USレッチェ

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USレッチェ
原語表記 Unione Sportiva Lecce S.p.A.
愛称 Giallorossi (黄と赤),
Salentini (サレント人),
Lupi (狼)
クラブカラー     黄色
   
    紺色
創設年 1908年
所属リーグ セリエA
所属ディビジョン 1部(2023-24
昨季リーグ順位 16位(2022-23
ホームタウン プッリャ州の旗 レッチェ
ホームスタジアム
スタディオ・ヴィア・デル・マーレ
収容人数 40,670
代表者 イタリアの旗 サヴェリオ・スティッキ・ダミアーニ
監督 イタリアの旗 ロベルト・ダヴェルサ英語版
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ウニオーネ・スポルティーヴァ・レッチェUnione Sportiva Lecce S.p.A.)は、イタリアレッチェを本拠地とするサッカークラブチーム。2022-23シーズンからはセリエAに在籍している。

概要[編集]

1908年3月15日、スポルティング・クラブ・レッチェSporting Club Lecce)として創立。1927年9月16日に現在のウニオーネ・スポルティーヴァ・レッチェへと改称している。

セリエA初昇格は、1985-86シーズンで、過去最高順位は1988-89シーズンに記録した9位。その後もセリエAとセリエBを毎年のように降格と昇格を繰り返していた。

デリオ・ロッシ監督に率いられた2003-04シーズンにセリエAに再昇格し、エルネスト・チェバントンを中心に若手主体の編成で昇格組ながらも10位と大躍進した。続く2004-05シーズンもロッシ監督の師匠に当たるズデネク・ゼーマン監督に率いられ、失点を恐れない攻撃サッカーを魅了し、一桁順位にまでは届かなかったものの、このシーズンも10位と余裕でセリエA残留を勝ち取った。しかし2005-06シーズンは一転、ゼーマン監督が去り、スタイルも大きく異なったチームは一気に下降線を辿り、19位に終わりセリエB降格が決定した。

2011年5月15日、セリエA第37節ASバーリ戦にて、2-0の勝利を収め、セリエA残留を決める。しかし、後に降格の決まっていたバーリに対して、レッチェが八百長を働きかけていた事が発覚し、当時バーリに所属していたDFアンドレア・マジエッロは意図的にオウンゴールを入れた事を認め、逮捕された。レッチェは八百長に関わった事により、シーズン終了後にレガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ(3部)へ降格。この八百長にはシンガポールマフィアが仕組んだ事が判明している。なお、バーリサポーターである弁護士らが起こしていた訴訟を受けて、バーリ裁判所はこの試合を観戦していた観客にチケット価格の10倍にあたる金額を払い戻すという異例の判決を下した[1][2]

1985-86シーズンのセリエA初昇格以降で15回の昇降格を繰り返している。とりわけ1990年代は、1995-96シーズンでのセリエC1に属していた時期を含む毎年のように昇降格を経験した。

セリエAに留まることを目標にするエレベータークラブである[3]

タイトル[編集]

国内タイトル[編集]

国際タイトル[編集]

  • なし

過去の成績[編集]

シーズン リーグ戦 コッパ・イタリア
ディビジョン 順位
2000-01 セリエA 34 8 13 13 40 54 37 13位 ベスト16
2001-02 34 6 10 18 36 56 28 16位 2回戦敗退
2002-03 セリエB 38 15 18 5 46 33 63 3位 GS敗退
2003-04 セリエA 34 11 8 15 43 56 41 10位 GS敗退
2004-05 38 10 14 14 66 73 44 11位 ベスト16
2005-06 38 7 8 23 30 57 29 18位 1回戦敗退
2006-07 セリエB 42 17 7 18 56 53 58 9位 1回戦敗退
2007-08 42 23 14 5 70 29 83 3位 1回戦敗退
2008-09 セリエA 38 5 15 18 37 67 30 20位 3回戦敗退
2009-10 セリエB 42 20 15 7 66 47 75 1位 3回戦敗退
2010-11 セリエA 38 11 8 19 46 66 41 17位 4回戦敗退
2011-12 38 8 12 18 40 56 36 18位 3回戦敗退
2012-13 セリエC・ジローネA 32 18 7 7 56 34 61 2位 3回戦敗退
2013-14 セリエC・ジローネB 32 19 4 9 51 30 61 3位 3回戦敗退
2014-15 セリエC・ジローネC 38 20 7 11 50 32 67 6位 2回戦敗退
2015-16 34 17 12 5 46 28 63 3位 2回戦敗退
2016-17 38 21 11 6 62 36 74 2位 3回戦敗退
2017-18 36 21 11 4 53 30 74 1位 3回戦敗退
2018-19 セリエB 36 19 9 8 66 45 66 2位 3回戦敗退
2019-20 セリエA 38 9 8 21 52 85 35 18位 4回戦敗退
2020-21 セリエB 38 16 14 8 68 47 62 4位 3回戦敗退
2021-22 38 19 14 5 59 31 71 1位 ベスト16
2022-23 セリエA 38 8 12 18 33 46 36 16位 1回戦敗退
2023-24 38

現所属メンバー[編集]

セリエA 2023-2024シーズン基本フォーメーション(4-3-3
2023年11月16日現在[4]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
5 DF クロアチア マリン・ポングラチッチ ()
6 DF イタリア フェデリコ・バスキロット
7 FW スウェーデン ポントゥス・アルムクヴィスト
8 MF チュニジア ハムザ・ラフィア ()
9 FW モンテネグロ ニコラ・クルストヴィッチ () ★
10 FW フランス レミ・ウダン
11 FW イタリア ニコラ・サンソーネ ()
12 DF イタリア ロレンツォ・ヴェヌーティ
13 DF デンマーク パトリック・ドルグ ()
16 MF スペイン ジョアン・ゴンサレス
17 DF フランス ヴァランタン・ジェンドレイ ()
18 MF アルバニア メドン・ベリシャ ()★
19 FW ポーランド マルチン・リストコフスキ
20 MF アルバニア イルベル・ラマダニ ()★
21 GK イタリア フェデリコ・ブランコリーニ
No. Pos. 選手名
22 FW ザンビア ラメック・バンダ
23 MF イタリア ジャコモ・ファティカンティ
24 FW デンマーク イェッペ・コルフィツェン
25 DF イタリア アントニーノ・ガッロ
26 DF スウェーデン ジネディン・スマイロヴィッチ ()
27 FW ブラジル ガブリエウ・ストレフェッツァ () キャプテン
29 MF フランス アレクシ・ブラン
30 GK イタリア ヴラディミーロ・ファルコーネ
40 GK フィンランド イェスパー・サモーヤ
45 FW ルーマニア ラレス・ブルネテ
55 DF アルバニア カストリオト・デルマク ()
59 DF アルジェリア アーメド・トゥーバ ()
77 MF フランス モハメド・カバ ()
83 MF チェコ ダニエル・サメク
91 FW イタリア ロベルト・ピッコリ
98 GK ルーマニア アレクサンドル・ボルベイ

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。

レンタル移籍[編集]

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
59 DF アルジェリア アーメド・トゥーバ (バシャクシェヒル)()
No. Pos. 選手名
7 FW スウェーデン ポントゥス・アルムクヴィスト (ロストフ)
91 FW イタリア ロベルト・ピッコリ (アタランタ)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK イタリア マルコ・ブレーヴェ (カッラレーゼ)
-- DF ベルギー マッツ・レメンス (レッコ)
-- MF モロッコ ユーセフ・マレー (エンポリ)()
No. Pos. 選手名
-- MF アイスランド ソーリル・ヨハン・ヘルガソン (ブラウンシュバイク)
-- FW スペイン パブロ・ロドリゲス (アスコリ)
-- FW スウェーデン ヨエル・ヴォエルケーリング・ペルション (フィテッセ)

歴代監督[編集]

歴代所属選手[編集]

GK[編集]

DF[編集]

MF[編集]

FW[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 後藤 健生『ヨーロッパ・サッカーの源流へ―プレミア、セリエA、フランスリーグ取材ノートから』双葉社、2000年。ISBN 978-4575291391 

外部リンク[編集]