VB 10
| VB 10 | |
|---|---|
| 仮符号・別名 | グリーゼ752B ファン・ビースブルック星 |
| 星座 | わし座 |
| 視等級 (V) | 17.30[1] |
| 変光星型 | くじら座UV型変光星 |
| 分類 | M型主系列星[1] |
| 位置 元期:J2000.0 |
|
| 赤経 (RA, α) | 19h 16m 57.622s[1] |
| 赤緯 (Dec, δ) | +05° 09′ 02.18″[1] |
| 視線速度 (Rv) | 35.88 km/s[2] |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -614 ミリ秒/年[1] 赤緯: -1368 ミリ秒/年[1] |
| 年周視差 (π) | 164.3 ± 3.5 ミリ秒/年[1] |
| 距離 | 19.0 ± 0.2 光年 (5.83 ± 0.05 pc)[3] |
| 絶対等級 (MV) | 18.47 ± 0.02 |
| 軌道要素と性質 元期:J2000.0 |
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| グリーゼ754Aからの平均距離 | 74 ミリ秒 (約434 AU) |
| 物理的性質 | |
| 半径 | 約0.102 R☉[4] (0.497 RJ) |
| 質量 | 0.0779 M☉[3] (81.6 MJ) |
| スペクトル分類 | M8.0V |
| 表面温度 | 約2600 K[4] |
| 色指数 (B-R) | 3.82[1] |
| 色指数 (B-V) | 2.12[1] |
| 色指数 (V-R) | 1.70[1] |
| 色指数 (V-J) | 7.392 ± 0.025[1] |
| 色指数 (V-H) | 8.074 ± 0.026[1] |
| 色指数 (R-J) | 5.692 ± 0.025[1] |
| 色指数 (J-H) | 0.682 ± 0.051[1] |
| 色指数 (H-K) | 0.461 ± 0.048[1] |
| 金属量 | 約0 [Fe/H][5] |
| 年齢 | 約10億年[5] |
| 発見 | |
| 発見年 | 1944年 |
| 発見者 | ジョージ・ファン・ビースブルック |
| 発見方法 | 天体写真 |
| 別名称 | |
| 別名称 |
グリーゼ752B、
GJ 752B、 わし座V1298星、 2MASS J19165762+0509021、 LDS 6334B、 LFT 1467、 BD+04 4048 B、 LHS 474、 WDS J19169+0510B、 UBV 16317、 USNO 885、 ファン・ビースブルック星 |
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VB 10(グリーゼ752B、ファン・ビースブルック星)は、わし座の方向に、地球から約19光年離れた位置にある赤色矮星である。
目次 |
物理的性質 [編集]
VB 10は、スペクトルタイプがM型に属する小さな赤色矮星である[1]。質量は太陽の0.0779倍しかなく、木星と比べても81.6倍しかない。これは恒星と褐色矮星の境界部に相当する。これは発見当時、ウォルフ359の0.09M☉を下回る、最も軽い恒星であった[4]。地球から19光年という近い距離にあるにも関わらず、視等級は17.3しかない非常に暗い恒星である[1]。
VB 10は、赤経-614ミリ秒/年、赤緯-1368ミリ秒/年という、非常に大きな固有運動を持つ[1]。この大きな固有運動のため、発見以前の乾板写真で撮影されていたにも関わらず、VB 10自身の暗さもあって存在が見逃されていた。
変光星 [編集]
VB 10はくじら座UV型変光星であり、大規模なフレアを放出する。ハッブル宇宙望遠鏡は1990年代半ばに、普段は表面温度が2300℃しかない冷たい恒星から、最大で10万℃に達する高温のフレアを観測した[4]。
連星 [編集]
詳細は「グリーゼ752」を参照
VB 10は、グリーゼ752Aと重力的に結合した連星である。グリーゼ752Aも変光星であり、りゅう座BY型変光星であるが、グリーゼ752AはVB 10の6倍重い恒星である。VB 10とは約434AU離れている。
発見 [編集]
VB 10は、マクドナルド天文台のオット・シュトルーベ反射望遠鏡を利用して、ジョージ・ファン・ビースブルックによって1944年に発見された。VB 10は、連星であるグリーゼ752Aの大きな固有運動の観測中に発見された。グリーゼ752Aは、マックス・ヴォルフによって25年前に同様の方法で「ウォルフ1055」としてカタログされていた[6]。
名前 [編集]
- VB 10[1]は、1961年にファン・ビースブルック星表に掲載された事による。
- グリーゼ752B[1]は、主星であるグリーゼ752Aの伴星であることに因む。
- わし座V1298星[1]はアルゲランダー記法による名前である。
- ファン・ビースブルック星[6]は、発見した発見したファン・ビースブルックに因み、後の時代の天文学者が付けている固有名である。
惑星? [編集]
2009年5月28日、NASAのジェット推進研究所は、ヘール望遠鏡を使用して、VB 10に太陽系外惑星VB 10b[3]を発見したと発表した[7]。ヘール望遠鏡は、大気によるゆらぎを補正する補償光学装置を備えており、高い精度で恒星の位置を観測する事が出来る。その結果、VB 10に非常に小さなずれが観測された。この揺らぎは、3km離れた髪の毛1本分という非常に小さな揺らぎである。この揺らぎは、質量が木星の6.4倍、公転周期が271.6日である惑星によるものとされた[3]。VB 10bが実在するならば、位置天文学法によって発見された最初の太陽系外惑星である[7][8]。しかし、その後ドップラー分光法による観測では、予測される程度のドップラー効果を検出する事は出来なかった[9][10]。これは、この惑星の真の質量が、最初の観測値の半分以下、木星の3倍程度である可能性がある。いずれにしても、VB 10bの存在はまだ確定していない[3]。
VB 10とVB 10bの質量差は、最初の観測が正しければ12.8倍もの差がある。しかし、直径はほぼ同じと考えられている[7][8]。
| 名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 半径 |
|---|---|---|---|---|---|
| b(未確定) | 6.4+2.6-3.1 MJ | 0.36+0.016-0.006 | 271.56+6.9-3 | < 0.98 | 約0.5 RJ |
関連項目 [編集]
出典 [編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u V1298 Aql - SIMBAD
- ^ Object and Aliases WDS J19169+0510B - NASA Exoplanet Artchive
- ^ a b c d e VB 10 - Extrasolar Planets Encyclopaedia
- ^ a b c d Abstract - Astronomy Abstract Service
- ^ a b An Ultracool Star's Candidate Planet - arXiv
- ^ a b The star of lowest known luminosity - Astronomy Abstract Service
- ^ a b c Planet-Hunting Method Succeeds at Last - NASA
- ^ a b 古典的な系外惑星検出法がついに成功 - AstroArts
- ^ THE PROPOSED GIANT PLANET ORBITING VB 10 DOES NOT EXIST - The Astrophysical Journal
- ^ STRONG CONSTRAINTS TO THE PUTATIVE PLANET CANDIDATE AROUND VB 10 USING DOPPLER SPECTROSCOPY - The Astrophysical Journal