The Football Factory

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The Football Factory
ジョン・キング
監督 ニック・ラヴ
脚本 ニック・ラヴ
製作 ジェームズ・リチャードソン
アラン・ニブロ]]
製作総指揮 ルバート・プレストン
出演者 ダニー・ダイア
フランク・ハーバー
テイマー・ハッサン
ローランド・マヌーキアン
ニール・マスケル
ダッドレー・スットン
ジェイミー・フォアマン
撮影 ダミアン・ブロムレイ
公開 劇場未公開(2004年制作)
上映時間 87分
製作国 イギリス
言語 英語
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The Football Factory(ザ・フットボールファクトリー)はプレミア・リーグチェルシーFCサポーターフーリガン)の姿を描いたイギリス映画。タイトルにフットボールと付くがサッカーシーンは皆無である。

あらすじ[編集]

イギリスの暴力地帯に住む30歳目前の男トミーの週末の愉しみはドラッグと酒、SEXそして仲間と一緒に応援しているフットボール・クラブの“チェルシー”と暴力だけだった。日々意味のない喧嘩に明け暮れていたトミーは、いつものように酒場で仲間たちと飲んでいるときに最大のグッドニュースを聞く。ライバルチームでトミーたちと同じく乱暴な集団が応援している“ミルウォール”とFAカップでの対戦が決まったのだ。狂乱するトミーたちはやつらを完膚なきまでにぶちのめす、今度の土曜日を待ち望むのだったが、敵もただやられるつもりは毛頭なかった。しかし、個人的に宿敵のサポーターチームに追われる身になってしまったトミー。それがきっかけで、自分の人生、これでいいのか?意味はあるのか?と自問する。戦いが無意味に思えてくるのだが、それでも仲間は棄てられない。余地夢に観る自分の悲惨な末路に悩まされながら、トミーが見出した結論は?

感想[編集]

家族もいる大人の男達が、日々意味のないくだらない喧嘩に明け暮れる。彼らがやっていること、考えていることは常識では通用しないことばかり。大人になりきれずいつまでも子供のようなことをやっているが、やっている事は乱暴なことばかりだ。私も中学生のころ、よく近くの中学生と喧嘩をしていた時期があった。この映画はそのときの泥臭さというか、そのときの熱さを再び思い出せるような映画だった。周囲の人たちからみればくだらないことでも、本人たちにとってはいたって真剣で、私も今になってあのころのことを思い出せば馬鹿なことをやっていたなと思うと同時に、あのころは本当に毎日楽しく充実していたなと感じた。また、主人公のトミーがいまの生活に疑問を感じはじめたころ、たびたび包帯で顔を隠した少年が夢に現れる。トミーはお前は誰だと聞くがその包帯を巻いた少年は答えない。そんな悪夢にうなされながらも、宿敵ミルウォールとの決戦が始まった。相手にぼこぼこにされたうずくまっていると、またもや包帯の少年が現れる。そしてついにその少年が包帯を外しはじめる。そこに現れたのは、ビリーにいじめられ他の仲間からもガキ扱いされていたゼベディーだった。トミーはゼベディーがいじめられているのを見るたびにところどころで自分と重ね合わせていた部分があった。喧嘩もそんなに強くなく、根性もないトミーにとってゼベディーというのはかっこうの自分の生け贄であった。しかしそのように感じている自分にどこか負い目を感じ、夢の中に現れていたのだと思う。この映画はそんな気持ちを持ったまま大人になってしまった大人たちの真剣な人生のストーリーである。大人になりきれないことに対する葛藤や苦しさがリアリティたっぷりに描かれていた作品だと思う。