Wiiとニンテンドーゲームキューブのゲームディスク
8cm Wii-ROMと12cm Wii-ROM
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| メディアの種類 | 光ディスク |
|---|---|
| 記録容量 | 片面一層4.7GB 片面二層8.54GB |
| フォーマット | 特殊 |
| 読み込み速度 | 11.08Mbps (1385Kbps、1倍速) 最高16倍速 |
| 読み取り方法 | 650nm赤色レーザー |
| 回転制御方式 | CAV |
| 主な用途 | Wii・ニンテンドーゲームキューブのゲームデータ格納 |
| ディスクの直径 | 12cm、8cm |
| 大きさ | 120×120×1.2mm(12cm Disc) 80×80×1.2mm(8cm Disc) |
| 関連規格 | DVD |
Wiiとニンテンドーゲームキューブのゲームディスクでは、任天堂の家庭用ゲーム機であるWiiやニンテンドーゲームキューブ(以下GCと表記)で採用されているゲームディスクについて記述する。なお、特に注記がない場合、以下Wii-ROMと表記する。
目次 |
[編集] 概要
任天堂が松下電器産業(現:パナソニック)とともに開発した特殊ディスクの一種で、DVDをカスタマイズした光ディスク[1]。
最初はMDのようなカートリッジで覆う予定だったが、松下に反対されたため現在のようになった。
DVDとの視覚的な違いは、記録面のバーストカッティングエリア部分にバーコードがある。
型番は、8cmディスクはDOL-006、12cmディスクはRVL-006。
[編集] 規格
[編集] 容量
| 種類 | 容量 |
|---|---|
| GC用8cm | 1.35GiB |
| Wii用12cm(一層) | 4.37GiB |
| Wii用12cm(二層) | 7.95GiB |
[編集] スクランブル
[編集] 暗号化(Wiiディスクのみ)
[編集] フォーマット
セクタサイズは2048バイトで、一般のDVD-ROMと同じである[3]。なお、以下はWii-ROM独自の論理フォーマット形式である。
[編集] マスターブートレコード・ブートセクタ部分
「マスターブートレコード」および「ブートセクタ」も参照
[編集] Wiiディスク
| 開始アドレス | サイズ | 名前 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 0x00000 | 1024 | ヘッダ | HDDのMBRに相当 |
[編集] GCディスク
| 開始アドレス | サイズ | 名前 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 0x00000 | 1024 | ヘッダ | HDDのMBRに相当 |
| 0x00400 | 64 | 不明 | |
| 0x00440 | 8192 | 未使用 | |
| 0x02440 | アプリケーションローダ | ||
| [4] | default.dol | ||
| [5] | ファイルレコード |
[編集] ヘッダ
| 開始アドレス | サイズ | 名前 | データなど | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 0x000 | 4 | 型番 | RVL-****-JPNの****の部分 | |
| 0x004 | 2 | メーカーコード | ||
| 0x006 | 1 | ディスクID | ||
| 0x007 | 1 | ディスクバージョン | ||
| 0x008 | 1 | オーディオストリーミング | ||
| 0x009 | 1 | バッファサイズ | ||
| 0x00A | 14 | 未使用 | 00h | 未使用 |
| 0x18 | 4 | ブートシグニチャ (Wii) | 5D 1C 9E A3 | Wiiのみ、キューブではオール00h |
| 0x1C | 4 | ブートシグニチャ(キューブ) | C2 33 9F 3D | キューブのみ、Wiiではオール00h |
| 0x020 | 64 | ゲームのタイトル | 例:SUPER PAPER MARIO | |
| 0x060 | 1 | 不明 | ||
| 0x061 | 1 | 不明 | ||
| 0x080 | 380 | 未使用 | 00h |
※この部分はすべてのディスク共通
[編集] ブートシグニチャ
ここにはWiiなら0x5D1C9EA3、GCなら0xC2339F3Dというマジックナンバーが入っており、これによってWiiディスクかGCディスクかを区別する。
また、Wii用はオフセット0x18、GC用はオフセット0x1Cで始まっている。
[編集] 型番・メーカーコード
MBR先頭4バイトが型番で、最初の1バイトがプラットフォーム種別、中間2バイトがゲームコード、末尾1バイトがリージョンコード。なお、ここではバーチャルコンソールやWiiウェアなどに使われているものも表記する(例:大乱闘スマッシュブラザーズXの型番「RSBJ」の先頭のRは「Wii」、中間の「SB」は「Smash Bros.」、末尾のJは「日本」を意味する)。
メーカーコードは型番の次のアドレスから始まる2バイトの英数字。
[編集] プラットフォーム種別
| コード | Hex | 種別 |
|---|---|---|
| C | 43 | 不明 |
| D | 44 | デモディスク・ポケモンチャンネルの拡張ディスク |
| E | 45 | NEO-GEO |
| F | 46 | ファミコン・NES |
| G | 47 | ゲームキューブ |
| H | 48 | Wiiチャンネル |
| J | 4A | スーパーファミコン・SNES |
| L | 4C | マスターシステム |
| M | 4D | メガドライブ |
| N | 4E | NINTENDO64 |
| P | 50 | PCエンジン・ゼルダコレクション |
| Q | 51 | PCエンジンCD |
| R | 52 | Wiiディスクソフト[6] |
| S | 53 | 比較的最近のWiiディスクソフト |
| U | 55 | ゲームボーイプレイヤー |
| V | 56 | デモディスク内のViewtiful Joeの体験版[7] |
| W | 57 | Wiiウェア |
[編集] メーカーコード
| コード | Hex | 会社 |
|---|---|---|
| 01 | 30 31 | 任天堂 |
| 13 | 31 33 | Victor |
| 8P | 38 50 | セガ |
| DA | 44 41 | TOMY |
[編集] リージョンコード
[編集] Wiiのリージョンコード
規制を厳しくするために設けたもの。
| 開始アドレス | サイズ | 名前 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 0x4E000 | 4 | リージョンバイト | 0バイト…日本、1バイト…米国、2バイト…PAL、3バイト…韓国 |
| 0x4E010 | 1 | 日本版のみ使用 | |
| 0x4E011 | 1 | 米国版のみ使用 | |
| 0x4E014 | 1 | 欧州版 (PAL) のみ使用 |
[編集] MBRの4バイト目
| コード | Hex | 地域 |
|---|---|---|
| A | 41 | リージョンフリー |
| D | 44 | ドイツ語地域 |
| E | 45 | 米国 |
| F | 46 | フランス語地域 |
| I | 49 | イタリア語地域 |
| J | 4A | 日本 |
| K | 4B | 韓国 |
| L | 4C | 豪州、他のPAL地域(日本からの移植版) |
| M | 4D | 豪州、他のPAL地域(米国からの移植版) |
| N | 4E | 米国 |
| P | 50 | PAL |
| Q | 51 | 韓国(日本語版) |
| S | 53 | スペイン語地域 |
| T | 54 | 韓国(英語版) |
| W | 57 | 不明(デモディスク内のViewtiful Joeの体験版で使われている) |
| X | 58 | 不明(Homebrew Channelなどで使われている) |
[編集] default.dol
ゲームのメインプログラム。アプリケーションローダの終了アドレスの次のアドレスから始まる。
[編集] ファイルレコード
ゲームキューブフォーマットでは、default.dolの終了アドレスの次のアドレスからファイルレコードが始まる。また、ファイルレコードの終了アドレスの次のアドレスから実データが始まる。
[編集] パーティション(Wiiディスクのみ)
通常、1パーティション目に更新ファイルが、2パーティション目にゲームのデータが入っている[8]。
| 開始アドレス | サイズ | 名前 |
|---|---|---|
| 0x40000 | 4 | ディスクの合計パーティション数 |
| 0x40004 | 4 | パーティションテーブルオフセット |
| 0x40008 | 4 | パーティション2(任意) |
| 0x4000C | 4 | パーティションテーブルオフセット |
| 0x40010 | 4 | パーティション3(任意) |
| 0x40014 | 4 | パーティションテーブルオフセット |
| 0x40018 | 4 | パーティション4(任意) |
| 0x4001C | 4 | パーティションテーブルオフセット |
[編集] TMD(Wiiディスクのみ)
Wiiのディスクやチャンネルで使われているメタデータ。520バイト。
[編集] ゲームキューブ用フォーマットとWii用フォーマットの違い
[編集] フォーマット
Wii用ファイルシステムには暗号化が必ずかけられている。暗号化は、ブートセクタ部分には使われておらず、ファイル領域にAES128ビット CBCモードが使われており、スクランブルを解くと、暗号化されたデータが出てくるが、ゲームキューブ用フォーマットは暗号化は使われておらず、スクランブルを解除すると生のデータがむき出しとなる。
[編集] メタデータ・システムファイル
Wiiでのみ使われるメタデータはTMD、証明書、チケットファイルである。
[編集] ファイルレコード
ゲームキューブ用フォーマットのファイルレコードでは、ファイルの場所を32ビットのオフセットで直接指定している。ゆえに、1セクタに複数のデータを入れることも可能で、最大で4GBのディスクを扱える。
[編集] その他
ゲームキューブイメージデータの編集は容易だが、Wiiディスクのイメージは暗号化されているうえ、チェックサム機能が備わっているので、編集は容易ではない[9]。
[編集] コピーガードの崩壊・ディスクイメージ
ニンテンドーゲームキューブのディスクの吸い出し方法が確立したのは、ファンタシースターオンライン(以下、PSOとする)が発売された後のことで、パソコンをPSOのゲームサーバーになりすまし、そこからダンパーをPSO側に転送し、吸い出すという方法だった[10]。
吸い出されたニンテンドーゲームキューブディスクイメージは「GCM(=Gamecube Masterの略)ファイル」と呼ばれた。
Wiiに関しては、Homebrewが発展途上の段階の時は、12センチディスクの吸い出し方法は確立されていなかったが、一部のLG電子製DVDドライブでWii-ROMを読めることが分かり、これを利用したダンパーが存在した。ただし、DVD-ROMドライブは入手困難なものばかりであった[11] [12]。
初期のダンパーは精度が悪く、吸い出しに非常に時間がかかった[13](Wii-ROM 12cm SLでおよそ50時間程度)が、現在ではWii-ROM 12cm SLでおよそ3時間で吸い出せるようになった。[14]
Homebrewの発達した今では、cIOS DVD Dumperなどで簡単に吸い出すことが出来てしまう[15]。
Wii用ディスクには暗号化がかけられているが、その暗号を解く暗号鍵もクラックされ、事実上、コピーガードシステムは崩壊した[16][17][18]。
[編集] ドライブ
読み込めるドライブは基本的にWii、ニンテンドーゲームキューブ、互換機「Q」である。
[編集] GCのドライブスペック
公式ページより抜粋
[編集] Wiiのドライブスペック
[編集] 備考
- WiiディスクをHomebrewのダンパーで吸い出す際、ディスクデータのスクランブルは解かれた状態で吸い出されるためそのまま使えるが、DVDドライブで吸い出した場合、ダンパーによってはデータがスクランブルがかかったままなので、スクランブルを解除する必要がある。
- ファイルデータが容量に満たなくてもWiiディスクには容量いっぱいのデータが書き込まれており、ファイルデータ以外は乱数のダミーデータで、12センチディスクのダミーデータは暗号化されている。
- PARなどのデイテル製Wiiディスクには、読み込めない領域が存在する (0x01EF8000?0x4FFFFFFF)[20]。
[編集] 脚注
- ^ ニンテンドー ゲームキューブ/スペック - ディスク
- ^ Yet Another Gamecube Documentation - DVD Protection
- ^ ディスクイメージのダミーカットを行うと、セクタサイズに関係なくファイルが詰められる。そのため、1つのセクタに複数のファイルが入ってしまうこともある。
- ^ アプリケーションローダの終了アドレスの次のアドレス
- ^ default.dolの終了アドレスの次のアドレス
- ^ Wiiのコードネーム「Revolution」に由来する。
- ^ Viewtiful Joeの体験版の型番は"DOL-VIEW-JPN"。
- ^ Yuu1のホームページ - IOSについて 画像にてWiiディスクのパーティションが確認できる。
- ^ Wiiのセーブデータにもチェックサム機能は使われており、不正に改造されたセーブデータをWiiにコピーしようとしても、チェックサムではじかれてしまう。
- ^ ねこかぶのホームページ - GCを吸い出す
- ^ ねこかぶのホームページ - Wiiを吸い出す
- ^ ただし、当時、GC/Wii SD Media Launcher等を使い、Wii上で動作するディスクダンパーも少ないながらも存在した(一層目しか吸い出せないが、高速で精度もよい)。
- ^ 当時出回っていたのはDisc DumperとRawdumpの二種類で、Disc Dumperは精度がよいが吸い出しに非常に時間がかかり、Rawdumpは吸い出し精度が悪い。
- ^ 特に粗悪なダンパーでは、吸い出したデータが全てAEhになってしまうこともあった。なお、非対応ドライブでもすべてAEhになる。
- ^ これで吸い出されたディスクイメージの拡張子はISOであったため、Wii/NGCのディスクイメージをISOと呼ぶことがある。ただし、ファイルシステムは正式なISO9660には準拠していない。
- ^ ねこかぶのblog(仮) 2008年1月17日号 記事参照
- ^ これには任天堂も本腰を入れて対策に乗り出しており、最新のファームウェアではコピーソフトが実行できないようになっている。
- ^ Wiiで使われる暗号鍵にはNANDメモリ暗号鍵、セーブデータ暗号/復号鍵、Common Key(WiiのディスクやWADファイル(インストーラ)、Wiiのアップデートサーバーから提供されるファイルの復号に使われる鍵)などがあるが、すべてクラックされている。
- ^ Wiiについての詳細情報───GoNintendo | N-Wii.net
- ^ PARなどのディスク構造(画像)
[編集] 関連項目
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