Vimperator

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Vimperator
作者 Martin Stubenschrott
開発元 Martin Stubenschrott, anekos, teramako, janus_wel, Conrad Irwin, caisui
最新版 3.8.2 / 2014年2月14日
対応OS クロスプラットフォーム
プラットフォーム Firefox
種別 拡張機能 (Mozilla)
ライセンス MIT
公式サイト http://vimperator.org/
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Pentadactyl
作者 Kris Maglione, Doug Kearns
開発元 Kris Maglione, Doug Kearns, anekos, teramako, Štěpán Němec
最新版 1.0 / 2012年7月22日
対応OS クロスプラットフォーム
プラットフォーム Firefox
種別 拡張機能 (Mozilla)
ライセンス MIT
公式サイト http://dactyl.sourceforge.net/pentadactyl
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Vimperator(ヴィムペレーター)は、キーボードだけを用いたMozilla Firefoxの操作を可能にするための拡張機能である。キーバインドはテキストエディタであるVimに準拠しており、できるだけ本物のVimに近い操作性を実現することに力が注がれている。

特徴[編集]

Vimperatorの最大の特徴は、マウスを使わずにFirefoxにおけるブラウジングができるということである[1]。その中でも特に強力な機能は、Vimperatorの個性的なヒントモード、補完機能を備えたコマンドラインモード、およびキーボードからアクセス可能なヘルプである。

ヒントモード[編集]

Vimperatorにおけるヒントモード(画像はバージョン2のもの)

Vimperatorのヒントモードは、通常マウスでクリックできるWebページの要素(リンク、ボタン、チェックボックス等)などを全てキーボードから選択可能にする。ヒントモードを実行するとページ中の全てのクリック可能な要素が数字(拡張によりアルファベットに変更可能)でタグ付けされ、ユーザはその数字をタイプすることによって要素を選択できる。また、ヒントモードの種類によって、クリック動作、フォーカス動作、リンク先URLのヤンク(クリップボードへのコピー)など様々なアクションを切り替えることが可能である。

この機能はもともとHit-a-Hintという別の拡張機能の機能であったが、Vimperatorの開発時に速い段階から取り込まれ、実装を書き直すことでアクションの切り替えの追加や、リンクの多いページでの動作の高速化を達成した。

コマンドラインモード[編集]

Vimperatorのほとんどの機能は、ウィンドウ下部に表示されるVim風のコマンドラインから起動可能である。Vimと同じくコマンドは ':'(コロン)から始まり、':' が押されるとVimperatorの制御はコマンドラインモードに移る。

補完機能[編集]

:openコマンドでの自動補完

Vimperatorは強力な自動補完機能を備えている。例えば通常't'で起動する「新しいタブで開く」機能では、ローカルのブックマークを元にしたURL中の語句やページタイトルによる補完、Google Suggestによる検索キーワードの補完など様々な種類の補完が可能である。補完候補は'Tab'および'Shift+Tab'で移動でき、事実上ブックマークサイドバー等を使わずにブックマークを検索・閲覧することもできる。

ヘルプ[編集]

ヘルプ

「操作に慣れるまでが長い」というVim系特有の欠点を緩和するために、Vimperatorは充実したヘルプを用意している。ユーザは'help'(または'h')コマンドを起動することで、Vimperatorにおいて利用可能なすべてのコマンド操作を掲載したヘルプページを閲覧できる。

JavaScriptによる拡張[編集]

Vimperatorの機能は、Web上で配布されている.jsファイルを指定されたディレクトリに置くことで拡張可能である[2][3]。既に多くの拡張機能が配布されており、「単にインストールしただけではVimperatorを使っているとは言えない」と言われる位である。

vimperatorrcによる拡張[編集]

.vimperatorrc(Windowsでは _vimperatorrc)というテキストファイルを編集することで、Vimperatorの基本的な挙動を自由に変更できる。'h'や'l'で戻るや進む、'j'や'k'の移動量を増やしたりそもそもコマンドモードに移行する起点となる':'をそれ以外の任意の押しやすいキーに差し替えて操作性を上げたりすることができる。vimでいえば、vimrcに相当する設定ファイルである。

Pentadactyl[編集]

VimperatorのメンテナMartin Stubenschrottは、設定項目や機能を闇雲に増やすのではなく、ユーザが本当に必要とするものを選んで実装し、シンプルで安定していることを優先させるとした。また、Vimを模倣するだけだなく、「現代的な」グラフィックインタフェースを取り入れて可用性の高いものを目指すとした[4]

これに対し、KrisらはMartinがここ数年ほとんどソースコードに対する貢献をしていないのに関わらず、編集権限を行使することに同意できないとし、他の開発者と共にVimperatorをフォークしPentadactylの開発を開始した[5][6]。寄付金や広告収入の使途が不透明であることも理由であるとしている[6]

Pentadactylは、フォーク以来コマンドの改善やバグフィックス、起動の高速化がされるなどの開発が進められた。:if :elseif :endifなど複雑な設定をする構文が追加されるなど、Vimの機能の移植も重要視されている[7]。ただ2012年1月現在では少し見かけが違うほかは、大きな違いはない。

参照[編集]

  1. ^ Brockmeier, Joe (2007年6月22日). “How to control Firefox using Vim keybindings”. 2009年1月4日閲覧。
  2. ^ Vimperator Labs: Vimperator/Scripts.
  3. ^ vimpr: Vimperator plugins on vimpr.
  4. ^ Martin Stubenschrott. “VimperatorVsPentadactyl”. 2012年2月12日閲覧。
  5. ^ Pentadactyl FAQ”. 2012年2月12日閲覧。
  6. ^ a b Kris Maglione. “vimperator ml”. 2012年2月12日閲覧。
  7. ^ pentadactyl changelog”. 2012年2月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]