SKiPサービス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Skipサービスから転送)
移動: 案内検索

SKiPサービス(スキップサービス)は、全日本空輸2006年9月1日に導入した、ソニーの非接触ICカードFeliCaおよびQRコードを用いた、電子航空券によるチケットレス搭乗サービスである。ANAマイレージクラブ(以下AMC)の会員でない場合はQRコードでの利用に限られるが、AMCの会員であればFeliCaチップ内蔵のAMC会員カードまたは利用登録したおサイフケータイでも利用できる。

概要[編集]

FeliCaでの自動改札機通過時のイメージ

2004年12月1日に開始した国内線のスマートeサービスが実質的に統廃合した[1]上で発展した形の新搭乗サービスであり、座席指定済みのeチケット(電子航空券情報と紐付けしてあるQRコード楽天Edy機能付きANAマイレージクラブカード(AMC)・ANAカード(楽天Edy・SuicaPASMOのいずれかの機能付き)・モバイルAMCアプリインストール済みのおサイフケータイ(以下、AMC-Edyカード類と総称)のいずれかを所持していれば、搭乗時に直接保安検査場へ進み、搭乗口の自動改札で発行される搭乗券を受け取るだけで搭乗が可能となった。

Skipサービスが導入された空港周辺地域のANAの直営カウンターおよび契約旅行代理店では、able端末の新型への置き換えが行われ、1980年代から行われてきた「磁気テープ式航空券兼搭乗券(原券)」の発券に替わり、それとほぼ同サイズでQRコードを印刷した「航空券ご利用案内書」もしくは「ANA eチケットお客様控え」(以下、総称で「控え」)を発行する形となっている。
これは有価証券である航空券の実券の発行を取り止め、eチケットへの移行を意味する。eチケット化に伴い、空港や旅行代理店のカウンターで購入した場合でも、「控え」の場合はチケットレスとしてSkipサービスの利用が可能となった。
なお、購入時にAMCお客様番号(以下、番号)の登録や印字が済んでいる場合は、eチケットとAMC番号が紐付けされるため、「控え」に代えてAMC-Edyカード類でもSkipの利用が可能である。
紐付けがされない状態で「控え」を紛失した場合でも、搭乗時にチェックインカウンターで身分証明書の提示などの手続により再発行を受けることが可能となった。

なお、日本航空インターナショナルの国内線では類似サービスとして、Skipとほぼ同一のJAL ICチェックインが2005年2月に開始されている。ただし、当時のANAのスマートeチェックインと同じく、搭乗20分前にWebチェックインを行う必要があった。また同社は磁気テープ式航空券兼搭乗券の発券を継続していたが、2008年2月に新搭乗サービス「QuiC」の開始により、ANAと同じくWebチェックインが撤廃され、航空券も全面eチケット化に移行している。

利用方法[編集]

Skipサービスを利用する場合は

  • サービス対応運賃でのスキップ予約
    • チケットレス予約(購入)によるeチケットの航空券
    • 出発15分前までにWeb上で事前座席指定

を満たす必要がある。

以上に該当しない場合はカウンターまたは自動チェックイン機・自動航空券売機で搭乗手続を行う必要がある

  • 座席指定が済んでいない場合・普通運賃などで事前購入していない場合・乗り遅れ/不搭乗(No Show)の場合
  • Skip利用に必要な「AMC-Edyカード類」「QRコード(控え・モバイルサイト画面)」などを紛失・置き忘れた場合(カウンターで控えの再発行が必要)
  • 介添えなど特別な配慮が必要なとき
  • サービス適用外運賃(スカイメイトなど身分証明書類の提示が必要な運賃)の場合

事前座席指定[編集]

航空券購入の場合
  • Webサイト・旅行会社窓口などで航空券の予約・購入を行う。各運賃に定められた条件(予約・購入)を満たすと事前座席指定が可能となり、ANAのWebサイト(PC・携帯電話公式サイト)上にある「国内線>予約確認・購入」ページより、AMC会員の者はAMC番号とパスワードを入力しログインすることで、紐付け済みのeチケット(航空券)の「予約詳細情報」が表示される。AMC非会員やAMCと紐付けがされていない場合は、「控え」もしくはANAから送付される購入確認メールに表記されている「予約番号」もしくは「確認番号」を入力することで「予約詳細情報」が表示される。そのページに座席番号欄があり、「座席番号の指定(変更)」ボタンをクリックすることで座席指定が行える。
パッケージツアーの場合

予約詳細情報ページ[編集]

同ページ上には搭乗前日の16時(原則)に搭乗便の搭乗口番号・機材や時刻の変更情報などが掲載される。電子メールアドレスを登録し、配信設定にしている場合、搭乗便の情報に変更が有る場合は逐一配信される。通常運航時でも出発時刻の概ね50分前までに確認メールが配信される。

空港到着後[編集]

  • 空港到着後はチェックインカウンターや自動チェックイン機に立ち寄る必要は基本的になく、手荷物を預けない場合はそのまま保安検査場に向かえばよい。手荷物を預ける場合は手荷物カウンターでAMC-Edy類かQRコードを専用端末に読み取らせて手荷物を預け、引替証(→バゲージクレーム)を受領した後に保安検査場に向かう。
  • 保安検査場では従来の搭乗券を保安員に提示する代わりに、専用の端末にAMC-Edy類またはQRコードをタッチまたは読み取らせ、便名や座席番号などがレシート状に印刷された「搭乗券」を受け取る。[2][3]
  • 搭乗口では自動改札機に再び同じカードなどをタッチする。[4]従来の磁気テープ付き航空券兼搭乗券の半券と同様、目的地での降機後はそのまま到着ロビーへ向かう。ただし乗り継ぎがある場合は空港によってチェックインの取扱が異なる為、標識や地上係員の案内に従う必要がある。

搭乗時の注意点として、QRコードやAMC-Edy類を複数枚所持している場合、最初の端末(手荷物カウンター・保安検査場)で使用した媒体(QRコード/Felica)とは異なるカード類では2か所目(保安検査場・搭乗口)以降認証エラーが生じるため、一カ所目と同一の媒体を搭乗口まで使用する必要がある。

タッチするもの[編集]

ICカードを使用しない場合に発行されるeチケットお客様控え、搭乗案内書と改札機で発行される搭乗券

以下のいずれかを専用機材にタッチする。1回の搭乗には最低2回タッチする場面があるが、すべての場面で同じものをタッチしなければならない。

FeliCa

FeliCaはAMCの会員のみ利用可能で、予約の際にAMC会員番号を登録しておく必要がある。

  • ANAマイレージクラブEdyカード
  • ANAカード(楽天EdyまたはSuica機能付き)
  • おサイフケータイ(モバイルAMCアプリをダウンロードし、アプリの利用登録を行っているもの)
QRコード
  • eチケットお客様控え
  • 航空券ご利用案内書
  • 携帯電話の画面に表示したQRコード
  • パソコンで取得し、印刷したQRコード

利用可能な空港[編集]

2007年12月20日以降、ANAの日本国内線(コードシェア便を含む)が就航する全空港。

歴史[編集]

  • 2006年9月1日:サービス開始

2007年7月時点で国内24空港で利用可能だった。

  • 2007年9月:松山空港で新機材を試験導入。手荷物を預ける場合も利用可能になる。

以降、新機材を順次導入。

  • 2007年12月20日:全日空の国内線が就航する全空港へ新しいスキップサービスの導入が完了する。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ これまでの搭乗当日20分前迄のWebチェックイン手続(スマートeチェックイン)と自動チェックイン機などで搭乗券の引き取り(スマートeピックアップ)が撤廃(統廃合)されている。
  2. ^ 2008年7月1日より、地方空港など、大半の空港では搭乗口案内用紙は発行されなくなった。[1]
  3. ^ 2013年12月2日までは保安検査場では「搭乗口案内用紙」が発行されていた。[2]
  4. ^ 2013年12月2日までは搭乗口で自動改札機に再び同じカードなどをタッチすると搭乗券が発行されていた。[3]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]