Shangri-La (電気グルーヴの曲)

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Shangri-La
電気グルーヴシングル
初出アルバム『A
B面 Shangri-joppo
リリース
規格 8cmシングル
ジャンル テクノ
時間
レーベル Ki/oon Sony Records
作詞・作曲 作詞:電気グルーヴ
作曲:電気グルーヴ、BEBU SILVETTI
チャート最高順位
  • 週間10位(オリコン
  • 1997年度年間73位(オリコン)
  • 登場回数28回(オリコン)
電気グルーヴ シングル 年表
誰だ! (Radio Edit)
1996年
Shangri-La
1997年
ポケット カウボーイ
(1997年)
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Shangri-La」(シャングリラ)は、日本のテクノユニット電気グルーヴの8枚目のシングル。1997年3月21日Ki/oon Sony Recordsよりリリースされた。

内容

  • 表題曲は、当初はNHK-FMミュージックスクエア』エンディングテーマとして使用されていたが、のちに日産自動車の「テラノ」のCMソングとしても使用され、これが曲のヒットにつながり、オリコントップ10以内にランクインし、電気グルーヴ最大のヒットシングルとなった(2013年現在)。後年メンバー間では「シャングラリ」、「シャンゴリラ」、「ドングリラ」へと改題。
  • 本来の電気グルーヴのイメージとは乖離した楽曲となっているが、メンバーの石野卓球によると、「ドリカムを聞いているような人たちが間違って買ったら面白いと思って作った」と語っている。アルバム『ORANGE』以降、レコード会社やメディアに冷遇されてきたと語る電気グルーヴにとってバンド内での結束は逆に高まっており、「その結果として広い意味での『愛』をテーマとして据えたこの曲へと到った事は必然であり、決して変化球ではない」とも語っている。
  • この曲がヒットしたことで、サビの歌詞から「夢でキスキスバンド」を自称するようになる(キス1号は卓球、キス2号は砂原、キス3号は瀧)。尚、サビの歌詞は当初の案では「ケツにキスキスキス」であった。

収録曲

  1. Shangri-La
    作詞:電気グルーヴ/作曲:電気グルーヴ、BEBU SILVETTI
    • タイトルは理想郷を意味する。
    • 砂原の提案から、当初よりベブ・シルヴェッティの「Spring Rain」のサンプリングを軸に制作する事は決定していたものの、完成したアレンジまでの到達は難航を極めたらしく、各種インタビュー等で苦心の様子が語られている。
    • 初期の段階では、石野と瀧によるラップの掛け合いで構成されていたというが、そのバージョンは「とても聴かせられない」との事でお蔵入りとなっている。その後も歌詞を制作するためだけの合宿を行うも詞が全く浮かばず、「ずっと『トロフィー』っていう単語しか浮かばねぇ…」と瀧が弱音を吐いたほど苦しんだ。なお、この曲のPVのイメージはソープランドである。
    • この曲のクレジットは、元々「作詞・作曲:電気グルーヴ」と表記されていたが、サンプリング上の権利問題回避として、後に「作詞:電気グルーヴ 作曲:Silvetti、電気グルーヴ」に改められた。
    • 2009年発売の自身15枚目のシングル「Upside Down」には、「Shangri-La (Y.Sunahara 2009 Remodel)」として、砂原(2009年時には脱退)によってリモデル(再構築)されたバージョンが収録されている。
  2. Shangri-joppo
    作曲:石野卓球、砂原良徳
    • 冒頭部分に入る、台詞の修正された部分を逆再生すると「幻覚剤」と言っている。
  3. Shangri-La (KARAOKE)
    作曲:電気グルーヴ、BEBU SILVETTI

エピソード

  • アルバム『SINGLES and STRIKES』の本人達のライナーノーツによると、「印税の半分はシルヴェッティへ、残り半分を当時のメンバー三人で分けたため、売り上げ枚数に対して収入は少なかった」とあるが、実際にはシルヴェッティには印税はわたっておらず、サンプリングから生まれた印税収入に対する批判をかわすための方便である[要出典]
  • この曲が演奏される時に卓球がニワトリのゴム人形、砂原が肩にインコの人形を乗せて歌われていた。テレビ出演する際にも同じ格好をして歌っていたが、NHKの番組に出演する際に卓球の持つニワトリがNGだとして持たせないように説得される。卓球の提案で鶏もも肉はどうかとなるが、最終的にチキンライスを持って歌うこととなった。
  • バラエティー番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)のコーナー、「ほんとのうたばん」でPVの冒頭(浴室部分)のパロディーが放送された。瀧は石橋貴明一人が演じているが、石野は木梨憲武と番組アシスタントプロデューサーの松村匠(放送当時)の2人が扮している。本編のPVは石野とソープ嬢が一緒に風呂に入っているところから、ディゾルブで風呂の前で腰にタオルを被せた上半身裸の石野が現れるが、パロディー版はタオル姿の石野(木梨)と風呂に入っている石野(松村)、更に浴槽の縁で松村に寄り添うように座るソープ嬢が3ショットで登場し、木梨が「どこへも、どこまでも」の歌詞の後に「オッパイ大きいからモテるだろ!チュパチュパ!チュパチュパ!」のセリフに合わせて、松村がソープ嬢の乳房に手を添えて吸う仕草をするシーンでオチになる。
  • マネージャーの道下善之は「シャングリ号」と名付けたテラノに乗り続けていたが、老朽化により2010年に廃車となった。

収録アルバム

オリジナル
  • A』(#1)
    • 収録前後の曲と繋がるようにリミックスが施されている。
リミックス
ベスト
ライブ
コンピレーション

カバー作品