THE NEXT GENERATION -パトレイバー-

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機動警察パトレイバー > THE NEXT GENERATION -パトレイバー-
THE NEXT GENERATION
-パトレイバー-
監督 押井守
脚本 押井守
山邑圭
原作 ヘッドギア
出演者 真野恵里菜
筧利夫
福士誠治
太田莉菜
しおつかこうへい
千葉繁
音楽 川井憲次
主題歌 真野恵里菜
「Ambitious!」(第1-5、7話)
「大切なキセキ」(第8 - 11話)
配給 松竹
公開 日本の旗 2014年4月5日(第1章)
上映時間 約10分(第0話)
約48分(第1話 - 第12話)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』(ザ・ネクスト・ジェネレーション -パトレイバー-)は、メディアミックス作品『機動警察パトレイバー』実写版プロジェクトの総称である。総監督/監督/脚本は、押井守

※ 以下の記述ソースは公式サイト及び脚注リンク先[1]を参照。

製作[編集]

プロジェクト概要[編集]

1980年代末期から2000ゼロ年代初頭にかけて制作されたメディアミックス作品『機動警察パトレイバー』シリーズ初となる一般公開を主眼に置いた実写映像作品である(過去に、パイロットフィルムの形式で『PATLAVOR THE LIVE ACTION MOVIE』という習作的な実写映像が作られた事はあった)。パトレイバーシリーズ全体としては2002年のアニメ劇映画『WXIII 機動警察パトレイバー』以来途絶えていた、約12年ぶりの映像劇作品となる。

パトレイバーの初期OVAシリーズが世に出てから25年目を迎えた2013年、3月21日に実写化プロジェクトが正式に発表。同年9月25日には実写版の大まかな概要とメインスタッフ・キャストが発表された。押井守を総監督に迎え、2014年より短編シリーズ及び劇場用長編作品が全国の映画館で順次劇場公開される予定となっている。

作品上映・放送スケジュール[編集]

おおまかな流れとしては、2014年4月より、全12話+1話(0話 約15分/1話 - 12話 約48分)で構成された短編シリーズ作品を7回(7章)に分けて順次公開していく予定。このシリーズはBSデジタルスターチャンネルでも随時独占初放送されていく(下記スケジュール一覧で「放送」とある場合は全て同チャンネルによるもの)。 その後、2015年に押井が脚本・監督を担当する完全オリジナルの長編(約100分)劇映画作品が公開される。

上映済み作品については上映リストを参照

  • 短編シリーズ
    • 第7章(2015年1月10日公開予定)
      • エピソード12「大いなる遺産」、シリーズ総集編
  • 長編劇映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」(2015年5月1日公開予定)[2]

シリーズ作品との関連性[編集]

この実写プロジェクトは、他アニメ作品の実写版で良くある「基本設定だけを共通とし世界観やストーリーは完全に別もの」や「歴代作品のテイストを活かしたリメイク的な作品」とは異なり、過去シリーズの歴史的流れを踏まえつつ、最も未来(2013年)で起こった出来事を描く構想となっている。過去作品の主な舞台となった警視庁の組織「特科車両二課第二小隊」が引き続き物語の中心に位置し、整備班のメカニックマン「シバシゲオ」も登場、その声を当てていた千葉繁が顔出し出演する。ただし、主軸となる小隊メンバーは全員総入れ替えされており、設定上は「歴代三代目のメンバーたち」とされている。また、第9話でテレビアニメ版第38話に登場した地下迷宮が再登場する一方で、シバがかつての第二小隊について語る際に熊耳武緒の名前が出てこない[3]など、過去シリーズとの繋がりは曖昧な部分がある。基本的には「原作の10数年後」と解釈するのが近いが、シバの年齢も計算が合わない等、それだけでは矛盾する部分もある。

これらの設定は、2011年に押井が発表した小説『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』が元になっているが、小説版主人公「泉野 明(いずみの・あきら)」は男性であり、本作とはパラレルワールドの関係となる。

基本ストーリー[編集]

西暦2013年の東京。かつて汎用人間型作業機械「レイバー」がバビロンプロジェクトの各種建築などに多用された時代も、すでに過去のものとなっていた。プロジェクトの終息と長引く不況のダブルパンチで運用維持費のハイコストが仇となり、レイバーは東京でその居場所を無くしてしまったからだ。そして、レイバー犯罪に対抗する形で警視庁に作られたパトロールレイバー隊も存在意義を失い、縮小の一途をたどっていた。第一小隊は解隊され、今ではレイバーの運用スキルを後世に継承するという名目で、辛うじて「第二小隊」だけがお台場の埋立地に存在している。

そんな第二小隊は、プロジェクトの全盛期に数々の伝説と悪名を轟かせた「栄光の初代メンバー」が全員去って久しく、その後に初代がやらかした行状の後始末に追われた「無個性の二代目メンバー」を経て、現在は「無能の三代目」と陰口されるメンバーたちが職場の存続も危ぶまれる中、お台場の片隅で職務をこなしている。

一時は現役を退いたはずの往年の名機「AV-98式『イングラム』」がドックで見守る中、「三代目」たちはレイバーなき時代の犯罪に立ち向かっていく。

登場人物[編集]

主な登場人物たちの名前は、本プロジェクトで言うところの“初代メンバー”を想起させるネーミングになっているが、あくまでも初代とは別の人間たちである。

警視庁警備部特科車両二課第二小隊
東京都大田区城南島9丁目[4]2番1号に拠点(ニ課棟)が存在する。かつては同じ城南島の別の場所にあったが、2002年にニ課棟が襲撃された事件があり、現在地に移設された。たびたび存続問題が取り沙汰されているが、世間では「ロボットのおまわりさん」とも呼ばれ、それなりに受け入れられている。
泉野 明(いずみの あきら)
演:真野恵里菜
一班・操縦担当(22才)。レイバーの出動が激減しているのでヒマを持て余している。プライベートでは無類のゲーム好きであり、その腕前も天才的。名前が初代メンバーの1号機操縦者・泉野明(いずみ のあ)と名前が似すぎているため、泉と頻繁に間違われ比較される悩みを抱えている。
後藤田 継次(ごとうだ けいじ)
演:筧利夫
第二小隊隊長(48才)。第二小隊初代隊長・後藤とは先輩後輩の間柄で、名前も似てるが性格も似たところがある。一部では“カミソリ後藤の再来”と言われているらしい。
塩原 佑馬(しおばら ゆうま)
演:福士誠治
一班・指揮担当(26才)。“無能の三代目”の元凶と目されているスチャラカ警官であり、勤務時間中に隠れてビールを飲む・プラモを作るなど仕事以外の事には熱く燃える。趣味はナンパとミリタリー系知識の蒐集&ひけらかし。
カーシャ
演:太田莉菜
二班・指揮担当(25才)。ロシア連邦保安庁より研修目的で赴任したロシア女性(本名/エカテリーナ・クラチェヴナ・カヌカエヴァ)。酒豪に加えて重度のヘビースモーカー。性格はどうにも取っ付きにくく、タバコをスパスパ吸いながら事あるごとに第二小隊メンバーを小馬鹿にする。
太田原 勇(おおたわら いさむ)
演:堀本能礼
二班・操縦担当(38才)。大酒飲みで、特技は酔拳だが、アルコール使用障害から免職寸前になった過去がある。トリガーハッピーだが、正義感が強く、犯罪者に容赦はしない。
山崎 弘道(やまざき ひろみち)
演:田尻茂一
一班・キャリア担当(37才)。体格は大きいが、性格は内気。敷地内に飼育している鶏は仕事よりも大事。
御酒屋 慎司(みきや しんじ)
演:しおつかこうへい
二班・キャリア操縦(36才)。前職はコンピュータプログラマー。パチンコ好きから違法行為に手をだし免職寸前になった過去がある。離婚歴があり、慰謝料はパチンコで稼いでいる。
警視庁警備部特科車両二課 整備班
シバシゲオ
演:千葉繁
特車二課・二代目整備班長(59才)。特車二課現メンバーでは唯一過去の栄光と衰退の全歴史を知る人物。初代整備班長・榊の技術と魂を継承しようと心がけるあまり口癖まで受け継いでしまったが、ハイテンションな性格とマシンガントークは少々老いても今だ健在。
淵山義勝(ぶちやま よしかつ)
演:藤木義勝
整備班・副長(58才)。シバを尊敬している。普段から竹刀を持ち歩き、下駄を履いている。
「ぶち山」という名の整備班員がテレビアニメ版劇場版2にも登場するが、同一人物かどうかは不明。機動警察パトレイバーの登場人物#特車二課 整備班ぶち山(ブチヤマ)の項を参照。
このほか、整備班員が約30数名(うち女性が6名)在籍。
ゲスト出演

上映リスト[編集]

上映開始日 初放送日 Ep. サブタイトル 監督 脚本 ゲスト出演
1 2014年4月5日 2014年4月26日 00 栄光の特車二課 田口清隆 押井守
01 三代目出動せよ! 押井守 神戸浩
2 2014年5月31日 2014年6月21日 02 98式再起動せよ 辻本貴則 山邑圭 岩松了今野敏
03 鉄拳アキラ 湯浅弘章 竹中直人
3 2014年7月12日 2014年8月2日 04 野良犬たちの午後 辻本貴則 波岡一喜三元雅芸
05 大怪獣現わる 前編 押井守 押井守 ベンガル松本圭未奥田恵梨華丹古母鬼馬二森若香織佐伯日菜子(友情出演)、隆大介嶋田久作古川登志夫(声のみ、本人役)、冨永みーな(声のみ、本人役)
4 2014年8月30日 2014年9月20日 06 大怪獣現わる 後編 ベンガル、松本圭未、奥田恵梨華、丹古母鬼馬二、鈴木敏夫ザ・リリーズ、隆大介、嶋田久作
07 タイムドカン 湯浅弘章 山邑圭 鴻上尚史中村萌子
5 2014年10月18日 2014年11月8日 08 遠距離狙撃2000 辻本貴則 高島礼子
09 クロコダイル・ダンジョン 田口清隆 螢雪次朗西島まどか
6 2014年11月29日 2014年12月20日 10 暴走! 赤いレイバー 高島礼子、波岡一喜
11 THE LONG GOODBYE 湯浅弘章 大東駿介駿河太郎
7 2015年1月10日 12 大いなる遺産 押井守
- シリーズ総集編
長編
- 2015年5月1日 THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 押井守

初放送日はBSデジタルスターチャンネルでの放送日

シリーズスタッフ[編集]

ゲスト出演メカ[編集]

EPISODE1では、造形作家倉田光吾郎率いる「チーム・水道橋重工」が製作している実在のロボット「クラタス」が犯罪レイバーとして出演している[6]

小説版[編集]

角川文庫より発売。監修:押井守、著:山邑圭。

  1. 佑馬の憂鬱 - 2014年3月25日発売
  2. 明の明日 - 2014年4月25日発売
  3. 白いカーシャ - 2014年6月25日発売

その他・エピソード[編集]

劇中で使用したイングラムは実際に自立歩行は出来ないが、99式大型特殊運搬車(レイバーキャリア)を模したトレーラーに搭載・デッキアップが可能。また、その機動性を生かし、映画の試写会や各地イベント会場に運搬してデッキアップの模様を披露する“出張イングラム”を行っている[7]

脚注[編集]

  1. ^ “パトレイバー実写化キャスト発表 主人公は真野恵里菜”. オリコンスタイル. (2013年9月25日). http://www.oricon.co.jp/news/movie/2029014/full/ 2013年9月25日閲覧。 
  2. ^ “都庁爆撃!実写版「パトレイバー」劇場版タイトルは『首都決戦』!”. シネマトゥデイ. (2014年12月5日). http://www.cinematoday.jp/page/N0068749 2014年12月10日閲覧。 
  3. ^ テレビアニメ版第38話は熊耳が第二小隊に配属されていた時期のエピソードである。
  4. ^ 実際の城南島は7丁目までしかなく、9丁目は存在しない。
  5. ^ 第2章までは「原案」とクレジット。
  6. ^ 実写「パトレイバー」に人が乗れる実在のロボ「クラタス」が登場(映画.com、2014年1月6日)
  7. ^ 個人への貸し出しは受け付けず、団体などからの要請に応じている[1]

外部リンク[編集]