Slingbox

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Slingbox SB100-120

Slingbox(スリングボックス)とは、アメリカSling Media社の製品で、家庭等で受信したテレビ等の映像信号をLANないしはインターネット経由で視聴するための機器である。類似の製品としては国産のソニー製のロケーションフリーシリーズやアメリカMonsoon Multimedia社製の「VULKANO(ボルカノ)」シリーズがある。

概要[編集]

この製品は、映像信号をWindows Media Video(WMV)形式またはH.264形式にリアルタイムで変換し、IP(Internet Protocol)パケットとして送信することで、インターネットを介したテレビ視聴を可能にしている。Slingboxへの接続は1台あたり1ユーザーのみに制限されており、複数での同時視聴はできない。

日本国内では輸入代理店を伊藤忠商事、販売元をアイ・オー・データ機器として、現在の「Slingbox Classic」にあたる製品を販売していた。その後、日本では後継機種が販売されずアメリカから非正規輸入で販売を行う業者が存在するのみであったが、2011年2月11日に「Slingbox PRO-HD」がイーフロンティアより発売された[1]。(尚、アイ・オー・データ機器はその後2011年に直販Webサイト「アイオープラザ」で類似商品の「VULKANO FLOW」の取り扱いを始めた。)


使用方法[編集]

Slingboxにチューナーやレコーダー等の外部機器とLANケーブルを接続する。外部機器については赤外線機能が付いており、レコーダー等のリモートコントロールが可能。また、赤外線受信機能のある機種では、外部機器が未対応機器であっても学習リモコン機能にて利用可能となる。赤外線受信機能がない機種の場合は学習リモコン機能が使えないため、対応機器以外は利用できない[2][3]。Slingboxからの映像はSlingPlayerをインストールしたPCやSlingCatcher等を利用して受信する。

日本のテレビ放送を視聴する場合、アナログ放送はアメリカと同じNTSC方式であった事からSlingbox単体でも使用可能であったが、全機種とも日本のデジタル放送には対応していないため、別途デジタルチューナーが必要となっている。

SlingPlayer[編集]

SlingPlayerはSlingboxからの映像を受信するソフトウェアで、PC(Win/Mac)、iOSAndroidなど多数のOSに対応。PC向けのプレーヤーは無料だが、モバイル向けのプレーヤーは有料となっている。PC向けのプレイヤーはウェブブラウザプラグインをインストールする事で利用でき、モバイル版は専用のプレイヤーをインストールする事で利用できる。なお、プレイヤーはHD画質まで対応しているが、端末・回線等の状況によりHD画質では視聴できない場合がある。

SlingCatcher(生産終了)[編集]

SlingCatcherはSlingboxから送られた映像をテレビに出力する機器であり、利用方法はロケーションフリーのTVボックスとほぼ同じでリモコンを使って操作する。HDTV画質でのストリーミングが可能。

なお、SlingCatcherは生産終了となったが、SlingCatcherと同等の機能を搭載した製品が他社から発売されている。

ラインナップ[編集]

SB100-120背面
  • Slingbox Classic(生産終了)
日本国内では「SB100-120」という型番で販売されていた。アナログTVチューナーを内蔵しており、本機に接続したLANケーブルをルーターに接続する事により家庭内のネットワークに接続されたPCでTV等の視聴が可能である。視聴ソフトは複数台にインストール可能であるが同時に見る事が出来るのは1台のみ。外出先から遠隔視聴も可能であるがルータモデム等によってはポート開放やブリッジ接続への変更が必要な場合もある。
  • Slingbox AV(生産終了)
  • Slingbox SOLO
  • Slingbox PRO-HD
Classicより性能が向上しており、Full HD(1080i)まで対応したコンポーネント入力機器1系統(D端子からコンポーネント端子への変換ケーブルが付属)とSD画質1系統(S端子またはビデオ端子)の2系統の入力が可能。
  • SlingCatcher(生産終了)
  • Slingbox 350
PRO-HDよりも小型化されて販売価格が安くなった。日本国内では2013年3月より発売開始
  • Slingbox 500
HDMI入力に対応。ただしHDCPには非対応のため、HDCPコンテンツについてはコンポーネント入力による必要がある。

脚注[編集]

  1. ^ イーフロンティア、フルHD映像をネット中継する「Slingbox PRO-HD」
  2. ^ .bin作成の裏技にて対応機器以外でも利用可能になる場合があるRemote Control .bin 作成方法 Slingbox Fan
  3. ^ SlingPlayerには学習リモコン機能はないが、ホームページ上でSlingBoxへアクセスすることで学習リモコン機能が使用可能。ただし、最新機種に限る。Remote Learning

関連項目[編集]

外部リンク[編集]