SOUNDTRACKS

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Mr.Children > SOUNDTRACKS
SOUNDTRACKS
Mr.Childrenスタジオ・アルバム
リリース
録音 RAK Studios英語版
Sunset Sound
ジャンル J-POP
ロック
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース Mr.Children
Steve Fitzmaurice
Ken Masui
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会[8]
  • Mr.Children アルバム 年表
    重力と呼吸
    2018年
    SOUNDTRACKS
    (2020年)
    『SOUNDTRACKS』収録のシングル
    ミュージックビデオ
    「Documentary film」 - YouTube
    テンプレートを表示
    映像外部リンク
    Mr.Children「Brand new planet」from "MINE"
    Mr.Children「Documentary film」from "MINE"

    SOUNDTRACKS』(サウンドトラックス)は、日本バンドMr.Childrenの20枚目のオリジナルアルバム2020年12月2日トイズファクトリーより発売された[9]

    背景

    2019年に開催したドームツアー『Mr.Children Dome Tour 2019 Against All GRAVITY』で、桜井和寿は次のように明かしていた[10]

    「ツアーが終わったらロンドンへレコーディングに行きます」

    当初、桜井は数曲デモテープを制作していたものの、アルバムの方向性に関しては全く考えていなかった[11]。その中で田原健一が「ロンドンで、アナログで録るのはどうだろう?」「サム・スミスのような温かくてシンプルな音像を作れるエンジニアと一緒にやってみたい」と提案し、他のメンバーも「僕としては、どう転んでも、そのアクシデントを楽しみたいという気持ちが強いので『ぜひやってみよう』と言った」(桜井)[11]、「いい予感しかしなかった」(鈴木英哉[12]とその提案を受け入れる。また、桜井は「最初から『全曲やってみよう』ではなくて、まず『Documentary film』『others』を録って、もし合わなかったらそのときに考えればいい」と思っていたが、「実際にやってみたら、素晴らしい音で録れて」と、全曲海外で録音するに至ったという[11]

    新型コロナウイルスの影響により、2021年8月まで全曲がライブでは一度も披露されていなかったが、同年9月18日 - 19日に大阪城ホールで開催された『B'z presents UNITE #01』で、本アルバムからは両日ともに「DANCING SHOES」「Brand new planet」「others」が披露された。

    上記理由により本アルバムを引っ提げたツアーは行われていない。アルバムツアーが行われなかったのは2002年発売の10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD[注 1]以来約18年ぶりで、ツアーの計画自体が発表されなかったのは1997年発売の6thアルバム『BOLERO』以来約23年ぶりとなった。

    録音・制作

    レコーディングはロンドンのRAK Studios英語版ロサンゼルスSunset Soundで行われた。海外レコーディングは2000年発売のアルバム『Q』以来およそ20年ぶりであり、全曲海外レコーディングのアルバムは本作が初となる。

    制作には、シールサム・スミスなどのアーティストの作品を手掛けグラミー賞受賞経験もあるスティーヴ・フィッツモーリスが共同編曲・プロデュースとレコーディング・エンジニアとして参加し、ビョークジャミロクワイの作品を手掛けてきたサイモン・ヘイルブラスストリングスのアレンジを手掛けた。また、マスタリングはSterling Soundのランディ・メリル英語版が担当。全曲がアナログ・レコーディングによって制作されている。

    田原がサム・スミスのアルバム『The Thrill Of It All』を好んで聴いており、このアルバムについてアリーナツアー中の楽屋でケン・マスイと話したことがきっかけで、スティーヴにプロデュースを依頼する案ができた。その後、2018年12月に渋谷でスティーヴとミーティングを行い、海外でのレコーディングの話がまとまった。

    スティーヴのミックスに関して、鈴木は「歌と演奏が引き立つようになっていく」「シンプルにして進化してった感じ」[13]と、桜井は「過去のMr.Childrenじゃなくて、今ある僕らの良さをちゃんと封じ込めてくれる」[14]と語っている。制作の過程は、まずメンバーだけでプリプロダクション日本のスタジオで行いその時点でアレンジを固め、それ以降の作業はすべてスティーヴに任せていたという[11]

    サイモンのアレンジに関して、桜井は「デモ音源の中で鳴っている弦の編成、ラインを入れていて、それをサイモンが膨らませてくれたり、曲によってはイメージを遥かに超えるニュアンス、和音の響きを加えてくれて。ショックに感じるくらいよかった。」[11]と語っている。さらに、桜井はサイモンとスティーヴの2人について「バランスが絶妙だった」「もし、今までのようなバンドの音で録ってたら、やたら弦がフィーチャーされたゴージャスな音に聞こえてしまったと思うんですよね。スティーヴが僕ら4人の音を生々しく録ってくれて、それが骨格になっているから、これだけふんだんに弦を使ってもバンド感を損なわずに済んだ。」とも述べている[11]

    また、もう1人プロデュースのクレジットに名前を連ねているケン・マスイに関して、田原は「彼が僕らとスティーブの間を繋いでくれた。ただトランスレーションをしていたわけじゃなくて、日本でデモテープを作る段階から一緒にやってきて、色々とアイデアを出しつつ、常にスティーブたちと一緒に、中心となって話してくれた、今回のキーマンのひとり。」とコメントしている[15]

    レコーディングは2019年7月、10月のロンドン、2020年1月のロサンゼルスで計3回行われた。また、現地でのレコーディング前に日本にてメンバーのみでプリプロダクションを行ったため、前アルバム『重力と呼吸』関連のツアー時に楽曲制作のためのスタジオワークが開始された。

    収録曲10曲のうち、6曲にタイアップがついており、さらに「Documentary film」はMVが発売前に公開されたため、アルバム発売前にすでに7曲が何らかの形で発表されていた。

    今作は本格的なアルバム制作開始の前に発表された楽曲(タイアップなど)が存在せず、タイアップ曲も含め全楽曲がアルバム制作の過程で生み出され、発表された。これはアルバム制作開始前にタイアップなどで先に数曲楽曲を発表することの多いバンドにとってはとても珍しいことである。音源も「Birthday」を除き、すべて2020年に入って公開された。

    2020年3月のシングル『Birthday / 君と重ねたモノローグ』発売付近の時点ですでにアルバムの録音作業はほぼ完了しており、新型コロナウイルス感染拡大によるロンドンでのロックダウンギリギリでの作業完了となった。

    音楽性

    本アルバムでは、前作『重力と呼吸』の生々しいバンド感を一部に残しつつ、起承転結に富んだリッチで緻密な音作りがなされている[16]。また、前述のスティーブやサイモンの参加によって、「Brand new planet」や「The song of praise」でのシンガロング必至のコーラスワーク、「Birthday」のダイナミックな高揚感をはじめ[17]、音の粒立ちの良い骨太なバンド・サウンドと流麗かつ生々しいストリングスの響きの両立した、いままでのMr.Childrenにないフレッシュな音像が実現している[18]Mikikiの鬼頭隆生は、本作に関して「メロディーやアレンジで初期の彼らを思わせる瞬間もあるが、短編映画のような物語と情緒を綴った詞に感じるのは、齢を重ねた人たちのビターでやるせない人生のワンシーンや、そこに息づく希望だったりする」と述べている[16]

    アルバムについて桜井は「今回はバンドサウンドのことよりも、もうちょっと、ソングライティングに重きを置いて作ってたものが多いかもしれない」[19]「Mr.Childrenがスタジアムとかアリーナで鳴らすことを前提として作ってない」[20]とコメントしている。自身が50代になったことも意識したといい[21]、歌詞について「若さってものがなくなっていくこととかに対して、『重力と呼吸』はすごい抵抗しようって頑張ったアルバムだと思うけど(笑)、それを、もうすんなり受け入れるというか」と語っている[19]。また、桜井曰く「集中力が少しずつなくなってるのかもしれない」「聴き手を飽きさせないようにしたい」「この時代に生きているリスナーとしての感覚が自然に入ってる」などの理由により、過去の作品に比べ演奏時間が短めの楽曲が多くなっている[22]

    アルバムタイトルについて、桜井は「起伏のない日々が少しでもカラフルに見えるようなサウンドトラックになればいいなと思って、このタイトルを付けました」と語り[22]、田原も「僕らのモットーというか。聴いてる人に寄り添うものでありたいっていう、それを表す究極のタイトルのような気もどこかでしていて。」とコメントしている[23]

    リリース・プロモーション

    初回限定盤A・B、通常盤、初回生産限定アナログ盤の全4形態で発売。初回限定盤AはCD+DVD、初回限定盤BはCD+Blu-ray、通常盤はCDのみで、初回生産限定アナログ盤は180g重量盤Vinyl1枚。アナログレコードでのリリースは今回が初となり、カッティングはアビー・ロード・スタジオのマイルズ・ショーウェルが手掛けている[9]。また、各インターネットサイトや店頭で、各店舗限定のクリアファイルやステッカーが特典として付属される。

    前作『重力と呼吸』以来2年2か月ぶりのアルバムで、令和最初のアルバムとなっている。

    2021年2月14日よりダウンロードサブスクリプション配信が開始された[24]

    アートディレクター常田大希 (King Gnu) が主宰するクリエイティブチーム・PERIMETRONが務めており、本作のジャケットデザインやミュージック・ビデオなどを手掛けた[9]

    アルバム発売の発表と同時に、アルバムの公式Twitterアカウントが開設された。アルバム発売週には、アルバムジャケットに包まれたマイクロバス「SOUNDTRACKS号」が渋谷周辺を中心に走行した[25]

    2015年12月25日の「ミュージックステーションスーパーライブ2015」以来約5年ぶりにテレビ出演を行い(後述参照)、アルバムの中から6曲もの楽曲が披露された。また本作にはTBS(turn over?)、テレビ朝日(Birthday)、日本テレビ(The song of praise)、フジテレビ(Brand new planet)と民放キー局に関わるタイアップ曲が収録されており、それぞれの局の音楽特番でこれらの楽曲が披露された。

    また、写真家の薮田修身が海外レコーディング時のメンバーを捉えた写真を用いたインスタレーション『THERE WILL BE NO MIRACLES HERE』が、2020年12月から2021年2月までの期間で東名阪3都市にて行われた[26][27]。2021年1月25日には、同名の写真集も発売されている[28]

    評価

    批評

    • 音楽レビューサイトMikikiの大石始は、本作について「多くの楽曲で流麗なストリングス・アレンジが施されているが、軸となっているのは骨太で柔軟なバンド・アンサンブル。すべての要素が有機的に結びつき、Mr.Childrenならではの広大な世界を描き出している。」「Mr.Childrenが日本有数のモンスター・バンドであると同時に、世界的な視野を持つ現在進行形のロック・バンドであることを証明する作品」と評した[29]
    • ロッキング・オンの高橋智樹は、本作に関して、前作『重力と呼吸』でのバンドサウンドの肉体性とは一線を画しており確実にデビュー以降28年に及ぶキャリアの迫力を感じさせるとし、また「これまでのMr.Childenのアルバムの中で最も優しい包容力をも備えた作品」と評価した[17]

    受賞とノミネート

    音楽賞 結果
    2021年 第13回CDショップ大賞 入賞[30]

    チャート成績

    「オリコン週間アルバムランキング」で初週27.9万枚を売り上げ、初登場1位を獲得。アルバム1位獲得は、5作連続通算18作目の1位となり、「アルバム通算1位獲得作品数」記録を、サザンオールスターズと並ぶ「男性アーティスト歴代3位タイ」とした[1]。また、Billboard Japan集計で初週248,507枚を売り上げ、2020年12月14日付の週間アルバム・セールス・チャート "Billboard JAPAN Top Albums Sales" で首位を獲得[4]。本作が1位を獲得した事により1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の4つの年代でアルバム1位を達成した。

    オリコンの2020年度年間アルバムチャートで7位を獲得[2]。合算アルバムランキングでも8位を記録している[31]。オリジナルアルバムでは10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』から10作連続の年間TOP10入りとなった。また、サウンドスキャンジャパンが発表しているアナログ・レコードチャートでは、9,042枚を売り上げ2020年度年間1位を獲得した[7]

    ビルボードジャパンの2021年上半期チャートでは、 "総合ソング・チャート" で第3位[32]、 "Top Album Sales" で第2位を記録した[33]

    ビルボードジャパンの2021年度年間チャートでは、 "Top Albums Sales" で第6位を記録した[6]

    認定と売上

    国/地域 認定 認定/売上数
    日本 (RIAJ) プラチナ 387,370(フィジカルCD) [34][35]
    日本 (RIAJ) 未公表 9,120(デジタル配信)[36]
    CD+DL
    日本 (RIAJ) N/A 396,490

    * 認定のみに基づく売上数
    ^ 認定のみに基づく出荷枚数

    収録内容

    CD/Vinyl
    全作詞・作曲: 桜井和寿、全編曲: Mr.Children, Steve Fitzmaurice, Ken Masui
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「DANCING SHOES」(管・弦編曲:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    2.「Brand new planet」(弦編曲:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    3.turn over?桜井和寿桜井和寿
    4.君と重ねたモノローグ(弦編曲:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    5.「losstime」(管編曲:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    6.「Documentary film」(弦編曲:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    7.Birthday(弦編曲:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    8.「others」(管・弦編曲:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    9.「The song of praise」桜井和寿桜井和寿
    10.「memories」(弦編曲・ハープ・パーカッションアレンジ:Simon Hale)桜井和寿桜井和寿
    合計時間:
    DVD/Blu-ray (初回限定盤A/B)
    LIVE & Documentary of SOUNDTRACKS “MINE”
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「OPENING」  
    2.「DANCING SHOES」  
    3.「Documentary of SOUNDTRACKS I」  
    4.「Brand new planet」  
    5.「Documentary of SOUNDTRACKS Ⅱ」  
    6.「Documentary film」  
    7.「Documentary of SOUNDTRACKS Ⅲ」  
    8.「others」  
    9.「END ROLL」  
    合計時間:
    DVD/Blu-ray (初回限定盤A/B)
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「Documentary film (MUSIC VIDEO)」(Extra)  
    合計時間:

    楽曲解説

    DANCING SHOES
    リスナーに「ドキドキワクワクしてもらいたい」と1曲目に配置された。田原も「この歌詞のまま、ここから始まるなっていう曲」とコメントしている[37]
    前作『重力と呼吸』のデッドストック[37]
    歌詞に「サルバドール・ダリ」が登場する。また、歌詞の一人称は「俺」となっている。
    2020年1月にロサンゼルスでレコーディングされた。
    Brand new planet
    カンテレフジテレビ系ドラマ『姉ちゃんの恋人』主題歌[38]
    ドラマの初回放送日10月27日に、初回限定盤DVD・Blu-rayに収録される映像「『Brand new planet』from "MINE"」がYouTube公式チャンネルにて公開された[39]。この映像を撮影している時に、桜井は「『この曲を自分たちのテーマソングみたいにして、ロンドンに新しい可能性を探しに行こう』と歌っていたんだ」と気付いたという[22]
    歌詞に「Les Paul(レスポール)」が登場する。
    2020年1月にロサンゼルスでレコーディングされた。
    turn over?
    8th配信限定シングル。
    TBS系ドラマ 『おカネの切れ目が恋のはじまり』主題歌
    2020年1月にロサンゼルスでレコーディングされた。
    君と重ねたモノローグ
    38thシングル。
    シングルに収録されているものとはミックスが異なっている[40]
    losstime
    桜井が口笛でメロディを作った曲。曲中にも「因果として」口笛を入れたという[41]
    Vinylではこの曲までがA面となっている。
    2020年1月にロサンゼルスでレコーディングされた。
    Documentary film
    ミュージック・ビデオが制作され、アルバム発売前の11月18日22時よりYouTube公式チャンネルにて公開された[42]。監督はOSRIN (PERIMETRON) で、南出凌嘉と南琴奈が出演している。本作収録曲では正式なミュージック・ビデオが制作された唯一の楽曲となっている。
    ミュージック・ビデオとは別に初回限定盤付属のDVD・Blu-rayに収録される映像「『Documentary film』from "MINE"」も制作され、こちらもYouTube公式チャンネルにて公開されている。
    本作の収録曲の中で最初に製作された楽曲。その時から桜井には「これはすごく大事な曲になる」予感があったという[43]中川敬輔も「アルバムの核になる曲」とコメントしている[44]
    元々桜井がウカスカジーの企画でワールドカップの出場選手へインタビューするためドイツに赴いた際、長時間のバス移動の合間に生まれた楽曲[44]
    歌詞について桜井は「ちょっと死の匂いがする感じ」「『君が笑うと / 泣きそう』っていう、ここまで切実なことはなかなか起きないけど、ただそこまで切実に思う状況がその人の中にあること、そこまで切実に思える相手がいることを、なんでもない日常と対比させながら描きたかった」と語っている[44]
    この曲のストリングスのレコーディングを聴いて桜井は涙を流したという[14]
    同年の第71回NHK紅白歌合戦で披露された。   
    2019年7月の1回目の渡英時にレコーディングされた。
    Birthday
    38thシングル。
    本アルバムで唯一最初の音源公開が2019年に行われた。
    2019年10月の2回目の渡英時にレコーディングされた。
    others
    キリンビール「麒麟特製ストロング」CMソング[45]
    桜井がピアノに向かって作った楽曲[46]
    訳ありな男女の恋愛を歌詞にしており、桜井は50歳の自分が歌うことから「主人公の設定として、何も問題を抱えていない2人を描くのは難しい」と語っている[43]
    タイトルは、歌詞の中の「君」にとって「僕」が「others(他人)」であることから付けられた[47]
    歌詞カードに誤植がある[注 2]
    2019年7月の1回目の渡英時にレコーディングされた。
    The song of praise
    日本テレビ系列朝情報番組『ZIP!』2代目テーマソング[48]
    桜井は「1日の始まり。テレビに映し出される誰か。その姿を観た別の誰かが『あなたがそうであるなら私も』と希望や勇気で心を強くする。そんなイメージで出来上がった曲です。」とコメントしている[48]
    イントロのエレキギターは桜井が弾いている。本来はレコーディングでも田原が演奏する予定だったが、プロデューサーからのアイデアで急遽桜井が演奏した。桜井が本アルバムでエレキギターを演奏しているのは本楽曲のみである[49]
    2019年10月の2回目の渡英時にレコーディングされた。
    memories
    仮タイトルは「TIC TAC[50]
    収録曲の中で唯一バンドが参加していない楽曲。まずピアノとヴォーカルだけでレコーディングし、後からストリングスなどを合わせていったという[11]
    桜井曰く「企画もので、名前もMr.Childrenでもないし、桜井和寿でもないし、楽曲だけ提供するみたいな気持ちで作ったもの」とのこと[20]
    2020年12月24日から1週間の期間限定公開でセッション映像『Memories Sessions』が公開され、「Documentary film」と共に披露された。このセッションでは小林武史と四家卯大らが演奏に参加した[51]
    2019年10月の2回目の渡英時にレコーディングされた。

    参加ミュージシャン

    テレビ出演

    バンドとして約5年ぶりのテレビ出演となった。また、「GIFT」以来12年ぶり2度目となる『NHK紅白歌合戦』への出場を果たした。『news zero』では、桜井が同番組のキャスターである櫻井翔と対談した[52]

    番組名 日付 放送局 演奏曲
    日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2020[53] 2020年11月25日 日本テレビ The song of praise
    2020 FNS歌謡祭 第1夜[54] 2020年12月2日 フジテレビ Brand new planet
    Mr.Children スペシャル[55] 2020年12月19日 NHK Birthday
    others
    Brand new planet
    Documentary film
    CDTVライブ!ライブ!クリスマスSP[56] 2020年12月21日 TBS turn over?
    Documentary film
    ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2020[57] 2020年12月25日 テレビ朝日 Birthday
    Documentary film
    第71回NHK紅白歌合戦[58] 2020年12月31日 NHK Documentary film

    脚注

    注釈

    1. ^ 桜井の病気により全公演が中止になった。
    2. ^ 「たけど深く考えられない」と歌詞カードに書いてあるが、正しくは「だけど深く考えられない」。

    出典

    1. ^ a b Mr.Children、2年2ヵ月ぶり20作目の最新アルバムが初登場1位【オリコンランキング】”. ORICON NEWS (2020年12月8日). 2020年12月8日閲覧。
    2. ^ a b 【オリコン年間ランキング2020】嵐、総合で通算9度目の首位獲得”. ORICON NEWS (2020年12月25日). 2020年12月27日閲覧。
    3. ^ 2021年度オリコンアルバム年間チャート51位~60位
    4. ^ a b 【ビルボード】Mr.Children『SOUNDTRACKS』が24.8万枚でALセールス首位 ENHYPEN/松任谷由実が続く”. Billboard Japan (2020年12月7日). 2020年12月1日閲覧。
    5. ^ 【ビルボード 2021年上半期TOP Albums Sales】SixTONES『1ST』が首位獲得、Mr.Children/BTS/Hey! Say! JUMPが続く<6/4訂正>”. Billboard Japan (2021年6月4日). 2021年12月10日閲覧。
    6. ^ a b 【ビルボード 2021年間TOP Albums Sales】BTSが海外アーティストとして初の首位獲得、Snow Man/SixTONES/King & Princeが続く”. Billboard Japan (2021年12月10日). 2021年12月10日閲覧。
    7. ^ a b 2020年年間アナログ・レコード売上動向発表 売上金額と売上枚数共に増加 年間売上首位はMr.Children『SOUNDTRACKS』”. Billboard Japan (2021年2月8日). 2021年2月14日閲覧。
    8. ^ 一般社団法人 日本レコード協会|各種統計
    9. ^ a b c Mr.Childrenが全曲海外レコーディングの新作発表、アートワークはPERIMETRON”. 音楽ナタリー (2020年10月1日). 2020年10月1日閲覧。
    10. ^ 【Mr.Children ライヴレポート】『Mr.Children Dome Tour 2019“Against All GRAVITY”』2019年5月20日 at 東京ドーム”. OKmusic (2019年6月3日). 2020年12月1日閲覧。
    11. ^ a b c d e f g Mr.Children「SOUNDTRACKS」インタビュー|リスナーの人生に寄り添うサウンドトラック 1/3”. 音楽ナタリー. 2020年12月2日閲覧。
    12. ^ ROCKIN'ON JAPANロッキング・オン、2020年12月号、57頁
    13. ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』ロッキング・オン、2020年12月号、59頁
    14. ^ a b 『ROCKIN'ON JAPAN』ロッキング・オン、2020年12月号、62頁
    15. ^ 『FATHER & MOTHER』Mr.Childrenオフィシャルファンクラブ会報、2020年12月号、13頁
    16. ^ a b Mr.Children『SOUNDTRACKS』ビターでやるせない人生に息づく確かな希望を綴った、短編映画のような20作目”. Mikiki (2020年12月28日). 2021年2月1日閲覧。
    17. ^ a b 「君」を輝かせ続けるロックバンド=Mr.Childrenの存在証明。20作目のアルバム『SOUNDTRACKS』を読み解く”. rockin'on.com. 2020年12月1日閲覧。
    18. ^ Mr.Children、人生という〈終わりある旅〉を彩る新作『SOUNDTRACKS』”. Mikiki (2020年12月4日). 2021年2月1日閲覧。
    19. ^ a b 『ROCKIN'ON JAPAN』ロッキング・オン、2020年12月号、68頁
    20. ^ a b 『ROCKIN'ON JAPAN』ロッキング・オン、2020年12月号、67頁
    21. ^ MUSICA』FACT、2021年1月号、24頁
    22. ^ a b c Mr.Children「SOUNDTRACKS」インタビュー|リスナーの人生に寄り添うサウンドトラック 2/3”. 音楽ナタリー. 2020年12月2日閲覧。
    23. ^ 『MUSICA』FACT、2021年1月号、30頁
    24. ^ ミスチル、最新アルバム『SOUNDTRACKS』全曲DL/サブスク配信決定”. ORICON NEWS (2021年2月13日). 2021年2月14日閲覧。
    25. ^ MC_SOUNDTRACKSのツイート(1333671059128606722 )
    26. ^ Mr.Childrenの海外レコーディングに密着した写真展を東名阪で開催、カメラマンは薮田修身”. 音楽ナタリー (2020年10月5日). 2020年12月2日閲覧。
    27. ^ 写真家・薮田修身が「ミスチル」のレコーディングに密着 “ドキュメンタリー”にこだわった個展を開催”. TOKION (2021年1月20日). 2021年2月14日閲覧。
    28. ^ ミスチル撮り続けた写真家が見た素顔 昔はヤンチャな時期も…”. 女性自身 (2021年1月22日). 2021年2月14日閲覧。
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