SN 1054

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
かに星雲、SN 1054の残骸。NASA/ESA提供

SN 10541054年おうし座超新星、別称かに超新星)は、1054年7月4日に世界各地で広範囲に観測された超新星である。この超新星は、中国[1]や日本[2]、アラブにおいて、23日間にわたって日中でも見えるほどに輝いたと記録されており、また653日間にわたって夜空に見えた。[3] その超新星は、おそらくII型であったと考えられる。

ネイティブ・アメリカンであるミンブレス族アナサジ族が、SN 1054を見て、記録したという形跡もある。[4]

SN 1054の雲状の残骸は、今はかに星雲として知られ、また、1774年に最初のメシエ天体としてカタログに記載されたので、M1(メシエ1)とも呼ばれている。地球からの距離はおよそ7000光年

この天体からのX線が、米国海軍研究所英語版で開発されたX線探査機を積んだエアロビーAerobee)型の高高度ロケットで、1963年4月に検出された。このX線源は、おうし座X-1と名づけられた。かに星雲からX線の形で放出されるエネルギーは、可視光として放出されるエネルギーの約100倍になる。

1968年11月9日に、脈動する電波源かにパルサーが、プエルトリコにあるアレシボ天文台の300m電波望遠鏡の天文学者によってM1の中に発見された。このパルサーは、1秒間に30回転している。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ 宋史‧天文志』:「至和元年五月己丑、出天関東南可数寸、歳余稍没。」(「至和元年五月己丑」は西暦1054年7月4日でした。)
  2. ^ 藤原定家明月記』 作者が伝聞した内容として、SN1054出現に関する「後冷泉院、天喜二年四月中旬以降丑時、客星出觜・参度、見東方、孛天関星、大如歳星」【読み下し:後冷泉院・天喜二年四月中旬以後の丑の時、客星觜・参の度に出づ。東方に見(あら)わる。天関星に孛(はい)す。大きさ歳星の如し。】の記述がある。
  3. ^ 超新星1054―かに星雲の誕生 (英語)
  4. ^ ペナスコ・ブランコPenasco Blanco)の偉大な家の近くのアナサジの断崖の絵画は、SN 1054を表現したものかも知れない。

外部リンク[編集]