VXIバス

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VXIバス は、VMEバスに基づいたオープン標準アーキテクチャ。VXI は VME eXtensions for Instrumentation の略であり、次のような点で拡張されている。

  • タイミングとトリガのためのバス線追加
  • 形状仕様
  • 設定/メッセージベース通信/マルチシャーシ拡張その他のプロトコル拡張

2004年、2eVME 拡張が VXIバス仕様に追加され、最大データ転送レートは 160MB/s となっている。

VXIシステムは基本的に大型シャーシで構築される。その中に最大13スロットがあり、各種基板を挿入できる。フレームには、内蔵機器で必要とされる電源装置も含まれる。VXIモジュールは主に6U/Cサイズ(230mm×340mm)である(VMEバスではBサイズ(230mm×160mm)が一般的だった)。そのため、実装上の自由度が大きい。

VXIバスはVMEバス仕様から派生し、1987年、ヒューレット・パッカード(現アジレント・テクノロジー)、Racal Instruments(現EADS)、Colorado Data Systems、Wavetek、Tektronix が共同で規格策定した。VXIbus Consortium が普及促進を図っている。スポンサー会員は、アジレント・テクノロジー、Bustec、National Instruments、EADS、Teradyne、VXI Technology である。市場は主に、軍需とアビオニクス関連である。

VXI plug&play Alliance(VXIpnp)では、Virtual Instrument Software Architecture(VISA)などのハードウェアとソフトウェアの相互運用標準が追加で規定されている。VXIpnp ドライバをサポートしたアプリケーションソフトウェアとしてLabVIEWMATLABがある。

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