SS.10 (ミサイル)

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SS.10(MGM-21A)
Ss10 Anti Tank Missile 29mar61 rsa 01.jpg
種類 対戦車ミサイル
製造国 フランス
設計 フランス
製造 ノール・アビアシオン
性能諸元
ミサイル直径 165mm
ミサイル全長 860mm
ミサイル重量 15kg
射程 500-1,600m
誘導方式 有線指令誘導
飛翔速度 80m/秒
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SS.10は、ノール・アビアシオンが製造した有線指令誘導方式の対戦車ミサイルである。アメリカ軍での型式番号はMGM-21Aフランス陸軍には1955年から配備された。アメリカでの運用期間は短く、1960年代初頭のみである。1962年の生産終了までに、およそ3万発が製造された。

炸薬量5kgの成形炸薬弾頭を持ち、400mmのスチール合金を貫通できる。

開発[編集]

開発はフランス1948年から開始された。設計上の第一要求は運用コストが安いことで、1955年当時の価格では、ミサイルが340フラン、操作機が1,750フランであった。1952年に初めての実射試験が行われた。1954年アメリカ陸軍も試作品の評価試験を行っている。1955年に開発は完了し、フランス陸軍に配備された。フランス軍が使用するSS.10という型式はSurface to Surfaceの略で、地上発射・対地攻撃を意味する。

実績[編集]

1956年第二次中東戦争の際、イスラエルがこのミサイルで、エジプト戦車を攻撃している。

アメリカ陸軍はかなり早い段階からこのミサイルに興味を示していたが、実際に調達したのは独自に開発したSSM-A-23 ダートであった。しかし1958年にSSM-A-23は退役し、SS.10とSS.11の購入を検討した。1959年2月、一時的なSS.10の購入が決定した。1960年1月から配備され、1963年MGM-32 ENTACが導入されるまで運用された。

このミサイルはソ連にコピーされ、3M6 シュメル(AT-1 スナッパー)の基本設計となったとされる。

ミサイルの誘導は電動で稼動する翼によって行われ、必要な電力は操作機とミサイルを繋ぐワイヤーから供給される。飛行中に回転することから、翼の制御に必要なジャイロスコープが搭載される。他の有線指令方式のミサイルと同じように、誘導操作は非常に難しく射手には高い練度と集中力を要する。

派生[編集]

試作品[編集]

Nord-5201
二枚翼型
Nord-5202
四枚翼型
Nord-5203
最終試作型

量産型[編集]

  • SS-10/MGM-21A

採用した国[編集]

外部リンク[編集]