UEFA欧州選手権2008

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UEFA欧州選手権2008
大会概要
開催国 スイス
オーストリア
(2ヶ国共催)
日程 2008年6月7日 - 6月29日
チーム数 16  (UEFA連盟)
開催地数 8  (8都市)
優勝 スペイン  (2回目)
準優勝 ドイツ
3位 ロシア
トルコ
大会統計
試合数 31試合
ゴール数 77点
(1試合平均 2.48点)
総入場者数 1,140,902人
(1試合平均 36,803人)
得点王 スペインの旗ダビド・ビジャ  (4点)
最優秀選手 スペインの旗シャビ

UEFA欧州選手権2008(UEFAおうしゅうせんしゅけん2008、ユーロ2008、EURO 2008とも)は、欧州サッカー連盟(UEFA)主催による、第13回目のUEFA欧州選手権であり、UEFAに加盟する国と地域の代表チームによって争われたサッカーの大会である。本大会は、スイスオーストリアの共催で、開催2カ国と予選を勝ち抜いた14カ国により2008年6月7日から6月29日まで行われ、スペイン1964年大会以来、44年ぶり2回目の優勝を果たした。

目次

[編集] 開催地選定

開催地には他にギリシャトルコの共催、スコットランドアイルランドの共催、ハンガリークロアチアボスニア・ヘルツェゴビナの共催、ロシアが立候補した。UEFA欧州選手権での2カ国共同開催は、ベルギーとオランダが共同開催したEURO2000に続いて2度目となる。

[編集] 予選

2006年8月16日から2007年11月21日にかけて開催。UEFAに加盟する50の国と地域が、7グループに分かれてホーム・アンド・アウェーの総当たりリーグ戦を行い、各グループの首位と2位の計14カ国が本大会に出場した。

多くの強豪国が苦戦しつつも順当に勝ち抜く中、グループEでイングランドクロアチアロシアの後塵を拝する3位に終わり、本大会出場を逃す波乱が起きた。

[編集] グループA

勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
ポーランド 28 14 8 4 2 24 12 +12
ポルトガル 27 14 7 6 1 24 10 +14
セルビア 24 14 6 6 2 22 11 +11
フィンランド 24 14 6 6 2 13 7 +6
ベルギー 18 14 5 3 6 14 16 -2
カザフスタン 10 14 2 4 8 11 21 -10
アルメニア 9 12[1] 2 3 7 4 13 -9
アゼルバイジャン 5 12[1] 1 2 9 6 28 -22
  ARM AZE BEL FIN KAZ POL PRT SRB
アルメニア 中止[1] 0–1 0–0 0–1 1–0 1–1 0–0
アゼルバイジャン 中止[1] 0–1 1–0 1–1 1–3 0–2 1–6
ベルギー 3–0 3–0 0–0 0–0 0–1 1–2 3–2
フィンランド 1–0 2–1 2–0 2–1 0–0 1–1 0–2
カザフスタン 1–2 1–1 2–2 0–2 0–1 1–2 2–1
ポーランド 1–0 5–0 2–0 1–3 3–1 2–1 1–1
ポルトガル 1–0 3–0 4–0 0–0 3–0 2–2 1–1
セルビア 3–0 1–0 1–0 0–0 11/24 2–2 1–1


  1. ^ a b c d アルメニア・アゼルバイジャンの2カ国は、政治的・治安上の理由により当該国同士の試合を行わないこととしたため、UEFAはH&A2試合について双方0ポイントとすることとした。

[編集] グループB

勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
イタリア 29 12 9 2 1 22 9 +13
フランス 26 12 8 2 2 25 5 +20
スコットランド 24 12 8 0 4 21 12 +9
ウクライナ 17 12 5 2 5 18 16 +2
リトアニア 16 12 5 1 6 11 13 -2
グルジア 10 12 3 1 8 16 19 -3
フェロー諸島 0 12 0 0 12 4 43 -39
  FRO FRA GEO ITA LTU SCO UKR
フェロー諸島 0–6 0–6 1–2 0–1 0–2 0–2
フランス 5–0 1–0 3–1 2–0 0–1 2–0
グルジア 3–1 0–3 1–3 0–2 2–0 1–1
イタリア 3–1 0–0 2–0 1–1 2–0 2–0
リトアニア 2–1 0–1 1–0 0–2 1–2 2–0
スコットランド 6–0 1–0 2–1 1–2 3–1 3–1
ウクライナ 5–0 2–2 3–2 1–2 1–0 2–0


[編集] グループC

勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
ギリシャ 31 12 10 1 1 25 10 +15
トルコ 24 12 7 3 2 25 11 +14
ノルウェー 23 12 7 2 3 27 11 +16
ボスニア・ヘルツェゴビナ 13 12 4 1 7 16 22 -6
モルドバ 12 12 3 3 6 12 19 -7
ハンガリー 12 12 4 0 8 11 22 -11
マルタ 5 12 1 2 9 10 31 -21
  BIH GRE HUN MLT MDA NOR TUR
ボスニア・
ヘルツェゴビナ
0–4 1–3 1–0 0–1 0–2 3–2
ギリシャ 3–2 2–0 5–0 2–1 1–0 1–4
ハンガリー 1–0 1–2 2–0 2–0 1–4 0–1
マルタ 2–5 0–1 2–1 2–3 1–4 2–2
モルドバ 2–2 0–1 3–0 1–1 0–1 1–1
ノルウェー 1–2 2–2 4–0 4–0 2–0 1–2
トルコ 1–0 0–1 3–0 2–0 5–0 2–2


[編集] グループD

勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
チェコ 29 12 9 2 1 27 5 +22
ドイツ 27 12 8 3 1 35 7 +28
アイルランド 17 12 4 5 3 17 14 +3
スロバキア 16 12 5 1 6 33 23 +10
ウェールズ 15 12 4 3 5 18 19 -1
キプロス 14 12 4 2 6 17 24 -7
サンマリノ 0 12 0 0 12 2 57 -55
  CZE CYP GER IRL SMR SVK WAL
キプロス 0–2 1–1 5–2 3–0 1–3 3–1
チェコ 1–0 1–2 1–0 7–0 3–1 2–1
ドイツ 4–0 0–3 1–0 6–0 2–1 0–0
アイルランド 1–1 1–1 0–0 5–0 1–0 1–0
サンマリノ 0–1 0–3 0–13 1–2 0–5 1–2
スロバキア 6–1 0–3 1–4 2–2 7–0 2–5
ウェールズ 3–1 0–0 0–2 2–2 3–0 1–5


[編集] グループE

勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
クロアチア 29 12 9 2 1 28 8 +20
ロシア 24 12 7 3 2 18 7 +11
イングランド 23 12 7 2 3 24 7 +17
イスラエル 23 12 7 2 3 20 12 +8
マケドニア 14 12 4 2 6 12 12 0
エストニア 7 12 2 1 9 5 21 -16
アンドラ 0 12 0 0 12 2 42 -40
  AND HRY ENG EST MKD ISR RUS
アンドラ 0–6 0–3 0–2 0–3 0–2 0–1
クロアチア 7–0 2–0 2–0 2–1 1–0 0–0
イングランド 5–0 2–3 3–0 0–0 3–0 3–0
エストニア 2–1 0–1 0–3 0–1 0–1 0–2
マケドニア 3–0 2–0 0–1 1–1 1–2 0–2
イスラエル 4–1 3–4 0–0 4–0 1–0 2–1
ロシア 4–0 0–0 2–1 2–0 3–0 1–1


[編集] グループF

勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
スペイン 28 12 9 1 2 23 8 +15
スウェーデン 26 12 8 2 2 23 9 +14
デンマーク 20 12 6 2 4 21 11 +10
北アイルランド 20 12 6 2 4 17 14 +3
ラトビア 12 12 4 0 8 15 17 -2
アイスランド 8 12 2 2 8 10 27 -17
リヒテンシュタイン 7 12 2 1 8 8 29 -21
  DNK ISL LVA LIE NIL ESP SWE
デンマーク 11/21 3-1 4-0 0–0 1-3 0-3
アイスランド 0–2 2-4 1-1 2-1 1-1 1–2
ラトビア 0-2 4–0 11/17 1-0 0-2 0–1
リヒテンシュタイン 0–4 3-0 1–0 1–4 0-2 0-3
北アイルランド 11/17 0–3 1–0 3-1 3–2 2–1
スペイン 2–1 1–0 2-0 4–0 11/21 3-0
スウェーデン 0-0 5-0 11/21 3–1 1-1 2–0


[編集] グループG

勝点 試合数 引分 得点 失点 得失点差
ルーマニア 29 12 9 2 1 26 7 +19
オランダ 26 12 8 2 2 15 5 +10
ブルガリア 25 12 7 4 1 18 7 +11
ベラルーシ 13 12 4 1 7 17 23 -6
アルバニア 11 12 2 5 5 12 18 -6
スロベニア 11 12 3 2 7 9 16 -7
ルクセンブルク 3 12 1 0 11 2 23 -21
  ALB BLR BUL LUX NED ROU SVN
アルバニア 2-4 1-1 2-0 0-1 0–2 0–0
ベラルーシ 2–2 0-2 0-1 11/21 1-3 4–2
ブルガリア 0–0 2-1 3-0 1–1 1-0 3–0
ルクセンブルク 0-3 1–2 0–1 0–1 0-2 0-3
オランダ 2–1 3–0 2-0 1-0 0–0 2-0
ルーマニア 11/21 3–1 2–2 3–0 1-0 2-0
スロベニア 0-0 1-0 11/21 2–0 0–1 1-2


[編集] 出場国

  • オーストリア(開催国、初出場)
  • スイス(開催国、2大会連続3回目)
  • ポーランド(グループA1位、初出場、2007年11月17日)
  • ポルトガル(グループA2位、4大会連続5回目、2007年11月21日)
  • イタリア(グループB1位、4大会連続7回目、2007年11月17日)
  • フランス(グループB2位、5大会連続7回目、2007年11月17日)
  • ギリシャ(グループC1位、2大会連続3回目、2007年10月17日)
  • トルコ(グループC2位、2大会ぶり3回目、2007年11月21日)
  • チェコ(グループD1位、4大会連続7回目、2007年10月17日)
  • ドイツ(グループD2位、10大会連続10回目、2007年10月13日)
  • クロアチア(グループE1位、2大会連続3回目、2007年11月17日)
  • ロシア(グループE2位、2大会連続9回目、2007年11月21日)
  • スペイン(グループF1位、4大会連続8回目、2007年11月17日)
  • スウェーデン(グループF2位、3大会連続4回目、2007年11月21日)
  • ルーマニア(グループG1位、2大会ぶり4回目、2007年10月17日)
  • オランダ(グループG2位、6大会連続8回目、2007年11月17日)

[編集] グループステージ 組合抽選

本大会の抽選会は、2007年12月2日にスイスのルツェルンにて行なわれた。 抽選方法は、以下の通り。

ホスト国であるスイスはA1、オーストリアはB1に当てられることがすでに決まっており、ホスト国の2カ国と前回大会優勝のギリシャは「ポット1」。 残りのシード国は、2006年のワールドカップ予選と2006年-08年のUEFA欧州選手権予選の成績を基準に決める。そのほかの出場国は、ランキングポイントに基づいて格付け後、抽選(ポット1 、ポット 4、ポット3、ポット2の順)によって4グループに振り分ける。

最終的な振り分けは、以下の通り。

[編集] 本大会

[編集] 大会総括

[編集] スペインの優勝

サポーターと共に優勝を祝うスペイン代表チーム

本大会は、スペインが前身の欧州ネイションズカップ時代以来となる、11大会ぶり2回目の優勝を果たした。

過去のFIFAワールドカップやユーロで、期待されながらの早期敗退を繰り返してきたスペインだったが、本大会のスペインは大会前の親善試合で16戦連続無敗を記録し、有力な優勝候補として開幕を迎えた。そして蓋を開けると、本大会限りでの勇退が決まっていたルイス・アラゴネス監督の下、「クアトロ・フゴーネス(4人の創造者)」と名づけられたシャビアンドレス・イニエスタダビド・シルバセスク・ファブレガスという4人のゲームメーカーを中心とした華麗なパスサッカーは、予想以上に大会を席巻した。GLを3連勝で突破すると、準々決勝では永年公式戦で煮え湯を飲まされ続けてきたイタリアにPK戦で勝利、準決勝ではGLの雪辱を期して挑んできたロシアを返り討ちにし、決勝戦へ進出。決勝では、調子が上がらないながらもしぶとく勝ち上がってきたドイツを終始圧倒し、スコア以上の完勝で44年ぶりの栄冠を手にした。タレント揃いの攻撃陣に加え、相手のスペースをことごとく潰し続けたマルコス・セナ、闘志溢れるプレーでチームを引っ張ったカルレス・プジョル、神がかりなスーパーセーブを連発し、イタリア戦ではPK戦勝利の立役者となったキャプテンイケル・カシージャスなど守備陣の奮闘もあり、「大舞台で勝負弱い」というこれまでのスペインのイメージを完全に払拭した、圧倒的な優勝劇だった。

[編集] ミラクル・トルコとヒディンク・ロシア

スペインと並んで大会を盛り上げたのが、ともに下馬評は低かったトルコロシアの躍進である。

予選や親善試合でも良い成績を残せず、完全なアウトサイダーとして大会に乗り込んだトルコは、グループリーグ初戦のポルトガル戦で完敗を喫し、決勝トーナメント進出は絶望的かと思われた。ところが、スイスと対戦した2戦目、トルコは先制点を許しながらも、後半ロスタイムに決勝点を決める逆転勝ちを収め、開催国に引導を渡す。更に3戦目のチェコ戦では、残り15分の時点で2点差をつけられるという厳しい状況から、75分、87分、89分に立て続けに3ゴールを奪い逆転勝ち。奇跡的なグループリーグ突破を果たした。

トルコの奇跡が頂点に達したのは、準々決勝のクロアチア戦である。0-0のまま延長戦に突入したこの試合は、残り1分となった延長後半14分に、クロアチアが決定的な先制点を挙げる。ところが、このゴール直後のロスタイム、トルコはセミフ・シェンテュルクが起死回生の同点ゴールを挙げ、試合は土壇場で引き分けに終わる。そしてこの後のPK戦を制し、トルコは史上初のベスト4に進出したのである。準決勝のドイツ戦でも、残り4分で同点に追いつく粘りを見せたものの、これまでのお株を奪われるロスタイムの決勝点により敗退。しかし、勝利の全てをロスタイムの逆転勝ちで挙げた「ミラクル・トルコ」は、世界中を驚かせた。

一方、過去にオランダ韓国をワールドカップ4位、オーストラリアを同ベスト16に導いた名将フース・ヒディンクに率いられたロシアは、監督の知名度からダークホースに挙げられることはあったが、選手レベルが高くないこと、エースのアンドレイ・アルシャヴィンが予選最終戦の退場により開幕から2試合に出られないことから、やはり下馬評は低かった。実際、初戦のスペイン戦で何も出来ずに完敗した際は、誰もがヒディンクの神通力もここまでだと考えた。

しかし、2戦目のギリシャ戦を何とかものにすると、アルシャヴィンが復帰した3戦目でロシアは圧倒的な強さを見せる。有力国の一角だったスウェーデンに完勝して決勝トーナメント進出を決めると、準々決勝ではグループリーグでイタリアフランスに圧勝していた優勝候補オランダを、アルシャヴィンの大活躍により3-1で粉砕。ベスト4入りを成し遂げた。準決勝ではスペインに再度完敗したが、ヒディンクは名将の誉れをさらに高め、ローカルスターだったアルシャヴィンはこの大会で世界的選手の仲間入りを果たした。

この他、イタリア・フランスの二大強国に圧勝し序盤戦の話題を独占したオランダ、若いビリッチ監督に率いられ躍動的なサッカーを見せたクロアチアも、ベスト8ながらポジティブな印象を残したチームであった。

[編集] W杯上位国の不振

この大会には、2006年のドイツW杯でベスト4に入った4ヶ国(イタリアフランスドイツポルトガル)が全て参加したが、下馬評に反し苦戦を強いられるチームが多かった。

特にフランスはオランダ戦で4点を献上するなどベテラン選手中心の守備陣が崩壊。攻撃もフランク・リベリー以外にアクセントをつけられる人材が見当たらず(そのリベリーが負傷退場したイタリア戦は攻撃が機能不全に陥った)、GL最下位に沈み早々に大会を去った。ジネディーヌ・ジダン引退後の世代交代は上手くいかず、監督のレイモン・ドメネクの采配にも非難が集中した。

イタリアもやはりオランダ戦で自慢の守備陣が崩壊し0-3と惨敗。ディフェンスラインを入れ替えた2戦目以降、守備は建て直しを見せたものの、攻撃はエースのルカ・トニが絶不調なのが響き、セットプレーでしか得点ができなかった。フランス同様世界王者となった後の世代交代の遅れが指摘されることとなったが、そんな中若手のジョルジョ・キエッリーニが優勝したスペインの攻撃陣と互角以上に渡り合ったのは光明となった。

そして同時に、W杯優勝国イタリア・準優勝フランス・優勝候補オランダが同居するという、世界のサッカー史上最も厳しい死の組に配合されたことを考えても、オランダの快進撃の割を食った伊仏の両国は、大げさに言えば戦術や育成の再考をいっそう促す結果になったといえる。

ポルトガルはエースのクリスティアーノ・ロナウドが世界一の選手との呼び声も高い中活躍を期待されたが、マンチェスター・ユナイテッドで見せるような活躍は出来なかった(ポルトガルはマンUよりFWの人材が決定的に不足しており、彼らにマークを分散できなかった)。司令塔のデコの活躍もありグループリーグは突破するものの、準々決勝でドイツに完敗。大会中にルイス・フェリペ・スコラーリ監督がチェルシーの新監督に就任するという報道があり、それが選手の心理に影響したという推測もあった。

そんな中ドイツは唯一この4ヶ国の中では準優勝という結果を残した。但しその内容はクロアチアには内容でも圧倒され完敗、使えるプレーヤーが(負傷・出場停止などで)14人しかいないトルコ相手には延長に持ち込まれる寸前まで行くなど、磐石とは言い難かった。ルーカス・ポドルスキーバスティアン・シュヴァインシュタイガーの活躍もあって決勝まで駒を進めたが、決勝では生命線のセットプレーをスペイン守備陣に完全に封じられ、0-1というスコア以上の完敗を喫した。

この4か国で戦力の高齢化に直面していなかったのはドイツだけである。さらにチェコやスウェーデンも高齢化で戦力後退を印象付けた事を考えれば、今大会は欧州の勢力図を大きく変えた大会だったといえる。

[編集] 開催国の早期敗退

欧州中堅国同士の共催となった本大会では、当初から開催国が結果を残せるのかが危惧されていた。特に、FIFAランキングでは100位台に低迷し、この大会がユーロ初出場となるオーストリアの下馬評は極端に低かった。

結果として、開催国の成績は予想以上に悪いものとなった。2006年のワールドカップでベスト16の成績を残し、下馬評も悪くなかったスイスは、開幕戦のチェコ戦、続くトルコ戦に連敗。最後に、既に突破を決めてメンバーを落としていたポルトガルに勝利して面目を保ったものの、全チーム中グループリーグ敗退決定一番乗りとなってしまった。オーストリアも、得失点差でグループリーグ最下位を免れるのが精一杯で、1勝も出来ずグループリーグ敗退。開催国のグループリーグ敗退は2000年のベルギー以来だが、このときは共催相手のオランダがベスト4まで残っており、決勝トーナメントに開催国が一つも残らないのは初めてのことだった。

一方、ホスト国としての面では両国とも特にトラブルもなく、良好な運営がなされた。また、両国と国境を重ねるドイツ、多くの移民が国内にいるスペインやトルコが活躍したこともあり、大会自体の盛り上がりは保たれることになった。

[編集] グループステージ

※試合開始時刻は現地時間

[編集] グループ A

チェコ対ポルトガル戦の
入場セレモニー
勝点 試合 得点 失点 得失点差
ポルトガル 6 3 2 0 1 5 3 +2
トルコ 6 3 2 0 1 5 5 0
チェコ 3 3 1 0 2 4 6 -2
スイス 3 3 1 0 2 3 3 0

2008年6月7日 18:00
スイス 0 - 1 チェコ ザンクト・ヤコブ・パルク
観客数: 39730人
ヴァツラフ・スヴェルコシュ 71分にゴール 71分

2008年6月7日 20:45
ポルトガル 2 - 0 トルコ スタッド・ドゥ・ジュネーヴ
観客数: 29106人
ペペ 61分にゴール 61分
ラウル・メイレレス 90+3分分にゴール 90+3分分

2008年6月11日 18:00
チェコ 1 - 3 ポルトガル スタッド・ドゥ・ジュネーヴ
観客数: 29016人
リボル・シオンコ 17分にゴール 17分 デコ 8分にゴール 8分
クリスティアーノ・ロナウド 64分にゴール 64分
リカルド・クアレスマ 90+1分にゴール 90+1分

2008年6月11日 20:45
スイス 1 - 2 トルコ ザンクト・ヤコブ・パルク
観客数: 39730人
ハカン・ヤキン 32分にゴール 32分 セミフ・シェンテュルク 56分にゴール 56分
アルダ・トゥラン 90+1分にゴール 90+1分

2008年6月15日 20:45
スイス 2 - 0 ポルトガル ザンクト・ヤコブ・パルク
観客数: 39730人
ハカン・ヤキン 71分にゴール 71分83分にゴール 83分 (pen.)

2008年6月15日 20:45
トルコ 3 - 2 チェコ スタッド・ドゥ・ジュネーヴ
観客数: 29016人
アルダ・トゥラン 75分にゴール 75分
ニハト・カフヴェチ 87分にゴール 87分89分にゴール 89分
ヤン・コレル 34分にゴール 34分
ヤロスラフ・プラシル 62分にゴール 62分

[編集] グループ B

勝点 試合 得点 失点 得失点差
クロアチア 9 3 3 0 0 4 1 +3
ドイツ 6 3 2 0 1 4 2 +2
オーストリア 1 3 0 1 2 1 3 -2
ポーランド 1 3 0 1 2 1 4 -3

2008年6月8日 18:00
オーストリア 0 - 1 クロアチア エルンスト・ハッペル・シュターディオン
観客数: 51428人
ルカ・モドリッチ 4分にゴール 4分 (pen.)

2008年6月8日 20:45
ドイツ 2 - 0 ポーランド ヴェルターゼー・シュターディオン
観客数: 30461人
ルーカス・ポドルスキー 20分にゴール 20分72分にゴール 72分

2008年6月12日 18:00
クロアチア 2 - 1 ドイツ ヴェルターゼー・シュターディオン
観客数: 30461人
ダリヨ・スルナ 24分にゴール 24分
イヴィツァ・オリッチ 63分にゴール 63分
ルーカス・ポドルスキー 79分にゴール 79分

2008年6月12日 20:45
オーストリア 1 - 1 ポーランド エルンスト・ハッペル・シュターディオン
観客数: 51428人
イヴィツァ・ヴァスティッチ 90+3分にゴール 90+3分 (pen.) ロジェール・ゲレイロ 30分にゴール 30分

2008年6月16日 20:45
ポーランド 0 - 1 クロアチア ヴェルターゼー・シュターディオン
観客数: 30461人
イヴァン・クラスニッチ 53分にゴール 53分

2008年6月16日 20:45
オーストリア 0 - 1 ドイツ エルンスト・ハッペル・シュターディオン
観客数: 51428人
ミヒャエル・バラック 49分にゴール 49分

[編集] グループ C

オランダ対イタリア戦
勝点 試合 得点 失点 得失点差
オランダ 9 3 3 0 0 9 1 +8
イタリア 4 3 1 1 1 3 4 -1
ルーマニア 2 3 0 2 1 1 3 -2
フランス 1 3 0 1 2 1 6 -5

2008年6月9日 18:00
ルーマニア 0 - 0 フランス レッツィグルンド・シュタディオン
観客数: 30585人

2008年6月9日 20:45
オランダ 3 - 0 イタリア スタッド・ドゥ・スイス・バンクドルフ
観客数: 30777人
ルート・ファン・ニステルローイ 26分にゴール 26分
ヴェスレイ・スナイデル 31分にゴール 31分
ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト 79分にゴール 79分

2008年6月13日 18:00
イタリア 1 - 1 ルーマニア レッツィグルンド・シュタディオン
観客数: 30585人
クリスティアン・パヌッチ 56分にゴール 56分 アドリアン・ムトゥ 55分にゴール 55分

2008年6月13日 20:45
オランダ 4 - 1 フランス スタッド・ドゥ・スイス・バンクドルフ
観客数: 30777人
ディルク・カイト 9分にゴール 9分
ロビン・ファン・ペルシ 59分にゴール 59分
アリエン・ロッベン 72分にゴール 72分
ヴェスレイ・スナイデル 90+2分にゴール 90+2分
ティエリ・アンリ 71分にゴール 71分

2008年6月17日 20:45
オランダ 2 - 0 ルーマニア スタッド・ドゥ・スイス・バンクドルフ
観客数: 30777人
クラース・ヤン・フンテラール 54分にゴール 54分
ロビン・ファン・ペルシ 87分にゴール 87分

2008年6月17日 20:45
フランス 0 - 2 イタリア レッツィグルンド・シュタディオン
観客数: 30585人
アンドレア・ピルロ 25分にゴール 25分 (pen.)
ダニエレ・デ・ロッシ 62分にゴール 62分

[編集] グループ D

スペイン対スウェーデン戦
勝点 試合 得点 失点 得失点差
スペイン 9 3 3 0 0 8 3 +5
ロシア 6 3 2 0 1 4 4 0
スウェーデン 3 3 1 0 2 3 4 -1
ギリシャ 0 3 0 0 3 1 5 -4

2008年6月10日 18:00
スペイン 4 - 1 ロシア ティヴォリ・シュターディオン
観客数: 30772人
ダビド・ビジャ 20分にゴール 20分44分にゴール 44分75分にゴール 75分
フランセスク・ファブレガス 90+2分にゴール 90+2分
ロマン・パヴリュチェンコ 86分

2008年6月10日 20:45
ギリシャ 0 - 2 スウェーデン EMシュターディオン・ヴァルス・ジーツェンハイム
観客数: 31063人
ズラタン・イブラヒモビッチ 67分にゴール 67分
ペッター・ハンソン 72分にゴール 72分

2008年6月14日 18:00
スウェーデン 1 - 2 スペイン ティヴォリ・シュターディオン
観客数: 30772人
ズラタン・イブラヒモビッチ 34分にゴール 34分 フェルナンド・トーレス 15分にゴール 15分
ダビド・ビジャ 90+2分にゴール 90+2分

2008年6月14日 20:45
ギリシャ 0 - 1 ロシア EMシュターディオン・ヴァルス・ジーツェンハイム
観客数: 31063人
コンスタンティン・ジリャノフ 33分にゴール 33分

2008年6月18日 20:45
ギリシャ 1 - 2 スペイン EMシュターディオン・ヴァルス・ジーツェンハイム
観客数: 30883人
アンゲロス・ハリステアス 42分にゴール 42分 ルベン・デ・ラ・レー 61分にゴール 61分
ダニエル・ゴンサレス・グイサ 88分にゴール 88分

2008年6月18日 20:45
ロシア 2 - 0 スウェーデン ティヴォリ・シュターディオン
観客数: 30772人
ロマン・パヴリュチェンコ 24分にゴール 24分
アンドレイ・アルシャヴィン 50分にゴール 50分

[編集] 決勝トーナメント

※開始時刻はすべて現地時間

準々決勝 準決勝 決勝
                   
6月19日 - バーゼル        
  ポルトガル 2
6月25日 - バーゼル
  ドイツ 3  
  ドイツ 3
6月20日 - ウィーン
    トルコ 2  
  クロアチア 1(Ex.1, PK1)
6月29日 - ウィーン
  トルコ 1(Ex.1, PK3)  
  ドイツ 0
6月21日 - バーゼル
    スペイン 1
  オランダ 1(Ex.0)
6月26日 - ウィーン
  ロシア 3(Ex.2)  
  ロシア 0
6月22日 - ウィーン
    スペイン 3  
  スペイン 0(Ex.0, PK4)
  イタリア 0(Ex.0, PK2)  

[編集] 準々決勝


2008年6月19日 20:45
ポルトガル 2 - 3 ドイツ ザンクト・ヤコブ・パルク
観客数: 39374人
ヌーノ・ゴメス 40分にゴール 40分
エルデル・ポスティガ 87分にゴール 87分
バスティアン・シュヴァインシュタイガー 22分にゴール 22分
ミロスラフ・クローゼ 26分にゴール 26分
ミヒャエル・バラック 61分にゴール 61分

2008年6月20日 20:45
クロアチア 1 - 1
(1 延長 1)
1 PK 3
トルコ エルンスト・ハッペル・シュターディオン
観客数: 51428人
イヴァン・クラスニッチ 119分にゴール 119分 セミフ・シェンテュルク 120+2分にゴール 120+2分

2008年6月21日 20:45
オランダ 1 - 3
(0 延長 2)
ロシア ザンクト・ヤコブ・パルク
観客数: 38374人
ルート・ファン・ニステルローイ 86分にゴール 86分 ロマン・パヴリュチェンコ 56分にゴール 56分
ドミトリ・トルビンスキ 112分にゴール 112分
アンドレイ・アルシャヴィン 116分にゴール 116分

2008年6月22日 20:45
スペイン 0 - 0
(0 延長 0)
4 PK 2
イタリア エルンスト・ハッペル・シュターディオン
観客数: 48000人

[編集] 準決勝


2008年6月25日 20:45
ドイツ 3 - 2 トルコ ザンクト・ヤコブ・パルク
観客数: 38374人
バスティアン・シュヴァインシュタイガー 26分にゴール 26分
ミロスラフ・クローゼ 79分にゴール 79分
フィリップ・ラーム 90分にゴール 90分
ウーウル・ボラル 22分にゴール 22分
セミフ・シェンテュルク 86分にゴール 86分

2008年6月26日 20:45
ロシア 0 - 3 スペイン エルンスト・ハッペル・シュターディオン
観客数: 51428人
シャビ 50分にゴール 50分
ダニエル・ゴンサレス・グイサ 73分にゴール 73分
ダビド・シルバ 82分にゴール 82分

[編集] 決勝


2008年6月29日 20:45
ドイツ 0 - 1 スペイン エルンスト・ハッペル・シュターディオン
観客数: 51428人
フェルナンド・トーレス 33分にゴール 33分

[編集] 最終結果

UEFA欧州選手権2008優勝国

スペイン
11大会ぶり2回目

[編集] 個人表彰

[編集] UEFA選定最優秀選手

[編集] 得点ランキング

4点

3点

[編集] UEFA選定大会優秀選手

ゴールキーパー ディフェンダー ミッドフィールダー フォワード

イタリアの旗 ジャンルイジ・ブッフォン
スペインの旗 イケル・カシージャス
オランダの旗 エトヴィン・ファン・デル・サール

ポルトガルの旗 ジョゼ・ボシングワ
ドイツの旗 フィリップ・ラーム
スペインの旗 カルロス・マルチェナ
ポルトガルの旗 ペペ
スペインの旗 カルレス・プジョル
ロシアの旗 ユーリ・ジルコフ

トルコの旗 ハミト・アルトゥントップ
ドイツの旗 ミヒャエル・バラック
スペインの旗 セスク・ファブレガス
スペインの旗 アンドレス・イニエスタ
クロアチアの旗 ルカ・モドリッチ
ドイツの旗 ルーカス・ポドルスキー
スペインの旗 マルコス・セナ
オランダの旗 ヴェスレイ・スナイデル
スペインの旗 シャビ
ロシアの旗 コンスタンティン・ジリャノフ

ロシアの旗 アンドレイ・アルシャヴィン
ロシアの旗 ロマン・パヴリュチェンコ
スペインの旗 フェルナンド・トーレス
スペインの旗 ダビド・ビジャ

[編集] 同大会で代表引退を表明した主な選手(後に復帰した選手を除く)

[編集] スタジアム

開幕戦はスイスのバーゼル、決勝戦はオーストリアのウィーンで開催される。

[編集] スイス

スタジアム名 所在地 収容人数
レッツィグルンド・シュタディオン チューリヒ 30,000
ザンクト・ヤコブ・パルク バーゼル 42,500
スタッド・ドゥ・ジュネーヴ ジュネーヴ 30,000
スタッド・ドゥ・スイス・バンクドルフ ベルン 32,000

[編集] オーストリア

スタジアム名 所在地 収容人数
エルンスト・ハッペル・シュターディオン ウィーン 50,000
ティヴォリ・シュターディオン インスブルック 30,000
ヴェルターゼー・シュターディオン クラーゲンフルト 30,000
EMシュターディオン・ヴァルス・ジーツェンハイム ザルツブルク 30,000

[編集] 外部リンク

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ
UEFA欧州選手権

1960 フランス | 1964 スペイン | 1968 イタリア | 1972 ベルギー
1976 ユーゴスラビア | 1980 イタリア | 1984 フランス | 1988 西ドイツ
1992 スウェーデン | 1996 イングランド | 2000 ベルギー/オランダ
2004 ポルトガル | 2008 オーストリア/スイス | 2012 ウクライナ/ポーランド | 2016