鳥取空港

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鳥取空港
Tottori Airport
空港前広場の展望台に施された、滑走路を模した装飾
鳥取空港国際線ターミナル(国際会館)
鳥取空港国際線ターミナル(国際会館)
IATA: TTJ - ICAO: RJOR
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 鳥取県鳥取市
種類 商業
所有者 鳥取県
運営者 鳥取県
運用時間 7:00 - 21:30[1]
開港 1967年7月31日[2]
ターミナル 2
敷地面積 104.9[3] ha
標高 14.7[1] m
座標 北緯35度31分48秒 東経134度9分59秒 / 北緯35.53000度 東経134.16639度 / 35.53000; 134.16639座標: 北緯35度31分48秒 東経134度9分59秒 / 北緯35.53000度 東経134.16639度 / 35.53000; 134.16639
公式サイト 鳥取砂丘コナン空港
地図
鳥取空港の位置
鳥取空港の位置
TTJ/RJOR
鳥取空港の位置
鳥取空港の位置
TTJ/RJOR
鳥取空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
10/28 I 2,000×45 アスファルト
統計(2022年度)
旅客数 285,544人
貨物取扱量 304t
リスト
空港の一覧
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ロビーのいたるところに“名探偵コナン”のイラストが描かれる

鳥取空港(とっとりくうこう、: Tottori Airport)は、鳥取県鳥取市にある空港である。空港法に基づく地方管理空港で、鳥取県が設置・管理する。愛称は鳥取砂丘コナン空港(とっとりさきゅうコナンくうこう、: Tottori Sand Dunes Conan Airport[4][6]

概要[編集]

鳥取市中心部から北西約7 kmの日本海千代川湖山池に囲まれた砂丘地帯に位置し[1]、主に鳥取県の東部の空運を担っている。空港法に基づく地方管理空港に区分され、鳥取県が設置・管理。定期旅客便は、国内線のみが発着する。

1957年に市営鳥取飛行場が開設されたが、1964年に廃止。その北側に新たに空港が整備され、1967年に鳥取空港[8]として供用を開始した。開港当初、滑走路は長さ1,200メートルだったが三回にわたり延長され、1990年に2,000メートルとなり、同年から国際チャーター便が就航するようになった。2015年から、空港の知名度向上をめざして、鳥取県の観光地・鳥取砂丘と、鳥取県出身の漫画家青山剛昌漫画作品「名探偵コナン」にちなみ、鳥取砂丘コナン空港の愛称が使用されている[9]

滑走路は1本で、長さは2,000メートル。平行誘導路はなく、ターニングパッドが設けられている。その南側にターミナルビル、貨物ビル、管制ビルなどが位置する。ターミナルビルは隣接して2棟あり、1棟は国内線用の「旅客ターミナルビル」、もう1棟は「鳥取空港国際会館」と呼ばれる建物で、国際線ターミナルの機能と国際交流の場としての機能とを兼ねている。ボーディング・ブリッジは、ターミナルビルと鳥取空港国際会館にそれぞれ1基ずつ、計2基が配置されている。エプロンは、ターミナルビルに面して中型ジェット機用3バース、小型機用8バースがあるほか、東側にヘリコプター用2バースが設けられている[2]。旅客ターミナルビルの運営・管理は、県や鳥取市、全日空日ノ丸自動車などが出資する鳥取空港ビル株式会社が行っている。

2017年12月28日、県は空港運営とそれに付随する事業を、民間事業者にコンセッション方式で行わせる特定運営事業の実施方針を公表。当初から鳥取空港ビル株式会社を指名して事業者の選定が行われ、2018年3月23日に同社を運営事業権者に決定。同年4月20日に実施契約を締結。2018年7月から2024年3月まで、鳥取空港ビル株式会社が空港の運営を行う[10]

統計[編集]

利用者数[編集]

元のウィキデータクエリを参照してください.


2016年度の年間利用客数は37万4,168人(国内線37万3,524人、国際線644人)[11]で、着陸回数は日本の空港で第57位、旅客数は第46位となっている[12]

また県内には同じように漫画から愛称の制定されている米子鬼太郎空港がある。

沿革[編集]

鳥取空港の空中写真(2021年)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
鳥取空港付近の空中写真2009年撮影)
滑走路2,000 m延長後。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
鳥取空港付近の空中写真1974年撮影)
滑走路延長1,500 mの頃。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
市営鳥取飛行場時代の空中写真1964年撮影)
北緯35度31分26.99秒 東経134度10分32.82秒 / 北緯35.5241639度 東経134.1757833度 / 35.5241639; 134.1757833
廃港の7か月前。現空港の南方約500 mにあった。
*黄線と矢印で位置を強調。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

鳥取飛行場[編集]

  • 1957年9月21日 - 長さ960 m、幅30 mの滑走路を持つ市営鳥取飛行場が供用開始[1][2]。現空港の南側約500 mに位置した[13]
  • 1964年12月 - 市営鳥取飛行場を廃止

現・鳥取空港[編集]

  • 1967年7月31日 - 現在地で県営鳥取空港の供用を開始。滑走路は延長1,200 m、幅30 m。8月1日から東京便の運航を開始(米子 - 東京便の往路のみ鳥取寄港)[2]
  • 1969年5月1日 - 東京便を廃止、大阪便を新設[2]
  • 1972年3月10日 - 滑走路が延長および拡幅される(延長1,500 m、幅45 m)[1][2]
  • 1979年8月10日 - 東京便の運航を再開
  • 1985年7月20日 - 滑走路を1,800 mに延長[2]
  • 1990年7月9日 - 滑走路を2,000 mに延長し、ILSの供用を開始。国際チャーター便が初就航[2]
  • 1995年
  • 1996年
    • 4月1日 - 鳥取空港国際会館が開館[2]
    • 10月1日 - 広島西便を新設[2]
  • 2001年12月15日 - 2002年2月28日まで、名古屋(小牧)便、福岡便を実験運航[2][14]
  • 2003年4月1日 - 名古屋(小牧)便を新設[2][15]
  • 2006年1月1日 - 運用時間が延長され、7時から21時となる
  • 2013年4月1日 - 関西航空地方気象台鳥取空港出張所閉鎖される。また、航空管制技術官の配属が無くなった
  • 2014年11月12日 - 鳥取空港の利用を促進する懇話会が、愛称を「鳥取砂丘コナン空港」とすることを決定
  • 2015年
    • 3月1日 - 愛称「鳥取砂丘コナン空港」の使用を開始[2]
    • 3月5日 - 鳥取RDOが大阪空港へ移管(2月5日付官報公示)
    • 4月1日 - 大阪航空局鳥取空港出張所閉鎖(2月5日付官報公示)
  • 2017年
  • 2018年
    • 3月23日 - 特定運営事業の運営権者に鳥取空港ビル株式会社を決定[18]
    • 4月20日 - 鳥取空港ビル株式会社と特定運営事業の実施契約を締結[19]
    • 7月1日 - 鳥取空港ビル株式会社による空港運営を開始[19]

施設[編集]

国内線ターミナル[編集]

  • 1階
    • 案内カウンター
    • 航空会社カウンター
    • 到着ロビー
    • 手荷物受取所
    • 鳥取警察署 鳥取空港警備派出所
    • 売店
    • ローソン銀行 ATM
    • 空港ビル事務所
    • レンタカーカウンター
    • バス・タクシーターミナル
  • 2階
    • 出発ロビー
    • 所持品検査場
    • カフェ・売店
    • 鳥取県 鳥取空港管理事務所
  • 3階
    • 送迎デッキ

国際線ターミナル[編集]

  • 1階
    • 到着ロビー
    • 手荷物受取所
    • センタープラザ
    • 鳥取県国際交流センター
  • 2階
    • 出発ロビー
    • カフェ
    • 入国審査場
    • 出国審査場
  • 3階
    • 送迎デッキ

拠点設置機関[編集]

次の機関が施設を設置するなどして、拠点として利用している。

就航路線[編集]

アクセス[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 鳥取空港”. 管内空港の現況と出先機関. 国土交通省大阪航空局. 2012年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 鳥取砂丘コナン空港パンフレット”. 鳥取県鳥取空港管理事務所. 2018年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月20日閲覧。
  3. ^ 鳥取空港管理事務所の資料では107.3ha[2]
  4. ^ 鳥取空港の愛称が『鳥取砂丘コナン空港』に決定しました。,鳥取県交通政策課
  5. ^ 鳥取砂丘コナン空港パンフレット”. 鳥取県鳥取空港管理事務所. 2018年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月20日閲覧。
  6. ^ 愛称の英語名は鳥取空港管理事務所の資料による[5]
  7. ^ 鳥取県営鳥取空港管理規則および鳥取県営鳥取空港の設置及び管理に関する条例”. 鳥取県鳥取空港管理事務所. 2012年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月20日閲覧。
  8. ^ 設置条例上は「鳥取県営鳥取空港」[7]
  9. ^ 鳥取空港の愛称が『鳥取砂丘コナン空港』に決定しました。”. 鳥取県. 2022年11月8日閲覧。
  10. ^ 鳥取空港コンセッション方式導入の取組み”. 鳥取県空港港湾課. 2018年5月20日閲覧。
  11. ^ 平成28年度空港管理状況調書』(PDF)(プレスリリース)国土交通省航空局、2017年7月26日。 オリジナルの2018年6月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180625161133/http://www.mlit.go.jp/common/001198039.pdf2018年5月20日閲覧 
  12. ^ 平成28年度(年度)空港別順位表” (pdf). 国土交通省. 2018年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月20日閲覧。
  13. ^ 鳥取空港のあゆみ”. 鳥取県鳥取空港管理事務所. 2011年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月20日閲覧。
  14. ^ 名古屋~鳥取/福岡~鳥取 季節運航便を就航”. 中日本エアライン. 2002年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月22日閲覧。
  15. ^ 平成15年4月1日から名古屋~鳥取線を開設予定”. 中日本エアライン. 2003年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月22日閲覧。
  16. ^ 鳥取県営鳥取空港特定運営事業等実施方針の概要”. 鳥取県. 2022年2月13日閲覧。
  17. ^ 鳥取県営鳥取空港特定運営事業等実施方針”. 鳥取県. 2022年2月13日閲覧。
  18. ^ 公共施設等運営権の設定について”. 鳥取県. 2022年2月13日閲覧。
  19. ^ a b 鳥取県営鳥取空港特定運営事業等公共施設等実施契約の締結について”. 鳥取県. 2022年2月13日閲覧。
  20. ^ ANAウイングスの機材・乗務員による運航含む

外部リンク[編集]