何故なら、誰でも変更したければ変更できるのですから。ですから、誰でも、いつでもプロジェクトを進めることができます。

自らの作成した記事を改変されたり抹消されたりすることに不快な感情をもたれる方もいらっしゃいますが、逆に自分の記述を読んだ他の方がいるともいえます。投稿記録から、自分の関心ある分野に知識ある人を容易に探し出せるのはすばらしい機能ではないでしょうか?

成長と今後の展開[編集]

ウィキペディアは、目まぐるしい勢いで成長しています。2024年4月現在、日本語版には1,413,066本の記事があります(詳しくはWikipedia:統計を参照)。

今後、ウィキペディアは更なる成功を手にするでしょう。ウィキペディアには、Google検索Yahoo! JAPANなどの検索エンジンを通して、より多くの参加者が集まり、記事の執筆を増やしています。ウィキペディアの記事が多くなればなるほど、我々へリンクする人の数が増え、Google 内におけるウィキペディアのランキング(とリストに含まれる記事数)が上がります。よって、ウィキペディアにおいては「富めるものは富み」「作れば、必ず客がやってきて」どんどん大きくなるのです。大量の平凡な記事が相変わらず存在し続けるということも、もちろんありえるでしょうが、各記事はゆっくりと時間をかけながら、優れた百科事典の水準まで磨き上げられるでしょう。そういう多くの例をすでに見てきています。

関連項目[編集]

以上、ウィキペディアの良いところを述べてきましたが、中立的な観点というウィキペディアの方針に従い、事実として存在する「ウィキペディアへの批判」も述べるべきでしょう。

もご覧ください。