The World (.hack)

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The World(ザ・ワールド)とは、.hackシリーズの舞台となっている架空のゲームである。

架空のオペレーティングシステム「Altimit OS」向けに、CyberConnect Corporation(以後「CC社」)が発売したMMORPGである。

Plute Kiss(後述)後の初めてのオンラインゲームとして発売された。

プレイヤーはコントローラーとヘッドマウントディスプレイを使用してThe Worldにアクセスする。

目次

[編集] 概要

The Worldは、エマ=ウィーラントのネット叙事詩「黄昏の碑文」をモデルとし、ハロルド=ヒューイックが作成したfragmentを基としている。

大きく分けて、

の5世代が存在し、以下に挙げるのはThe World全体で共通する概念である。

[編集] パーティとメンバーアドレス

プレイヤーは最大3人のパーティで冒険することができる。パーティに誘うためには相手のメンバーアドレスを有することが必須である。

R:1後期には4人以上でもパーティを組めるようになっている。

[編集] サーバーとルートタウン

複数の並列するサーバが設けられており、ユーザはそのサーバー間を自由に行き来することができる。サーバーにはそれぞれルートタウンが存在し、ログイン時やフィールドから戻った際には必ずルートタウンに転送される。

[編集] エリアワード

3つのワードから構成される文字列で、ルートタウンで使用することで一意のフィールドやダンジョンに転送される。それぞれのワードは敵のレベル・アイテムのレベル・フィールドやダンジョンの構成・天候などの属性に影響を及ぼす。エリアワードは複数存在するサーバーで同じものが使用されており、表記の際にはサーバ名を付与して区別する。

[編集] 碑文と八相

「黄昏の碑文」に登場する禍々しき波で、エマの化身ともいえる存在。ゲームの根底概念として存在するが、一般プレイヤーは直接的に関係しない。

[編集] ロストグラウンド

ゲーム内に存在し特定のワードから転送される、管理者すら制御できないエリア。ただし、「Δ隠されし 禁断の 聖域」などの存在はR:1時代から知られていたが、ロストグラウンドと呼ばれるのはR:2になってからである。

[編集] ネットスラム

The World内に存在するイリーガルなエリア。

凄腕のハッカーとして知られる「ヘルバ」によって設立・管理され、管理者が管理できないエリアの1つであるためチートPCや放浪AIの隠れ家となっている。

R:1においては一時的にΩサーバの代替として一部が利用され、後に正式なルートタウン化の誘いを受けるがヘルバ自身が断っている。R:2では正式なルートタウンではないものの、他のルートタウンよりも機能的なタウンとなっている。

[編集] 黄昏の碑文

黄昏の碑文』(たそがれのひぶん)とは、エマ=ウィーラントによるネット叙事詩で、fragmentの根源となっている。

エマ個人のウェブサイト上で公開され、特別なセキュリティが施されていたためオンライン上でしか閲覧ができなかった。“Pluto Kiss”(後述)が発生しウェブサイトが損害を受けた時、すでにエマは亡くなっていたために「黄昏の碑文」は永遠に失われてしまったと思われていた。しかし、一部のファンが保存したハードコピーが存在しており、ハロルド=ヒューイックはそれを基にfragmentを作成した。

1人の人間と2人の精霊を中心に物語が展開し、禍々しき波と戦う物語や、黄昏竜を探す物語などが描かれている。また、作中には禍々しい波(=八相)のほか、光の国の王「リョース」や闇の国の女王「ヘルバ」など、後にプレイヤーが意図的に使用する名前も登場する。

黄昏の碑文の題材とした小説作品『.hack//黄昏の碑文』も参照。

[編集] 発売までの経緯

20世紀末~2004年頃まで

全世界規模で爆発的に普及したインターネットにより、"情報の民主化"が発生。その負の影響として、ネット内では様々なハイテク犯罪が増加した。

そんな中、“Deadly Flash”と呼ばれるコンピュータウイルス[1]の効果で死者7名を出す惨事が勃発。ウイルス作成者である日本人男性にはネットワーク犯罪史上初の死刑判決が下された。

2005年12月24日

Pluto Kiss(冥王のくちづけ)”と呼ばれるウイルスによるネットワーククライシスが発生する。(第1次ネットワーククライシス

そのウイルスは社会の様々な機能を停止させ、全世界のネットワークが瞬時に停止する。77分後にネットワークは復旧するものの、ウィルス製作者が10歳の小学生であったことも重なり、ネットワーク全体の脆弱性を露呈する結果となった。

しかし、ALTIMIT(アルティミット)と呼ばれるOSを搭載したコンピュータだけはこのウイルスの影響を受けなかった。国連の世界ネットワーク協会(WNC)においてALTIMITが支持され、新たなる世界レベルの標準OSとして普及したが、一般社会において通常の人間はネットワークの使用を禁止された。

2006年夏

ALTIMITが個人向けにも普及され始める。同時期にALTIMITを制作したメーカーから離れた有志がCC社を設立。そして、後にThe Worldのプロトタイプとなったネットワークゲームの企画、fragment(フラグメント)を“ハロルド=ヒューイック”と名乗るドイツ人がCC社へ持ち込む。

2007年5月

フラグメントのテストプレイ開始。“Pluto Kiss”以降、エンターテインメント系のネットワーク利用には制限がかかっていたが、WNCから特例で許可が下りる。だが、フラグメントのテストプレイは1024人しか公募されず、当初6か月の予定だった運用期間は、わずか3か月で終了してしまう。

2007年12月24日

Pluto Kiss発生日からちょうど2年後、同日は“Mother's Marry Kiss(聖母のくちづけ)”と新たに命名され、全世界のネットワーク利用が解禁。同時にCC社によって「フラグメント」を発展させたゲーム、すなわちThe Worldが全世界同時ダウンロード販売された。

[編集] fragment

ドイツ人のプログラマー、ハロルド=ヒューイックが黄昏の碑文を基に単独で製作した作品。

実際にも2005年11月23日に、PS2専用ソフト「.hack//fragment」が発売されている。ただし、これは第1期ゲーム.hackのシステムによるものであるため、ハロルドの開発したfragmentとは異なる。

.hack//fragmentについては.hack (ゲーム)#.hack//fragmentを参照

[編集] 舞台とする作品

[編集] The World(R:1)

fragmentをもとにCC社が製作・運営した作品。2007年12月24日になると同時にダウンロードが開始され、2008年中には利用者は2000万人以上に及んだ。

タイトル画面の表記では「NEW GENERATION ONLINE THE WORLD」と表記されている。

本来は「THE WORLD」の表記が正しいが、以降の作品と区別するために「The World R:1」と表記されることが多い。また、後のバージョンでは「R:1(リビジョン・ワン)」と呼ばれる。


2010年に発生した意識不明者事件、第2次ネットワーククライシスが発生。原因がThe WorldにあるとされたがCC社は否定している。

2007年から2015年にかけて運用されたが、CC社本社の火災でデータサーバーが被害を受けたことにより、R:2への移行が決定された。

[編集] サーバーとルートタウン

以下に挙げるのは、作中で存在が確認されているサーバである。

  • Δ(デルタ)サーバー 水の都 マク・アヌ
  • Θ(シータ)サーバー 高山都市 ドゥナ・ロリヤック
  • Λ(ラムダ)サーバー 文明都市 カルミナ・ガデリカ
  • Σ(シグマ)サーバー 空中都市 フォート・アウフ
  • Ω(オメガ)サーバー 遺跡都市 リア・ファイル

上記のほかに、Pluto Again(第1期ゲームの事件)の際には不安定であったΩサーバーが、ハッカー・ヘルバによって作られたミラーサーバーで代替されている。

後期(.hack//黄昏の腕輪伝説の頃)には、期間限定のルートタウン「幻の都 ネーベル・モント」(サーバー名は不明)が公開されている。

[編集] ジョブ

  • 剣士(ブレイドユーザー)
  • 重剣士(ヘビーブレイド)
  • 双剣士(ツインユーザー)
  • 重斧使い(ヘビーアックス)
  • 重槍使い(ロングアーム)
  • 呪紋使い(ウェイブマスター)

以上に加え、R:1後期(.hack//黄昏の腕輪伝説の頃)には以下のジョブが追加されている。

  • 拳闘士(グラップラー)
  • 人狼族(ワーウルフ) - 高位の拳闘士が転職でき、人と狼の2つの姿に変身できる。

[編集] 戦闘

魔法陣
フィールドとエリア上には魔法陣が配置されており、プレイヤーが接近することでモンスターや宝箱が現れる。

[編集] 舞台とする作品

[編集] The World R:2

CC社が製作・運営した作品。名前のみを受け継ぎ、完全新作同然の作品となっている。

タイトル画面の表記では「UNLIMITED ONLINE GAME The World R:2 -A dazzling twilight dream-」と表記されている。


The World R:1のデータサーバーが火災により被害を受けたため、計画段階であったThe World R:2が2015年12月24日に発表され、2016年に発売された。

R:1からのデータの引継ぎが不可であったことによりプレーヤーの多くが引退したが、多数の新規プレーヤーが参入したことによりプレイヤー規模は減少したものの1200万人以上となり、ゲーム自体の気質も大きく変化した。また、計画段階であったものを急ごしらえで仕上げたためか、サービス開始時からバグなどが多く見られた。


2017年に発生した意識不明者事件、第3次ネットワーククライシスが発生。原因がThe WorldにあるとされたがCC社は否定している。

2018年にサービス中止。サービス中止の原因は不明。

[編集] 世界観

The Worldでは以下の3勢力が存在する。

  • アールヴァクル 蒸気技術を持つ人族の勢力。リーダーはイシュメルという人族の男性。マク・アヌとブレグ・エボナを中心に活動する。
  • オグミオス 紋章技術を持つ獣人族の勢力。リーダーはヒープ・ホープというウ族の女性。ドル・ドナを中心に活動する。
  • テウタテス 強大な兵力を持つ人族と獣人族の混合勢力。リーダーはアルアジフという人族の青年。ルミナ・クロスを中心に活動する。

アールヴァクルとオグミオスは対立しており、テウタテスは双方の勢力の持つ技術と兵力を取引する間柄にある。プレイヤーはテウタテスに所属する。

[編集] 種族

プレイヤーが使用できるPCタイプは以下のように分類される。

  • 人族 R:1から存在する、最もスタンダードな存在。
  • 獣人族
    • ガ族 熊のような体躯を持ち、優れた身体能力で戦う戦士タイプの獣人。
    • ライ族 身体的・能力的に人族と同程度で、身軽さでは比肩するものがないといわれる獣人。
    • ウ族 小さな体格で、知力や感受性が豊かな獣人。ギルド「医療連盟癒し隊」は、マスターのタダシ長官以外の全員がこのタイプのPCを使用している。

また、プレイヤーが使用できるPCのほかに、NPCとして以下の種族が存在する。

  • 神々 かつて世界を作り統治した存在であるが、過去の戦争で多くが死に絶え、現在ではフォルセトとケルヌンノスの2神のみしか確認されていない。
  • 蒸気人形 人族が作った蒸気で動く人形で、家事全般をまかなうことができる。メカ・グランティもこの部類に含まれる。
  • グランティ族 かつて神々がエルフから取り上げた「良いところ」を元に作られた存在。コミュニケーション能力に優れ、ギルドの管理などの仕事を任されることも多い。
  • チムチム族 蒸気技術の動力源となる「チム玉」を生み出せる存在。総じて気弱であるが、一部は攻撃的な面を持つ。
  • エルフ族 神々により生み出され、地上の統治を任される存在であったが、逆鱗に触れたため「良いところ」を奪われ滅んだとされる。
  • 精霊 紋章の技術の根源である、自然界に潜む存在。

[編集] サーバーとルートタウン

以下に挙げるのは、作中で存在が確認されているサーバである。

  • Δ(デルタ)サーバ 悠久の古都 マク・アヌ
  • Ω(オメガ)サーバ 闘争都市 ルミナ・クロス
  • Θ(シータ)サーバ 蒼穹都市 ドル・ドナ
  • Σ(シグマ)サーバ 双天都市 ブレグ・エボナ

上に挙げたうち、「ルミナ・クロス」のみアリーナと一部のショップが存在するだけで、他のルートタウンのようにフィールドへのプラットフォーム的な役割を持たない。

[編集] ジョブ

  • 斬刀士(ブレイド)
  • 撃剣士(ブランディッシュ)
  • 魔道士(ウォーロック)
  • 呪療士(ハーヴェスト)
  • 重槍士(パルチザン)
  • 双剣士(ツインソード)
  • 拳術士(グラップラー)
  • 鎌闘士(フリッカー)
  • 妖扇士(ダンスマカブル)
  • 銃戦士(スチームガンナー)
  • 錬装士(マルチウェポン)

[編集] ギルド

同じ志を持つプレイヤーの集団。「テウタテスに所属する冒険者の団体」と位置づけられている。大きな貢献をしたギルドに与えられる3つの城が存在し、作中では「ケストレル」「月の樹」「TaN」に貸与されている。

[編集] 戦闘

スキルトリガー
レンゲキ
覚醒

[編集] 舞台とする作品

[編集] The World R:X

CC社が開発し、2020年に公開された作品。

前評判が非常に高く、ユーザー権は事前申し込みによる抽選で与えられた。サービス開始後にユーザー権を求める者は多く、希望者殺到によりユーザー権取得は半年待ちという状態に陥った。


タイトル画面の表記では「UnLimitED OnLinE GAmE The World R:X -Epitaph of the twilight-」と表記されている。

マク・アヌの中央にアカシャ盤が建っており、領土戦といったイベントが行われた。

[編集] 舞台とする作品

[編集] THE WORLD FORCE:ERA

このバージョンからすべて大文字で記載される様になった。 タイトル画面には「THE WORLD FORCE:ERA ABSOLUTE MMO RPG」と表記されている。

エマ・ウィーラント作「黄昏の碑文」の世界観に比重を置いた形でリニューアルされた。 新しく弓矢を使うジョブや上級職が存在するほか、飛空艇などの変更点が存在する。

[編集] 商品概要

  • ジャンル:VRMMO
  • 対応機種:ALTIMIT ABSOLUTE OS
  • 開発元:CyberConnect.Co.Ltd.
  • 運営元:CyberConnect.Co.Ltd.
  • 人数:多人数プレイ
  • メディア:ダウンロード
  • 運営開始日:2024年3月21日(木)
  • 利用料金:無料(課金アイテム制)
  • デバイス コントローラー:FMD

[編集] 世界観

“黄昏の碑文”を舞台とする世界『世界アルバ』が舞台。

巨大な浮島の大陸を中心にして、大中小の浮島が存在する。最も大きい浮島大陸の中心部分に湖があり、その中央の小島に女神像が立っている。

かつて存在した光と闇の精霊たちは、元素の世界へと帰ることを決めた。そして、この世界にはヒトと獣人だけが残った。

[編集] 紋の属性

火、水、木、土、雷、闇の6属性があり、火と水、木と土、雷と闇はそれぞれ相対する。

また、各属性を組み合わせると、さまざまな派生を産むことができる。

[編集] ジョブ

基本職、上級職、最上級職まで合わせて全34種。

双剣士、斬刀士、紋章士、呪療士の4系統に加えて、生産を生業とする特殊系の職業も存在する。

  • 基本職
    • 斬刀士 -(R:2における斬刀士、撃剣士、重槍士系がこれにあたる)
    • 双剣士 -(R:2における双剣士、鎌闘士、銃戦士系、また弓矢使いがこれにあたる)
    • 紋章士 -(R:2における魔道士、妖扇士系がこれにあたる)
    • 呪療士 -(R:2における呪療士、拳術士系がこれにあたる)
  • 特殊
    • 錬金術師
    • 鍛冶師

[編集] 飛空艇

個人で飛空艇を所有するには、一定以上のレベルと特殊なライセンスが必要となる。

飛空艇はカスタマイズで質感や色、外装などを変更可能。システムとしての艦隊戦も存在する。

略奪を目的としたモンスター扱いの空賊とエンカウントし、甲板で戦闘になることもある。

[編集] ギルド

各ギルドはそれぞれ飛空艇をホームとして所有している。

確認されているギルドは以下の通り。

カナード
『.hack//G.U.』の最後にハセヲがMVPになったこともあり、現在は巨大な組織になっている。
月の樹
『.hack//G.U.』半ばの不祥事により規模が縮小したが、依然勢力の一角を形成している。
ケストレル
TaN
『.hack//Roots』半ばに解散後、ピロキオやイータたちが再興した。誠実な商売で信用されている。
エンビレオ
トライフル
Team-CURE
ソルトマニア
ZOO
ジェム
ワイルダー

[編集] 舞台とする作品

[編集] 脚注

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  1. ^ 瞬間的に強烈な光信号を発生させ痙攣や意識障害を起こすものであった。現実にもポケモンショックの例で害があることは周知されているものの、実際に死に至らしめる事は極めて困難であるとされている。
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