T14突撃戦車

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T14突撃戦車
Assault-tank-T-14.jpg
性能諸元
全長 6.347 m
全幅 3.124 m
全高 2.472 m
重量 42.6 t
懸架方式 HVSS
速度 38.6 km/h
行動距離 161 km
主砲 75 mm M3砲(40口径)弾薬50発携行
副武装 12.7 mm M2重機関銃 1挺
7.62 mm M1919機銃 2挺
弾薬9,000発携行
装甲 101.6 mm-50.8 mm
エンジン フォードGAF水冷V型8気筒ガソリンエンジン
470馬力
乗員 5名 (戦車長、砲手、装填手、操縦手、副操縦手)
数値は『世界の戦車1915~1945』による[1]
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T14突撃戦車は、第二次世界大戦中にアメリカ合衆国イギリスの二国間共同で開発された車輛である。T14突撃戦車は、イギリスで使用するための歩兵戦車を、両国で共用するべく設計されることが予想されていた。

イギリスのチャーチル歩兵戦車は2年に渡り就役しており、これは当初の型式よりも大幅な改善が施されたことから、本車の先行モデルは、1944年まで生産されなかった。T14突撃戦車の計画は試作に留まり、実現段階にまで到らなかった。アメリカでの開発努力は、同様によく装甲が施され、しかし使用に際してより高速の発揮できる戦車へとそそがれた。これは歩兵支援用のT20中戦車へとつながった。

設計と開発[編集]

1941年、アメリカ合衆国兵器部門の長官は、当時生産中であったイギリスのチャーチル歩兵戦車よりも、強力かつ強固に装甲された装甲戦闘車両の設計に関して議論するため、イギリスを訪問した。

本車の設計は、イギリスのQF 6ポンド砲またはアメリカ製の75 mm 砲を装備するものであった。これらはM4中戦車と多くの部品を共通化していたが、装甲に関しては約二倍の厚みを持つ101.6 mm が砲塔に採用された[2][3]

1942年、イギリスでは当初8,500輌の生産を指示していた。1944年に完了した先行試作型の試験は、本車が実戦投入するにはあまりにも過重であることを示していた。この時すでに、イギリス軍は改良型のチャーチル歩兵戦車を、アメリカ軍はM4A3E2中戦車ジャンボを、運用していたことから、T14突撃戦車のこれ以上の開発は中止された。

本車はアメリカン・ロコモーティブ・カンパニーにより2輌のみが製造され、アメリカで試験された車輛と、イギリスへは試験用の車輛が輸送された[4]。イギリスの車輛はボービントン戦車博物館で展示されている[4]

参考文献[編集]

注記
  1. ^ ピーター・チェンバレン クリス・エリス『世界の戦車』290頁-291頁。
  2. ^ Steven J. Zaloga, Tony Bryan, Jim Laurier M26/M46 Pershing Tank 1943-53 p6
  3. ^ ピーター・チェンバレン クリス・エリス『世界の戦車』290頁-291頁。
  4. ^ a b Forty, George (1995). World War Two Tanks. Osprey. pp. 133?139. ISBN 1855325322. 
文献
  • David Fletcher The Universal Tank: British Armour in the Second World War
  • ピーター・チェンバレン クリス・エリス『世界の戦車1915~1945』大日本絵画、1996年。ISBN 4-499-22616-3

関連項目[編集]

外部リンク[編集]