SHOUTcast

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SHOUTcast
開発元 Nullsoft
最新版 1.9.8 / 2007年2月28日
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 ストリーミング
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト http://www.shoutcast.com/
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SHOUTcastNullsoftが開発したストリーミングサーバおよびクライアントソフトウェア。MP3HE-AACフォーマットなどのデジタルオーディオコンテンツをメディアプレーヤーソフトウェア向けにブロードキャストでき、趣味または仕事としてインターネットラジオネットワークを構築できる。GPLライセンスの同様のシステムとしてIcecastなどがある。

SHOUTcastはクロスプラットフォーム対応で、フリーウェアである。

設計[編集]

SHOUTcastはクライアントサーバ型であり、各コンポーネントは音声データとメタデータ(曲名やラジオ局名など)を扱う通信プロトコルでやり取りする。下位層としてHTTPを使うが、マルチキャストは別である。

SHOUTcastのサーバクライアントは、Palm OSMicrosoft WindowsFreeBSDLinuxMac OS XSolarisで動作する。クライアントは他にも、Windows MobileSeries 60iPhoneAndroidUIQPlayStation Portable[1]ニンテンドーDS (DSOrganize)、Wiiでも利用可能である。

出力フォーマットは他の各種クライアントでもサポートしており、NullsoftのWinampTotemVLCメディアプレーヤーAmarokXMMSZinfSongbirdfoobar2000iTunes などをクライアントとして利用できる。SHOUTcastサーバは通常プレイリストファイルでリンクされている。プレイリストにはSHOUTcastサーバのURLが格納されている(拡張子は .pls や .m3u)。普通のウェブブラウザでそのURLにアクセスすると、SHOUTcastサーバのステータスページが表示される。

用途[編集]

SHOUTcastの典型的な用途は、インターネットラジオの構築および聴取である。SHOUTcastを使えば安価にインターネットラジオ局を開設できるため、趣味でインターネットラジオ局を開設する場合も生業として開設する場合でも、無線を使った実際のラジオ局よりはるかに低コストで開設できる。

ラジオ局の中にはWeb上に進出する手段としてSHOUTcastを使っているところもある。

歴史[編集]

1999年に開発された[2]。SHOUTcastのストリーミングプロトコルでは、メタデータのタグと応答が全て "ICY" で始まる。これは "I Can Yell"(私は叫べる)の略で、そのプロトコルの本来の名称である。ドメイン占拠者がNullsoftに先んじて icanyell.com/.net/.org といったドメインを取得したため、Nullsoftはプロトコル名を "I Can Yell" から SHOUTcast に変更した。名称は変えたが、ICYというプレフィックスはそのまま残っている。

SHOUTcastディレクトリとウェブサイト[編集]

SHOUTcastサーバはオプションでサーバ情報を公開する機能があり、そこには現在の聴取者数などの情報が含まれる。そのサーバ情報はNullsoftの運営するSHOUTcastのウェブサイトにある放送局のディレクトリに置かれる。したがって、そのサイトを訪れた人がディレクトリを見て局を選び、プレイリストをダウンロードし、SHOUTcast対応のメディアプレーヤーで聴取することができる。

2008年9月、Nullsoftは2000年ごろからほぼ変更されていなかったSHOUTcastサイトのデザインを変更した。このとき、このディレクトリとサービスを "SHOUTcast Radio" と名づけた。また、従来のレイアウトもオプションで表示できる。

利用状況[編集]

SHOUTcastは10年間で急速に広まっていった。2008年現在、SHOUTcastの自己申告の統計情報によれば、ピークの時間帯に60万ユーザーが聴取中となることも珍しくない。聴取者数は1日の間にも大きく変動し、最大と最小を比べると約3:1になっている。

また、運用中のサーバ数も年々増えているが、聴取者数ほどの伸びではない。2008年現在2万局以上のインターネットラジオ局でSHOUTcastを使っている。

脚注・出典[編集]

外部リンク[編集]