Strings Of My Soul
『Strings Of My Soul』 | ||||
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Tak Matsumoto の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
インストゥルメンタル ジャズ ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
VERMILLION RECORDS House Of Strings(日本盤) 335 Records(欧米盤) | |||
プロデュース | 松本孝弘、ポール・ブラウン、ロバート・ウィリアムズ[1] | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤー | ||||
Tak Matsumoto アルバム 年表 | ||||
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『Strings Of My Soul』収録のシングル | ||||
『Strings Of My Soul』(ストリングス・オブ・マイ・ソウル)は、日本の音楽ユニット・B'zのギタリスト・松本孝弘の9作目のオリジナル・アルバム。2012年6月20日にHouse Of Stringsから発売され、2012年8月7日にラリー・カールトンの自主レーベル「335 Records」より、収録曲が異なる欧米盤が発売された[2]。
配信限定でリリースされた「Live Life」についてもこの頁で説明する。
概要
「Larry Carlton&Tak Matsumoto」名義で発売したアルバム『TAKE YOUR PICK』からおよそ2年ぶりとなり、「Tak Matsumoto」名義としてはおよそ10年ぶりとなるソロ・アルバムとなった。全13曲中10曲が過去に発表した楽曲をニューミックス、もしくはリマスタリングした楽曲になっており、いわばベスト・アルバム的な位置付けとも言える作品になっている。松本自身も本作について「ベスト的な選曲になりました」と述べると同時に、「結果的にはベスト・アルバムに見えるかもしれないが、そのつもりはなく、あくまで "新作" という意識で作りました」「"今の僕のベストを尽くした" という意味でのベスト盤」と述べている[3][4]。
既発表曲はミックスだけではなく、ギターパートの追加や録り直しなども施されている。選曲の基準は、「ストーリー性を持つ美しいメロディーラインと独自のトーンを響かせる、ギター・インストゥルメンタル楽曲を集めた」としている[5]。また選曲に関して、335 Recordsの社長であるロバート・ウィリアムズの協力もあり、欧米向きではないと判断された曲は収録曲から外したと松本は述べている[6][7]。
プロデューサー・エンジニア・ミキサーとして、グラミー賞『最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム』の受賞経験を持つポール・ブラウンが参加しており、新曲「Live Life」などのミックスに携わっている。また、ラリー・カールトンが、「SUKIYAKI」の演奏に参加している。
本作はCDのみの通常盤と、CD+DVD付き初回限定盤の2種類でのパッケージ・リリースとなった。初回限定盤に付属されているDVDには、これまでに発表されたソロ作品のミュージック・ビデオ、未発表ライブ映像、さらに2004年7月にサントリーホールで開催された東京都交響楽団とのコラボレーション・ライブ『都響スペシャル Collaboration 2004 松本孝弘「華」』の映像など、全13曲、収録時間約62分の内容になっている。
B'zのアルバム『The 7th Blues』に収録されている同名で表記の異なる楽曲「Strings of My Soul」は、本作の音源には収録されていない。この点について松本は、「このアルバムタイトルとその楽曲はぜんぜん関係がないんです。」「言葉としてとても好きで、今回のアルバムの内容にも合っているなと思ったので、前からこのタイトルにすることに決めていたんです。」「同タイトルの曲自体も入れようとは考えましたが、今作にはうまく混じらないなと思ったんです。」と述べている[4][1]。
収録曲(日本国内盤)
- #1090 千夢一夜(3:51)
- 5thアルバム『華』収録曲。元々は2ndシングル「#1090 〜Thousand Dreams〜」のリメイク。中国語によるセリフ部分に、新しくギター・ソロが追加されている他、ギター・パートの音量が上げられている[8]。テレビ朝日系『ミュージックステーション』エンディングテーマ曲。
- The Moment(3:37)
- 原曲は、3rdシングル「THE CHANGING」のカップリング曲「ONE FOR THE ROAD」である。ガットギター・パートが録り直されている他、ポール・ブラウンの手によりキーボード・ソロも変更されている[8]。B'zの音楽映像作品『LIVE RIPPER』のエンドロールで流れている曲であり、そこで流れる写真のイメージから新たに命名された[9]。松本は、「今思えば「ONE FOR THE ROAD」は深く考えずに(中略)タイトルを付けてしまっていた」「『LIVE RIPPER』のエンドロールの中の「稲葉とマネージャーが並んで会話している後姿の写真」が印象に残っていて、そのイメージがタイトルになった」とのこと[9]。
- Live Life(3:57)
- TRINITY(3:40)
- BLUE(3:42)
- 原曲は、5thアルバム『華』収録の「御堂筋BLUE」である。しかしタイトルは、7thアルバム『House Of Strings』収録時の「BLUE」が採用されている。松本によると、『House Of Strings』を創った時点で原題そのものを変更していたようである[10]。ギター・ソロが新たなテイクとなっている他、ストリングスの音量が下げられている[8]。
- 華(5:42)
- 5thアルバム『華』収録曲。Dメロパートがすべて弾き直されている[8]。
- 恋歌(4:08)
- 5thアルバム『華』収録曲。後半のギター・ソロがすべて弾き直されている[8]。
- sasanqua 〜 冬の陽(4:26)
- B'zの5thミニアルバム『FRIENDS II』収録曲。ソロパート最後にハモリが乗せられただけであり、あまり手直ししようとは思わなかったと松本は述べている[8]。
- THE WINGS(4:31)
- 2007年公開の映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』イメージソングとして製作された楽曲。本作で初音源化となった。B'zの43rdシングル「永遠の翼」のメロディが使用されている。元の音源と比較して、ガットギターを録り直した他、ギター・ソロではポールをフィーチャリングし、松本はハモリを担当した[8]。本来は別のギター・ソロを松本は用意していたのだが、ミックスを担当したポールの手により、彼自身のギター・ソロに置き換えられた。この点などを挙げ、彼との作業で一番戦った曲であると松本は述べている。一方で「それは結果的に、僕自身は気に入っています」とも語っている[9]。
- SUKIYAKI featuring LARRY CARLTON(4:08)
- MY FAVORITE THINGS(3:51)
- 8thアルバム『Theatre Of Strings』収録曲。元々はミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』挿入歌「私のお気に入り」のカバー。ギター・ソロが弾き直されている[8]。JR東海「そうだ 京都、行こう。 2003年 夏 平等院」編キャンペーンソング。
- Romeo & Juliet(4:26)
- 5thアルバム『華』収録曲。元々は1968年公開の映画『ロミオとジュリエット』テーマ音楽のカバー。松本は原曲を十数年ぶりに聴き直したところ、「昔のテイクが若すぎるというか、うるさすぎる」「やかましくて聴いていられない」ため、ほぼすべてのパートを録り直したという[8][3]。
- 99(3:54)
- 2ndアルバム『Wanna Go Home』収録曲。元々は1stアルバム『Thousand Wave』収録の「"99"」のリメイク。『Wanna Go Home』収録時からさらに曲の再構築がなされて、演奏時間が1分以上短縮されている。サビのギター・パートは、ハモリも含めてすべて弾き直されている[8]。
特典DVD(初回限定盤のみ)
MUSIC VIDEO
- THE CHANGING
- PVは京都にある大覚寺にて撮影された。
- SACRED FIELD
- 恋歌
- 音源は『華』収録時と同じものである。
- OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜 (TMG)
- いつかのメリークリスマス
B'z LIVE-GYM・未発表ライブ映像
- Strings of My Soul (B'z LIVE-GYM '93 "RUN")
- Romeo & Juliet (B'z LIVE-GYM Pleasure'97 "FIREBALL")
都響スペシャル Collaboration 2004 松本孝弘「華」
- SACRED FIELD〜RED SUN〜GO FURTHER
- BLUE
- 恋歌
- #1090
- 華
- Strings of My Soul
収録曲(欧米盤)
- The Moment
- Live Life
- TRINITY
- BLUE
- Hana 華
- Koi-Uta 恋歌
- sasanqua 〜 Winter Sun
- THE WINGS
- SUKIYAKI
- MY FAVORITE THINGS
- Romeo & Juliet
日本国内盤との相違点
- 日本国内盤に収録されていた「#1090 千夢一夜」と「99」は米国盤では未収録[10]。
- 「THE WINGS」は米国盤では短く編集されており[10]、日本盤にはないギター・フレーズが追加されている。
- 「SUKIYAKI」のミックスは日本国内盤では小林が担当したが、米国盤ではポール・ブラウンが担当した[10]。
クレジット
- リチャード・ロジャース:作曲(#11)
- オスカー・ハマースタイン2世:作詞(#11)
- Hiroyuki Kobayashi:ミックス(#1.4.7.8.10.11.12.13)
レコーディング参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター(全曲)
- ラリー・カールトン:ギター (#10)
- ポール・ブラウン:パーカッション(#2)、ギター(#9)
- 徳永暁人:ベース(#1)
- バカボン鈴木:ベース(#2.4.5.6.)
- 中村“キタロー”幸司:ベース(#8)
- 納浩一:ベース(#10)
- SEAN HURLEY:ベース(#9)
- 和泉宏隆:ピアノ(#1)
- 小野塚晃(DIMENSION):ピアノ(#2.4.5.6.8.9.10.11.12)
- MARCO BASCI:オルガン(#2)、ピアノ(#3)
- 山木秀夫:ドラム(#2.4.5.6.8.10)
- JOSH FREESE:ドラム(#9)
- 勝田一樹(DIMENSION):サクソフォーン(#10)
- 小林太:トランペット(#10)
- 遠山拓志:トランペット(#10)
- 野村裕幸:トロンボーン(#10)
- 篠崎STRINGS:ストリングス(#4.5.6.7.8.11)
- TAMA MUSIC STRINGS:ストリングス(#9)
- HIIRO Strings:ストリングス(#12)
- SAM DRYSDALE:ボーカル(#3)
- DAX REYNOSA:バックボーカル(#3)
- RICKY LAWSON:ドラム(#3)
- ROBERTO VALLY:ベース(#3)
- JERRY HEY:ホーン・アレンジメント(#3)
- VICTOR REYES:サクソフォーン(#3)
- JEFF LEWIS:トランペット(#3)
配信限定シングル「Live Life」
「Live Life」 | |||||||||||
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Tak Matsumotoの配信限定シングル | |||||||||||
収録アルバム | 『Strings Of My Soul』 | ||||||||||
リリース | 2013年1月16日 | ||||||||||
規格 | デジタル・ダウンロード | ||||||||||
録音 | 2012年 | ||||||||||
ジャンル | インストゥルメンタル | ||||||||||
時間 | 7分33秒 | ||||||||||
レーベル | VERMILLION RECORDS House Of Strings | ||||||||||
作曲者 | Tak Matsumoto | ||||||||||
『Strings Of My Soul』収録順 | |||||||||||
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『Live Life』(リヴ・ライフ)は、『Strings Of My Soul』からのシングルカット作品。2013年1月16日に配信限定でリリースされた。
アルバム『Strings Of My Soul』が日本で配信されることに伴いリリースされた。松本にとってソロ・プロジェクトでのシングルリリースは、「TAK MATSUMOTO featuring 倉木麻衣」名義で発売した「イミテイション・ゴールド」以来およそ9年ぶりであり、松本の単独名義としては「THE CHANGING」以来およそ14年ぶりとなった。また、配信限定で発売する形を取るのは今回が初めてのことである。ジャケットはアルバム『Strings Of My Soul』の色違いが使用されている。
- Live Life -Instrumental-(3:37)
- 初音源化となるインストゥルメンタル・トラック。ギターのメロディーが新たに追加されている。
- Live Life -Vocal-(3:57)
- 『Strings Of My Soul』収録曲と同じ。
出典
- ^ a b c 『Player 2012年8月』 プレイヤー・コーポレーション、2012年
- ^ “Tak Matsumoto “Strings Of My Soul””. 335 Records (2012年8月7日). 2014年2月10日閲覧。
- ^ a b c d 『GUITAR MAGAZINE 2012年7月号』リットーミュージック、2012年。
- ^ a b c 『WHAT's IN? 2012年7月号』ソニー・マガジンズ、2012年。
- ^ “『Strings Of My Soul』”. House Of Strings. 2014年2月10日閲覧。
- ^ 読売新聞 夕刊[首都圏・山梨・静岡・石川・富山・札幌]6面 2012年6月21日
- ^ 『YOUNG GUITAR 2012年8月号』シンコーミュージック・エンタテイメント、2012年。
- ^ a b c d e f g h i j k 『GiGS 2012年8月号』シンコーミュージック・エンタテイメント 2012年。
- ^ a b c d 『Rolling Stone 日本版 2012年7月号』アトミックスメディア 2012年。
- ^ a b c d B'z Party会報誌『be with! vol.094』
外部リンク