System i
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System iは、IBMのミッドレンジコンピュータシステムのシリーズである。日本ではオフィスコンピュータと分類される場合が多い。
従来のAS/400、iSeriesの後継である。2008年4月に後継の Power Systems が発表された。
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名称 [編集]
正式名称は「IBM eServer iSeries」である。IBMのサーバ全体のブランド名「IBM Systems」を構成するシリーズ(System z、System i、System p、System x、System Storage)の1つである。「i」は「Integration(統合)」を意味する。またPOWER5ベースのものを System i5 と称する。
歴史 [編集]
- 1988年、System/38データベースマシンとSystem/36を結合させ、最初のAS/400がリリースされる。オブジェクトベースシステムであり、エドガー・F・コッドのリレーショナルデータベースモデルに基づいて実装されたDB2リレーショナルデータベースがシステムの中核部分に組み込まれている。登場したとき、2,500本以上のビジネスアプリケーションソフトウェアが用意されていた。このときのCPUは独自のCISCプロセッサであり、System/370に似た命令セットであった。後にPOWERプロセッサに移行した。
- 1995年、64ビットプロセッサRS64をサポートし、オペレーティングシステム (OS/400) も64ビット化された。
- 2000年、eSever iSeries と改称。
- 2004年、POWER5 プロセッサを使用した System i5 サーバが登場。
- 2006年、System i と改称。
- 2008年4月2日 後継の Power Systems が発表。
特長 [編集]
- 汎用のコンピュータシステムとして初めてアメリカ国家安全保障局(NSA)から C2 レベルのセキュリティ認証を受けている。
- TIMI(Technology Independent Machine Interface、技術に依存しないマシンインターフェイス)と呼ばれる技術によって、ハードウェアの実装を変更してもオペレーティングシステム (OS) を含めたソフトウェアをそのまま動作させることができる。この仕組みは仮想機械に似ているが、仮想機械を使用するシステムが基本的にはインタプリタ形式であって、実行時に逐次プロセッサが理解できる機械語に変換されるのに対して、TIMIではコンパイルによって生成された実行ファイルの中にTIMIの中間言語で書かれた実行コードとコンパイル時点での実プロセッサに対応した機械語とを持っているという点で大きく異なっている。このため、実プロセッサが変わっても実行ファイルさえあれば変換(中間コードから機械語を再生成)することが可能で、ソースファイルが無くてもハードウェアを自由に交換できるという優れた可搬性を、実行速度を犠牲にすることなく実現している。この利点はCPUをPOWERに変更したときでも有効だった。
- システムのアーキテクチャは128ビットプロセッサまで拡張可能であり、既存のプログラムは変更なしで動作可能となっている。TIMIの命令セットではポインタが128ビットになっており、ハードウェアの進化に対応できるようになっている。
- LPAR(Logical PARtitioning、論理区画)機能がIBMのメインフレームから導入され、ひとつのマシンを論理的に複数に分割して使用することができるようになった。各パーティションにはシステムリソース(メモリ、ハードディスク容量、CPU時間)を割り当てられ、それぞれにOSが動作する。動作可能なオペレーティングシステム (OS) は、i5/OS (OS/400) 、Linux、AIXである。
- 仮想記憶のメモリ管理技術として単一レベル記憶 (SLS; single-level store) を採用しており、一つのコンピュータが使っている記憶装置全てを、アプリケーションソフトウェアに対して主記憶装置と補助記憶装置の区別を意識させずに、ただ一つの巨大なアドレス空間で管理する。入出力が非常に高速であるなどの特長がある。
関連項目 [編集]
文献 [編集]
- フランク・ソルティス (著) 、日本アイ・ビー・エム(株) AS/400製品事業部 (翻訳/監修) 、『Inside the AS/400 : featuring the AS/400e series : 日本語版 第2版』、インフォ・クリエイツ、1998年、ISBN 4-900741-88-4
外部リンク [編集]
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