TOEFL iBT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language Internet-Based Testing、トーフル・アイ・ビー・ティー)はアメリカ合衆国NPOETS社が主催する第二言語外国語としての英語テストであるTOEFLとして現在行われている試験形式である。

TOEFLはアメリカ合衆国カナダ及びその他一部の英語圏大学大学院短期大学専門学校などの教育機関が入学希望者に課する英語能力判定試験であるが、韓国など一部の国では自国内の就職活動、大学院卒業の一つの目安に使用されることもある。極稀だが海外の教育機関によっては必須条件としない場合もある(語学学校は通常入学希望者に本試験を課さない)。尚、TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)とはテスト内容、受験者の受験目的など根本的に異なる。最高点は120点、最低点は0点。

目次

[編集] 概要

テストはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4セクションから構成され、テスト時間は4時間に及ぶ。ETSがTOEFLの試験形式として従来行っていたPaper-based Testing(PBT)、Computer-based Testing(CBT)に続き2005年より開始したテストであり、日本では2006年7月15日より開始。2006年9月30日をもってCBTが完全に廃止され、現在TOEFLはiBTが中心となっている。名称がInternet-basedだが「インターネットを通じて試験が配布される」という意味であり、自宅での受験は出来ない、試験場でのみ受験可能。受験資格制限はない。なお、iBTを行うにはインターネットなど整った試験環境が必要であることから、筆記式であるPBTも一部で続けられている。

TOEFLの点数を要求されるのは「非英語圏の教育機関で学位を得た者」であり、公用語を英語とする国の高等学校で学位を得ている者は例え日本人であっても米国の大学に進学する際点数を必要としない(例外もあり)。またTOEFLを受験して米国の大学に進学・卒業した者は米国内の大学院への進学にTOEFL受験は必要ない。 教育機関が要求する点数は様々であり、必須条件としない機関もあるが極稀である。基本的に教育機関のレベル(例:大学よりも大学院)が上がるにつれ要求される点数も高くなり、一流大学(院)になればなるほど入学競争率が高くなるため高得点が望まれる。しかしTOEFLの点数は教育機関側からすればあくまで語学力を判断する材料のひとつであり満点の120点を取れば一流大学に進学できる、というものではない。要求されるTOEFL最低点数、GPA、エッセイ、推薦状、ポートフォリオに加えその教育機関に合格する人々の平均点数や平均GPAなど多岐に渡る情報集めは必須である。

出題される英語のレベルはリーディングに関して言えばアメリカ合衆国の高等学校2~3学年の中級レベル、英検準1級以上とされている。またTOEFLのコンセプトは「英語圏の大学で通用するための英語力の判定」である。もちろんTOEFLで高得点を出せることがイコール「アメリカの大学で通用する」というわけではないが、高得点取得の為には膨大な時間の実践が望まれる。

スピーキング、ライティングには「聞いて書く(喋る)」「読んで・聞いて・書く(喋る)」(下記を参照)という『入力⇒出力』というコンビネーションが不可欠。英語を英語で入力し英語で出力という作業を必要とするので時間をかけて『英語のスキル』を身に付ける必要がある。尚、日本の一般的英語教育は入力分野、特にリーディング中心教育とされ日本人は出力分野(スピーキング・ライティング)に弱いとされる。

[編集] 内容

PBT、CBTに比べ全体的に難易度は増しており、日本人が得意とされていた文法問題は外され、代わりに苦手とされるスピーキング問題が追加された。セクションの試験順は下記の通り。尚、リスニングとスピーキングの合間に10分間の休憩が入る(時間はコンピューターによりカウントされる)。

下記に標準的な試験問題数と時間が記されているが、研究用のスコアに影響しないダミー問題がリーディングかリスニングどちらかに含まれるため、各セクションのどれかひとつが長くなり、全体の試験所要時間も人によって異なることになる。尚、リーディングにダミーが含まれる場合は5パッセージ(通常は3)、リスニングの場合は3セクション(通常は2)となる。受験生にはどれがダミーなのかわからないので、どの問題も力を抜かず解答する必要がある。

[編集] Reading

700~800ワードほどの学術文章が提示され問題数は20分につき14問と考える。通常は3つ、ダミーが含まれる場合は5つのトピックを読む。第一リーディングは20分14問、第二リーディングは2トピックで40分28問、第三リーディングも同様に2トピックで40分28問。ダミー問題か否かの見分けは不可能。4択問題が主。

文章の内容は基本的に身近なトピックではなく生物学歴史学環境学などアカデミックなものばかりであり、時事問題や物語文、対話文は扱われない。800字ほどの長文で制限時間が限られているためある程度の速読が要求され、尚且つドラッグアンサー問題においては文章全体の内容を把握できていることが問われる。アカデミックな内容のため、内容を予想することがなおさら難しく、且つ高等学校・大学の授業等で使われる専門単語なども多く含む為、確実なリーディング・スキルを必要とする。

  • 内容に沿った答えをクリックする問題。
  • 内容に沿ぐわない答えをクリックする問題。
  • ボキャブラリー問題(文章より抜粋されハイライトされる)。
  • 作者の意図、文章の隠れた意味を予想する問題。
  • 追加文章を複数の指定された場所に入れる埋め込み問題。
  • 文章全体の内容を把握するドラッグアンサー問題(6つの文章から3つをチョイス)。

[編集] Listening

全部で35問。合計時間は50分。第一リスニングは7問10分。第二・第三が14問3トピック20分。4択問題が主。

大学講義・大学キャンパス内を元とした内容のため、聞く能力のみならずアカデミックなボキャブラリーに加え実際英語圏の大学で使われるボキャブラリー(例:図書館の貸し出しデスク⇒Circulation Deskなど)に明るいことが重要となる。一つの録音に付き時間は3~4分ほどで、聞いている内はタイマーはカウントされない。録音の長さは提示されるサンプル写真の下にインディケーターが付いており、どの程度で終わるのかを予測できる。リスニング中ノートを取ることが許可されており推奨される。講義を聴きながら重要事項をノートに記すスキルが必要。録音で話者が2人以上いる場合は割り込み、言葉のオーバーラップなども含まれ、よりナチュラルな内容のため話者が言葉に詰まったり、考えたりするなどの手法も多々見られる。

  • 大学教授が一方的に話すパターン(話者が一人)
  • 複数の学生が何か(テストや日常生活など)について会話しているパターン。
  • 大学の授業においてのディスカッション(教授と学生、学生と学生など)
  • キャンパス内(図書館、コピーセンター、オフィス)での学生とスタッフの会話のパターン。
  • 学生とチューター、アドバイザーなどとの会話のパターン。

話者の話すスピードは実際の日常会話に比べるとスラングを含まずキレイでゆっくりしているが、コロクリオ(例:want to do⇒wanna do)など会話においての自然な表現やボキャブラリーが含まれ、感情表現が問題として提示されることもある(例:「教授が「え~っと・・・つまり・・・」と言葉に詰まったのは何故ですか?」など)。

[編集] Speaking

全部で6問。単純な質疑応答(Independent)2問。文章や会話の総合的な理解力を伴う問題(Integrated)4問。 日本人が最も苦労するセクションと捉えられており、日本の試験会場ではスピーキングセクションに入ったのにも関わらず何処からも声が聞こえてこないという状況が見られる場合さえある。質問に対しヘッドフォンに付属のマイクに自分の声を吹き込み、それが評価の対象となる。発音、ボキャブラリー、文法、スピード、質問内容との一致性などが採点基準となる。基本的に整理された内容で時間いっぱいに喋ることが推奨され、時間余りやタイムオーバーで途中で声が途切れてしまうのは減点対象となる。ある程度の会話能力があれば逆に点数を取り易いセクションであるとされている。問題の種類と出題順は下記の通りで、各種類1問ずつ出される。

[編集] Experience

自分の経験や意見を元に返答する問題。

  • 例:「あなたが一番尊敬する先生は誰ですか(でしたか)?」など。準備時間15秒、返答時間45秒。上記例であればまず「特定の教師を指定⇒理由1⇒理由1に対する例⇒理由2⇒理由2に対する例」が模範的回答とされる。

[編集] Choose a side

二つの意見が提示されどちらを好むかを返答する問題。たとえ2つの選択肢に自分の意見がどちらも該当しない場合であってもどちらかを選ばなければならない。

  • 例:「一人で仕事をするのと、グループで仕事をするの、どちらが好きですか?」など。準備時間15秒、返答時間45秒。模範解答は「どちらかを好きな方を選択(必須)⇒理由1⇒理由1に対する例⇒理由2⇒理由2に対する例」。

[編集] Reading and Listening about a University

まず大学の掲示板、新聞などの100字程度の文章を45秒で読む⇒その事に関して学生二人(稀に一人)が意見を述べる⇒リーディングとリスニングの内容を要約し返答。この問題においてリーディングの内容はさほど重要ではなく、リスニングで聞き取った内容が有効な回答手段となる。2人の学生が会話している場合、どちらか一方が意見を述べ、片方はそれを聞いていたり質問したりしている。主に意見を述べている学生の内容が問題として出題される

  • 例:リーディング・掲示板「次の学期から全ての学生に体育を必須科目とする」⇒リスニング・学生A「どう思う?」学生B「反対だ。だってそれは大学のやることじゃないし、既に僕は地元のサッカーチームに所属してるから体育なんて必要無い」学生Bの意見を述べなさい、など。準備時間30秒、返答時間60秒。模範解答は「リーディングのメインポイント⇒会話のメインポイント⇒一人の学生の意見(賛成・反対)の提示⇒彼(彼女)の意見1⇒意見2」。

[編集] Reading and Listening about a Lecture

まず学術的な文章を45秒で読む⇒それと同じ内容の講義が教授によってされる(リスニング)⇒両者を要約し回答。第三問同様、リーディングの内容よりもリスニングの内容が重要

  • 例:マーケットビジネスについての文章「マーケットにはAとBの二つの種類があります」(リスニング講義)⇒教授の講義のメインポイントを述べなさい、など。準備時間30秒、返答時間60秒。模範解答としては「リーディングのメインポイント⇒教授のメインポイント⇒マーケットAについて⇒マーケットBについて」

[編集] Listening about a Problem

2人の学生の会話を聞く⇒学生が抱えている問題はなんですか?一方の学生が提示した解決策はなんですか?2つの解決策のうちあなたならどちらを選びますか?という形式の問題。通常、一人の学生にトラブルが起こり、それについて解決策が2個以上提示される。受験者はいずれかの解決策を選択し明示することが必須とされる。話者が学生と教授、アドバイザーなどの場合もある。なお、両者共々トラブルを起こしていることは無い。

  • 例:学生A「が壊れた」学生B「じゃあ自動車工学部の学生に直して貰えば?、それとも掲示板に新しい車が売りに出てるかもよ」「Aのトラブルは何か?解決策は何か?あなたはどちらを選ぶか?」。準備時間20秒、返答時間60秒。模範解答は「Aのトラブルを示す⇒Bが出した解決策を2つ示す⇒自分の意見をもとにどちらかの解決策を選択⇒理由1(+例)⇒理由2(+例)」。

[編集] Listening about a Lecture

教授の講義を聴き、内容を要約するシンプルな問題。問題となる講義の時間こそ短いが、リスニングのレベルは本家リスニングセクションと同レベルであるため、一度逃してしまったら何も答えることが出来ず、また聞けたとしても多くの情報を正確に処理しなければならない。

  • 例:環境問題は重要です。例えばA。それからB。最後にC」教授の講義を要約しなさい。準備時間20秒、返答時間60秒。模範解答「教授のトピック(上記例は環境学)⇒教授のメインポイント(環境問題)⇒A⇒B⇒C」

返答方法はヘッドフォンについているマイクに声を吹き込む。スピーキング開始のタイミングは自分では調整できない。読み、聞きが終わり問題が提示されるとアナウンサーがその問題を音声で読み上げた後ビープが鳴り(ビー!)準備時間がカウントされる、準備時間が終わると又ビープがなり回答開始。準備中、回答中共にタイマーを見ることが可能。

[編集] Writing

全部で2問。Integrated-essay1問20分。Independent-essay1問30分。

[編集] Integrated-essay

学術的な200~300字程度の文章を3分で読んだ後、教授による講義を聞く。スピーキング同様リスニングが主な回答手段となるが、リーディングに基づいた具体的な内容を講義されるので両方の理解は必須。主に2パターンあり、教授がリーディング文章に対しサポート意見を述べる場合と、反対意見(キャストダウト)を述べる場合がある。反対意見を講義で述べる場合が80%とされている。[要出典]有効回答字数は150~225ワード。

  • サポート講義の例:リーディング「環境問題は重要。まずA、そしてB。」⇒リスニング「環境問題は重要です。AやBに加えCやDなども現在話題になっています」⇒「文章と講義の内容を互いに比べ要約しなさい」など。

模範解答としては「リーディングのメインポイント・リスニングのメインポイント。両者の具体的な例を記述(ABCD)」

  • キャストダウト講義の例:リーディング「一番重要な環境問題はAとBである」⇒リスニング「Aは問題どころかむしろ有益なものだし、Bは環境問題ではない」⇒「文章と講義の内容を互いに比べ要約しなさい」など。

模範解答としては「リーディングのメインポイント・リスニングのメインポイント。文章におけるAの見解・講義におけるAの見解。文章におけるBの見解・講義におけるBの見解」

両者とも受験者の意見は述べる必要はなく、また専門知識もいらない。要は二つの情報の相似点または相反点を文章に書き記せばよい。リーディングは執筆中に見ることが可能だが、リスニング中は見られない。リーディングの内容をそのまま書き写したようなエッセイは低得点に繋がる。

[編集] Independent-essay

質問の内容は簡単で、自分の意見や経験などから文章を書くというシンプルな問題。有効回答字数は300ワード以上で4段落(序論・意見1・意見2・結論)構成が理想系とされる。文法・語彙力・文章構成・表現力・意見の的確さ・質問に対する正確な返答、などで点数が決まる。3種類の出題方法がある。

  • Agree or Disagree:例「英語教師は全てネイティブスピーカーであるべきだ。賛成ですか反対ですか?」出題率約80%とされる。
  • Choose a side:例「大家族と小家族、あなたが所属するならどちらが良いですか?」出題率約15%とされる。
  • Advantage and Disadvantage:例「コンピュータの影響について有益性(もしくは無益性)を述べなさい」出題率約5%とされる。

どの質問にさいしても段落構成に違いは無く、意見をはっきり述べられれば良い。上記2個については自分の意見(賛成か反対か。大か小か。など)を示す必要があり、曖昧な答えは低得点に繋がる。その一方で、序論・結論段落にカウンターアーギュメント(反対意見)を提示することは有効な手段である(例:「確かに多くの人々は大家族が好きだという、例えば・・・・。しかし私は小家族が好きだ」など)。3題目は2つのAdvantage(Disadvantage)を述べるかAdvantageとDisadvantage両方を述べるかは質問によって変化する。

ライティングにおいてはほぼ形式が決まっているといっても過言ではなく4段落構成で2つの意見、それをサポートする実例が必要。また、表現方法(動詞と形容詞・名詞の組み合わせ)など文法的に正しくとも英語を母国語とする人々に不自然な表現は減点対象となる(例:I think that he is not handsome(私は彼をカッコいいと思わない)は不自然な表現。I do not think that he is handsomeにしなければならない)。語彙力も評価とされ多くのシノニム(同義語)の習得が必要。スピーキング同様内容の真実性は問われない。

またフォーマルな書式が望まれるため。口語体(wanna/gonnaなど)の使用は推奨できないのはもちろんのこと、倒置法でない文の文頭に"because"や"but"を持ってくることも控える必要がある。また一般的に使われる会話表現と文語表現の区別も重要であり、日本では「同じ意味」と教育された"will/be going to/would" "perhaps/probably/maybe/presumably"などの表現的違いを感覚的に身に付けることも必要。

時間配分として30分300ワード以上なのでほぼノンストップで書き続ける必要がある。またライティングは全ての受験者がタイピングで行う。

[編集] 点数

満点は120点で、最低点は0点。それぞれのセクションの満点は30点。これは1問間違えて1点減点という方式ではない。評価は相対評価。点数は受験日より2年間有効。

受験後15日間の平日を経て(約3週間)点数を知ることが出来る。点数はインターネットで確認が可能で、テスト終了後に試験場のパソコンでスコアレポートの配信にYES回答すれば後日レポートが送られてくる。大学にスコアを送りたい場合はホームページから別途申し込む料金は17ドル。

一般的に大学が受け付けるにあたり必要な点数は80点が最低点(一部の理系・芸術分野等においては61点を最低要求スコアとしている大学もある)とされているが、稀に77点ほどで進学できる者もいれば、競争率の高い大学ではより高い点数が必要とされることもある。大学院進学は100点が最低点ではあるが、前述同様の例外は多く見られる。ただし、TOEFLの点数が低いと学費援助を受けられない可能性が高い。また特定の専攻には他の英語試験(GMATSATなど)をTOEFLと合わせて課せられることがある。短期大学や専門学校では50点ほどでも受け付けている学校があり、またこれらテストの点数自体を必要としない学校も少なからず存在する。

[編集] 受験

TOEFLの申し込みはホームページ(全て英語)より受け付けており、個人情報を登録すれば申し込める(申し込みフォームには日本語も存在する)。近年、受験料が値上がりしてきているが、2007年7月現在の受験料は170USドル(ただし、試験日の7日前を過ぎてからの申し込みは195USドル)。支払いはクレジットカードが主要な手段。24時間365日申し込みは受け付けているが、新規テスト日程がアップデートされたときには回線混雑が毎回起こりアクセスできなくなるため、試験場の確保は戦場となっており、TOEFLを受験するためだけに東京まで来る外国人などもいるほどである(自国の試験場が確保できなかったためによる)。但し、受験要綱によると試験会場はETS側で無条件にどこの会場にでも変更可能となっており、受験生は前日に必ず申し込み会場に変更が無いのかをホームページで確認することが義務づけられている。過去の事例では、東京の会場に申し込んだ受験者の会場が、前日にアフガニスタンの会場に変更されており、ビザ等の関係で受験できなかったなど事例が多数ある。これらの事例については、ETSの見解では、申し込み時に受験要綱を読むことが義務づけられており、すべての内容に承諾した上で申し込みしているので、受験者も同意の上でのことであるとのことである。前試験は毎月2~3回実施されており(国や地域による)、午前と午後があるが1日に2回受験することは出来ない。尚、申し込みを済ませるとネットでサンプル問題を解くことができる。見た目やスタイルは本試験と全く一緒だが時間はカウントされず出題量は少ない。

[編集] 試験の環境

準備
試験場に行く時は有効な身分証明書が必須。また市民権を持たない国(つまり外国)で受験する場合はパスポートのみが有効なIDとなる(その国の運転免許証などでも不可)。身分証明書を持たない受験者はいかなる理由があっても受験できない。またホームページから個人情報を登録する際パスポートと一致するスペルで登録することが必要。試験場により多少異なるが持ち物をロッカーに預けることがあり、私物の持込はペン一本であっても不可。入室前にウェブカメラによるバストショットの写真撮影がある。
イントロダクション
一人一台パソコンの前に座り(試験場によって多少異なるが)隣とはパーティションで区切られている場合が多い。マイク付きヘッドホン、紙数枚、鉛筆数本、場所によってはヘッドホン型のサイレンサーが用意されている。着席と同時にテストの解説、ヘッドホン・マイクの調整などが始まり、一通り終了するとリーディングセクションに移る。
リーディング
マウスを使いクリック回答。右に文章が左に問題が表示されタイマーは右上にデジタルのマイナスカウント方式で表示される。基本的に文字体はローマン体(普通)であり、特定の問題が出題された時のみ該当箇所がハイライト又はイタリック体(斜字)にされる。尚、専門用語は始めから太字で表記され下部に解説がされている。全問題数と現在自分が回答している位置を随時確認が可能。3of14であれば全14問中3問目を回答中ということになる。
リスニング
ヘッドホンを付け個々に問題を聴く。回答はマウスによるクリック方式。リスニング中は画面にサンプル写真(教授が講義をしている姿やキーワード)と時間のインディケーター(デジタルではないため正確に時間を読むことは不可能)が表示される。回答中もアナウンサーが問題を読み上げたり、再度リスニングをすることがあるためヘッドホンは着用し、クリックで回答した後右上の「OK」をクリックし「NEXT」をクリックすることで次の問題へと進む。OK⇒NEXTをクリックしない場合時間がカウントされるだけで自動的に前へは進まない。また空白回答は出来ない。時計は右上にデジタルのマイナスカウント方式で表示される。
休憩
リスニングが終わると自動的に休憩時間が始まる。10分間のタイマーが画面上でカウントされ始めたらスタッフにその旨を告げ退席・退出をする。厳格なテストセンターの場合、10分のタイマーが時間いっぱいにならない限り再入室・再着席できない場合もある。しかし時間いっぱいになると自動的にテストが再開されるわけではなく、スタッフが本人の着席を確認した後再開のパスワードを打ち込みテストが開始される。
スピーキング
スピーキングはヘッドホンを付けマイクの位置を調節する。最初にマイクテストがありアナウンサーが簡単な質問をしそれに関して10秒ほど喋る。喋った内容は一切点数に響かない。何も音声が無いとエラーになるので「あーーー」「マイクテスト、マイクテスト」の繰り返しでも構わない。問題回答は自分自身の声のみ。他の機器は一切使用しない。ビープ音の後に時間いっぱい喋り、録音されたものが評価される。準備時間のタイマーは画面の中心にデジタルのマイナスカウント方式、回答のタイマーは同じく画面中心にデジタルのプラスカウント方式で表示される。
ライティング
Integrated Writingは左に文章が、右に解答欄があり、Independent Writingも左に問題が右に解答欄がある。右上にデジタルのマイナスカウント方式のタイマーがある。回答は全員タイピングにより行い、右上にワード数が表示される。文字体やフォントを変える機能は無く必要が無い。当然、スペルチェック機能は付いていない。
終了
ライティング終了後にTOEFL関連のインフォメーションが表示される。スコアレポートの配送なども含まれるのでYES/NOを選択する(NOを選択してもウェブで確認可能)。全て終わると画面が切り替わるのでスタッフにその旨を告げ退室する。
その他
もしパソコンやヘッドホンが不調な場合、画面が明るすぎる(暗すぎる)場合すぐにスタッフを呼びその旨を告げる。その他「壁掛け時計の秒針音が耳障り」「隣の人の貧乏ゆすりがうるさい」「イスが低すぎる(高すぎる)」などの場合もその旨を告げ、もし改善がなされない場合は試験をキャンセルし試験料を返金するよう措置を取ることも可能。逆に自分が体調不良に陥り退室を余儀なくされた場合、再入室はできず返金もない。

[編集] 豆知識

  • 試験場によってセキュリティの程度が違うためカンニングを行えるような試験場も存在する。
  • ニューヨークの某試験場ではスピーキングセクションの際、上手くいかなかったらリセットしてリトライするなどの行為ができることもあるという。
  • スピーキングセクションは個々に開始する時間が多少異なるため、仮に自分が遅い順番で始めたとすれば周囲の人間が何を喋っているかで始める前に問題がわかってしまうというカンニング方法がある。
  • ETSのThe TOEFL® Test and Score Data Summaries 2008年度報告によると、日本人の平均スコアは66点で161か国中138位。そのうちスピーキングセクションの平均スコアは16点と最下位であった。ちなみに1位はデンマークオランダで102点。韓国は78点、中国は76点だった。
  • 英語母国語話者が受験しても中堅の点数しか取得できない。それが4択問題ですら中堅点数という結果が出たため「TOEFLは不自然な英語」という批判が立っておりもっとシンプルな形式にするべきだとの声が上がっている。
  • スピーキングセクション(Independent)は自分が作った無数の模範解答を丸暗記して試験に臨む受験者が多い。
  • TOEFL受験に慣れた受験者は各セクション冒頭のインストラクションの時間(2分ほど)を利用してスピーキング用の「虫食い台本」を書き上げ、スピーキング受験時に空白を回答で埋めていき、それを読むことで内容がより整理され流暢に回答できるという。
  • ハーバード大学イエール大学などの一流大学の学部入学に必要な点数は一般的に100点前後、大学院入学では平均が115点前後とされており、他大学に比べると非常に高い。
  • 過去には試験に関するトラブルが多数報告されており、東京の会場に申し込んだ受験者の会場が、前日にアフガニスタンの会場に変更されており、ビザ等の関係で受験できなかったなどの苦情が多数発生している。これらの事例については、ETSの見解では、申し込み時に受験要綱を読むことが義務づけられており、すべての内容に承諾した上で申し込みしているので、受験者も同意の上でのことであるとのことである。受験要綱によると試験会場はETS側で無条件にどこの会場にでも変更可能となっており、受験生は前日に必ず申し込み会場に変更が無いのかをホームページで確認することが義務づけられている。
  • なお、ETSは基本的に非常に対応が不親切で、トラブルが多い。例えばスコアのオンライン確認は15営業日後に出来ることになっているが実際にはスコアデータが消えてしまった等の理由により確認できなかったり、15営業日を3ヶ月ほど過ぎてようやく確認できたりとかなりいい加減である。

[編集] 外部リンク